ばんえい重賞レース回顧
第39回ポプラ賞(BG3)-2018年3月11日-10R 200m直 曇 1.8%
1着▲(1)マルミゴウカイ(藤本匠)2分08秒9
2着注(6)タカラシップ
3着 (8)カネサスペシャル
単勝 1 340円 馬単 1-6 760円 三連単 1-6-8 5,230円
※その他の配当、結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい4歳5歳の世代対抗重賞、第39回ポプラ賞は、2番人気で今年度の4歳(明け5歳)3冠馬マルミゴウカイがトップハンデも克服し、差し切り勝ち。この馬の重賞は6勝目、槻舘調教師はこのレース3連覇。藤本騎手は今季重賞7勝で通算64勝目。
帯広は例年より多い積雪の上に、前々日の雨で雪解けが進んだ。その影響もあって馬場としては粘り気があり、全体的にかなり時計のかかる重馬場であった。
レースはスタートから全体的にゆったりした流れ、第1障害を降りて一旦はカネサスペシャルが前に出る場面もあったが、各馬早めに刻む中で、1番人気に推されたタカラシップがすっと前に出て先頭へ、主導権を握る。これを見るように内からトップハンデのマルミゴウカイ、フウジンライデン、外からカネサスペシャルあたりが付いて行くが、タカラシップが2馬身ほど離したまま第2障害へ。ここまで丁度60秒。フウジンライデンがなんとか追いつくが、他の馬はまだ到着せず、タカラシップは十分余裕を持って障害に挑戦。しっかりした脚取りでひと腰でクリアし先頭へ。それを見るようにフウジンライデンが障害に商戦が坂の中腹でストップ。他の各馬も続くがそれぞれ苦戦。タカラシップが残り30mの標識に近づこうとするころに、ようやくマルミゴウカイとカネサスペシャルがふた腰ほどかけてほぼ同時に障害を降りた。その後にはミノルシャープ、フウジンライデンが続いた。先頭のタカラシップは大きくリードするが、残り30mを切ったころから少しずつ脚色が鈍る。そこにじわじわとマルミゴウカイが追ってきて、残り10mの地点で半馬身差まで迫った。タカラシップも粘りを見せて抵抗し、ゴール近くまでもつれたが、ゴール直前でマルミゴウカイが前に出て差し切ってゴール。タカラシップは厳しくなったもののが止まることなく最後まで粘って2着を確保、後続は、差なく前に付いて行っていた4歳馬カネサスペシャルがゴール着前で立ち止まりつつも最後粘り込んで3着に入った。当欄で本命にしたフウジンライデンは障害で手間取った分遅れて4着。対抗にしていた4歳馬のミノルシャープは直線で厳しくなり6着だった。
  マルミゴウカイ(1着):やはり強かった。今回は800kgの重賞とハンデ差が課題とされ2番人気に甘んじたが、最後の直線での力強い走りはその重量を感じさせないものであった。障害もほとんど手間取ることはなかった。ペースが遅くなったのもこの馬に合っていたと思われる。また気性面でも天馬賞の時よりもさらに落ち着いていたように見える。今後だが、厩舎にはトップクラスの馬たちがいるので、レースの選択が難しいところだが、やはり古馬にもしっかり挑戦していってほしいところ。5歳馬の特別戦もあるが、年度明けのオッズパーク杯や旭川記念あたりに出て力試しを期待。
  タカラシップ(2着):今回最も成長を見せたのがこの馬。迷わず他を引き離しての逃げ戦法。障害が特に力強かった。マルミゴウカイにそれ以上のパフォーマンスを見せられたため惜しくも敗れたが、最後の粘りもなかなかのものであった。障害が上手なのは今後も強みになっていくだろう。今後は古馬のA1~A2クラスあたりにランクされそうで荷物の重い特別戦あたりで活躍できそうだが、賞金を加算して重賞に出てくるようになれば怖い存在になりそう。
  カネサスペシャル(3着):4歳馬でただ一頭気を吐いた形となった。ばんえい大賞典で勝った時と同様に、遅めのペースで進み、障害を上手く越えて最後の直線で勝負というこの馬の形に持ち込めた。ハンデ差も生きたようだ。障害が上手なので序盤からある程度思い切って行っても良いかもしれない。今後4歳の三冠路線に向けても目を離せない存在になりそう。
  フウジンライデン(4着):前半無理なく好位置につけていたし、展開としては悪くなかった。障害でもう一歩の力が入らなかったのはやはり780kgの重量がこたえたか。ただ一時期の絶不調からするとよくここまで立て直したというところ。軽馬場にでもなればこの馬の出番が来るだろう。今後さらなる成長が期待される。
  ホクショウディープ(5着):障害での自信のなさが出てしまったか。前半はなんとか付いていったが、障害を意識してか後手に回り、障害も苦しんだ。最後の直線は素晴らしい脚色だっただけにもったいないレースであった。年度が明ければスピードを生かせるレースもあるので、そこで自信を取り戻して、上位を狙っていってほしい。
  その他ではミノルシャープ(6着)は障害は上手く抜け出せたが、最後の直線で思いのほか失速。重馬場で上位馬相手だとやはり力不足感が否めない。伸び悩みに陥る前に立て直したいところ。牝馬勢は離されての下位。いずれも前半からペースに乗れなかったところを見ると、重馬場の力勝負は厳しかった。コウシュハサマー(7着)が牝馬の中ではまずまず動けていたか。
はむ!の予想結果
  今回はひねりすぎた。勝ったマルミゴウカイは本当に強かったし、タカラシップは本物だった。タカラシップ絡みも買ってはいたが手は広げられなかった。一方でカネサスペシャル絡みのワイドが引っかかってくれて、いつもの焼け石に水的なちょい当たり。来年度からは本当に分けて考えていきたい。
  今回収支 -4,600 (配当)1,100 (投入)5,600
  今年度累計 -67,410 (今年度残高32,590) (3/11現在)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2017データ・馬券成績表)
次回は2週間後、いよいよ今年度のばんえい競馬の総決算。ばんえい記念です。いつもどおり前日までには予想を書きますが、今回は1週前ぐらいに事前予想なども書ければと思っています(書ければ)。
0 件のコメント:
コメントを投稿