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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2015年1月5日月曜日

【はむ!のばんえい重賞回顧】第37回帯広記念,第8回天馬賞(2015/1/2,3)

  ばんえい重賞2連発を含む正月開催、結構盛り上がりましたが改めてばんえいの予想の難しさを感じたレースが多かったように思います。それでは重賞レース回顧をお送りします。

ばんえい重賞レース回顧
第37回帯広記念(BG1)-2015年1月2日-9R 200m直 晴 2.3%
  1着注(3)フクドリ
  2着 (5)ホッカイヒカル
  3着 (7)フジダイビクトリー
単勝 3 880円 三連単 3-5-7 344,340円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  前哨戦の北見記念で重賞初勝利を挙げていたフクドリが4~5番手の好位で第2障害を越え、先行した各馬を一気かわしてそのまま抜け出し優勝。重賞2勝目、9歳にして初のG1制覇となった。2着には早めに抜け出したホッカイヒカル、3着にはトップハンデのフジダイビクトリーが突っ込んできて、三連単は30万円台の大穴となった。
  気温は氷点下を大きく下回っていたが、乾燥しており渋めの馬場、この日のそれまでのレースでもかなり時計がかかっていた。展開は序盤からスローペース。各馬牽制しあっている。そんな中、ニュータカラコマやキタノタイショウなど末脚にかける馬たちがむしろ前に出る。中間から徐々にホリセンショウら先行馬とスピードのあるトレジャーハンターらが前につけた。第2障害手前の時点で1分30秒かかり、これならいつものように最後方から行くホッカイヒカルが前に追いつくペース。障害も各馬苦戦。ホリセンショウがまず仕掛けてひと腰かかりながらも障害を越えるが、降りてからの勢いがない。そこをホッカイヒカルが楽に抜け出し、そのまま行くかと思われたが、その後からフクドリと差がなくニュータカラコマが降りて前を追う。しかしフクドリの脚色がいい。残り30mでホッカイヒカルが止まったところをかわしてそのまま止まることなく力強くゴールインした。ホッカイヒカルは止まりながらも先に降りたお釣りがあって2着に粘り込み、その後は差が開いたが、フジダイビクトリーが後方2番手から前を追いかけ、他馬が詰まる中いつの間にか3着まで押し上げていた。障害で溜めに溜めて最後の直線にかけたキタノタイショウが追い込んだが4着だった。
次走へのひとことメモ
  フクドリ(1着):これまで目立たなかったし、どちらかというと軽馬場のスピード馬と思われたが、昨年ばんえい記念2着以降実力開花。高重量を引っ張っても走りが安定しており、障害が上手なので大崩れすることがない。結果としてみれば納得の走りだ。今後は今年のばんえい記念に向けての調整になるが、かなりの有力になることは間違いない。
  ホッカイヒカル(2着):今回はスローペースになったため、この馬が追いつく展開になったのが好走の理由だろう。かなり調子を落としていたが、ここ何走かで復調してきていた。たださすがに最後は一杯になっていたように、重量はこのぐらいがベストと思われ、今後はばんえい記念をまっすぐ目指すか、オープン特別でさらに勝ちを拾って行くか。
  フジダイビクトリー(3着):トップハンデを背負っていただけにこれは大善戦と言える。元々は先行馬で前に行きたい馬だったが、今回は無理に勝ちに行かず、この馬のペースで行けたのが良かった。前が止まったところを拾っていき最後は3着まで押し上げた。明け7歳世代の中では最も重量戦に対応できそう。ばんえい記念も台風の目になるかもしれない。
  キタノタイショウ(4着):近走障害に手間取っていたため、今回は序盤先行しつつも、第2障害手前で先に他馬を行かせて、かなり時間をかけて力を溜める作戦に出た。それでも障害にひと腰かかったため、前には追いつかなかったが、4着までは突っ込んできた。今回の作戦は今後のレースにつながったのではないか。
  インフィニティー(5着):今回は人気を背負い、ホリセンショウとともにかなり位置取りを意識したレースとなった。無理に前に行こうとしなかったのは良かったが、障害でやや膝を折ったのが最後の失速につながった。ただ崩れてはいないのでばんえい記念での巻き返しは可能だ。
  その他では、先行したホリセンショウ(6着)は障害の膝折が痛かったのと、隣のホッカイヒカルに早めに取り付かれてしまい動きがとれなくなったのが敗因。ニュータカラコマ(7着)はいい位置で障害は降りたが伸び切れなかった。この馬もあまり高重量は得意でないのかもしれない。ホクショウユウキ(10着)は若馬でまだ荷が重かったかバテバテになってしまった。

第8回天馬賞(BG1)-2015年1月3日-10R 200m直 晴 2.2%
  1着○(10)オレノココロ
  2着◎(5)コウシュハウンカイ
  3着注(6)セイコークイン
単勝 10 220円 三連単 10-5-6 3,550円
 ※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)

  昨年度のダービー、今年度の銀河賞などを勝って1番人気だったオレノココロが第2障害を先頭で抜けてからぐーんと伸びて他馬の追随を許さず完勝。4度目の重賞勝利となった。2着にはオレノココロと人気を分け合っていたコウシュハウンカイが入り、牝馬のセイコークインが最後に伸びて3着に入った。馬複、馬単は1番人気、3着がややヒモ穴で三連単は3千円台となった。
  この時期としては水分が低く時計がかかる馬場が続く。レースは序盤から横一線。先行すると思われたイッキフジもそれほど抜け出す感じではなく、1,2障害中間は各馬刻みながら前に行ったり後ろに行ったりとめまぐるしく変わり、結局第2障害手前の時点では有力馬のコウシュハウンカイ、オレノココロ、イッキフジが先に到着し、これにショウチシマシタが取り付いて4頭がほぼ同時に障害を越える。特に人気のオレノココロは大外枠で障害が心配されたがふらつきながらも勢いでクリア、降りてしまえばやはりこの馬は強い。ぐんぐん他馬を離して、あとは止まることなくゴール。中枠で2番手から追ったコウシュハウンカイが歩ききって2着。先行したイッキフジがバテるところを、障害5~6番手から一団で追ってきた牝馬勢がゴール手前でかわした。先に抜け出したセイコークインが3着に入り、コウシュハクィーン、クインフェスタと牝馬勢が続いて4,5着に入った。イッキフジは6着だった。

次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):やはり同世代戦でしかも定量ならば力は一枚上で、枠順や障害の心配は無用だった。障害は引っかかっても立て直しが早く大事には至らない。このあたりもよく鍛えられている。これまでも古馬オープンなど実力馬との対戦で力をつけてきており、今後重賞などでもかなりの好勝負ができそう。自分で展開を作るような流れにもっていきたい。
  コウシュハウンカイ(2着):この馬の力は十二分に出せたと思われる。ただ勝った馬とは決め手の差かもしれない。とにかく障害を含め安定性があり大崩れはしないので、しっかりと自分のペースでレースをしていればそのうち勝てるだろう。オレノココロと切磋琢磨しながらオープン馬としての活躍が期待される。
  セイコークイン(3着):定量戦となり牡馬との力関係からどのような走りをするか注目されたが、無理に勝ちに行かなかったことが結果的に3着まで突っ込んで来れた要因だろう。前走の地吹雪賞での激走は最後のスピード勝負で生きてきた感じだ。目先の目標は今月末のヒロインズカップ。今回3,4,5着に入ったいわゆる3人娘はそのまま有力となるだろう。
  コウシュハクィーン(4着):障害で立ち止まり少し遅れをとったが末脚はしっかりしていた。3人娘の中では唯一重賞勝ちがあるが、この馬の勝負強さが現れている。今回は前が強く4着まで届くのがやっとではあったが、今後も十分力を発揮できる機会は多いだろう。ただ勝ち切るには障害をもう少し強化したいところか。やはり次のヒロインズCが正念場だ。
  クインフェスタ(5着):牝馬3頭の中ではあわよくば上位食い込みを狙った走りに感じた。障害は上手な方なばずなのだが、隣の障害が大の苦手なホクショウサスケにつきあってしまった感じだ。一瞬の切れ味はあるものの詰めの甘さが時々見られ、そこが今回セイコークインらにわずかな遅れを取った原因ではないか。ヒロインズCまでには十分作戦を練ってくるだろう。
  最後いっぱいになったイッキフジ(6着)は自分のペースに持ち込めなかった。やはり重量が応えたか。ショウチシマシタ(7着)は前につけ見せ場までは作ったが臨戦過程的に完調ではなかったのだろう。ただ今後につながりそうな展開だった。それ以外の各馬は本来の力を発揮できなかった。自己条件に戻れば一変するかも。

はむ!の予想結果(;´Д`)
  帯広記念:最近古馬重賞は特に荒れているが、この三連単も正直無理。フクドリはともかく、ホッカイヒカルやフジダイビクトリーは何かインスピレーションみたいなので決め打ちでもしないとまず取れないと思う。そういう勝負ができればいいのだけど。
  天馬賞:上位2頭はやはり強かった。この2頭軸にしていたのでなんとか入ってくれた。3着はイッキフジを▲としていたが、配当的にはセイコークインの方がつくので、最後はそちらが来ることを祈ったものだ。安めだが三連複と三連単が2枚で3翻ついたので、帯広記念の負け分くらいを取り返したというところか。

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2014データ・馬券成績表)

  正月競馬お疲れ様でした。ばんえいの売上もまずまずのようで良かったです。(本音では帯広記念の売上はもう少し伸びてほしかった。)皆さんは良い年を迎えられましたでしょうか。はむ!の馬券の方は、2日惨敗(帯広記念のみならず当欄でやった2日の全レース予想もほとんど外れ。)、3日はやや回復という感じで、こんなもんでしょう。改めて地道にやっていくべきですね。今後も頑張りたいところです。
  さて、次回ばんえい重賞は1月25日ヒロインズカップ(BG2)です。予想記事は前日24日までに掲載予定です。また、それまでもコラムなどを書けたら良いと思っています。

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