ばんえい重賞レース回顧
第17回ヤングチャンピオンシップ(BG2)-2015年12月28日-10R 200m直 晴 1.6%
1着◎(8)ホクショウディープ 1分24秒7
2着△(6)ツルイテンリュウ
3着▲(3)キタノリュウキ
単勝 8 240円 三連単 8-6-10 8,650円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  ばんえい2歳馬産駒特別選抜のヤングチャンピオンシップは上がり馬ながら1番人気に推されたホクショウディープが第2障害以降大きくリードし最後は2着と11秒以上離して快勝。6連勝で重賞初制覇となった。2着はツルイテンリュウが続き釧路産駒のワンツーとなった。3着にはキタノリュウキが入った。
  冬らしい天候で乾燥した馬場ながら気温が低いためソリの滑りが良く時計の出る馬場となっていた。レースは序盤戦からかなりのスピードに乗って激しい先行争いで1,2障害の中間までは横一線。各馬一旦刻んだあとは、ムサシブラザーとホクショウディープが若干前に出たが
各馬ほとんどスピードを緩めることなく横一線のまま第2障害の手前へ。そこまで40秒程度のハイペースでレースは進んだ。障害に最初に挑戦したのは内枠のムサシブラザー。しかし障害の天板であと一歩の力が入らず息を入れる。その間に外からホクショウディープが楽々障害をクリア、これに隣のアラワシキング、ツルイテンリュウが差なく続き、ムサシブラザーとスーパータイホウ、イレマルビリーヴ、大外からキタノリュウキも程なく障害をクリアした。この時点でフウジンライデンは障害で立ち止まり取り残された。障害を越えた後はホクショウディープがキャンターで引き離し、ツルイテンリュウとムサシブラザーも切れ味を見せてこれを追うが差は広がる一方。そしてホクショウディープは最後までスピードが緩まずそのままゴール。終わってみれば圧勝だった。2着争いはツルイテンリュウ、ムサシブラザーに、大外から速脚でキタノリュウキ追ってきたが、ツルイテンリュウが一歩前に出て最後はスピードが緩みかけたもののそのままゴールし2着。染まってきたキタノリュウキが3着、先行したムサシブラザーは最後一杯になって4着だった。ナナカマド賞馬で2番人気のフウジンライデンは結局8着に沈んだ。
次走へのひとことメモ
  ホクショウディープ(1着):終わってみれば圧勝、タイムも速く非常に強い勝ち方だった。ある程度前に行くことは予想されたが、全体的にペースが速くなる中、無理のない位置取りで障害も全く問題なくクリア。障害を降りてからの力強い走りは圧巻であった。馬体も増え体調も万全であった。同世代の中でも一歩抜け出た印象だ。しかし今後は他馬のマークもきつくなるだろう。次の目標は当然3月のイレネー記念ということになるが、それまでの一般戦も重量を慣れさせるために、ハンデがあっても使ってくることが考えられる。
  ツルイテンリュウ(2着):障害が課題の馬だったが、今回は流れに乗ってスムーズに越えられた。馬体が充実していたのも好走の一因だろう。勝った馬には離された印象ではあるが、障害をクリアできれば切れ味鋭いところを見せており、展開次第ではさらに差を詰めることは可能だ。この後はやはりイレネー記念が目標だが、障害への対応を更に確実にしたいところ。
  キタノリュウキ(3着):大外枠に入り速いペースについて行くのがやっとで障害も外によれていたが、力で上げていってなんとかクリア、降りてからはキャンターを踏むほど器用なところを見せて、力強く前を追いかけて3着まで入った。一時期レースに戸惑っていたがここに来てこの馬らしい走りができるようになってきた。重量が増えるとさらにチャンスは広がるが、まずはイレネーの出走権を確実なものとしたい。
  ムサシブラザー(4着):隠し球的存在で、前半から積極的に攻めて前に行きハナを主張した。その結果障害でひと腰かかってしまい最後はスピードも落ちて4着に沈んだ。これは勝ちに行った結果なので仕方ない。今回馬体重は唯一減っていたのも影響したか。しかし先行力のあるところを見せており、今後馬体が成長しペースが落ち着けばこの馬の走りができるのではないか。
  アラワシキング(5着):勝ち馬にうまくついて行って流れに乗りかけたが、降りてからの切れ味がなかった。それでも大崩れしたイメージはなく、この馬は時計のかかるレースになれば台頭してくるだろう。
  その他では、スーパータイホウ(6着)は下位ランクながらこの馬の走りを見せて善戦したがペースが速すぎたか、牝馬ではイレマルビリーヴ(7着)が先行力を見せた。そして人気の一角だったフウジンライデン(8着)は、トップハンデと速いペースに惑わされたのか障害で止まってしまったのが大きな敗因。いずれも巻き返しは可能な感じではある。
はむ!の予想結果
  久しぶりに本命1着の3連単が入ってくれ、2番人気が飛んだため配当もそこそこ。しかも三連単の追加で2翻、馬複、ワイドでドラが乗ったという感じで、当欄にしては珍しいほど馬券がうまくいった感じだ。この調子で正月の重賞2発頑張っていこう。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)
さて、ばんえいは今年はこれで終わりですが、年明けは元旦から開催され、2日には帯広記念、3日には天馬賞と豪華な重賞があります。帯広記念の行われる2日は、拡大全国発売。しかも今年は関西地区で2日にばんえいの全レースが発売されるという筆者的にはいても立ってもいられない状況です。まず、12月31日に予告編、1月1日に帯広記念の予想・みどころ、2日に天馬賞の予想などをアップする予定ですのでどうぞお楽しみに。
0 件のコメント:
コメントを投稿