はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回チャンピオンカップ(BG2) (2020年3月1日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 4歳以上選抜別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
▲ | 1 | シンザンボーイ | 牡9 | 810 | 阿部武 | 坂本東 | 栗毛 追北見記念 |
2 | コウシュハレガシー | 牡5 | 810 | 藤野俊 | 平田義 | 栗毛 先天馬賞 | |
注 | 3 | コウシュハウンカイ | 牡10 | 850 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先グランプリなど |
◎ | 4 | アアモンドグンシン | セン5 | 810 | 長澤幸 | 小林長 | 鹿毛 逃ドリームエイジC |
○ | 5 | センゴクエース | 牡8 | 810 | 菊池一 | 槻舘重 | 鹿毛 先北斗賞 |
6 | キタノユウジロウ | 牡5 | 810 | 松田道 | 村上慎 | 栗毛 差銀河賞など | |
△ | 7 | オレノココロ | 牡10 | 820 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差オッズパーク杯など |
「チャンピオンカップ」の概要と傾向
ばんえいの重賞には古馬重賞のほか3歳、4歳などの世代別重賞や牝馬重賞があるが、チャンピオンカップはそれらのレースについてその年度における優勝馬が一堂に会するいわゆる決勝戦的位置づけの重賞である。
世代によって力の差があるため大きめのハンデがあること、また、この時期にしては負担重量が軽めであることが特色。したがって力量的にやや不足の馬でも活躍できるチャンスがある。
過去10年で1番人気は(4,2,0,4)で微妙、2,3番人気も比較的苦戦しており、中波乱といったところか。複数の重賞勝ち馬が多い年は頭数が揃わないことが多くその時は配当的に安く収まる。一方、過去にはカネサブラックやオレノココロなど、後にばんえい記念に勝つ馬がここでもそれぞれ3勝しているなど、年度末の大一番ばんえい記念に向けて、良いたたき台と考えている陣営も多いようだ。全体としては古馬有利だが、昨年はメジロゴーリキが優勝するなど5歳馬も軽ハンデで侮れない。騎手では松田道明騎手がこのレース4勝と現役では最も多く勝っている。
今回のみどころ
古馬と若馬のチャンピオンが争うという興味深い条件であるが、特に若馬の場合、1頭が複数の重賞を制していることや、牝馬などでは明らかに力の差があること、ポプラ賞など別路線の狙いもあるため、回避馬が続出して頭数が揃わない場合が多い。一方、常に上位の常連にいながら今年の重賞勝ちに手が届かず出走権が得られない馬もいる。昨年のセンゴクエース、今年は昨年優勝のメジロゴーリキらが涙をのんでいる。そして今年は、ミノルシャープら強いはずの6歳馬が一頭もいないという不思議な現象がおき、また、牝馬勢と4歳馬が回避して結局7頭立てと頭数的にはやや寂しい。
さて、古馬勢は年度末の大一番ばんえい記念に向けての調整としてとらえる向きもあるし、一方、やや軽めの荷物とハンデ差があることから、若馬を中心にこのレース自体を狙ってきている馬もいるだろう。どこから入るかが考えどころ。帯広記念に勝ったコウシュハウンカイ、立て直してきた実力馬オレノココロ、そしてばんえい記念連覇に向けてここで調整したいセンゴクエースの実績馬に対し、一発のあるアアモンドグンシンらが虎視眈々と狙ってきていると思われる。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 シンザンボーイ:9歳馬ながら昨年度まで重賞勝ちがなかったため、過去のこのレースには出走ができなかった。今シーズンは北見記念で障害力を生かして快勝、堂々出走権を得てきた。帯広記念では行き脚がつかず良いところが見られなかったが、その後は立て直してきている。斤量も丁度良く、再び鋭い切れ味を見せるチャンス。ただ最内枠はやや不利か。
2 コウシュハレガシー:力はありながら無冠がつづいていたが、天馬賞では障害力で押しきり重賞初制覇。素質の片鱗を見せた。藤野騎手が手綱を握るようになってさらに力が出せるようになっている。今回は昨年優勝の全兄のメジロゴーリキが出走権が得られなかったためその敵討ちとなる。若馬らしく積極的にレースを引っ張って行ければ見せ場も作れそう。
3 コウシュハウンカイ:今シーズンはグランプリ、帯広記念とBG1を2勝と強いところを見せている。但し、このレースは過去5回出走しているが、2着2回が最高で、ここ2年は5着とあまり得意としていない。時期的に大レースの狭間で調整段階といったところか。ハンデも大きい。ただ力は上位で、安定した走りと障害力でしっかり走って来れるだろう。
4 アアモンドグンシン:昨年12月のドリームエイジカップで古馬勢に勝ち、5歳馬でこのレース初出走。同世代の中でもランクは一番上で実力上位のはずだが、なぜか4歳三冠は無冠に終わっている。一方、古馬戦線にも積極的に参戦し好走している。障害が得意ではないほか序盤の走りにやや無駄があり、力を持て余している感がある。今回の条件は悪くないが。
5 センゴクエース:チャンピオンカップは一昨年に出走し2着、昨年はこのレースまでに重賞勝ちがなく出走がかなわなかった。結果的にその後ばんえい記念で勝利することになるが、このレースとの関連性は定かでない。この馬のすべては障害の可否いかん。ようやく調子を上げてきているので、ここはしっかり障害を上げて最終目標に臨みたいところ。
6 キタノユウジロウ:5歳馬でこのレースは初出走。今シーズンは夏に2つの重賞を連勝し、善戦止まりにピリオドを打っている。まだ古馬戦線に本格参戦はしていないが、ドリームエイジカップに出走、5着だったが積極的に攻めて良い経験ができた。一方、天馬賞では流れをつかめずに敗れた。やはり好位につけ自分のペースに持ち込みたいところ。
7 オレノココロ:このレースは過去5回出走し3勝している。敗れた2戦もハンデ差によるもので差はほとんどない。この馬は目標はあくまで翌月のばんえい記念だが、それに向け、斤量も手頃で、調子を整えるための良いたたき台となっているようだ。課題の障害もこのレースで立て直しを図る。イキの良い若馬勢のペースにしっかりついていきたい。
【はむ!の見解まとめ】
とにかく3週間後にばんえい記念という大レースがあり、そこに向けて調整を進める陣営と、そこには向かわず、適度な重量で力試しと考える陣営とで思惑の違いがあると思われ、そこを読むのが難しいところ。レースを引っ張る6歳馬の有力どころがいないのも影響がありそうだ。
そんな中展開を予想すると、明らかな逃げ馬がいないものの、障害をじっくり攻めたい馬が前半から飛ばしていくことが考えられる。その中ではまずアアモンドグンシンが飛び出して行きそう。コウシュハウンカイも前に付けるだろう。センゴクエースやオレノココロも障害のことを考えて前に行くか。障害力はコウシュハウンカイが抜けているが、トップハンデも考えて先頭で降りて大きくリードを保つことが重要。後の馬はいずれも障害がカギ。各馬がもたつくようだとシンザンボーイあたりが追いついて抜け出してくるか。
予想だが、ここは◎(4)アアモンドグンシンが勝てる条件が揃っている。スピード、素軽さ、直線での伸びなどどれをとっても秀逸。重量も北見記念で840kgまで経験しており問題はない。流れに乗れないと後手を踏むこともしばしばあるが、今回は他に速い馬も少ないので自分のペースで行けそう。本命視して良いだろう。
相手には、ようやく調子の上がってきた○(5)センゴクエースを推す。まだ障害での不安は残るが、本番のばんえい記念に向けしっかり調整してきている様子。今回は斤量も手頃で、じっくり構えて行けそう。単穴にはすっかり重賞慣れしてきた▲(1)シンザンボーイ、今回は相手的に流れに乗れそうでチャンスが広がる。最内枠が若干気になるが力は出せそう。△(7)オレノココロも実力的にはまだまだ上位だが、近走は勝ち癖がついておらず、前走も大幅体重減など体調がやや不安。ばんえい記念も見据えて今回はどこまで仕上げてきているか。グランプリや帯広記念を勝ってきた注(3)コウシュハウンカイはやはり大きなハンデ差がネック。それでも実力は上位。前半で流れには乗れれば良いが。
あとは5歳馬(6)キタノユウジロウ、(2)コウシュハレガシーと、いずれも動きは良く、障害はこなせそうで、前半からうまく流れをつかめれば上位に食い込むことは可能だが、相対的にはやや力不足感がある。
はむ!の馬券狙いどころ:
こんな時期だからこそ、改めてネットで馬券が買えるのは嬉しいことだ。さて、ばんえい記念に向けて最後の追い込み。ここはしっかりつないでいきたい。
今回は、少頭数なので控えめに。グンシンの一発にかけてみたい。センゴクもそうだけど、どちらかというと勝つか負けるかというタイプなので全面信頼はできないけど、勝ったときにはスカッとした気分になりそう。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 4=5→1,7,3 合計6通り 各200円
4→5,1,7,3→5,1,7,3 合計12通り 各100円
5→4,1,7,3→4,1,7,3 合計12通り 各100円
馬複 4=5,1,7 合計3通り 各300円
合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 4 700円
ワイド 1=4,5,7,3 3=1,4,5 合計7点 各100円
合計 1,400円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】招かざる客
世間を騒がせている新型コロナウイルスの感染拡大。まさに招かざる客です。そして日に日に影響が大きくなり、学校の一斉休校が要請されたり、一方では、買い占めなど社会の混乱を招いており、出口の見えない状況となっています。メディアやネットでいろいろ議論が巻き起こり、何が正しいのか間違っているのかわからない状況です。我々は変な情報に惑わされず、インフルエンザや他の病気などと同様に、手洗いうがいなど一人一人ができる感染予防対策を取ることくらいでしょう。
政府は26日に、感染防止対策として、今後2週間のスポーツ、文化イベントの中止、延期、規模縮小を要請しました。これを受けて、ばんえいを含む地方競馬は無観客としてレースを開催することが決定。競馬場のほか直営場外発売所も閉場され、馬券はネットのみでの発売となりました。無観客というとえっ?と思うかもしれませんが、公営ギャンブルではこれまでもミッドナイト競輪で無観客で実施されており、ネットでの売上が8割を占めるようになった昨今では売上だけ見るとさほど影響はないでしょう。
ばんえい帯広競馬は、2月29日から3月8日までが無観客レース、場外は3月13日までが閉鎖となり、その後については状況を見てというところです。ばんえいの場合、観光資源としての側面も大きいだけに、観客がいないのは寂しい限りですがこういうご時世なのでやむを得ない判断でしょう。早く事態が収拾することを祈るのみです。
0 件のコメント:
コメントを投稿