ばんえい重賞レース回顧
第43回ばんえいオークス(BG1)-2018年12月2日-10R 200m直 晴 1.0%
1着◎(2)ミスタカシマ(鈴木恵) 1分55秒6
2着○(5)アフロディーテ
3着 (9)クイーンドリーマー
単勝 2 120円(1番人気) 馬複 2-5 260円 三連単 2-5-9 10,750円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい3歳牝馬最強決定戦、第43回ばんえいオークスは、単勝1.2倍の圧倒的1番人気に推されたミスタカシマが他馬を大きく引き離して圧勝した。ばんえい菊花賞に続き重賞4勝目、鈴木恵介騎手はこのレース4勝目、2週連続の重賞勝ちで重賞通算72勝目。
レース振り返り
暖かい晩秋が続いた後、ようやく北海道各地で本格的な雪の便りが聞かれはじめていたが、帯広では雪はほとんど降っておらず、乾燥した晴天。馬場は夜になって若干時計は出始めていたものの、基本は重馬場で推移していた。
レースは、スタート直後からはややばらけた展開。第1障害を越えたあたりからミスタカシマとサトクィーンが先行し、これらをプランセス、アフロディーテ、カネササクラあたりが追うが、2頭がリードを広げる。1,2障害中間からはサトクィーンがやや前に出てミスタカシマが少し控えたが、他馬とは4.5馬身引き離していった。ハナを切ったサトクィーンは第2障害手前に先着、その後まもなくミスタカシマが追いついた。ここまで58秒と重馬場にしては速いペース。
他馬の到着を待つまでもなく障害を先に仕掛けたのがサトクィーン、しかし2,3歩上がったところでストップ、そしてこれを見るようにしてミスタカシマが障害にチャレンジ、こちらはほとんど歩くように軽々と軽く坂を登り、障害を越えてからは全くの一人旅であった。サトクィーンの方は2腰目も膝をついて進めない。その後に続いたアフロディーテがひと腰で障害を越えてこれが2番手、その後カネササクラ、センリョウバコ、センショウブルーと続きサトクィーンが降りたのはその後となった。
先頭を行くミスタカシマは2番手のアフロディーテが降りたころには既に残り30m地点にさしかかっており、大差のリード、鈴木恵介騎手もほとんど手綱を持ったまま、しかしスピードは緩むこともない。後続との差も全く詰まらず10馬身程度差を付けたままゴールを駆け抜けた。後続は、2番手に付けた2番人気アフロディーテがしっかりした脚取りで歩き、3番手のカネササクラがじわじわ近づくもののその差をキープしたまま2着に入った。3着争いはカネササクラが行くところを、最下位人気のクイーンドリーマーが障害8番手の後方から鋭い脚で伸び、残り20mを切ったところで前に出て、そのまま3着に入った。カネササクラは最後でセンショウブルーにもかわされ5着。逃げた3番人気のサトクィーンは結局最下位の10着に終わった。
次走へのメモ
ミスタカシマ(1着):2着の馬とは約15秒も開き、文句の付けようがない快勝、もともと他馬とは力の差があった上に、この馬にもってこいの流れになった。ペースが速くもなく遅くもなく、先に行ったサトクィーンが丁度よい標的となった。障害の脚取りも軽く頭を下げる場面も全くなかった。自信の走りだったと見える。体調も完璧だったようだ。次はばんえいダービーへの出走を公言しており、史上5頭目のオークス、ダービー連覇を目指す。今日のような走りができれば、牡馬相手のダービーでも勝つ可能性は非常に高い。
アフロディーテ(2着):障害はひと腰でクリア、他馬を引きつけておいて抜け出すレース運び、この馬としては完璧な走りだったのではないか。勝った馬が次元が違っただけで、黒ユリ賞に続いての2着は十分立派な成績である。この後だが、ダービー出走権が微妙な位置にいる。どこまでやれるかは見てみたいが。いずれにせよ、もう少し馬体が大きくなって力を付けていってほしい。
クイーンドリーマー(3着):障害などでの課題があった馬だが、一旦降りれば脚がある、今回は後方待機で障害も溜めにためて完全に末脚一本にかけていたようだ。それで最下位人気ながら3着に入れたことは大成功だったのではないか。これでC1からB4に昇格、自己条件で勝ち星を重ねて、また大きいレースに出られることを期待。
センショウブルー(4着):当欄でも密かに狙っていた馬、9番人気で4着は立派、中団で目立たなかったが障害をひと腰でクリアし混戦の中最後までしっかり伸びていった。3着に入ったクイーンドリーマーには展開と切れ味の差で敗れたが、この馬も切れ味はある方。最後まで走る力はあるので、上手く流れればそこそこやれそう。
カネササクラ(5着):この馬らしく、好位に付けて差すような競馬を見せた。障害3番手で降りて、前を追っていくこの馬の形には持って行った。ただ馬場や荷物が重かったか、最後はお釣りのない走りとなり、先頭集団のほか後方から来た2頭ほどにもかわされ5着に終わった。まだ伸びしろはありそう。
その他では、センリョウバコ(6着)もこの馬の流れには乗せていたが、爆発力のないタイプだったので、切れ味のある馬たちにかわされての着外。当欄で単穴で狙ったプランセス(7着)やサンシルクラポピー(8着)は障害でのミスがたたった。大崩れではないので今後の立て直しは可能だろう。逃げたサトクィーン(10着)はミスタカシマを負かしに行ったのが自滅する原因となったか。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回 -4,000 (配当)0 (投入)4,000
(単複・ワイド)今回 -500 (配当)1,200 (投入)1,700
今年度累計 -32,210 (12/2現在)
通常 -21,290 (配当 41,010 - 投入 62,300)
単・ワ -11,920 (配当 12,680 - 投入 23,600)
1着、2着を◎○と当てながら、三連単しか買ってなくて3着に買ってないのが来るという、あるあるダメダメパターン。わずかに元返し覚悟で特券で買った単勝が1.2倍もついたことだけが救いか。勝負師なら単勝5000円とか、馬複で3点くらいに絞るとかそういう買い方をすべきなんだろうが、どうしてもあれもこれもとなってしまう。年末年始は重賞4連発が待っているので、しっかり立て直さなければ。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
次の重賞は3週後の12月23日、いよいよ3歳三冠の最終戦、ばんえいダービー(BG1)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。そして、その後は年末年始にかけて重賞は目白押しです。12月29日ヤングチャンピオンシップ、1月2日帯広記念、3日天馬賞、ばんえいが盛り上がる時ですので応援して参りましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿