ばんえい重賞レース回顧
第27回銀河賞(BG2)-2019年9月29日-10R 200m直 晴 1.0%
1着 (1)キタノユウジロウ(松田道) 1分58秒6
2着◎(2)アアモンドグンシン
3着○(5)コウシュハレガシー
単勝 1 450円(2番人気) 馬複 1-2 380円 三連単 1-2-5 4,430円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい4歳世代重賞三冠の第2弾・第27回銀河賞は、2番人気のキタノユウジロウが、最内枠から第2障害を先頭で抜け出し、後続を振り切って快勝。はまなす賞に続く重賞連覇となった。松田道明騎手もはまなす賞以来の重賞制覇、銀河賞は2013年ホクショウユウキで優勝して以来6年ぶり3度目、重賞通算51勝目。村上慎一調教師はこのレース初制覇となった。
レース振り返り
帯広は1週間前に大雨が降ったが、それ以降は概ね晴れが続き、馬場は表面が乾燥していたため当日ABC散水が行われた。その影響で基本は力のいる馬場ではあったものの、夜になってやや水分が浮き走りやすい状況になっていた。
揃ったスタートから各馬第1障害を横一線で越え、まず1番人気のアアモンドグンシンがやはり前のポジションを取りに一旦先頭へ、コウシュハレガシー、オレワチャンピオンもこれに続く。そして各馬が一旦刻みを入れ始めたところで、今度はトップハンデのキタノユウジロウが最内枠からスルスルと中間付近まで止まらずに行きレースの主導権を握ろうとする。その後はペースが落ち着き、キタノユウジロウがややリードしつつも、アアモンドグンシン、コウシュハレガシー、オレワチャンピオンが出入りを繰り返しながら先頭争いに加わろうとする。これにミノルシンザンやマツノタイガーあたりが差なく続く。第2障害手前にはオレワチャンピオンとコウシュハレガシーがほぼ並んで先着、わずかの差でキタノユウジロウ、アアモンドグンシン、マツノタイガーがこれに追いつく。ここまで60秒のほぼ平均ペース。
各馬じっくり溜めて障害の仕掛けのタイミングを伺う。そしてオレワチャンピオン、マツノタイガーがほぼ同時に障害に挑戦。ごくわずかの差でコウシュハレガシーそしてキタノユウジロウが続き。ワンテンポ遅れてアアモンドグンシンそして外から追ってきたハマノダイマオーあたりが障害にチャレンジ。各馬グイグイと力を入れ登り始め、まずオレワチャンピオンが止まらずに障害を降り始め、キタノユウジロウ、コウシュハレガシー、一歩遅れてマツノタイガー、さらに一歩遅れてアアモンドグンシンが障害を降りた。
先頭争いはわずかに先に降りたオレワチャンピオンを、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーがすぐに追い抜いた。残り30m地点ではその2頭が並んで先頭争い、半馬身差でオレワチャンピオン、そして1歩遅れたアアモンドグンシンが前をじわじわと追い、1~2馬身差に近づいた。マツノタイガーは遅れはじめた。アアモンドグンシンはさらに前に詰めてくるが、前もしぶとく差の縮まり方はわずか。残り20m地点ごろからコウシュハレガシーがやや緩み始め、キタノユウジロウが前に出た。そしてアアモンドグンシンもコウシュハレガシーに並びかけるが、その前には届かない。キタノユウジロウはそのままのスピードで進み最後は突き放す形でゴールを先頭で駆け抜けた。アアモンドグンシンも迫ったが先頭と脚色が同じになり届かず半馬身差で2着。コウシュハレガシーも粘ったが最後は1馬身差で3着。4番手で粘っていたオレワチャンピオンを後方から来たオレノタイショウがかわし4着に入った。
次走へのメモ
キタノユウジロウ(1着):トップハンデの上、勝ち星のなかった最内枠に入り、かなり不利な状況であったが、積極的なレース展開で主導権を握り、障害もしっかりさばき、そして最後の直線も脚色が衰えることなく力強く走りきった。終わってみれば予想以上の強さであった。勝ちきれなかった時期を乗り越えて正に本格化してきたと言える。更に強くなる余地もあり、今後が楽しみな存在になってきた。次の目標は当然正月の天馬賞であるがまだ少し時間があるので、特別戦などで古馬オープン級に挑んで更に力をつけていくのも手か。
アアモンドグンシン(2着):序盤から積極的に攻める姿勢を見せた上に、障害も一腰で越えており、レースプランは全く問題がなかった。しかし最後の直線で追いつききれなかった。結果的に切れ味が不発に終わったのは、勝ち馬に前半からペースを握られ、見た目より消耗していたか。あるいは馬体が大きくなりズブさが出てきたようにも見える。いずれにせよ不完全燃焼感は残る。今後も重賞にチャレンジし巻き返しを期待。
コウシュハレガシー(3着):今回はいつも以上に積極的に攻めていたように見えるが、またしても3着。やはり決め手に欠けるのがこの馬の泣き所か。ただはまなす賞の不可解な敗戦のショックからは十分立ち直れたように見えた。安定感は抜群なものを持っており、今後も重賞での着争いには確実に入ってきそう。最近は馬体重も増やしてきており力強さが出てきた。
オレノタイショウ(4着):柏林賞で3着に入った実績から今回も最後の末脚で突っ込んでくることは期待された。馬券圏内には届かなかったが8番人気であったので善戦と言えよう。この馬にとってはもう少し流れが落ち着いてほしかったことであろう。ただ切れ味はさすがで、まだこれから伸びる余地はありそう。
オレワチャンピオン(5着):序盤からしっかり走り先行力のあるところは見せていたが、有力馬に早めに並びかけられ、この馬の持ち味を生かし切れなかった。ただ最後の直線もズルズル下がったわけではないので、今後も流れ次第では粘り込み可能。
その他では、当欄で単穴に狙ったミノルシンザン(6着)は、位置取りは悪くなかったが、両隣に有力な先行馬が並びそのペースに巻き込まれたイメージか。障害でもやや戸惑っていた。3連勝で臨み3番人気に推されたハマノダイマオー(10着)は、やはり重賞では荷が重かったか。もう少し実戦を積むことが必要か。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 なし
ワイドなどを含め完全外れ。ユウジロウを全く無印にしたのでしょうがないといえばしょうがないのだが、◎○が見事に2着3着と、やっぱり馬券の買い方はなんとかならなかったものかと反省。マイナスがさらにふくらんでさすがに滅入りそうだが、長くやっていればまたヒットも打てることと信じてやっていきたい。
今回収支 -5,800
(通常分) -4,100 (配当)0 (投入)4,100
(単複・ワイド) -1,700 (配当)0 (投入)1,700
今年度累計 -13,960(9/29・銀河賞終了時点)
(通常分) -8,350 (配当 31,050 - 投入 39,400)
(単複・ワイド) -5,610 (配当 7,190 - 投入 12,800)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)
次回の重賞は3週間後の10月22日、2歳最初の重賞、ナナカマド賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。
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