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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年2月15日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第45回黒ユリ賞(2/16)

  今週のばんえい重賞は、明け3歳牝馬のチャンピオン決定戦、黒ユリ賞です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第45回黒ユリ賞(BG2)
(2020年2月16日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  キラリ 牝3 640 村上章 谷あゆ 鹿毛 差
父インフィニティー
  ニセコヒカル 牝3 640 赤塚健 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
アバシリルビー 牝3 640 藤野俊 金田勇 鹿毛 差
父カネサブラック
  ヒメトラマジック 牝3 640 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  アヴエクトワ 牝3 640 鈴木恵 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
エンゼルフクヒメ 牝3 640 中山直 小林長 栗毛 追
父コマローレンス
  コウシュハハイジー 牝3 640 渡来心 大友人 栗毛 追
父マルニセンプー
アーティウィング 牝3 640 西謙一 坂本東 鹿毛 先
父シベチャタイガー
ミスリオン 牝3 640 松田道 坂本東 鹿毛 追
父アサノカイリキ
10 フォルテシモ 牝3 640 阿部武 坂本東 栗毛 先
父シベチャタイガー
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「黒ユリ賞」の概要と傾向
  ばんえいの明け3歳牝馬による一戦。1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統ある重賞。この世代にとって初めての牝馬重賞で、JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったくらいの位置づけ。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、キサラキク、現役のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前がずらりと並ぶ。
  傾向としては、2011年以降定量戦で行われており、実力どおりに決まりそうなものだが、過去10年では1番人気は(4,1,2,3)とやや微妙。6番人気以下の馬でも3勝しており、波乱含み。対戦が少なく、勝負付けがまだ済んでいないということも理由としてあるだろう。重賞や特別戦の経験があってもそれが有利というわけではない。その時点で好調な馬にチャンスが多い。パドックの様子などに注目。騎手では鈴木恵介騎手が現役4勝でトップ。

今回のみどころ
  今年の明け3歳牝馬世代はなかなかの粒ぞろい。当初は牡馬とも互角に争っていた。重賞ではさすがに牡馬勢の力に押されたものの存在感は見せている。今回のメンバーの中では、牝馬特別のいちい賞勝ちなど既に6勝し、ヤングチャンピオンシップで5着に入ったエンゼルフクヒメが実績筆頭、牝馬特別でいずれも2着だったアヴエクトワ、そして特別戦いずれも3着ながら、目下無敗の牡馬キョウエイリュウにわずかの差まで迫ったアバシリルビーといったところが注目される。ただ全体としては力の差はそれほどなく、まだ成長途上の馬もおり、どの馬にも十分チャンスはある。なお、帯広地方は雪予報が出ており馬場状態によっては大きく展開も変わってくることが考えられるため注目。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 キラリ:3歳牝馬ランク10位。重賞は初出走。特別戦も十勝産駒特別に登録があったが取り消している。後方に構えて、直線で勝負するタイプだが、一瞬の切れ味というより尻上がりに伸びてくる。障害は上手な方。速いペースだとついて行けないことも。父インフィニティー、母の父ニシキダイジンという血統からも晩成型か。
 2 ニセコヒカル:3歳牝馬ランク5位。前走A-4クラスを差し切り勝ちで最後の切符を得てきた。ナナカマド賞では牝馬最先着の6着。その他白菊賞6着、いちい賞4着の実績がある。父ホッカイヒカル、母エメラルドとも重賞勝ち馬、序盤後方からじわじわ先団に取り付く差しタイプ。障害もこなす。最後どこまで粘れるか。
 3 アバシリルビー:4勝し、3歳牝馬ランクは2位。白菊賞、いちい賞ではいずれも1番人気に推されたが3着、北見産駒特別でも一旦は先頭に立つ場面もあったが惜しくも3着だった。出足のスピードがある上、切れ味も鋭く、キョウエイリュウを追い詰めたレースは圧巻だった。ただゴール直前でのスタミナ切れがこの馬の課題。
 4 ヒメトラマジック:3歳牝馬ランクは4位。これまで4勝でうちAクラスで2勝。特別戦は白菊賞4着、いちい賞5着と上位と差のないレースを展開している。半兄にメジロゴーリキやコウシュハレガシーらがおり素質は十分。好位につけ抜け出すタイプだが速いペースだとついて行けていない。障害も大崩れはないが不安はある。
 5 アヴエクトワ:3歳牝馬ランクは6位。これまで3勝、重賞ナナカマド賞に出走し7着、特別戦は白菊賞、いちい賞はいずれも2着、釧路産駒特別で4着に入っている。特別戦でも見せたように、行けるだけ行って逃げ粘るタイプ。障害力もあるので後続が苦しむとそのまま抜け出すことも。馬体重が増えていないのは気がかり。
 6 エンゼルフクヒメ:先にも述べたようにいちい賞を含む6勝を挙げており3歳牝馬ランク目下1位。最上位のA-1クラスでも混戦を抜け出し勝利している。小気味よい切れ味で後方からでも追いつけるだけの脚を持つ。障害は上手ではないが大崩れはしていない。主戦の中山直樹騎手にとっても悲願の初重賞制覇のチャンス。
 7 コウシュハハイジー:3歳牝馬ランクは7位。これまで4勝している。特別戦はいちい賞8着、十勝産駒特別では離されての8着に終わっている。栗毛だが母は白毛のハクバビューティーでその毛色が混じっている。大勝と大敗を繰り返すなど成績はかなり不安定。前半の入りと障害がポイント。直線の伸び脚は鋭いものがある。
 8 アーティウィング:3歳牝馬ランクは3位。前々走Aクラスでの初めての勝利を含め4勝。特別戦はいちい賞で6着、釧路産駒特別で5着ながら離されずについていっての結果。この冬になって一気に馬体重も増え力を付けてきたイメージ。中団に位置づけ、直線は切れ味というよりじわじわ伸びていくタイプ、障害もこなす。
 9 ミスリオン:3歳牝馬ランク9位。前走B-1クラスで最後方から鋭い追い込みで逆転勝利し出走権を得てきた。後方から直線の伸び脚で勝負するタイプだが速いペースだと追いつききれない。障害の大崩れもあるが近走は越えてきている。父アサノカイリキは現役時代の実績はないが産駒にハクタイホウなどがおりここで素質開花も。
 10 フォルテシモ:3歳牝馬ランクは8位。これまで3勝で特別戦は白菊賞、いちい賞ともに7着。釧路産駒特別で3着に粘っている。どちらかというと先行して押して行くタイプ、障害も上手く直線での粘りもあり、Aクラスでも上位争いを演じている。デビュー時は華奢だった馬体重も大きく増え、成長力が顕著に現れている。

【はむ!の見解まとめ】
  とにかくこれを書いている時点で当地の雪の予報がどの程度かわからず、それによって大きく予想が変わるため、非常に難しい状況である。普通の馬場なら重賞実績でエンゼルフクヒメ、勢いでアバシリルビー、この2頭の一騎打ちの様相と考えられたが、雪で高速馬場にでもなると、追い込みにかけるエンゼルフクヒメは苦しい。アバシリルビーも勢い余って上滑りの可能性がある。そうなると他の馬にチャンスが巡ってくることが考えられる。
  展開予想をしようにも、明け3歳牝馬でまだ脚質が固まっていない馬も多く非常に難しい。一応、小雪でやや軽めということで予想をしてみる、前半ハナを切って行くのはアヴエクトワか。調子が良ければ他を引き離して逃げたいところだが、近走までやや体調が落ち気味に見えているのが心配。アバシリルビーも前の方に行くか場合によってはこちらの方が先頭に行く可能性もある。他ではフォルテシモも先行して力を出せるし、時計が落ち着けばヒメトラマジックあたりも先頭集団について行くか。エンゼルフクヒメは中団からやや後ろか。しかしなんとか離されずには行きたい。障害は軽馬場ならひと腰で、そうでなければ各馬2,3腰かかると思われる。前半のペース次第では直線で詰まる馬も出ると思われ、順位争いで生き残り合戦にもつれ込む可能性も、
  そして予想だが、当初はエンゼルフクヒメが鞍上の中山騎手に念願の初重賞プレゼントすることを期待して本命に考えたが、やはり馬場状況が苦しい。一方、アバシリルビーもオーバーペースになると直前での失速が心配。第3の馬も視野に置く必要がありそう。一応、軸ということで◎(3)アバシリルビーを本命とした。やはりメンバーの中ではスピード上位。スムーズに行ければ強いが、流れによって接戦に持ち込まれれば思わぬ落とし穴も。しかしここは重賞の勝ち方を知るベテラン藤野騎手の手綱にかけてみたい。
  相手だが、目下調教師リーディングの坂本東一厩舎の3頭が外枠に並びいずれも軽馬場で跳ねそうな馬が揃った。その中ではここにきて急成長してきた○(10)フォルテシモが面白い。先行力があり、最後までしっかり粘れる。激しい騎手リーディング争いのさなかにいる阿部武臣騎手がこの馬を上位に導けるか。さらに同厩舎で父親も同じシベチャタイガー産駒の▲(8)アーティウィングも先行して直線での伸びが期待できる。そして△(6)エンゼルフクヒメは入着とした。流れとしてはかなり厳しくなりそうだが、それでも強い相手と戦ってきた経験もあり、今回は障害も越えられそうで好走は期待できそう。
  その他では、穴狙いとして、もう一頭坂本厩舎から出走してくる注(9)ミスリオンが軽馬場になって障害を越えてくれば切れ味があり面白い存在になりそう。重馬場のままなら(2)ニセコヒカルの切れ味や、(4)ヒメトラマジックの粘りの走りの方が浮上してくるが、どちらを取るかは難しいところ。また(5)アヴエクトワも特別戦2着2回の実績馬で今回鈴木恵介騎手が乗ってくるが、近走の体調が良く見えず、逃げ切りは難しいとみて無印とした。

はむ!の馬券狙いどころ:
  次回からは4週連続の重賞シリーズに入るし、ここはなんとか資金を維持して臨みたいところ。しかしここでこの難解なレース。しかも天気予報も読めず。とにかく少しでも返ってくれれば良いというところで、無難なアバシリルビーを中心にいきたい。応援したいのはエンゼルフクヒメの方だが今回は難しいのか。そこは応援馬券で対応。穴狙いはワイドの方でカバーしたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3=10,8→10,8,6,9 合計12通り 各100円
      3→10,8,6→10,8,6,9,2 合計12通り 各100円
  枠複 3=7,8 7=8 各500円 8=8 300円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 3 700円
  応援馬券(単+複)6 各200円
  ワイド 2=3,10,8,9,4 4=3,10,8,9 合計9点 各100円
  合計 2,000円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】2020世界へのアピール
  前回記事でホクショウマサルの30連勝について取り上げましたが、この時は全国のニュースに取り上げられ、ばんえい競馬の存在を少しでも知ってもらえるきっかけになったのでは思います。その前、昨年末にもう一つ話題になったことがあります。今年開催される2020東京オリンピックの聖火リレーは各都道府県の名所・旧跡などを回るわけですが、その中で北海道のルートに帯広競馬場、それもばんえい競馬のソリに乗せて走ることが発表されました。
  これは素晴らしいことで、ばんえい競馬を日本のみならず世界に知らしめる大きな機会となることでしょう。筆者も当欄でも述べたことがありますが、何かばんえいがオリパラの際にアピールできないものかと願っていたところでした。ルート選定にあたっては、各都道府県(北海道なら道庁)が、各市町村(北海道なら振興局など含む)からの意見などを踏まえて案を作成、有識者などの意見を経て、組織委員会提出し決定されたものです。そのプロセスの中でばんえい競馬をルートに組み込むアイデアが出され、採用されたものと思います。これは「ばんえい競馬」が世界にアピールできる日本文化の一つであることが認識されていたという証で、関係者の方々の、それも普段からの地道な努力があってこそ。そしてファンが後押ししたとも言えると思います。
  聖火リレーは1人あたり200mを走ることが原則となっています。それこそ、ばんえいのコースと同じ距離です。当日は、恐らく、市内を走ってきた聖火が競馬場に到着、そして発送ゲートからゴールまで聖火が走ることと思われます。さて、その栄えある聖火を持つのはもちろん騎手になると思いますが、誰が持つことになるのでしょう。そしてそれを引っ張る馬は?帯広に聖火がやってくる6月14日を楽しみにしましょう。

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