ばんえい重賞レース回顧
第13回柏林賞(BG3)-2019年7月7日-10R 200m直 晴 1.1%
1着注(10)ミスタカシマ(鈴木恵) 2分03秒4
2着 (5)コウシュハレガシー
3着 (3)オレノタイショウ
単勝 10 600円(4番人気) 馬複 5-10 1,550円 三連単 10-5-3 31,650円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい4歳三冠第一弾、第13回柏林賞は、4番人気の牝馬ミスタカシマが外枠から最後の直線で抜け出して快勝、重賞はばんえいオークス以来で5勝目となった。このレースの牝馬の優勝は初めて。槻舘厩舎はこのレース4連覇。鈴木恵介騎手はこのレース連覇で4勝目、今年度重賞3連勝で通算77勝となった。
レース振り返り
帯広は週の半ばに雨が降ったものの、その後は天気も回復し、砂煙の上がる渋めの馬場状態であった。
キタノユウジロウが競争除外で9頭の争い。レースは序盤から落ち着いたペースで、カネサダイマオーが第1障害からやや遅れをとったものの他の馬はほぼ横一線。各馬頻繁に刻みを入れながら出たり入ったりの競馬。最内のオレワチャンピオンが心持ち前に出て、これにコウシュハレガシー、ジェイコマンダー、アアモンドグンシンらが続いた。そして大外のミスタカシマも全体のペースが遅くなっていると見て中盤から前に追いつき、5~6頭が一線で第2障害手前へ。ここまで64秒とややスローペース。
第2障害を先に仕掛けたのはコウシュハレガシーとミスタカシマがほぼ同時、これにジェイコマンダー、オレワチャンピオン、アアモンドグンシンと続いた。先に仕掛けた2頭はいずれもひと腰で障害を越えたが、特にミスタカシマの動きがスムーズで、先に障害を降りた。コウシュハレガシーは踏み込んだ分一歩遅れたがすぐに障害を越えてミスタカシマに並びかける。後続はジェイコマンダーが両前脚を踏ん張りながらひと腰で障害をさばき、前の2頭を激しく追う。オレワチャンピオンとアアモンドグンシンは障害で手間取った。その間に後方待機のオレノタイショウが障害を越え、立て直したオレワチャンピオンと並んで4番手で追った。アアモンドグンシンの方は天板で膝を折り更に遅れた。
先頭争いは、直線に入ってからコウシュハレガシーがミスタカシマを一瞬かわし前に出たが、ミスタカシマもしぶとくついて行く。さらに3番手につけた1番人気ジェイコマンダーも必死に前に近づこうとするが差はわずかに縮まる程度。そして、残り20mを切ったころ、コウシュハレガシーが少しずつ緩むところを外のミスタカシマが加速し再逆転。その勢いは衰えずそのままゴールを駆け抜けた。コウシュハレガシーも最後はいっぱいになりながら2着を確保。3着には前を追っていたジェイコマンダーが詰まり、後方から来たオレノタイショウにかわされた。オレノタイショウがそのまま3着、ジェイコマンダーはゴール前でも立ち止まり、最後はアアモンドグンシンにもかわされ5着に終わった。
次走へのメモ
ミスタカシマ(1着):前哨戦では序盤から全く走らなかっただけに、その時と同じ大外枠、そして実質トップハンデと今回も厳しいかと思われたが、取り越し苦労であった。体調も戻っていたようだ。結果を見れば実力馬が実力どおり走ったということか。障害の上手さも光る。それでもまだ8割のデキに見え、今後さらに調子を上げれば相当活躍が期待される。次の選択肢が広がるが、はまなす賞→秋の銀河賞というところか。ファン投票いかんによってはグランプリも考えられるが厩舎的には見送るだろう。
コウシュハレガシー(2着):前半から積極的にペースを作り障害をしっかり越え直線で走り切る、この馬としては完璧なレース運びであった。除外明けの心配もあったが走りには影響はなかった。今回は勝ち馬が強かったというところか。ただ力は着実に付けてきており、今後が楽しみだ。次はやはり8月末のはまなす賞が狙いか。
オレノタイショウ(3着):重賞初挑戦ながら堂々たる走りであった。相手を見て序盤は自重したが、全体のペースが遅くなったこともあり、しっかり溜めて障害をクリア。最後の直線で爆発した形だ。走りから見て高重量でもやれそうなイメージ。今後に向けて好調を維持し重賞出走権確保のためしっかり賞金を稼ぎたい。
アアモンドグンシン(4着):トップハンデでも走りそのものは悪くなく、実力のあるところは見せたが、障害でのミスが痛かった。膝折も時折見られこれが癖にならなければ良いが、調子さえ取り戻せば巻き返しは可能。重賞でも軽視はできない。
ジェイコマンダー(5着):ライラック賞の走りなどから、結局は1番人気を背負うことになり、展開が難しかったか。位置取りが難しく、直線も無理をした形になったのが最後の失速につながったように見える。このあたりはまだ力の差か。
その他では、オレワチャンピオン(6着)は最内枠はあまり得意でないのか、先行したものの淡泊な走りで見せ場は作れなかった。マツノタイガー(7着)は前半にもう少し積極的に行けていれば障害は越えていただけに上位に食い込むチャンスもあったか。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 3-5 1本のみ (その他・除外による返還あり)
まず予想は大外れ。ミスタカシマは注意はしていたものの勝ちきれるとまでは思っていなかったし、コウシュハレガシーにいたっては今回ノーマーク(両馬ともそれまで追っておきながらここで見限ったから痛い目にあった)ただ、保険的に勝ったワイドが引っかかり、あとキタノユウジロウ除外の返還があったので、最小限の傷ですんだ。悪運が強いというか。でも当たったわけではないので、やはり気分は晴れない。次また頑張ろう。
今回収支 -1,550
(通常分) -2,000 (配当)0(返還)2,500 (投入)4,500
(単複・ワイド) +1,450 (配当)1,650 (返還)200 (投入)1,400
今年度累計 -7,870(7/7・柏林賞終了時点)
(通常分) -6,920 (配当等 6,280 - 投入 13,200)
(単複・ワイド) -950 (配当等 3,250 - 投入 4,200)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)
次回の重賞は2週間後の7月21日、古馬重賞の北斗賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。
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