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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年9月21日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第55回岩見沢記念(9/22)

  今週のばんえい重賞は、古馬オープンで4大記念競走の第2弾、岩見沢記念です。まずは、早速予想いってみましょう。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第55回岩見沢記念(BG2)
(2019年9月22日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳以上オープン別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  オレノココロ 牡9 840 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
コウシュハウンカイ 牡9 840 藤本匠 松井浩 栗毛 先
ミノルシャープ 牡5 830 阿部武 大友人 鹿毛 逃
ゴールデンフウジン 牡5 820 藤野俊 今井茂 青毛 追
センゴクエース 牡7 830 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
  ソウクンボーイ 牡9 820 村上章 西邑春 鹿毛 追
  シンザンボーイ 牡8 820 渡来心 坂本東 栗毛 差
  カンシャノココロ 牡8 820 松田道 坂本東 鹿毛 先
メジロゴーリキ 牡5 820 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「岩見沢記念」の概要と傾向
  岩見沢記念は、古馬重賞のいわゆるばんえい4大記念競走のうち、6月の旭川記念に続く第2戦。現存するばんえい重賞では最も歴史が古く今年で第55回目となる。かつてはそのレース名のとおり岩見沢競馬場で開催されていたが、2007年の帯広単独開催以降は帯広の秋シーズンの開幕を告げるこの時期に開催されている。
  このレースの傾向だが、過去10年で1番人気は(4,2,2,2)とまずまずといったところ。2番人気も3勝しており、やはり上位馬が安定している。ただ、1か月前の重賞BG1のばんえいグランプリ勝ち馬は大苦戦で、帯広単独開催以降の12年間未勝利となっている。グランプリ勝ち馬は賞金による重量加増が大きいことなどからそもそも出走してこないケースが多いためである。したがってその年の重賞初勝利がこのレースという馬も多い。若い5歳馬や牝馬が健闘しているのも特徴で、昨年はマルミゴウカイが初めての古馬重賞優勝をここで達成。過去には名牝アンローズやフクイズミが3勝している。820kg程度の基礎重量とハンデ差が勢いのある馬に有利に働いているのかも。騎手では藤本匠騎手が5勝、松田道明騎手4勝と得意にしている。一方、鈴木恵介騎手が勝てなかった重賞の一つであったが、一昨年オレノココロで初めて勝利した。

今回のみどころ
  今年は帯広方面も猛暑の日が続き、夏負けして体調を崩した馬も多く出ていた。(中には全く動けなくなってしまった馬もいたようだ)8月のばんえいグランプリでもオレノココロ、センゴクエースとトップクラスの馬が障害で力を出せず敗れるようなこともあった。しかし、これらの馬も秋になって馬にとっても過ごしやすい季節になれば、元気に巻き返してくれることだろう。古馬重賞戦線は、今後、年始の帯広記念を次の大きな目標として、今回の岩見沢記念を皮切りに北見記念やドリームエイジカップなどの重賞がひと月ごとに行われていくことになる。さて、岩見沢記念ではグランプリで失敗した馬たちが体調を取り戻しているか、グランプリで勝ったコウシュハウンカイが好調を保っているか、あるいはメジロゴーリキら成長著しい5歳馬がさらに力をつけ勝負に絡んでくるのかが見どころ。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 オレノココロ:シーズン当初はオッズパーク杯、旭川記念と快勝し、その強さが目立っていたが、北斗賞やグランプリでは行き脚が悪く障害も苦労した。ハンデを苦にするタイプではないので、夏に入って体調を崩したことが原因か。前走では馬体重が増え体調は戻っていた様子だが、勝負勘が戻っていなかった。
 2 コウシュハウンカイ:今シーズンは勝ちきれないレースが続いていたが、ばんえいグランプリでは終始自分のペースで走りきり他馬を押さえ込む横綱相撲で快勝。その後もしっかり体調を維持して、前哨戦の特別戦マロニエ賞では余裕の勝利。負担重量が増えてくると微妙だが、800kg台前半なら守備範囲。
 3 ミノルシャープ:重賞は常連でここまで2勝。5歳になって古馬戦線に本格参戦後も旭川記念2着などなかなかの成績を上げている。この馬の売りはなんといっても先行力と障害力。動きも軽く一度は見せ場を作る。課題は最後の詰めと言われるが、最近は粘りも見られる。ただ負担重量が重くなると厳しくなるか。
 4 ゴールデンフウジン:5歳となり本格的に古馬戦線に参戦。成績としては入着までには至らないものの見せ場は作っている。障害さえ降りればメンバー中でも上位クラスの切れ味を持っているが、障害で引っかかる場面が多く持ち味を出し切れていない。まだ力不足感はあるか。前走はしっかり障害を越えてきた。
 5 センゴクエース:3月のばんえい記念を勝った後は、一度スランプに陥り障害が上がれなくなった。その後立て直しで北斗賞では圧巻の走りで優勝。しかし再び調子を崩し、グランプリではまた障害で崩れて大敗、その後の特別戦(マロニエ賞)では障害を立て直すことに重点を置き、少しずつ修正してきている。
 6 ソウクンボーイ:百戦錬磨の9歳馬。クラスはA1に落ちているが、重賞には機会があるごとに出走しており、それなりに見せ場を作っている。一時期は流れについて行けず障害も苦しんだ時期もあったが、近走の特別戦などでは復調の兆しが見え、前がもたついた時には持ち前の切れ味でしっかり詰めてきている。
 7 シンザンボーイ:ばんえいグランプリでは2年連続の3着。重賞優勝経験はないものの、出走すれば存在感を示している。岩見沢記念は不思議にも初出走。相手に合わせて走れるタイプだが、ペースが速いと置いて行かれてしまう場面も多い。一方流れが落ち着いてしっかり障害をさばければ、直線で伸びてくる。
 8 カンシャノココロ:回避馬が出たための追加出走。しかし重賞はいつでも出られる態勢を整えており、ファン投票2位に支持されて出走した8月のグランプリでも、この馬らしくマイペースな走りで5着と掲示板に粘り込んでいる。障害力があり、切れる脚はないものの力強い走りで高重量戦で持ち味を発揮する。
 9 メジロゴーリキ:重賞はダービー、天馬賞などここまで4勝。古馬戦線でもトップクラスと互角に戦っており、グランプリ2着も立派。今シーズン未勝利というのが不思議だが、全て掲示板には入っている。先行力と障害の上手さに定評があり安定性は抜群。負担重量増も歓迎。ただ切れる脚がないのが弱点。

【はむ!の見解まとめ】
  グランプリで勝ったコウシュハウンカイ、障害で崩れたオレノココロやセンゴクエースの巻き返し、そして勢いのある5歳勢、それぞれどの程度の仕上げでここに挑んでくるのか、それによって展開も変わってくるだろう。基礎重量820kgとそこそこ重くなってきた荷物への対応もポイント。馬場は重くもなく軽くもなくというところか。
  展開予想だが、やはりスピードのある5歳馬勢がこの荷物ならまだ許容範囲とみて積極的に攻めてくるだろう。特にメジロゴーリキ、ミノルシャープらが前に行って、コウシュハウンカイが好位でマークする展開か。一方、オレノココロやセンゴクエースも障害のことを考え、前半であまり遅れを取りたくはないだろう。そうなるとおのずからペースが速くなるか。あとは第2障害を各馬がどのように捌き、そしてどの位置で降りられるのかが勝負の分かれとなる。
  当欄の見立てだが、過去のデータから、グランプリ馬の勝ち星がないことや5歳馬が善戦傾向にあることから、今回も5歳馬に注目したい。その中でも◎(9)メジロゴーリキの先行力と障害力に期待。地味な存在ではあるが、今シーズンは最悪でも4着以上と安定感は抜群、ほとんど崩れがない。820kgはこの馬にとって未知の重量ではあるが、高重量になればなるほど力は生きてくるタイプ。外枠も気にするタイプではない。信頼できそう。本命に。
  そして○(2)コウシュハウンカイは対抗に置いた。グランプリ以降もとにかく好調を維持しており重量も適鞍。ハンデ差も許容範囲。勝つ可能性は極めて高いが、ただグランプリ馬は勝てないというジンクスのみで2番手の評価とした。5歳馬のペースに巻き込まれた時、追い比べで一歩届かぬことも。
  人気を落とすなら狙いたいのが実力馬▲(5)センゴクエース。グランプリでは夏負け、その後も障害で苦しんだが徐々に修正を図っており、今回は荷物も重くなりペースが落ち着けば、しっかり対応できそう。同じ意味でオレノココロの方もトップ馬としての意地を見せたいところだが、こちらは9歳馬でまだ少し動きが重そうなのと今回は最内枠ということでともう一回見送りたい。そこで穴としてここで狙ってみたいのが5歳馬△(4)ゴールデンフウジン。まだまだ実力的に見劣りするイメージは否めないが、前走の特別戦で課題の障害を克服ししっかり走り切って勝利した。障害を越えれば切れ味は見応え十分だ。お手並み拝見というところ。
  他では注(3)ミノルシャープも先行力でどこまで引っ張れるか。最近は粘りも出てきてズルズル下がる場面が少なくなってきており力はつけている。ただ荷物が重くなってどうか。以上のように見解をまとめると相対的に(1)オレノココロは無印となってしまったが、ここは実績馬。キープはしておきたい。あと、(7)シンザンボーイも好調で、他馬がもたついた時はグランプリの時のように浮上も。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今シーズントータルではまたまたマイナス街道に入りつつあるが、今週来週の重賞2連発で早めになんとか抜け出したい。それ以上に、ここで単勝を狙うようになったから、本命に狙った馬がどうも芳しくない。今回も本命をメジロゴーリキにして、この馬も勝ちきるまでは心許ないが、安定性を信じて連を狙ってみたい。買い方も馬複・枠複なども交え、一ひねりしてプラスに持って行きたいところ。ワイドは無印の2頭から狙ってコウシュハを外す。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9,2,5→9,2,5,4→9,2,5,4,3 合計27通り 各100円
      9,2→9,2,5→9,2,5 合計4通り 各100円
  枠複 8,2,5,4 BOX 合計6通り 各100円
     8,2,5 BOX 合計3通り 各100円
  馬複 9,2,5,4 BOX 合計6通り 各100円 合計 4,600円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 500円
  ワイド 1=9,5,4,7 7=9,5,4 合計7点 各100円
  合計 1,200円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】胆振東部地震から1年
  そういえば・・・と言えば失礼なんですが、昨年の9月6日に突然襲ったあの北海道胆振東部地震から1年を少し過ぎました。近頃は災害が多すぎて(つい先日も九州や千葉方面など各地で台風の被害が出ましたし、これを書いている途中も台風が近づいていますが)、当事者でなければ、一つ一つの悲しい、あるいは苦しい出来事は忘れてしまうほどです。昨年の地震の被害が大きかった地域では1年経っても未だに不便な思いをしている方もおられるということで、改めて災害の大変さを認識するばかりです。
  一方、昨年のこの時期を思い出しますと、地震の影響で北海道地方は大規模な停電などもあり、競馬関係にもいろいろな影響がありました。ばんえいの場合は一週間開催中止、翌週(この昨年の岩見沢記念)はナイターから昼間の開催へ変更、もちろん我々が直接見えないところでは、厩舎や馬産地などでの馬の体調管理に問題が生じたこともあったようです。
  喉元過ぎれば熱さを忘れてしまうことは、人間がいろんな社会生活をやっていく以上あり得ることではありますが、やはり時には災害当時のことを思い出しつつ、今またこうやって普通に競馬を楽しめることの歓びをかみしめていきたいものです。

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