地震の影響
人というものは喉元過ぎれば熱さを忘れるもので、北海道の地震の爪痕や影響はまだ大きく残っているにもかかわらず報道でもその扱いは日に日に小さくなり、特に本州にいるとつい2週間前の出来事とは思えないほどになってきています。まだ避難されている方もいるでしょうし、我々が知り得ないところでいろんな困難があると思います。少しでも早く日常が取り戻されることを祈ります。当欄の日常といえばやはり競馬が予定どおり開催されること。平地のホッカイドウ競馬の方がようやく来週25日から再開。待ちに待ったというところです。ただ当面はデイ開催になるということで、筆者のように仕事から帰って楽しむということは難しいようです。一方、ばんえいの方は、今週から通常のナイター開催。1週間の開催中止と先週の時間変更で売上にも影響が出ているところ。馬券などで応援していきたいものです。今週はまたまた重賞・銀河賞がありますので大いに楽しんでまいりましょう。(発走時刻に注意)
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第26回銀河賞(BG2) (2018年9月23日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 4歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | カネサスペシャル | 牡4 | 730 | 島津新 | 村上慎 | 青毛 差 | |
○ | 2 | ノエルブラン | 牡4 | 710 | 工藤篤 | 槻舘重 | 芦毛 先 |
3 | マツカゼウンカイ | 牡4 | 750 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先 | |
4 | ナカゼンガキタ | 牝4 | 700 | 西将太 | 西康幸 | 鹿毛 逃 | |
5 | シンエイボブ | 牝4 | 690 | 菊池一 | 久田守 | 鹿毛 追 | |
▲ | 6 | ジェイワン | 牡4 | 730 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 鹿毛 差 |
◎ | 7 | ゴールデンフウジン | 牡4 | 730 | 藤野俊 | 今井茂 | 青毛 差 |
8 | ウンカイタイショウ | 牡4 | 730 | 渡来心 | 久田守 | 青毛 先 | |
注 | 9 | ミノルシャープ | 牡4 | 730 | 阿部武 | 大友人 | 鹿毛 差 |
△ | 10 | メジロゴーリキ | 牡4 | 730 | 長澤幸 | 岡田定 | 鹿毛 逃 |
「銀河賞」の概要と傾向
ばんえい独自の4歳三冠レース(柏林賞、銀河賞、天馬賞)の第2戦、銀河賞。かつては北見競馬場で行われていたこともあり、その時代のふるさと銀河線を思い起こすネーミング。この世代も今ごろになると古馬との戦いもこなし、めっきり力を付けている。そして、勢力図も固まってくるころで、過去の勝ち馬を並べると後に一線級で活躍する馬たちが並ぶ。過去10年間では(3,2,2,3)とまずまずだが、実はここ3年で3連勝中であり、それまでは10連敗していた時期もあった。特に一昨年センゴクエース、昨年マルミゴウカイと飛び抜けた馬がいたということもある。また第1戦柏林賞との連覇も上述2頭に2013年のホクショウユウキが加わる3頭のみ。それ以外の年は波乱になることも多かったため、ここ2~3年の傾向の変化により今後のような傾向になるのかは不透明。ただ、重量格(賞金クラス)による別定戦でハンデ差が大きいこともあり、波乱要素は十分ある。牝馬は苦戦しており、真冬に行われた2004年にサダエリコが優勝して以降、秋開催になってからは13年一度も勝っていない。騎手は分散しており現役騎手は最高でも2勝、一方調教師では槻舘厩舎5勝と突出、目下4連覇中である。
今回のみどころ
柏林賞の時も述べたが、この世代はまさに群雄割拠。レースごとに勝ち馬が変わる。今シーズンでも柏林賞ではジェイワン、はまなす賞ではマツカゼウンカイといずれも初重賞制覇。そして昨年のダービー馬メジロゴーリキを始め、出走10頭のうち7頭までが重賞勝ち馬という豪華メンバーとなっている。このレースはここ2,3年は飛び抜けた馬がいたが、今年は実力伯仲でどの馬にもチャンスがありそう。波乱も大いにあり得る。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 カネサスペシャル:昨年のばんえい大賞典馬。それ以降も重賞優勝こそないが上位にしっかり顔を出している。この馬の型は序盤から中団に控え最後の直線で追い比べに持ち込む典型的な差し馬タイプ。障害力もあるが、さらに鋭い切れ味を持つ馬に差されることがある。
2 ノエルブラン:回避馬が出てチャンスが巡ってきた。特別戦などでの活躍、掲示板を外さない安定感から存在感はあるが、重賞は不思議にも初出走。先行力と障害力が持ち味。重量は730kgまでなら経験しており問題ない。このメンバーでどこまでやれるのか興味深い。
3 マツカゼウンカイ:善戦タイプにとどまっていたが、今年のはまなす賞で接戦を制して重賞初勝利。ようやく素質開花。相手なりに自在に走れ、他馬をマークしながら最後の直線の追い比べで抜け出すという器用なレースぶりを見せる。障害も上手。今回はハンデがカギ。
4 ナカゼンガキタ:昨年のばんえいオークス馬。しかしそれ以降は適鞍が少なかったこともあり勝利できていない。先行力に加え障害力もあり最後までしぶとく粘るタイプだが、重馬場や高重量になると体力不足が見える。牝馬同士なら古馬相手でも堂々渡り合えるのだが。
5 シンエイボブ:重賞勝ちはないが、オークス2着のほか、柏林賞では9番人気ながら積極的な展開から最後の切れ味を見せ3着に粘り込んだ。障害はやや苦手な方だがスムーズに流れれば好走できる。馬場などの巧拙よりも気分良く行けるどうかがこの馬にとってカギ。
6 ジェイワン:デビュー時から期待されながら障害で苦手意識を持つなど伸び悩んでいたところ、柏林賞では軽馬場を味方につけ見事な差し切り。地力のあるところを見せた。その後は再び障害で手間取る場面もあったが、馬体も充実してきており力を出せる状況にはある。
7 ゴールデンフウジン:重賞は2歳時のナナカマド賞のみだが、今シーズンは柏林賞で鋭い切れ味を見せ2着に食い込むなど上位争いに食い込んでいる。スピードはメンバー中随一だが、障害で一旦止まると力が入らないことも多い。好位で降りられれば十分前に追いつく。
8 ウンカイタイショウ:しばしば重賞にも顔を出すが、この馬の持ち味を十分に発揮できず不完全燃焼のレースが続く。同世代戦を快勝したように先行力を生かせた時には強みを発揮するが、後手に回ると脆い面がある。障害は無難にこなすレベル。積極的に行きたい。
9 ミノルシャープ:連覇を狙った今年のはまなす賞では、最後の直線を先頭で行ったもののゴール前で失速し4着。先行力があって障害が上手で、降りてからの切れ味もあるのだが、最後残り10mで失速するパターンがしばしば見られる。スタミナと粘りがほしいところ。
10 メジロゴーリキ:この馬を形容する時は、常にダービー馬の称号と1200kg近くの雄大な馬体が挙げられる。風格のある実力馬だが、今年は9月までまだ1勝もできていない。器用さがないのでどうしても切れ味のある馬に差される。まずはハナを切りたいところ。
【はむ!の見解まとめ】
先にも述べたが、本当にどの馬が勝っても全くおかしくないほどの実力伯仲。馬場状態により大きく左右されそうなので、予想に当たっては重量適性とともに天気も十分に読んでいきたい。当地は土曜日にまとまった雨がが降り、気温も高くないため日曜日もやや軽めの馬場になるのではと思われる。それを前提に予想していきたい。
そこで当欄では思い切って◎(7)ゴールデンフウジンを本命に推す。スピード、切れ味は申し分ない。軽量戦の天の川賞ではトップハンデながら怒濤のダッシュで他馬を寄せ付けなかったし、同世代戦の山鳩賞ではデッドヒートを制した。ここ2戦は大敗しているが、これは古馬A1クラスを相手に流れに乗れず障害でミスをしたのが敗因。今回も障害のリスクがあり、同型のライバルも多いが、そこは重賞請負人とも言われるベテラン藤野騎手の手綱がものを言うだろう。重賞2勝目なるか。相手には、本命にゴールデンフウジンを取ると当然同型で切れ味鋭いジェイワンもセットで狙いたくなる。しかしさらに障害リスクがさらに大きい馬なので少しだけ狙いを下げて、そこでさらに思い切って狙ってみたいのがジェイワンと同厩舎で重賞初挑戦の○(2)ノエルブラン。ばんえいでは格下馬はなかなか上位に歯が立たないことが多いが、この馬はもともと先行力、障害力ともあり、古馬の骨っぽい相手とも好勝負をしてきた。今回は相手も強く楽ではないが、決して歯が立たない状況ではない。710kgとハンデも有利でうまく流れに乗ればアッと言わせる場面もあるか。そして柏林賞馬▲(6)ジェイワンは3番手というよりも単穴扱い。障害の出来次第で勝つか負けるかといったところ。槻舘厩舎の5連覇なるか。あとは、ダービー馬△(10)メジロゴーリキはやはり押さえておきたい。重馬場の方が得意だが、斤量も重くなりそうなるとこの馬の出番だ。他の馬もどれも捨てがたいところがある。その中でも注(9)ミノルシャープは負ける時にスタミナ切れが目立つので狙いにくいが、そこを修正してくればスピードなどでは引けを取らない。その他では、直線の粘りが身上の(1)カネサスペシャル、逃げれば滅法強い牝馬(4)ナカゼンガキタあたりも捨てがたいが、際限なく馬券を買うことになるので、絞るなら切れ味で引けを取りそうなこのあたりの馬を外すことになろうか。また、はまなす賞を勝った(3)マツカゼウンカイは実力馬だが、一頭だけ750kgと20kg以上のハンデが気になる。軽馬場も微妙。ただ天気によっては予想を組み直したいところ。
はむ!の馬券狙いどころ:
先週は1着馬を外し大外れ。またもやマイナス街道に戻っている。取り返しに行きたいところだが、今回は、またまた難解なレース。何か引っかかって欲しい。今回はゴールデンフウジン、ノエルブランという伏兵っぽいところから狙ってみたいと思うが、当たる自信は少ない。ワイドではノエルとミノルシャープから10点と手広く、このあたりが引っかかってくれると面白いのだが。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 7=2=6,10,9(2頭軸マルチ) 合計18通り 各100円
7,2→6,10,9→6,10,9 合計12通り 各100円
馬複 7,2,6,10 BOX 合計6通り 各100円
枠複 7,2,6,8 BOX 合計6通り 各100円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 7 500円 2 300円
ワイド 2=6,10,9,1,4 9=7,6,10,1,4 合計10点 各100円
合計 1,800円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
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