ばんえい重賞レース回顧
第30回ヒロインズカップ(BG1)-2020年2月9日-10R 200m直 晴 1.8%
1着◎(4)アフロディーテ(西謙一) 2分13秒3
2着 (3)タナボタチャン
3着△(8)フェアリースズ
単勝 4 280円(2番人気) 馬複 3-4 1,800円 三連単 4-3-8 10,430円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい牝馬の女王決定戦、第30回ヒロインズカップは、2番人気の5歳馬アフロディーテが障害を先頭で抜け出し、他の追随を許さず快勝、重賞は4度目の挑戦で初制覇となった。西謙一騎手はヒロインズカップは初制覇、重賞は昨年のポプラ賞以来9勝目。西弘美調教師もこのレース初制覇で重賞は10年ぶりの勝利となった。
レース振り返り
帯広方面は前の週にややまとまった雪が降ったあと、寒波の影響でかなり気温が低い状況。ただロードヒーティングが効いて走路も整備されており、やや力の要る馬場であった。
レースは、重量を意識しながらのゆったりしたペース。第1障害を越えてアフロディーテと外のシンエイボブがやや前に出るが早めに刻みを入れ始める。1、2障害中間あたりからは先行馬のヤマノホシがじわじわ前に出て、これに隣の枠のタナボタチャンがついて行く。ミスタカシマら有力どころはやや後ろから。第2障害手前に向けては、各馬出入りを繰り返しながら、ヤマノホシ、アフロディーテ、タナボタチャンの3頭がやや前に出て先頭集団を形成、そのまま第2障害に到着した。ここまで70秒。後続からはイズミクィーン、フェアリースズあたりが追いついた。他もそれほど大きく離れていなかった。
障害を先に仕掛けたのはヤマノホシ。かなり苦労しながらも力を入れ一歩一歩坂の頂上へ進んだ。これをじっくり見るようにしてアフロディーテが障害に挑戦し、こちらは大きい歩幅でしっかり坂の頂上へ。ヤマノホシの方がわずかに先に障害を降り始めたが、すぐにアフロディーテがこれをかわし、勢いよく障害を越えていった。その後はタナボタチャン、ナカゼンガキタ、シンエイボブがそれぞれひと腰でまとめ、フェアリースズ、ナカゼンレディーと続々と障害を降りる。1番人気ミスタカシマはさらにその後で障害を降りたが勢いはない。
各馬が障害を降りたころには、アフロディーテが先頭で残り30m。後続は3,4馬身離れて、ヤマノホシが失速するところをシンエイボブが追い抜いて逆転し2番手、さらにナカゼンガキタが続くが、内からタナボタチャン、外からフェアリースズ、最内からナカゼンレディーがこれを追う展開で混戦模様。先頭は残り20mを切りアフロディーテが逃げるところ、シンエイボブが激しく追う。しかしシンエイボブの方がいっぱいになり失速。アフロディーテが突き放しにかかる。後ろからは混戦をタナボタチャンが抜け出し後続も追うが、逃げるアフロディーテはまだ余裕があった。そしてそのままゴールを駆け抜けた。続いてタナボタチャンが流れ込んで2着、3着争いは半馬身差でフェアリースズが内から切れ込んだナカゼンレディーをわずかに押さえ3着だった。1番人気ミスタカシマは結局最後まで伸びきれず7着に終わった。
次走へのメモ
アフロディーテ(1着):前半から積極的に前に行き、障害をしっかり越えて快勝。最後も緩むことなく走りきった。特にライバルのミスタカシマにはハンデ差も生かし序盤から差をつけ、まさに勝ちに行っての勝利。2着続きにピリオドを打った。これでオープン入り。相手は強くなり当初は戸惑うだろうが、父のニシキダイジンは大レースに強く晩成型、この馬もまだこれから力をつけて好勝負できそうだ。次はどこを狙うか。重賞ならチャンピオンカップなどの出走権を得たので、勢いでチャレンジしてみても面白いが。
タナボタチャン(2着):どちらかというと後方から行って切れ味で勝負するタイプだが、今回は序盤から積極的に行っていた。それがやや苦手な障害も勢いでクリアし、末脚の伸びにつながった。混戦を抜け出したのもこの馬らしいレース運びであった。調子も良かったのだろう。元々重賞2着の実力馬でその力を証明したレースであった。今シーズンで繁殖入りがささやかれており、このまま引退となるか、A1クラスの特別戦あたりをラストランに選ぶか注目される。
フェアリースズ(3着):好位置につけ、障害も問題なくクリアしじわじわ伸びての3着。鋭い切れ味がないため我慢のレースとなったが、しっかり3着に入ってきたことはこの馬の潜在的能力は発揮できたといえる。この馬もこれで一旦オープンに上がるが、自分の走りを続ければ勝てるチャンスは出てくるだろう。
ナカゼンレディー(4着):繰り上がりでの重賞初挑戦ながら、それなりに走れる自信を持っていたのだろう。障害をしっかりクリアし、スルスル抜け出し3着までわずかのところまで迫った。8番人気であり善戦といえるだろう。8歳になるのでこのあとの動向は不明だが、自己条件ならまだまだ十分戦えそう。
ナカゼンガキタ(5着):好位につけ、障害もしっかり越えるなど本来のレース展開は見せていたが、この馬らしいしっかり伸びてくる脚があまり見られなかった。マイナス26kgの馬体重が示すように、体調自体は万全でなかったか。790kgの荷物もこたえた。巻き返しに期待。
その他では、シンエイボブ(6着)は近走の成績から人気を落としていたが、元々は重賞常連の実力馬。直線では一瞬先頭を伺うなど見せ場を作ったのはさすがといえよう。まだまだ戦える。そしてミスタカシマ(7着)。序盤から行き脚が良くなく、追走一杯。やはり800kgの荷物は厳しかったか。ただ勝ち馬には10秒差以内に収まっており、見限るのは早い。イズミクィーン(8着)は前に行く素振りもあったがやはりここは厳しかった。ヤマノホシ(9着)は序盤で逃げ切れなかった。メヂカラ(10着)も万全ではなかったか障害が上がれなかった。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 単勝 4 6枚 ワイド 3-4,3-8 各1枚
アフロディーテはよく頑張ってくれた。良いレースだった。ミスタカシマはやはりハンデが厳しかったね。それにしてもタナボタチャンが魅せた。2着までくるとは思わなかった。馬券の方は単勝とタナボタチャンのワイドからがなんとか引っかかったけど思ったより安かった。3連単などはミスタカシマがいない分ハズレ、しかしこれも配当はそれほどでもない感じ。みんな馬券上手いよね。重賞は来週もあるし、その後はクライマックスも近いから頑張りたいところだけど、難解レースが続くよ。なんとか資金持たせたい。
今回収支 -2,910
(通常分) -4,100 (配当)0 (投入)4,100
(単複・ワイド) +1,190 (配当)2,690 (投入)1,500
今年度累計 -25,880(2/9・ヒロインズカップ終了時点)
(通常分) -17,190 (配当 69,410 - 投入 86,600)
(単複・ワイド) -8,690 (配当 21,310 - 投入 30,000)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)
次の重賞はすぐ。次の日曜日2月16日、今度は若い明け3歳牝馬の重賞、黒ユリ賞です。いつものように予想は前日までにアップしたいと思います。
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