今回はばんえいオークスとドリームエイジカップを併せて回顧します。
ばんえい重賞レース回顧(1)
第42回ばんえいオークス(BG1)-2017年12月3日-10R 200m直 晴1.4%
1着○(5)ナカゼンガキタ(西将太)1分41秒3
2着△(6)シンエイボブ
3着▲(7)キタノサカエヒメ
単勝 5 260円 馬単5-6 720円 三連単 5-6-7 4,160円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい3歳牝馬の頂点、第42回ばんえいオークスは、2番人気のナカゼンガキタが最後の直線のマッチレースを制しで優勝。重賞は初制覇。タケタカラニシキ産駒としても初めての重賞制覇。西将太騎手は今年重賞初勝利で通算4勝目。西康幸調教師は初の重賞制覇となった。
帯広は冬の天気が続き、ロードヒーティングも効いて乾燥した馬場では、気温が低いものの乾燥した状況。ただ脚抜きが良く他のレースでも時計はそこそこ出ていた。
レース序盤から先行争いの勢いで速めに進みでややばらけた展開。1,2障害中間あたりで各馬刻みを入れ始めたころから、先行すると見られたナカゼンガキタがすっと前に出て2馬身ほどリード、これを見ながらシンエイボブ、メヂカラあたりが付いていき、コウシュハサマーも徐々に近づこうとする。しかしナカゼンガキタ第2障害に先に到着、そしてシンエイボブあたりが2番手。ここまで53秒程度。障害を先に仕掛けたのはナカゼンガキタ。やや引っかかりながらも障害をひと腰でクリア。そして程なくシンエイボブが続きこちらはスムーズに障害を越えこの2頭が先行。その後コウシュハサマーが障害をなんとかひと腰で越えるが勢いが見られない。むしろ後方でじっくり溜めていたキタノサカエヒメが障害を越えてからの勢いが良い。先頭争いはナカゼンガキタとシンエイボブに絞られ、一騎打ちの様相。デッドヒートが続き、残り20mあたりでは一旦シンエイボブがわずかに前に出るが、残り10mあたりで西将太騎手がさらに気合いを入れてナカゼンガキタが差し返す。そしてそのままわずかなリードを保ってゴールした。3番人気シンエイボブは惜しくも2着。3着争いは5番人気のキタノサカエヒメがコウシュハサマーをかわして3着に入った。1番人気コウシュハサマーは4着だった。
  ナカゼンガキタ(1着):前半の途中から無理なく前に出て主導権を握った。先行馬なので最後どこまで粘れるかというところであったが、一旦遅れるも最後で差し返すという根性を見せた。やはり菊花賞での経験が大きかったようだ。馬体も1000kgを回復し充実していた。終わってみれば強い勝ち方であった。この次はもちろん13年ぶりのダービー、オークス両制覇を狙ってほしいところ。またそれだけの力は持っている馬だ。
  シンエイボブ(2着):第2障害を降りて前に出た時は、この馬の脚質からして勝てたと思わせた。前半詰めた分だけ最後緩んでしまったか。しかしこの馬のパフォーマンスは十分に見せて、立派な2着だ。元々課題だった障害も上手にこなした。賞金も加算できたのでダービーの出走権もほぼ手中に収めている。当然狙っていくか。
  キタノサカエヒメ(3着):前半は控えたのかついて行けなかったのか。先行策も考えられただけにやや遅れをとった形。しかし慌てず、障害を降りてからはこの馬にこの切れ味があったのかと思わせる軽快な走りだった。今後はダービーは出走権的に無理だが、自己条件(B2クラス)のまま走れるので、勝ち星を重ねていくチャンス。
  コウシュハサマー(4着):この馬の負けは案外であった。別に走りが悪かったわけではなく、上位に入った馬の方が立ち回りが上手く一歩出遅れたのが響いたというところか。障害はひと腰で越えたものの少し慎重になりすぎた感はある。馬体重がやや減っていたのをどう見るか。体調が落ちてなければ当然ダービーで再チャレンジか。
  メヂカラ(5着):どちらかというと切れ味で勝負する馬だが、今回は序盤から積極的に出ていった。結果として障害で止まってしまったがそれが悪かったわけではなく、端枠での不利という要素の方が大きかったか。自己条件で巻き返しを図る。
  他では、10番人気のライデンメルテイ(6着)は善戦。上位馬とは力の差は見えたものの自分の走りで一つ一つ順位を上げて行った。4番人気にまでなっていたフェアリースズ(8着)は前に行くそぶりはあったがやや動きが重かったか。マツノビューティ(9着)は先行して見せ場はあったがやはりスタミナ面で力の差があった。
はむ!の予想結果
  とにかくひどく負け続けていたので、取りガミでも少しだけでも引っかかって、ほっとしたところ。ワイドも少しだけ取れたし。本当はこんなんじゃダメだけど気持ち立て直さなきゃなんないので。もう今年度の負けが6万円とひどいことになった。ただ正月のレースはなんとか参加できそうだ。年度末まではまだだけど・・
  今回収支 -3,120 (配当)2,580 (投入)5,700
  今年度累計 -60,800 (今年度残高39,200)・・12/3終了時
ばんえい重賞レース回顧(2)
第8回ドリームエイジカップ(BG3)-2017年11月26日-10R 200m直 小雪 2.2%
1着◎(8)センゴクエース(鈴木恵)1分37秒3
2着 (5)フジダイビクトリー
3着 (9)ニュータカラコマ
単勝 8 260円 馬単8-5 780円 三連単 8-5-9 3,130円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい世代別対抗重賞第8回ドリームエイジカップは5歳馬センゴクエースが障害6番手から一気に他馬をかわし差し切り勝ち。1番人気に応えた。重賞は昨年度末のポプラ賞以来11勝目だが古馬重賞は初の獲得。鈴木恵介騎手は通算63度目の重賞制覇となった。
この日は気温が低く時折にわか雪が降って軽い馬場。ただヒーティングの影響か超高速というところまではいかなかった。レースは当然のことながら各馬が早いペースになることを意識したような展開、ほぼ横一戦で進み、第1障害を越えたあたりからハクタイホウ、キサラキク、サクラリュウあたりが心持ち前を伺い、1,2障害の中間あたりからフジダイビクトリーが前に出て行った。ほぼ同じような態勢で第2障害手前へ、ここまで46秒の早いペース。第2障害の仕掛けはフジダイと大外のサクラリュウが早く、差が無くハクタイホウが続き、この3頭がいずれもひと腰で越えて障害を降りる。そのあとすぐに続いたキサラキク、ニュータカラコマ、コウシュハウンカイのうち、キサラキクが障害を越えきれずストップ、他の2頭は難なく越えて前を追う。センゴクエースはそれらを見ながら障害にチャレンジする形となりやや引っかかって一歩出遅れたものの越えてから激しく前を追う。障害を降りてからはフジダイビクトリーが切れ味良く前に出て、サクラリュウ、ニュータカラコマあたりがついて行く展開だったが、後ろから来たセンゴクエースの脚色が良く、残り30mを切ったあたりで並びかけ、残り20mのところでかわして先頭に出た。フジダイとニュータカラコマも遅れまいとついて行くが、センゴクの脚色が最後まで衰えることなく、ゴールを駆け抜けて優勝した。2着争いも激しかったが1番人気フジダイビクトリーがニュータカラコマを振り切り2着、2番人気のニュータカラコマが3着。コウシュハウンカイが4着に入り、連覇を狙ったキサラキクは9着に終わった。
  センゴクエース(1着):序盤は各馬の様子を見ながら進み、障害で十分溜めて最後の直線で切れ味良く差し切り、この馬が勝つならこれしかないといいう勝ち方であった。軽馬場も味方したが、前半しっかりついて行けたことと、最後の勝負強さを発揮したことも優勝の要因であろう。馬体も充実し出走馬で最重量。力も十分付けてきた。今後さらにレースを重ねればさらに強くなりそうな気配だ。鈴木恵介騎手との相性も良い。次の目標はやはり帯広記念か。その場合高重量に対応できるかがポイント課題になりそう。または一息入れて準重賞の金杯あたりを狙うことも考えられる。
  フジダイビクトリー(2着):好調を持続しており、終始レースの主導権を握った。センゴクには勢いでかわされたものの他の馬の追随は許さなかった。意外にも軽馬場でも十分走れるのがこの馬の特徴。このまま好調をキープしていけばこの後の帯広記念でもかなり走れるだろう。
  ニュータカラコマ(3着):障害の上手さがここでも生きた形。この馬らしい走りができた。得意の軽馬場でもあり最後の直線の失速も最小限だった。今回はハンデが重く勝ちきれなかったが、十分力のあるところは見せている。帯広記念でBG1連覇をめざす。
  コウシュハウンカイ(4着):障害は実に上手く、自分の走りは完璧にできている。ただ今回は軽馬場で全体的にペースが速くなり相対的に切れ味に欠ける走りになってしまった。他の馬が持ち味を発揮しただけに、やや敗北感が漂う。帯広記念でリベンジを期す。
  サクラリュウ(5着):積極的なレース運びで、他馬にも全く引けは取っていなかったが、最後の勢いがなかった。端枠も影響したか。やはりこの馬は時計のかかる馬場の方が良さそうだ。次の目標はもちろん帯広記念。見せ場を作った前回以上の走りを期待。
  他では、ハクタイホウ(6着)は久々の重賞としてはまずまず走れたのではないか。重賞慣れしてくれば更に上位も。4歳馬ではフウジンライデン(7着)が目立たないものの力強い走りができていた。当欄で対抗に狙ったキサラキク(9着)は積極的に前に行ったが障害でも踏ん張りがきかなかった。降りれば見せ場はあったのだが。
はむ!の予想結果
  もう情けないといっちゃありゃしない。センゴクの勝ちは予想バッチリだったが、2着3着を読み違え。やはりトップ馬たちは強い。このへんをきちんと押さえられない限り馬券は勝てない。
  今回収支 -5,100 (配当)0 (投入)5,100
  今年度累計 -57,680 (今年度残高42,320)・・11/26終了時
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)
そろそろ年末も近づき、ばんえいも重賞シリーズの時がやってきました。次回の重賞は3週開いて12月24日(日)3歳クラシック総決算、ばんえいダービー(BG1)です。いつもどおり前日までには予想を書きたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿