ばんえい重賞レース回顧
第31回ヒロインズカップ(BG1)-2021年2月7日-10R 200m直 曇 1.9%
1着 (7)フェアリースズ(島津新) 2分12秒7
2着▲(10)アフロディーテ
3着◎(4)ミスタカシマ
単勝 7 670円(3番人気) 馬複 7-10 1,010円 三連単 7-10-4 5,670円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの牝馬重賞の最高峰、第31回ヒロインズカップは、3番人気の7歳馬フェアリースズが障害を2番手から抜け出して優勝。重賞初制覇をBG1のこのレースで達成した。島津新騎手はヒロインズカップ初制覇、今シーズンは絶好調で今期重賞7勝、通算9勝。岩本利春調教師もヒロインズカップは初優勝、重賞勝ちは5年ぶり(2016ナナカマド賞・ゴールデンフウジン)で通算8勝目。
レース振り返り
帯広は前日まで降水はなかったが、当日小雪が降ったりやんだりで馬場水分はやや上がっていた。やや軽めだがそれなりに力のいる馬場状態であった。
レースは、スタートから落ち着いた流れで、追い込み脚質のサクラユウシュンやサンシルクラポピーといったところが出足が良く第1障害まで一歩前に出たが、その他は横一線。第1障害を越えてからは、各馬早めに刻みを入れゆったりした流れに落ち着き、各馬ほとんど離れずに進んだ。1,2障害の中間に向けては、フェアリースズ、アフロディーテ、ミスタカシマが徐々に抜け出し、スタートの良かったサクラユウシュン、サンシルクラポピー、そしてマオノクイーン、イズミクィーンあたりがついて行くが、前の3頭がじわじわと抜け出し、第2障害に向かう。第2障害手前には大外のアフロディーテの方が先に到着し、フェアリースズとミスタカシマとが程なく続いた。ここまで72秒と、ゆったりしているが、重量などを考えればまずまずのペース。あとは続々と各馬が続いた。
障害を一番先に仕掛けたのはアフロディーテ、一歩ずつ踏みしめつつもほぼひと腰で坂の頂上へ、続いてフェアリースズとミスタカシマが挑戦。勢いは付けたがミスタカシマは坂の頂上で脚元がふらつきストップ、一方、フェアリースズはしっかり踏み込んで坂を越え、先に降りたアフロディーテを追う。後の馬は各馬障害で苦戦。崩れる馬も数頭いた。その間にミスタカシマが立て直し、前とは離れた3番手で前を追う。その後ろはマオノクイーンやイズミクィーンがなんとか障害を越えていた。
先頭争いは先を行くアフロディーテにフェアリースズがじわじわ迫り、残り30m手前で並びかけた。そして徐々にフェアリースズの方が前に出て、残り20m付近へ。ここからは両頭ともややスピードが落ち、粘り合いへ。3番手のミスタカシマも追うが10mほどの大差があり、前を目指すよりも後ろから来る馬の方が気になるような状況。先頭はフェアリースズが半馬身~1馬身差を保ったままゴールまで粘り込んで優勝。アフロディーテも懸命に追ったが2着。3着争いは1番人気ミスタカシマが、追ってきたイズミクィーンを押さえて3着、ラストランのイズミクィーンは4着、もう一頭のトップハンデ、シンエイボブは中団から追ったが最後は苦しくなり5着だった。
次走へのメモ
フェアリースズ(1着):力がありながら重賞では結果を出せていなかったが、今回は前半からスムーズに行けて、特に絡んでくる馬もいなかったため、自分のペースに持ちこめたのが大きい。走りや障害は安定しており、力を十分に出した上での快勝であった。今シーズン重賞勝ちを重ねる島津新騎手の勢いもあったようだ。大きな賞金を加算しオープン入り。今後は不明だが、とりあえずチャンピオンカップの出走権を得たので、挑戦するかをにらみつつ、来シーズンのカーネーションカップが狙いか。
アフロディーテ(2着):さすがに連覇はならなかったが、勝ち馬によく食らいついていたし、ライバルのミスタカシマにはしっかり先着したので、この馬としては満足の走りだったのではないか。大外も問題なかったし、やはり先行力、障害力はこの馬の強みでもある。こちらもオープン入りだが、上位馬に胸を借りつつ、次の目標カーネーションカップに照準を合わせる。
ミスタカシマ(3着):流れは悪くなかったが、ややぎこちない動きで、障害で引っかかり、それが最後まで尾を引いた。トップハンデも厳しかったか。このレースの勝ちはまた来年へお預け。実力馬が勝てないのも条件が厳しい。やはりこの馬はじっくり走って後続を突き放すようなレースが得意。来シーズンの古馬重賞あたりが狙いか。
イズミクィーン(4着):このレースがラストランだった。障害が苦手になってしまったことで大成は遅れたが、最後は本来この馬が持つ切れ味と力の片鱗を見せたレース運びであった。もう少し上位に入りたかったところだろうが、仕方ない。精一杯戦った。繁殖牝馬としてその素質を次の世代に受け継いでほしい。
シンエイボブ(5着):やはり800kgは厳しかったか。序盤から動きが重かったし、最後の切れ味も不発だった。思いのほか軽馬場でペースが速くなってしまったのも不利に働いたか。ただ障害はしっかり越えており、展開次第で力を発揮できる場面もあるだろう。
その他では、追加参戦のマオノクイーン(6着)は隣の動きに惑わされず自分の走りに徹していた。障害もしっかり越えていたし、今後の自信につながったのではないか。5歳馬ジェイカトレア(7着)も、この馬本来の走りはできていたようで、将来に向けたいい経験が積めた。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 なし
フェアリースズか。上手く走ったね。もちろん実力は十分ある馬だと思ったけど、展開的にどうかと思い無印にしてしまった。雪が降ったことも、後ろの馬が届かない展開でちょっと予想が狂ったかな。ラストランのイズミクィーンだけでもと思ったがこれも届かず、完全ハズレ。仕方ない。いいレースが見られたのだから良しとしよう。
今回収支 -6,200
(通常分) -4,500 (配当)0 (投入)4,500
(単複・ワイド)-1,700 (配当)0 (投入)1,700
今年度累計 -6,510(2/7・ヒロインズカップ終了時点)
(通常分) +5,220 (配当 98,020 - 投入 92,800)
(単複・ワイド) -11,730 (配当 19,970 - 投入 31,700)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
来週も重賞、2月14日(日)に行われる明け3歳牝馬によるBG2の黒ユリ賞があります。予想は前日までにアップしたいと思っています。
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