ばんえい重賞レース回顧
第10回柏林賞(BG3)-2016年7月3日-10R 200m直 晴 2.2%
1着◎(5)センゴクエース(鈴木恵)1分40秒2
2着 (9)バウンティハンター
3着 (10)イノリノチカラ
単勝 5 130円 馬単 5-9 700円 三連単 5-9-10 18,760円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  ばんえい4歳重賞戦線第1弾の第10回柏林賞は、断然1番人気のセンゴクエースが他馬を寄せ付けず圧勝。同世代戦では依然負けなし、7つめの重賞タイトル獲得となった。
  前日までの雨で馬場は水分を含んでいるものの、この日は晴れでほどよく乾いた馬場。レースは序盤から速い展開。軽量牝馬のアスリート、タキニシサンデーにアアモンドロシアあたりが先行争い。センゴクエースはこれらを見るように早めに刻みを入れ息を整える。前半は50秒弱とやはり速めのペース。障害を先に仕掛けたのはアスリートとタキニシサンデー。しかしアスリートは坂の中間でストップ、タキニシサンデーは頂上付近で膝折、それを横目にセンゴクエースはしっかり力強く荷物を引っ張りあげるように障害をクリア。ここで勝負あり。あとは一人旅で引き離す一方。
  2番手は障害を立て直したタキニシサンデーと同時に、バウンティハンターが外から溜めてひと腰で障害をクリア、その時点でセンゴクエースは20m先を行っており、そのまま差が縮まることなくゴール。2着争いはバウンティハンターが前に出て、さらに大外後方から障害をひと腰で越えてきたイノリノチカラが一気に追い込み、タキニシサンデーをかわして2番手に迫る。しかしバウンティハンターが2着を確保、イノリノチカラが3着に入り、タキニシサンデーは4着だった。
次走へのひとことメモ
  センゴクエース(1着):久々で馬体重マイナス25kg、ハンデ差もありと不安要素もなくはなかったが、それらを差し引いても力の差は歴然としていた。早めに息を入れて前を行く馬の様子を見るあたり鈴木騎手の手綱捌きを含め心憎いばかりのレース運びでまさに横綱相撲。唯一の課題と思われた障害も力強かった。完調でなくてもこの強さ。次の目標は9月の銀河賞となろうが、それまではレースを使わないか。それとも古馬とのオープン特別あたりを調整がわりに使うか。
  バウンティハンター(2着):近走の好調を反映し結局は2番人気まで推されていたが、その期待に応えた形だ。無理に前を追わず自分のペースで行けたの大きい。障害も楽に越えることができた。次は自己条件B1クラスで実力のある古馬らとの対決か。
  イノリノチカラ(3着):重賞初出走での3着は立派。大外枠だったが後方待機で他の馬を見ながらマイペースで行けたのが功を奏したか。この馬の普段の走りができた。これを自信にして今後に向け自己条件戦で賞金稼ぎか。
  タキニシサンデー(4着):前半に速く行きすぎた結果、最後は差されて4着ということとなったが、果敢に勝ち馬にも絡んで行ったことは先々自信につながるだろう。さらにスピードを身につけたい。軽量戦を狙いに行くことも考えられる。
  アスリート(5着):近走の好調で上位人気に期待されていたこともあり、やや前を意識しすぎたか。もう少しじっくり構えたかったところだろう。重量もこの馬の課題か。
  その他では、メムロコマチ(6着)は最後鋭い脚を見せた。自己条件に戻れば力を発揮できそう。3番人気になっていたコウリキ(8着)は序盤から後手に回りすぎてしまったか、切れ味を発揮できる場面もなかった。また、キンメダル(9着)はこの馬らしい走りがほとんど見られなかった。まだ本調子ではないようだ。立て直しに期待。
はむ!の予想結果
  センゴクが勝つのはまあ想定どおりだったが、2着3着が想定外、特に3着のイノリノチカラはさすがにノーマークだった。荒れるレースとは思っていたがこういう形での荒れ方とは。今年度は◎3連勝ながら、早くもマイナス街道に入ってしまった。なんとか立て直したい。
  今回収支 -4,700 (配当)0 (投入)4,700
  (今年度累計)-1,180
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞は7月17日、古馬重賞の北斗賞(BG3)です。当欄では前日までに見解を書きたいと思います。
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