この時期は年末でいつも慌ただしくて、この予想コーナーのコラムも簡略になりがちです。その上に、競馬界もクライマックスで、JRAでは1年納めの有馬記念がありましたが(ゴールドシップ有終の美・・・とはいかなかったですね)、この後地方でも29日にG1の東京大賞典が開催されます。忙しさはありますが、楽しむときは楽しむという姿勢も大事ですね。
さて、今日は早めにばんえいの話に戻って・・、年末年始ですが、ばんえいは年末は27日~29日の日月火の3日間開催、そして年明けは1月1日~5日の5日間開催です。2日には帯広記念、3日には天馬賞とのBG1の重賞があります。この時期は全国発売レースもあるので、全国のファンにばんえいを知ってもらう絶好の機会です。当欄でも特に年始期間には、みどころや予想などを書いて頑張っていきたいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第17回ヤングチャンピオンシップ(BG2) (2015年12月28日(月)19:05発走 帯広10R ダ200m 2歳産駒特別選抜別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
1 | スーパータイホウ | 牡2 | 590 | 西謙一 | 西弘美 | 鹿毛 差 北央産駒2着 | |
2 | ムサシブラザー | 牡2 | 600 | 赤塚健 | 久田守 | 鹿毛 先 北見産駒1着 | |
注 | 3 | イレマルビリーヴ | 牝2 | 570 | 尾瀬馨 | 槻舘重 | 栗毛 逃 南北海道産駒2着 |
○ | 4 | フウジンライデン | 牡2 | 610 | 安部憲 | 岩本利 | 栗毛 先 南北海道産駒1着 |
5 | タイキン | 牝2 | 570 | 菊池一 | 大橋和 | 鹿毛 差 北央産駒1着 | |
△ | 6 | ツルイテンリュウ | 牡2 | 600 | 大河和 | 山田勇 | 鹿毛 差 釧路産駒2着 |
7 | アラワシキング | 牡2 | 600 | 大口泰 | 西邑春 | 鹿毛 差 十勝産駒1着 | |
◎ | 8 | ホクショウディープ | 牡2 | 600 | 鈴木恵 | 皆川公 | 青毛 逃 釧路産駒1着 |
9 | タカラファミリー | 牝2 | 570 | 長澤幸 | 服部義 | 栃栗毛 追 北見産駒2着 | |
▲ | 10 | キタノリュウキ | 牡2 | 600 | 藤野俊 | 村上慎 | 鹿毛 差 十勝産駒2着 |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 三連単(フォーメーション) 8→4,10,6→4,10,6,3,2,7,9 合計18通り 三連単(追加)8,4,10→8,4,10,6→8,4,10,6 合計18通り 馬複 8=4,10,6,3 4=10,6 合計6通り (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 6=8,4,10,3 3=8,4,10 合計7点 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
毎年このレースの時期が来ると「馬産地ごとの予選(産駒特別)をそれぞれ勝ち抜いてきた馬が集結するレースで『ばんえい甲子園』と言われている」という紹介をする。それほど特徴的でかつわかりやすいレース条件だ。出走できるのは各地区2着までの馬ということで、地区のレベルなどによって、強くても出られない馬もいれば、思わぬ馬が出走権をつかむこともある。
過去の傾向からすると勝ち馬は多種多彩だが、柱となる馬が出ている時は順当に勝つことも多く、ナナカマド賞の勝ち馬がこのレースも連覇した例は過去7回中4回と比較的多い。この時期は軽馬場になりやすいこともあり、勝ち時計は1分30秒を切る高速決着が多い。このことから、実績のある馬は強くて相応の力は出すが、強運をつかんだスピード馬が人気薄でも突っ込んでくることがあるといえる。なお、牡馬が強く過去16回で牝馬が勝ったのは12年前に一度(2003年エンジュオウカン)あるのみだ。
今年は飛び抜けた馬がいた昨年と違い混戦模様。秋のナナカマド賞を勝ったフウジンライデンが注目だが、ハンデ差もあり、各馬も虎視眈々とヤングチャンピオンのタイトルを目指している。伏兵の台頭もあるか。
各馬寸評:
1 スーパータイホウ:デビューが遅れ、その後も目立たない存在だったが、徐々に力を付けて出走権を取るにいたった。前走では初めての上位メンバーを相手に切れ味鋭いところを見せた。障害は得意ではないようだが、降りてくれば見せ場はあるかも。
2 ムサシブラザー:目下4連勝中。青雲賞勝ち後、ナナカマド賞には出走せずレース間隔を開けながらここに臨んできた。まだ勝負付けはすんでいないと言えるが臨戦過程的にはどうか。先行力と障害力があり接戦にも強い印象だ。
3 イレマルビリーヴ:あのニシキダイジンの産駒。デビュー時は700kg台の小柄な馬であったが、秋になり一気に成長を遂げてきた。出足のスピードが速く逃げて粘るタイプ。前走もしっかり逃げ切って勝っており、自分のペースに持ち込めれば見せ場あるか。
4 フウジンライデン:唯一の重賞ホルダー。ナナカマド賞ではそれまでと違って積極的に前に行くレースを見せて粘って勝った。前走は大きなハンデ差があってさすがに伸びを欠いたが、大きめの斤量を経験できたのは大きい。トップハンデがカギ
5 タイキン:第6回の能検で合格するなど遅いデビューで、その後も大敗するなど全く目立たない存在であったが、予選の北央産駒特別では軽馬場を生かして鋭い切れ味で、牝馬唯一の予選勝ちとなった。今回一気に加重となり相手も強いが未知の魅力も。
6 ツルイテンリュウ:幼さが残るせいか、障害に不安があり負ける時の負け方は派手だが、一旦障害を越えてくるとかなりのスピードと粘りを持っており、有力馬相手でも互角以上に勝負できる。ナナカマド賞でも最下位人気から4着まで来ており一発はありそう。
7 アラワシキング:ナナカマド賞やその前後のレースではかなり離されての着外が続き心配されたが、当レースの予選・十勝産駒特別では最強馬が並ぶメンバーを堂々押さえ込んで勝っている。やはりペースの速いのは苦手で、時計がかかるレースが望みか。
8 ホクショウディープ:デビュー前の能検で1番時計で期待されたが勝ちきれず、初勝利は秋になってから。しかしそれから目覚めて5連勝中。豊かなスピードが持ち味。今回も逃げを打つか。障害はやや注意か。未対戦の相手も多いので力関係を見極めたい。
9 タカラファミリー:予選の北見産駒特別までは、ほとんどのレースで大きく離されて敗れていたがこれは障害を越えられなかったもの。しかし越えさえすればそこは実績のあるアキバオウショウ産駒、切れ味は相当なものだ。展開によっては突っ込みも。
10 キタノリュウキ:デビュー時は3連勝するなど強さを見せていたが、その後は行き脚がつかず障害でももたつくこともあって成績を落としていた。ここにきて調子を取り戻してきている。大型馬なのでレース展開は遅くなってほしいところ。大外はやや不安か。
はむ!の予想まとめ:
上位クラスにランキングされ重賞・特別戦の常連か、下位クラスながら予選を勝ち抜いた強運馬か、このレースを予想する際にはその興味がある。実力がありながら下位に甘んじていた馬が、その持ち味を発揮できるチャンスでもある。その典型的な馬がホクショウディープ。なにしろ能検1番時計の馬が、ここまでもたついていたが、ここにきて一気にその力を見せる時が来た。先行力を持っており、勝ちきれなかった時期も大敗はしていない。まだ他の有力馬との力関係や重量適性など推し量れない部分も多いが、近走の走りから、スピードで押しきる場面が想像でき、当欄では本命としたい。対抗にはやはりナナカマド賞馬のフウジンライデン。絶対的な強さというより、展開に左右されない上手いレース運びができるという感じだ。トップハンデだが、加増は他馬と条件は変わらないので問題ないだろう。単穴にはキタノリュウキを持ってきた。ナナカマド賞の頃は精細を欠いていたが、ここに来て調子を取り戻している。実に立派な馬格で、重量が増えれば増えるほど力を出せそう。なるべく前に付けて、障害をしっかり越えていきたい。展開という意味ではツルイテンリュウの切れ味も侮れない。接戦になれば強そうだ。穴狙いなら牝馬のイレマルビリーヴの逃げ粘り。乗り替わりもプラスと出るか。あとは不気味な存在のムサシブラザー、十勝産駒を勝ったアラワシキング、最後の切れ味が鋭いタカラファミリーも気になるところだが、馬券的には手を伸ばしすぎになるので、どこまで狙い目を絞れるか。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
元々2歳馬戦は難しい上に、特に今回はどこからでも入れそうで悩むところだが、そういう時こそ軸は絞っていきたい。ホクショウディープも今の時点で全面信頼は心許ないし、妙に人気しそうで気持ちが他に揺らぐが、そういう時こそ自分がこれだと思ったものに絞っていきたい。外れることを恐れずに行くことが大事・・・といいつつやっぱり目移りして手広くなってしまう。
今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。
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