ばんえい重賞レース回顧
第44回ばんえいダービー(BG1)-2015年12月20日-10R 200m直 晴 1.7%
1着○(8)センゴクエース 1分49秒7
2着◎(4)キンメダル
3着 (9)コウリキ
単勝 8 150円 三連単 8-4-9 670円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  ばんえいの3歳最強馬を決定するばんえいダービーは単勝1.5倍で圧倒的人気のセンゴクエースがその実力を遺憾なく発揮し圧勝。これで重賞4勝目、同世代戦では負けなしの10連勝となった。2着争いは2番人気のキンメダルがわずかの差で制し、3着はコウリキが入った。結局ばんえい菊花賞と同じ着順での1番人気の組み合わせとなり、三連単でも670円と堅く収まった。
  この週は晴れが続いた上、走路にロータリーハローがかけられ、やや時計のかかる重めの馬場となっていた。レース序盤は各馬牽制しつつ刻みながら進み、中盤からは徐々にタキニシサンデー、ホクショウモモらの逃げ馬が前に出た。センゴクエースも折り合いをつけながら無理なく前に、その他の馬も離されないように前に付き、第2障害手前ではほぼ一斉に並んだ。
  第2障害を最初に仕掛けたのはキンメダル。打倒センゴクの勝負に出たが焦って一旦膝折、続く最内のタキニシサンデーも障害で膝をついた。それを横目にセンゴクエースが満を持して障害に挑み難なくクリア、先頭でゴールを目指した。なんとか立て直したキンメダルが追うが差は離れる一方。鈴木騎手の手綱もほとんど持ったままで最後まで緩むことなくセンゴクエースが圧勝。これを追ったキンメダルは、2番手は確保したが、ゴール直前でも詰まるなどいっぱいになり、3番手にも迫られながらなんとか2着入線。先頭とは20秒以上離されてのゴールだった。3着争いは3番手で障害を降りたホクショウモモがスピードが落ちるところを5番手あたりで降りてきたシリウスが一気に追い越し、さらにその後ろからコウリキが鋭い脚で追い込み、最後はキンメダルにあと一歩まで迫る3着だった。シリウスは4着だった。
次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):正に横綱相撲だった。馬体重もこの1か月でプラス35kgと充実、太目ではなく風格を感じさせる馬体だった。唯一心配されたのが障害であったが、前半で脚を使わず余裕をもって取り掛かれたので、全く問題なかった。前走に同斤量のレースを経験したのも大きかったか。さて、この後はどこを目指すのか。帯広記念の出走権も取ったがさすがにそこには出ないだろう。とすれば2月のチャンピオンカップあたりを狙うか、オープン特別を選んで走るか、あるいは来シーズンまで一息いれるか。
  キンメダル(2着):センゴクエースを負かしに行って結果的に障害で崩れたのは仕方ない。それでもなんとか2着を確保し、この馬の力は十分発揮できたのではないか。ここまで重賞無冠は悲運だったが、力どおり走れば近いうちに勝てるチャンスも来るだろう。自己条件でしっかり戦いつつ、3月のポプラ賞あたりが次の目標か。
  コウリキ(3着):障害でもたついてしまったが降りてからは鋭い追い込みで3着を確保した。馬体重が増えてこなかったのが気になる要素だったが、今回はプラス体重で体調も回復してきたようだ。スピードはあるので今後さらに力をつけてくれば怖い存在になる。これでA2クラスに上がるが、十分戦えるだろう。
  シリウス(4着):鋭い切れ味で3着まではあると思われたが、最後は後ろから来た馬にやられた。障害をもう一歩早く降りられていればと悔やまれるが、この馬らしい走りはできた。やはり時計のかかる重馬場なら強みを見せられるタイプだ。この後だがヒロインズカップの出走権を持つがそこを狙うか。自己条件を走るか。
  コウシュハスパーク(5着):人気薄だったが、なにげに障害はひと腰で越えており、最後はいっぱいになりながらも掲示板内を確保した。障害力があるので、自己条件のB3組なら堅く狙えるだろう。
  その他では、タキニシサンデー(6着)、ホクショウモモ(10着)の牝馬勢は先行力を生かし積極的に前に行ったがやはり厳しかった
はむ!の予想結果
  これは仕方ない。わざと外しにいったようなもの。三連単670円程度ならあきらめがつく。センゴクエースにはやっぱり脱帽だ。ただこういう時さらに馬券を絞れればいいのだが。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)
さて、ばんえい重賞も年末年始シリーズへ突入。当欄も忙しくなりそう。ひとまず次週12月28日(月曜日)に2歳重賞第2弾ヤングチャンピオンシップ(BG2)があります。前日までには重賞予想を書きます。
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