ばんえい重賞レース回顧
第12回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)-2018年4月29日-10R 200m直 晴 0.9%
1着◎(5)コウシュハウンカイ(藤本匠) 1分51秒3
2着○(9)センゴクエース
3着▲(6)マルミゴウカイ
単勝 5 180円(1番人気) 馬複 5-9 250円 三連単 5-9-6 1,680円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえいシーズン最初の重賞、第12回ばんえい十勝オッズパーク杯は、1番人気のコウシュハウンカイが終始先行して他馬を突き放して快勝。このレース連覇で重賞は通算8勝目。藤本騎手もこのレース連覇で2勝目、重賞は3月のポプラ賞以来65勝目。
レース振り返り
シーズン替わりで砂の入れ替えが行われた上、帯広は春の暖かい晴天が続き乾燥。コースは砂ぼこりが上がるほどであった。馬場状態は重めではあるが乾燥している分やや脚抜きが良くなっていたというところか。
ホクショウユウキが競走除外となり8頭でのスタート。レースは序盤からコウシュハウンカイが意欲的な飛び出し、第1障害を越えて先頭でレースを引っ張る。これにソウクンボーイ、センゴクエースそしてじわじわサクラリュウが後を追う。その他の馬もあまり離れずについて行った。コウシュハウンカイは小刻みに息を入れながらも終始先頭をキープ。そして第2障害手前にも先頭で到着。ここまでスタートから57秒(中継による)。後続も程なく到達しほぼ横一戦に並んだ。そして一息溜めたコウシュハウンカイが先に障害に挑戦、勢いよく坂に取り付きしっかりひと腰で越え、降りてからも勢いをつけて先頭を行く。後続も数秒おいてほぼ一斉に障害にチャレンジする。その中ではサクラリュウがひと腰で越えたが、他の馬は坂の中腹で一旦立ち止まった。その中には今年のばんえい記念馬で今回は3番人気になったオレノココロもいたが、坂の頂上付近で膝をついた。3番手にクリアしたのは5歳馬マルミゴウカイ、そして大外の2番人気センゴクエースが続いて、オレノココロは、フジダイビクトリーに続いて6番手ぐらいの位置で障害を越えた。その時点で先頭のコウシュハウンカイはすでに残り30m付近を行き、2番手で追うサクラリュウにも5,6馬身近く離して独走態勢。その差は縮まるどころか離れて行く。そして砂障害に入っても勢いが衰えることなくそのままゴールを駆け抜け、圧勝となった。2着争いは残り20mあたりでややスピードが落ちたサクラリュウを3番手で追っていたマルミゴウカイがかわし前に出るが、さらにその後ろにセンゴクエースが迫ってきて残り10mを切ったところで逆転。センゴクエースが最後は後続に1馬身程度の差で2着、マルミゴウカイが3着、サクラリュウは4着に残った。オレノココロは最後詰めたが5着だった。
次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):完璧なレース運びで快勝。最初からハナを奪って自分のペースに持ち込み、障害も楽々越え、そして最後の詰めもしっかりしていた。重量も馬場もこの馬向けだったのだろう。当面はこの馬の天下となりそう。今後は、まず王座奪還を目指す旭川記念などを経て、当面の目標は夏のグランプリとなるだろう。勝ちこめばハンデも重くはなるが、多少のハンデ差は問題ないだろう。あとは他馬の巻き返し次第だ。
センゴクエース(2着):この馬らしい展開、今回は大外ということもあって決して動きが良い感じではなかったが、障害の崩れはなく、しっかり追えて最後は2着まで食い込んだ。ただ勝ちきれなかったのでファンは満足していないだろう。そろそろ古馬重賞でも勝ちに行きたいところ。やはり次の重賞の旭川記念がターゲットか。
マルミゴウカイ(3着):前半無理なくついて行き、後半もしっかり前を追って見せ場を作った。最後は厳しくなったものの粘って3着に残った。5歳馬としては上々の走り。展開に恵まれた面はあるもののこのメンバーでも十分通用するところを見せた。今後も経験を積みつつさらなる力を付けていくことを期待。
サクラリュウ(4着):前走気の悪いところを見せたため今回はブリンカーを装着。その効果がある程度出たのか、隣の枠が競走除外でその横が牝馬と気の散るような場面でも本来の走りには近づいていた。もう一歩。またレースを使うごとに集中力もついてくるだろう。障害力の良さは今後生きそう。
オレノココロ(5着):マイナス44kgの馬体重が示すようにやはり体調が万全でなかったようだ。障害も力が入らずこの馬の癖でもある膝折が見られた。昨年もそうであったがやはりばんえい記念の激走から一息ついている段階と見える。時期が進めば立て直してくるだろう。
その他では、ばんえい記念2着馬のフジダイビクトリー(6着)はしっかり走れてはいたが、やはり切れがなく淡泊な走りとなった。このレースはやはり時期的に苦手なようだ。また時期が進めば。ソウクンボーイ(7着)は積極的には行ったが障害が厳しかったか。上がりの脚が鋭かっただけにもったいない感じだ。自己条件で勝ち癖をつけたい。キサラキク(8着)は障害の苦手意識が強くなっている。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回収支 +1,040 (配当)5,040 (投入)4,000
(単複・ワイド)今回収支 -200 (配当)1,600 (投入)1,800
今年度累計 +840(通常 +1,040 単・ワ -200) (4/29現在)
◎○▲の順に当たるのは自分でも珍しい。配当は安かったけど、まずは当たったことが大事、そして何よりプラスでスタートできたことが良かった。ただ強いていうならもうちょっと絞りたかった。それは今後の課題。
コウシュハウンカイはさすが強かった。そして今回のハイライトはやはりマルミゴウカイ。一瞬2着もあるかなと思った(その場合はもう少し高配当だったのだが・・)。なかなか良いレースであった。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
次回重賞はしばらく間が開いて、6月17日旭川記念です(もちろんばんえい自体は毎週やっています)。旭川記念の予想はいつもどおり前日までには書きますが、それまで間があくので何か(例えば2歳馬の話でも)書ければと思っています。
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