はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第13回カーネーションカップ(BG3) (2020年5月10日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上牝馬オープン) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
◎ | 1 | ナカゼンガキタ | 牝6 | 670 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先 |
2 | サンシルクラポピー | 牝5 | 670 | 松田道 | 鈴木邦 | 栗毛 差 | |
3 | テツアズマ | 牝5 | 660 | 菊池一 | 松井浩 | 青毛 追 | |
4 | シンエイボブ | 牝6 | 670 | 渡来心 | 久田守 | 鹿毛 差 | |
5 | フェアリースズ | 牝6 | 670 | 島津新 | 岩本利 | 栗毛 先 | |
6 | イズミクィーン | 牝6 | 660 | 村上章 | 小北栄 | 芦毛 追 | |
注 | 7 | ジェイカトレア | 牝4 | 650 | 藤野俊 | 平田義 | 青毛 先 |
○ | 8 | アフロディーテ | 牝5 | 670 | 西謙一 | 西弘美 | 栗毛 逃 |
△ | 9 | ヤマノホシ | 牝8 | 660 | 赤塚健 | 長部幸 | 鹿毛 逃 |
▲ | 10 | ミスタカシマ | 牝5 | 690 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 栗毛 差 |
「カーネーションカップ」の概要と傾向
かつて2009年~2年間重賞として行われ、その後は特別戦に格下げされていたが、2018年から準重賞に再格上げ、そして今年から古馬牝馬の重賞として復活した。実施回数は特別戦時代から通しで付され、今回が第13回となる。一旦格下げされていたのは、ばんえい競馬が数年前まで非常に運営が苦しかったことや、馬資源の不足で繁殖牝馬を確保する必要もあって、牝馬自体が少なくなっていたのもあるか。現在まだその状況が劇的に改善されたわけではないが、売上が回復し少しずつ改善の兆しがみえることから今回の重賞復活に至ったと思われる。これまで古馬の牝馬重賞はヒロインズカップしかなかったので、この復活は歓迎すべきところ。
特別戦時代を含む傾向として、過去10年で1番人気は(5,0,1,4)と勝ち負けがはっきりしている。強い馬は強く連覇も多いが、人気馬が障害などで失敗し大敗するパターンもしばしば見られる。やはりこの時期の牝馬の特徴でもありそう。但し、勝ち馬は全て4番人気以内となっており、下位の馬が逆転することは難しそうだ。今年は重賞となり重量加増となることはさらに上位馬に有利に働くか。年齢別では4歳~8歳以上とそれぞれ2勝ずつと有利不利は少ない。騎手別では鈴木恵介騎手が重賞時代2勝を含む4勝と現役トップで抜けている。
今回のみどころ
今年重賞に復活したカーネーションカップ。古馬牝馬の一戦で、ヒロインズカップの再戦的位置づけでもあるが、ヒロインズカップより重量が軽く、メンバーも入れ替わっており、また新たな展開が期待される。賞金順で抜けているミスタカシマ、ヒロインズカップを勝ったアフロディーテら5歳馬のイキが良さそう。対する6歳馬勢はフェアリースズ、ナカゼンガキタらに一日の長がある。昨年のオークス馬4歳馬ジェイカトレアの挑戦も注目。新たな歴史の1ページを刻む馬はどれか。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 ナカゼンガキタ:6歳馬。転厩などもあり3歳でオークスを優勝したことが過去のように思える。昨年も常に安定した成績は上げていたが、今一歩決め手がなく2勝に終わっている。障害力と安定感があり、切れ味も持っているので流れに乗れば。
2 サンシルクラポピー:5歳馬。重賞勝ちこそないが上位で活躍し存在感を見せている。よく引き合いに出される半兄のオイドン同様、スピード抜群で軽量戦の疾風賞で勝っている。障害は苦手だが、一旦越えてくれば前に届くだけの鋭い切れ味がある。
3 テツアズマ:5歳馬。昨年のクインカップ(7着)以来2回目の重賞挑戦。切れ味鋭く直線でのスピードは相当のものを持っているが、障害はかなり苦手で特に二の腰が入らない。小柄なこともあって非力感がある。しかし荷物が軽くなれば一変も。
4 シンエイボブ:6歳馬。重賞勝ちはないが3歳時にオークス2着、柏林賞3着などの実績がある。障害が苦手で全く動けない時も多いが、一旦越えてくると鋭い切れ味と粘りの走りで上位に食い込んでくる。人気薄なら一発の魅力があり侮れない。
5 フェアリースズ:6歳馬の牝馬ランク1位。地味な存在ではあるが、堅実な走りと障害力でここまで上がってきた。ヒロインズカップでもじわじわ伸びて最後は粘っての3着。馬体もしっかりしている。今回の負担重量も手頃で力も出せそう。
6 イズミクィーン:6歳馬。人気馬で血統的にも毛色的にも注目されている馬だが、出世が遅れたこともあり今のところ目立った実績はない。障害はこの馬自身が意識していると思わせるほど苦手。降りてからの脚は抜群なだけに、前半流れに乗りたい。
7 ジェイカトレア:4歳馬。黒ユリ賞、オークスで勝つなど同世代牝馬では実績で一歩抜けているが、古馬との対決が少なく未知数。1月以来休養に入り立て直しを図ってきた。基本は中団に構えての差しタイプだが先行することもある。障害はまずまず。
8 アフロディーテ:5歳馬。同世代のミスタカシマの後塵を長く拝していたが、BG1ヒロインズカップでは積極的に攻めて逃げ切り勝ち、初重賞制覇で勢いがついている。ここにきて馬体も充実、力強さも出てきた。前に行ければ重賞連覇も。
9 ヤマノホシ:8歳馬。重賞は過去3戦に出走し、一昨年のヒロインズカップで4着の実績。大型馬で力強く、抜群の先行力がある。障害は越えられるが反応は鈍い。昨年、準重賞であったこのレースで逃げて2着に粘っており、荷物的には丁度よさそう。
10 ミスタカシマ:5歳馬だが重賞6勝の実績はメンバー随一。しかしヒロインズカップではトップハンデとは言え謎の大敗、ポプラ賞でも大崩れと、ここにきて精細を欠いているのが気になるところ。立て直せていれば実力はずば抜けているはず。
展開予想
昨年までのこのレースはスピードで押していくことが可能だったが、重賞に昇格して基礎重量が20kg増となり、それなりに力は必要となる。ただ雨の予報が出ており、馬場が軽くなることが考えられるため、各馬の位置取りがポイントになる。先行馬はヤマノホシ、まずはハナを取りに行くだろう。これについて行くのはアフロディーテ、フェアリースズあたりか。ナカゼンガキタ、ジェイカトレアも好位置には付けたい。ヤマノホシは障害もまずまず越えられそうだが、直線どこまで持ちこたえられるか。アフロディーテやナカゼンガキタは越えてくれば直線も伸びてくる。トップハンデのミスタカシマはこれらを見るように行くだろうが、あまり遅れると追いつけない。前が止まれば、シンエイボブ、イズミクィーンあたりが後方から伸びてくる。
【はむ!の見解まとめ】
メンバー的にはヒロインズカップの再戦かと思いつつ、この季節は馬自身の体調の変化もあり牝馬ならその傾向は顕著、そして荷物が軽くなり今年は雨も降りそうということで、意外な展開も考えられる。4歳馬ジェイカトレアの存在も不気味だ。
なかなか読めず難解だが、最も安定度が高そうということで、6歳馬◎(1)ナカゼンガキタを本命に推す。存在は地味だが、障害力には定評がありじわじわ伸びてくる脚がある。このレースも2着1回、3着1回と好成績。ヒロインズカップの時は馬体も減っていて体調は万全そうでない中、差のない5着に粘り力のあるところを見せている。近走は調子が上がっており、なお走れる状態にある。軽馬場も歓迎。軸に。 対抗は、いろいろ目移りするところだが、やはり今年のヒロインズカップを勝つなど、力を持っている○(8)アフロディーテにした。この馬も流れに乗ればしぶとい。ここ数戦は大敗しているが、これは相手関係によるところが大きい。牝馬同士なら力は上。そして大御所▲(10)ミスタカシマ。ここ数戦は不本意な成績が続き、体調面でも心配だが、やはり今回のメンバーに入れば格は上。巻き返しは十分可能とみる。パドックも見て判断したいところ。このレースに実績のある8歳馬△(9)ヤマノホシも軽馬場なら無視できない。前半うまくリードを保っていければ前残りも。
あとは、未知数ながら注目したいのが4歳馬注(7)ジェイカトレア。今回は一線級を相手に胸を借りる立場ではあるが、昨年のオークス馬としてどこまでやれるか。その他では(4)シンエイボブ、そして(6)イズミクィーンら切れ味のある馬らが、一旦障害を越えてくれば怖い存在となる。しかしアテにしづらい面もあり、そのあたりをどうとらえるか。あとの馬も、障害さえ降りられれば鋭い追い込みが見られそうな馬が多く、無視はできない。
はむ!の馬券狙いどころ:
オッズパーク杯では、安いながらもプラスに持って行けて幸先はまずまず良しということで、このままの調子を維持したい。今回は難しい牝馬重賞だが、なんとか当たってプラスをキープできれば。
それにしても今回は難解なレース。あれこれ目移りもする。したがってナカゼンガキタを軸にしつつも、一発のある馬も多いので、ここはやや手広くいきたい。漏れた分はワイドでもカバーしたいと思っている。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 1,8,10=1,8,10→1,8,10,9,7,4 合計24通り 各100円
1,8,10 BOX 合計6通り 各100円
枠複 1=7,8 7=8 合計3通り 各500円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 1 600円
ワイド 7=1,8,10,4 4=1,8,10 合計7点 各100円
合計 1,300円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】ばんえいアワード
前回、昨年度のリーディングの話をしましたが、ばんえい競馬では、4年前から騎手を含め、昨年度に活躍した馬や関係者などを表彰する制度「ばんえいアワード」(帯広市と楽天競馬などが主催)が実施されています。今年も2019年度の表彰が行われ、ベストホースにはばんえい記念馬のオレノココロ、ベストジョッキーはやはりリーディングの鈴木恵介騎手が選ばれました。そのほか、各年齢別の最優秀馬や最優秀生産者、最優秀厩舎などが選ばれています。(詳細はばんえいアワード結果発表へ。)その中でも、特別賞として、31連勝の競馬の日本記録を打ち立てたホクショウマサル、デビュー23年目で初めて重賞制覇した中山直樹騎手が選ばれたことが特筆ものです。結果を出した馬や人だけでなく、日々の努力に対しても表彰の対象となる制度、これは今後も関係者の方々のモチベーションとして続けていっていただきたいものです。
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