今回は初めからばんえいの話題で。次の8月25日(月)、ばんえい競馬にJRA騎手がやってきて模擬レースなどを行うJRAジョッキーDayが今年も行われます。今年で8回目になるこのイベントは平日にもかかわらずいつも盛り上ります。今年の出場騎手は、このイベントの呼びかけ人の一人でもあり過去8回すべてに出場している勝浦騎手や、GIを何勝もしているベテランの藤田騎手ら10名が登場し、それだけでも楽しみなのですが、その中で「ミスターX」と称する当日まで未発表の騎手がおり、それが誰かを当てるクイズが楽天競馬などで行われています。
「ミスターX」は誰でしょう。これを予想するのも楽しみ。当日は「X」とのトークショーなども行われる状況からしてかなり上位の騎手かなとも思うのですが、どうでしょう。初めはもしかして今年は北海道にいる福永祐一騎手かなとも思いましたが、それぐらいのレベルのジョッキーなら客寄せ的にも先に公表しておいた方が得策だと思うし・・。一方、数年前の「X」は小林徹弥騎手でしたが、すでに今回出場することになっているし・・・。
この日の前日、JRA札幌競馬場で札幌記念(今回は凱旋門賞を狙うゴールドシップやハープスターらが登場)があるので、その流れで横山典騎手か川田騎手あたりが来れば相当盛り上がりそうなんだけど。いろいろ期待させる「ミスターX」です。でも天下のJRAのジョッキーなら誰が来てくれても盛り上がることは間違いなし。レースの関係で平日しかできないのが残念ですが、競馬全体としての盛り上げに寄与していってほしいものです。
今後は、個人的には地方競馬のトップジョッキーなんかも(金沢の吉原Jとか、兵庫の田中J、木村Jとか、高知の赤岡Jとか、佐賀の山口Jとか・・)参加するレースがあってもおもしろいなと思うのですが・・・
さて、今週の重賞予想です。その前に前回の重賞・ばんえいグランプリの結果から・・元々水分を含んで走りやすい軽馬場だった上に夕方から雨が降ってさらに時計が出る状況になり、こうなると高重量といえどもスピードが要求されるレース。アオノレクサス・トレジャーハンター・インフィニティーら先行馬がハナを争い第2障害へ、その中、差が無く先団に取り付いたフジダイビクトリーは障害も楽々クリア、そのまま最後まで粘り込み優勝。当欄で推したキタノタイショウもかなり積極的に前につき、障害もどうにか克服して最後の脚で2着に食い込み。3着にはやはり課題の障害をクリアして最後の追い込みにかけたニュータカラコマでした。もう一頭の人気馬オイドンは障害で引っかかり、最後の追い込みも5着までがやっとでした。
タイムは2分を切りこのレースとしては異例の速さ。しかし、勝ったフジダイビクトリー以外の先行馬は必ずしも残っていないことから、重賞ともなると展開もさることながら馬場適性が重要で、フジダイビクトリーは馬場水分3%以上の重賞では4-1-0-1と好成績を挙げているところからみて、こういうレースは得意としていたと言えます。
はむ!の馬券の方ですが、キタノタイショウが2着まで突っ込んでくれたので当たることは当たったのですが、3着のニュータカラコマは外しているので、馬複のみ。重み付けしているのでマイナスは逃れましたが、プラスはごくわずかでした。
当たってもあまり嬉しさがないのはな~。次頑張りましょう
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2014データ・馬券成績表)
それでは、今週の重賞、ばんえい大賞典を見てまいりましょう。
はむ!のばんえい重賞予想
2014年8月10日-10R 第39回 ばんえい大賞典(BG3)(20:10発走)
今回も出馬表形式でやってみます。
【出馬表及びはむ!の予想印】
第39回 ばんえい大賞典(BG3) (2014年8月24日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
▲ | 1 | キサラキク | 牝3 | 670 | 浅田達 | 金田勇 | 芦毛 差 |
◎ | 2 | カイシンゲキ | 牡3 | 680 | 菊池一 | 槻舘重 | 鹿毛 差 |
3 | ゴールデンフジ | 牡3 | 680 | 安部憲 | 岩本利 | 鹿毛 逃 | |
4 | ブラックニセイ | 牡3 | 690 | 藤野俊 | 皆川公 | 青毛 先 | |
△2 | 5 | アサヒメイゲツ | 牝3 | 660 | 西将太 | 松井浩 | 栗毛 追 |
注 | 6 | シンザンボーイ | 牡3 | 680 | 大河和 | 坂本東 | 栗毛 差 |
7 | ホクショウメジャー | 牡3 | 690 | 松田道 | 槻舘重 | 栗毛 差 | |
△1 | 8 | カンシャノココロ | 牡3 | 680 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 先 |
○ | 9 | ハクタイホウ | 牡3 | 690 | 赤塚健 | 久田守 | 栗毛 逃 |
10 | アアモンドセブン | 牝3 | 660 | 鈴木恵 | 小林長 | 青毛 先 | |
【はむ!の買い目】 応援(単勝+複勝)1,6 計4通り 三連単 2=9→全通り、2→1,8,6,5→9 9→1,8,6,5→2 合計24通り (三連単の2=9→1,8,6,5を重めに) (=は裏表、→は一方のみ) |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえい競馬のいわゆる3歳クラシック第1弾。イレネー記念など2歳時から上位で戦ってきた実力馬と、最近成長をとげてきた上がり馬がひと夏を越えて、しのぎを削る。過去を見ても同じような構図だが、傾向的には実績馬よりも夏場を上手に乗り切った好調馬、あるいはハンデの軽い下位クラスや牝馬が好走している例が多いようだ。
ただ今年の場合は、若干様子が異なる。実績馬が今イチ調子が上がっていない。イレネー記念馬のホクショウマサルは休養中、他の重賞勝ち馬(ホクショウメジャー、ブラックニセイ、キサラキク)も今シーズンは成績が芳しくない。
そんな中、いつも上位争いしながら不思議と重賞タイトルのないハクタイホウが注目される。今年度に入っても、古馬の実力馬と互角以上の戦いをしており、力も調子も今回のメンバーの中では飛び抜けている。ここクラシック戦線を目標に大事に使われてきており、負けられない戦いであろう。若手の赤塚騎手には思い切ったレースで人馬とも悲願の初重賞を狙ってもらいたい。
ただ馬券予想となると、どうしても人気馬の欠点を探してしまうものであり、ハクタイホウはそういうもろい部分が見えてしまう馬でもある。先行力があり障害も上手だがどうしてもゴール前で詰めが甘くなり、そこが勝ちきれない原因となっている。ハンデが重くなるのもこの馬には不利だ。馬場状態には左右されないタイプだが、軽・重それぞれの巧者の馬に上手く走られると後塵を拝することも多い。(それでもほとんど3着以内には来ているのだが・・・)
一方、上がり馬勢はなかなかイキのいい馬が多い。特にカイシンゲキは今シーズン大きく躍進した馬だ。前走、初重賞はまなす賞では、4歳のトップ馬相手に勝利寸前のところまでいった。障害を降りてからの走りがしっかりしている。古馬でいえばニュータカラコマのようなタイプだ。
というわけで、当欄でははまなす賞での好走と近走の勢いから見て、カイシンゲキを本命に、対抗をハクタイホウとした。この2頭がやや抜けていると見る。
3着付けはなかなか難しいところ。カンシャノココロは前走のように積極的なレースを見せればあっと言わせる場面がある。2歳時に好走したゴールデンフジは先行力があり展開を作れる。牝馬勢も粒ぞろいだ。黒ユリ賞馬キサラキクは前につけられればしぶとい脚があるし高重量もOKだ。最内枠がどうか。アサヒメイゲツは大型馬ながら降りてからの脚ならメンバーno.1の鋭い切れ味を持つ。アアモンドセブンは軽量戦で連勝するなどスピードを持っており軽馬場なら一考の余地がある。ただ後の2頭は斤量が課題だ。
あとはここにきて急上昇のシンザンボーイもスピードと粘りを兼ね備える馬で、接戦に持ち込めば一発あるかもしれない。ホクショウメジャーは重馬場で他がもたついて来れば、2歳時のナナカマド賞のように差しきりもあり得る。ブラックニセイは調子が上がっていないが、2歳時の実績があり軽馬場で一変があるかも。
すべての馬を挙げたようにいろいろ目移りするが、あえて印をつけるならば、前述の2頭の他に、重賞好走の経験のあるキサラキク、カンシャノココロを一応入れて、一発あるならということで、アサヒメイゲツの追い込み脚と、シンザンボーイの未知の魅力を取り上げてみたい。(連勝してこの馬を重賞出走権を得るまでに導いてきた竹ヶ原騎手が鞍上だったらさらに応援したんだけど)
馬券の買い目はしたがって、上表のように、安いけどカイシンゲキとハクタイホウの2頭軸でいずれかは1着に来る準マルチの三連単を基本で。少し重みをつけて買ってみたい。あとはキサラキクとシンザンボーイの応援馬券というところか。ワイドを売ってたら2着3着の狙いなどがおもしろいのだが・・。あるいは上位2頭の馬複1点なんてのもやってみたいけどそこまでの勇気はさすがにない。
今回の結果は終了後2,3日以内に2014成績表に書くとともに、次回記事で寸評します。
次回ばんえい重賞は3週間後の9/14銀河賞(BG2)です。次回重賞予想はその前日までに更新する予定です。
その間、どこかで「レース予想」などもやりたいとは思っていますので、その節にはよろしくお願いします。
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