ばんえい重賞レース回顧
第26回ヒロインズカップ(BG2)-2016年1月24日-10R 200m直 晴 2.1%
1着▲(7)ナナノチカラ 2分09秒5
2着△(8)アアモンドマツカゼ
3着注(4)センゴクイチ
単勝 7 410円 三連単 7-8-4 45,460円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  ばんえいの女王決定戦ヒロインズカップは2番人気のナナノチカラが切れ味を生かし、最後はアアモンドマツカゼとの接戦を制して勝利。約1年ぶりの重賞制覇で重賞は5勝目、牝馬重賞完全制覇となった。2着はそのアアモンドマツカゼが粘り、3着にはセンゴクイチが入った。1番人気のキサラキクは5着だった。
  この日の馬場は乾燥しており、脚抜きにもかなり力のいる状況であった。レースは序盤横一線からナナノチカラが先に前に行き、早めに息を入れる。中盤からはアアモンドセブンやキュートエンジェルといった先行馬が前に出るがこれも何度も刻みを入れ、スローペースながら出入りの激しい展開。第2障害手前にでは全頭がほぼ揃った。先に障害を仕掛けたのはアアモンドセブンとセイコークイン。しかし坂の中間でストップ、再度腰を入れるが前に進まず苦戦。それを見ながら外からまずアアモンドマツカゼがひと腰でクリア、続いてじっくり溜めていたナナノチカラが勢いを付けて障害を越えた。そして鋭い切れ味でナナノチカラがアアモンドマツカゼをかわし前に出る。3番手以降はかなり離れたが、センゴクイチ、マゴコロがそれぞれ粘り強く障害を越えて行く。そして遅れて1番人気のキサラキクが障害でふた腰かかった上で追う。
  その時点で前は残り30m。ナナノチカラが逃げ込みを図るところをアアモンドマツカゼが再び迫るがその差は縮まらない。そしてナナノチカラが最後突き放して先着した。アアモンドマツカゼはそのまま2着に粘った。3着争いは、先に降りたセンゴクイチに大外からマゴコロが近づき、そして後ろからキサラキクも急追したが、センゴクイチが最後振り切って3着でゴール。差なくマゴコロが続いて4着。キサラキクは5着だった。
次走へのひとことメモ
  ナナノチカラ(1着):やはりこの馬は強いのか。序盤から中盤は各馬の様子を見ながら無理なくついて行き、障害は十分溜めてから一息でクリア。終盤は切れ味で前に出た後は、スピードダウンした昨年の反省を踏まえ、力をセーブしながら最後まで息を持たせるという作戦。安部騎手の落ち着いた手綱捌きが光るレースでもあった。この後だが、この馬は次開催に行われる準重賞・スピードスター賞の出走権を持っており、こちらの方に向かうか。軽量戦での走りにも注目。
  アアモンドマツカゼ(2着):いつも脇役だったこの馬の集大成のレースであった。元々降りてからの脚がある馬で、今回は障害を先頭でひと腰で越えた時点ではついにやったかと思われたが、勝ち馬のスピードに敗れ惜しくも2着となった。これで繁殖入りが決まっており、特別戦などを賑わせて存在感があったこの馬の引退は淋しい限りだ。
  センゴクイチ(3着):繰り上がりの出走を再びものにして3着に突っ込みこの馬の本領を発揮した。重量はどうかと思われたが障害もほぼひと腰で越えており、最後まで走りきるなどこの馬の粘りを感じるレースであった。軽ハンデも味方したか。今後だが、大レースに強いタイプなので、自己条件で勝ち星を重ねて上位に上がってきてもらいたい。
  マゴコロ(4着):久々の重賞出走だったが、この馬らしいレース運びができたのではないか。大外で障害への対応も懸念されたが、他馬が行っても慌てずに対応した。結果として惜しい4着に終わったが収穫はあるレースであった。落ち着きも出てきており、自己条件の特別戦あたりではまだまだ十分勝ち負けできそうだ。
  キサラキク(5着):体調は維持していたようだが、今回は馬自身あまり気が乗っていなかったように見える。後手に回った上、障害もふた腰ほどかかっていた。ハンデ差もあったが勝ち馬と同斤量ということを考えればそれが敗因とは思えない。強い牡馬勢と対戦した方が力が出るのかもしれない。次は2月末のチャンピオンカップか。
  その他では、3番人気のセイコークイン(6着)は早く仕掛けて勝負に出た障害が良くなかった。やはり軽いレース向けの馬か。実績馬コウシュハクィーン(8着)は馬体重が18kg減と元気がなかったように見える。体調が戻ればもっと走れる馬のはず。
はむ!の予想結果
  一瞬やったかと思った。もちろんキサラキクからの馬券は全部ダメだが、ナナノチカラの頭も押さえていて、後は印を入れていた組み合わせだったので来たと思ったが、アアモンドマツカゼの2着付けは入れていなかった。いつもなら入れていたのに・・。あとマツカゼのラストランも馬券買う前にわかっていれば・・ワイドのセンゴクイチ絡みだけ入ったので溜飲は下げたものの、自分らしい負け方でしたw。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)
さて、次のばんえい重賞はさらに3週間後の2月14日の明け3歳牝馬の黒ユリ賞(BG2)となります。前日までにはまた重賞予想を書きます。
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