はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第46回黒ユリ賞(BG2) (2021年2月14日(日)18:25発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | サクラヒメ | 牝3 | 640 | 中山直 | 今井茂 | 鹿毛 先父キタノイチオク | |
2 | ミススマイル | 牝3 | 640 | 赤塚健 | 小北栄 | 青毛 追父ライデンロック | |
3 | ホクセイサクラコ | 牝3 | 640 | 西謙一 | 今井茂 | 鹿毛 差父ミタコトナイ | |
4 | ジェイマリア | 牝3 | 640 | 藤本匠 | 今井茂 | 青毛 追父ジャングルソング | |
△ | 5 | アバシリサクラ | 牝3 | 640 | 島津新 | 金田勇 | 青毛 差父トカチタカラ |
6 | シンデレラナイト | 牝3 | 640 | 西将太 | 鈴木邦 | 青毛 先父スギノハリアー | |
注 | 7 | ミラクルクイーン | 牝3 | 640 | 松本秀 | 坂本東 | 栗毛 差父ホリセンショウ |
○ | 8 | ニュクス | 牝3 | 640 | 藤野俊 | 松井浩 | 鹿毛 差父レットダイヤ |
◎ | 9 | ミソギホマレ | 牝3 | 640 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 逃父フジカチドキ |
▲ | 10 | イオン | 牝3 | 640 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 先父カネサブラック |
「黒ユリ賞」の概要と傾向
ばんえい明け3歳の牝馬による重賞。「黒ユリ」は帯広市の市花で、1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統あるレースとなっている。JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったくらいの位置づけ。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、キサラキク、現役のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前がずらりと並ぶ。また、今年新設された翔雲賞と対をなすレースになっている。
傾向としては、1番人気の馬は過去10年で(4,0,3,3)とやや微妙なところ。6番人気以下も3勝しており、2017年には三連単で200万円馬券が飛び出すなど、波乱含みである。定量戦ではあるが、まだ各馬は成長途上で、力の差がはっきりしていないことなどが考えられる。重賞や特別戦の経験はあまり影響していない。流れに乗れることや、接戦に強いことが求められる。騎手では鈴木恵介騎手が現役4勝でリードしている。
今回のみどころ
非常にレベルが高い今年の明け3歳牝馬勢。前開催で牡馬の翔雲賞があったが、今回出走する牝馬勢どれをとっても十分戦える力がある。実績では重賞勝ちのあるアバシリサクラが力もスピードも抜けているが、ここにきて他馬も急追。特に破竹の勢いで上がってきたのがイオン。鋭い切れ味で追い込んでくる。さらには特別戦に勝っているニュクスやミソギホマレも上位争い、あるいは優勝まで狙ってきているだろう。もちろんランク下位でも一発の魅力を持っている馬が揃っており、まだまだ成長途上であることから一気に開花する馬も出てくるだろう。熱戦を期待したい。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 サクラヒメ:能検は第3回で合格、6月にデビューしたがまだ体ができあがっておらず、実際は夏を過ぎてから本格的に出走、ただレースセンスは良く、すぐに勝ち星を重ねていった。特別戦の釧路産駒特別では大敗したが、その後も好走し、前走A-2クラスで2着に入りここへの出走権を得てきた。積極的に前に行くタイプ、あとは最後のスタミナが課題である。
2 ミススマイル:直前B-1クラスで直線一気の脚を見せ優勝し、このレースへの最後の切符をつかんできた。能検やデビュー時は力不足で障害にも苦労していたが徐々に力をつけ勝ち星を重ねている。特別戦は白菊賞(8着)と十勝産駒特別(5着)に出走。父ライデンロック譲りの脚で、直線では飛ぶほどの鋭い切れ味を持っている。ただ障害はまだ課題がありそう。
3 ホクセイサクラコ:特別戦はいちい賞(6着)と十勝産駒特別に出走している。十勝産駒では強豪を相手に直線で一度は先頭に立つ場面があったが、最後にかわされ、その時点での重賞出走は逃している。比較的小柄な馬でその分動きが軽く、スピードも抜群だが力勝負にもつれ込むと分が悪い。障害力は持っているので、序盤からある程度前には詰めていきたい。
4 ジェイマリア:特別戦は南北海道産駒特別にのみ出ているが直線不発で7着に終わっている。脚質的には中団待機から直線で伸びていくタイプだが、まだ定まっていないイメージ。調子が良い時は前に行くこともある。障害はあまり得意ではなくミスが出ることもある。父ジャングルソングの性質を受け継いでいるのか、人気薄で連勝した時もあり一発の魅力は十分持っている。
5 アバシリサクラ:重賞ナナカマド賞勝ち馬。この時は中団後ろから障害を攻めて、直線では鋭い切れ味を見せ快勝した。それ以前のレースでも連勝中だったアルジャンノオーに土をつけるなど、高いレベルでの力を持っている。しかし近走はハンデ差や馬場状態もあってか成績は今一つ、馬体重もデビュー以降あまり増えていないのも気がかり。ここで本来の力を見せたい。
6 シンデレラナイト:特別戦はいちい賞5着と十勝産駒特別4着の実績。いずれも先頭グループにつけてのレース運びであった。デビュー戦勝利後しばらく立て直してから徐々に力をつけてきたイメージ。父スギノハリアーの動きの良さを受け継いだか、まだ馬体は小柄だが、素軽い動きで先行力もあり障害も上手にこなす。切れ味はあまり鋭くはないが、最後まで粘れる。
7 ミラクルクイーン:特別戦は白菊賞、いちい賞と北央産駒特別に出走している。特に北央産駒特別では直線で一旦先頭に立つ場面もあったが、最後でかわされ3着となりヤングCSへの出走権を惜しくも逃している。中団待機から鋭い切れ味で勝負するタイプ。障害は苦手ではないが得意でもなさそう。切れ味に頼りすぎると最後で息が上がるので好位にはつけたい。
8 ニュクス:能検2番時計で華々しくデビューしたがやや気まぐれな面があり、好不調の波がはっきりしている印象。特別戦では牝馬限定の白菊賞で障害4番手から前に詰めて、最後逆転して勝っている。脚質は差しから追い込みで、中団から前に取り付いて最後の直線で勝負する。切れ味の鋭さというよりも、じわじわ伸びてきて最後までスピードを緩めず粘り込む。
9 ミソギホマレ:能検やデビュー時は目立った存在ではなかったが、徐々に勝ち星を増やし、牝馬限定の特別戦いちい賞では接戦を制して優勝している。坂本厩舎の馬でこれまで複数の騎手が手綱を握っているが、これまで5勝はいずれも阿部武臣騎手が騎乗した時となっている。先行力と障害力がモットーの馬だが自在に動けるタイプで、好位から抜け出す展開に持ち込みたい。
10 イオン:ここにきて一気にクラスを駆け上がってきた昇り馬。障害を降りてからの切れ味の鋭さは相当なもので後方からでも一気に追い込んでくる。障害自体も今のところはこなせている。特別戦は牝馬限定のいちい賞で直線の切れ味を生かして2着に入ったのが目立つ程度。直線ゴール前で失速することが多く課題となっている。楽に前の方に詰めていきたい。
展開予想
馬場状態によって大きく展開は変わりそう。天気傾向からすると重くもなく軽くもなくといったところか。このメンバーはまだ展開の予想もつかないが、これまでの流れからするとどちらかというと前半自重して直線勝負に持ち込みたい馬が多い。その中で、ハナを切るのはミソギホマレか。スピードのあるイオンもどんどん前に行きたいだろうが、後半での失速が多いことを考えると、あまり無理して行かず自重する可能性も。あと前に行きたいのはサクラヒメ、シンデレラナイトあたりか。アバシリサクラはどの辺に位置どるか。調子が良ければ押し出されるように前に行く可能性も。障害はミソギホマレやイオンは軽く越えられるだろう。あとはどこまで持ちこたえるか。その時点で、アバシリサクラ、ニュクス、ホクセイサクラコあたりが好位につけていれば直線勝負で抜け出しも、前がもたつけば、ジェイマリア、ミラクルクイーン、ミススマイルが切れ味鋭く追い込んでくる可能性も。
【はむ!の見解まとめ】
一開催前のA-1戦にここのメンバーの多くが出走。また昨年のいちい賞などで、だいたいの力関係は見えてきている。もちろん、展開や最近の調子、成長度合い、馬場状態でかなり条件が変わってきそう。本来ならナナカマド賞馬のアバシリサクラの力が抜けているはずだが、近走どうも調子があがっておらず、この馬の扱いが難しい。
当欄では、安定度で◎(9)ミソギホマレを本命にした。先行力で常に上位をキープ。障害もしっかり対応できている。切れ味勝負の馬ではないので、一発のある馬に出し抜かれる危険性はあるが、それでも安定した走りで軸として信頼できる。
相手には、○(8)ニュクスが不気味だ。活躍中のレットダイヤ産駒で一発がある上に、混戦模様なら勝負強さが生きそう。課題の負担重量だが、これは他の馬にも同じように条件が付されるので、それなら力がありそうなこの馬を狙ってみていいだろう。スピード抜群の▲(10)イオンは、勝てば圧勝しそうな勢いだが、どうも詰めの段階で遊んでしまう傾向にある。ゴール板を先に駆け抜けることができるか。
重賞実績のある△(5)アバシリサクラはこの位置の評価とした。重賞勝ち以降はハンデがあったものの大きい着順が続き、前走も取消と、あまり順調に来ていない。実力はあるだけに、粘りは見せそうだが、勝ちきるにはややインパクトに欠ける。その他では注(7)ミラクルクイーンという馬の切れ味に注目したい。父ホリセンショウは自在に立ち回った馬、重量がある方が活躍できそう。(3)ホクセイサクラコも上位で戦ってきているが、小柄な馬で重賞では力的にめいっぱいか。それなら( 4)ジェイマリアや(2)ミススマイルあたりの方が一発があるか。
はむ!の馬券狙いどころ:
3週連続重賞最終戦。当欄では、最初の翔雲賞でうまくいったと思ったが、ヒロインズカップで完全にやられた。そして黒ユリ賞。しかし、明け3歳牝馬で実力伯仲、どこからでも狙える難解なレース。高配当をズパッと当てたい気持ちもあるが、とにかくしっかりつなぎたい。そこで最も安定性の高そうなミソギホマレから狙う。本当はアバシリサクラの方を買いたいが調子が心配。いずれにせよ、少しでも当てて年度末の大一番まで資金を温存したいところ。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 9,8,10→9,8,10,5→9,8,10,5,7 合計27通り 各100円
枠複 8=7 700円 8=8 5=8 各500円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 9 700円
ワイド 7=9,8,10,4 4=9,8,10 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。(コラム欄はお休み中です)
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