前回のばんえい重賞チャンピオンカップの回顧です。5歳馬オレノココロが単勝最下位人気を覆して優勝しました。
ばんえい重賞レース回顧
第36回チャンピオンカップ(BG2)-2015年3月1日-10R 200m直 雪 4.1%
1着 (2)オレノココロ
2着▲(6)コウシュハウンカイ
3着注(7)ハクタイホウ
単勝 9 2,650円 三連単 2-6-7 64,130円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  今年度の重賞優勝馬の対決は、正月の天馬賞を勝った5歳馬オレノココロが9番人気ながら、障害を早めにクリアし、若馬同士のたたき合いを制して快勝。馬券は単勝は26.5倍、馬単万馬券、三連単6万馬券とまたまた荒れる結果となった。2着は、同じ5歳で天馬賞2着のコウシュハウンカイが入り、そして3着には4歳馬ハクタイホウが果敢に攻めて粘り込んだ。1番人気ニュータカラコマ,2番人気キタノタイショウら古馬勢はついていけずそれぞれ5着、7着に沈んだ。
  この日の馬場は当初渋めだったが、午後から小雪が降り出しそれが時間がたつにつれ本格的な降りになり馬場も軽く。それでもコースに雪が積もるような状態まではいかなかったため極端な高速にはならなかったが、スピードが出る馬場になっていた。
  レース序盤は前に行きたいハクタイホウがハナを切り、先行馬インフィニティーや、障害手前でじっくり溜めたいキタノタイショウらがほぼ予定通り前に行く展開。しかしオレノココロやコウシュハウンカイらの若馬も軽めの馬場を生かしそれほど離されずについていき、ペースはやや早め。第2障害では、ハクタイホウが先に仕掛け、インフィニティー、コウシュハウンカイと障害の上手な馬たちも続いて障害を楽に越えていく。その後すぐに来ていたオレノココロもやや課題の障害をスムーズにクリア、一歩遅れて最内からホクショウユウキ、大外からニュータカラコマが追う。
  こうなると、降りてからの脚があるオレノココロがたちまち先行の馬たちをかわし先頭へ、安定性のあるコウシュハウンカイが続き、ハクタイホウもいつもならスピードが落ちるところ、軽馬場で粘り、前の2頭にかわされたもののなんとかついて行く。インフィニティーは切れる脚がなくついて行くのみ。そしてそのままの態勢で、オレノココロが先着、コウシュハウンカイ、ハクタイホウ、インフィニティーの順で入り、1番人気ニュータカラコマは前を追ったが5着止まりとなった。本欄で狙ったホクショウユウキも悪い走りではなかったが、他の馬に先に行かれてしまい、ついて行くだけの6着だった。またキタノタイショウは障害でまたもや失敗し7着だった。
次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):正に「してやられた」という感じだ。初重量820kgでトップハンデともなるとさすがに厳しいかと思われたが、天馬賞以降も調子自体は維持しており、今回軽馬場になったというのも好条件になった。しかしそれ以上に障害をスムーズにクリアできたのが大きい。かなり自信を付けてきたようだ。今回はマイナス21kgと体重を絞り込んでおり、入念な稽古を積んできたのであろう。阿部武臣ジョッキーの障害のさばきの上手さも感じた。この馬は元々馬格がある馬で、今回のようなレースを続けられるようだと、盟主の座につくのも近い。次走は当初ポプラ賞の予定だったがハンデが重くなるため回避し4月のオッズパーク杯あたりを照準にするか。
  コウシュハウンカイ(2着):この馬の持ち味である安定性は古馬相手の重賞でも発揮された。展開のうまさ、障害のさばき、最後まで崩れない走り、どれをとっても一流だ。しかしあと一歩で勝ちきれないのは、切れ味と勝負根性の差か。それでもこれらの能力は安定性とは裏腹の部分でもあり、この馬の持ち味を生かすためには、特段変わったことをするまでもないだろう。次走のポプラ賞でリベンジを果たす。
  ハクタイホウ(3着):古馬重賞初挑戦でこの成績は見事だ。世代戦では常に人気を背負いながら勝ち負けを繰り返してきており、プレッシャーとの勝負でもあったが、今回は挑戦者の立場で気楽に行けたのが良かったか。抜群の先行力と障害力で、あとは最後まで持ちこたえられるかどうかが課題であったが、軽馬場が味方したこともあり、いつも以上に粘りを見せた。軽馬場でハンデももらっていたとはいえ、今回初重量でこれぐらい走れれば将来にも展望が見えてきた。この馬も次回はポプラ賞か。
  インフィニティー(4着):切れ味鋭い若馬勢の台頭の中、この馬自身は先行力を生かしよく粘った。スピードの差で敗れはしたものの、他の古馬勢には差をつけて先着しており内容は悪くない。ばんえい記念連覇に向けまずはエンジン始動といったところだろう。
  ニュータカラコマ(5着):やはり枠順が微妙にこたえたか。前の馬は意識はしていたが、外枠から中の馬を様子見をしているうち他馬が抜け出してしまい、追いつかなかったというところだろう。障害越えはかなり修正してきているが、その分ズブさも出てきている感じもする。最後のスピードもやや不発気味だ。この馬もばんえい記念に向けた調整に入るか。
  その他では、ホクショウユウキ(6着)は、若馬勢が活躍しただけにやや不満が残る。この馬のペースでは行ったが、中間はやや遅れをとってしまった。キタノタイショウ(7着)は相変わらず障害が課題だ。ペースが速かったのも焦りにつながったか。フジダイビクトリー(8着)、フクドリ(9着)はばんえい記念に向けた調整段階だろう。今回は度外視していい。
はむ!の予想結果(;´Д`)
  正直これは無理。オレノココロは天馬賞の時の当欄の「次走メモ」でも読めば買えるだろう・・・なんてことは終わってからならいくらでも言えるが、今回5歳でトップハンデ、しかも障害の不安もあるということになると、ここから入るのは余程鋭いカンを持っていないと無理だ。それでも今回比較的若い6歳のホクショウユウキを狙ったように、若馬にチャンスありと感じたところまでは良かったんだけど、馬券には結びつかない。やはりセンスないね。それでも密かにハクタイホウの応援馬券なんてのを買ってたので、複勝の配当だけが戻った。しかし雀の涙にもならない額なので、集計表の方ではこのレースは「外れ」とします。まだ重賞戦線はこれから。気を取り直してイレネー記念以降に力を傾けよう。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2014データ・馬券成績表)
さて、次回ばんえい重賞は3月8日イレネー記念(BG1)です。予想記事は前日3月7日までに掲載予定です。また、それまでもコラムなどを書けたらと思っています(が期間が短いので書けないかもしれません。)
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