ばんえい重賞レース回顧
第38回チャンピオンカップ(BG2)-2017年2月26日-10R 200m直 晴 2.2%
1着 (2)フジダイビクトリー(松田道)1分52秒8
2着○(3)ニュータカラコマ
3着◎(1)コウシュハウンカイ
単勝 2 900円 馬単2-3 1,550円 三連単 2-3-1 3,720円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
ばんえい今年度の重賞優勝馬による第38回チャンピオンカップは4番人気になっていたフジダイビクトリーが接戦から抜け出し優勝。重賞は今年度は岩見沢記念、北見記念に続き3勝目、通算10勝目となった。
馬場状態は数日前の雪の影響などでやや水分を含むものの、この時期としてはほぼ標準的な馬場であった。レースはスタートはキサラキクらが勢いよく飛び出すも、序盤は少頭数ということもあり各馬牽制しあいながら出たり入ったりのレース。ペースも落ち着いた展開。第2障害手前では徐々にフジダイビクトリーあたりが心持ち前に出て、アスリートあたりが若干取り残された形に
なったが、障害手前ではほぼ横一線に。障害を先に仕掛けたのは最内のコウシュハウンカイ。何度も前脚に力を入れるが8分目あたりでストップ。その横を力強くフジダイビクトリーがしっかり障害を越え、ニュータカラコマがこれに続く、コウシュハウンカイはすぐに立て直すも3番手で前を追う。その後キサラキクが続こうとするが坂の中腹でストップ、大外のオレノココロはひと腰置いた上で天板あたりでも膝をついた。レースは前の3頭の争いに絞られ、2番手で障害を越えたニュータカラコマがフジダイビクトリーを一旦かわすが、フジダイビクトリーは脚色衰えることなく残り15mあたりで再逆転。そのままゴールに流れ込んだ。1番人気になっていたニュータカラコマは最後脚色が鈍くなったが後続は押さえて2着を死守、一歩遅れて追っていたコウシュハウンカイがそのまま3着に入った。3連覇を狙ったオレノココロは、最後に前を行ったキサラキクをかわしたものの4着だった。
次走へのひとことメモ
  フジダイビクトリー(1着):障害を含め全体としてスタミナのロスがなく、切れ味も最後まで衰えないという完璧なレース運びであった。前半から無理のないペースで前に行けたことも大きい。もちろん本番は連覇を狙うばんえい記念だが、今回は本番に向けたイメージどおりの走りができたのではないか。体調さえ維持できればかなり有力だ。
  ニュータカラコマ(2着):前半からやや慎重になりすぎたか。障害でフジダイより一歩遅れたのが全て。一瞬の切れ味は持っているものの、最後で甘くなってしまうのがこの馬の泣き所。ただ力はあり経験も積んでいる馬なので、本番のばんえい記念に向けては特段の工夫はなくてもこの馬らしくしっかり走れれば勝負になるだろう。
  コウシュハウンカイ(3着):この馬はどうも端枠に入ると力が出ないイメージがある。今回も全体の走りそのものは問題なかったが、障害で一歩力が入らなかったのは、内側が開いていたのも何か原因がありそう。本番のばんえい記念では昨年3着に入っており、この馬が持っている力をそのまま出せれば十分好勝負可能だ。
  オレノココロ(4着):今回はこの馬にとってはトップハンデ、大外枠と不利な条件が揃っていた。それでも持っている力でどこまで戦えるかといったところであったが、この馬の唯一の弱点である膝の甘さが出てしまった。ただ崩れてしまわないのがこの馬の強み。初のばんえい記念では1トンの荷物に対し、しっかり踏み込めるかがカギ。
  キサラキク(5着):今回はある程度上位を狙っていたのではないか。意欲的な走りを見せていた。前走スピードレースを使った勢いもあったか。結果としては障害で手間取り、最後も一杯になって力の差が出た感じにはなったが、展開次第ではトップレベルでも好勝負できる目処がついたのでは。今後どの路線を進むかも注目。
  その他では、アスリート(6着)、バウンティハンター(7着)は力の差はあったが、堂々と積極的な走りをしており、今回の経験は今後に生きそう。
はむ!の予想結果
  何一つ引っかからず、4週連続重賞の始まりなのに情けないの一言。ここでフジダイを頭に持って行くのは難しいけれど、2着、3着が○と◎だけにやはり一工夫できなかったものかと。しかし理屈じゃない。これぐらい負けが膨らむともうやけくそになりそう(それがギャンブルの最も悪いところだけど)。残り3回の重賞で6000円ずつ負けるとして、今シーズンはトータル7万6千円の負けということになりそう。(・・・とすでに負けることを前提に。)
  今回収支 -5,900 (配当)0 (投入)5,900
  (今年度累計)-58.370
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
さて、重賞が続きます。次は4週連続重賞の2週目、3月5日(日)に明け3歳のチャンピオン決定戦、イレネー記念(BG1)が行われます。特段のことがない限り前日までには当欄で見解を書きます。さらに、次の週はポプラ賞、そしてその次はいよいよ、クライマックスのばんえい記念に向けていやおうなしに盛り上がっていきそうです。
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