ばんえい重賞レース回顧
第37回チャンピオンカップ(BG2)-2016年2月28日-10R 200m直 晴 1.8%
1着○(5)オレノココロ 2分01秒3
2着注(6)コウシュハウンカイ
3着▲(4)キタノタイショウ
単勝 5 240円 三連単 5-6-4 4,570円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  ばんえい今年度の重賞優勝馬が集結したチャンピオンカップは1番人気のオレノココロがトップハンデももろともせず、障害2番手から抜け出して接戦を制してこのレース連覇。重賞制覇は帯広記念に続いて今季4勝目、通算9度目だった。そしてこれに迫った同じ6歳馬のコウシュハウンカイが惜しくも届かず2着。3着にはキタノタイショウが入った。
  馬場は乾燥気味だが気温が低いので渋すぎることもなく、ほぼ標準的なタイムの出る馬場であった。
  レース前半はコウシュハウンカイが控えたがその他の馬はほぼ横一線、最初はキタノタイショウ、中間あたりからフジダイビクトリーが心持ち前に出るが、あとは各馬刻みを入れて出たり入ったりの展開でスローペースに流れる。第2障害手前の時点ではフジダイビクトリー、キタノタイショウ、オレノココロにコウシュハウンカイも追いつき4頭が揃い、オイドンらは一歩後ろから追う。障害はフジダイビクトリーが先に仕掛けじっくり攻めるが、外でコウシュハウンカイとオレノココロがほぼ同時に障害を攻めあっさりとクリア、この2頭がそのまま勢いをつけマッチレースに。最後の直線は鼻面をそろえた激しいたたき合いになったが、徐々にオレノココロが引き離し、スピードも加速して止まることなくそのままゴール線を駆け抜けた。コウシュハウンカイも粘ったがまたしてもライバルに敗れる形での2着だった。3着争いだが、前の2頭と同時に降りたフジダイビクトリーだったが勢いがなく、そのあと溜めてひと腰かけて降りてきたキタノタイショウが追いかけ残り10mで逆転し3着に入った。フジダイビクトリーは4着、当欄で狙ったオイドンは3番手あたりで障害に挑戦したが膝を折り、最後は勢いも不発で6着に終わった。
次走へのひとことメモ
  オレノココロ(1着):帯広記念に続きこの馬の強さを見た。今回は他馬を見ながらの余裕の走り。障害だけはいつも危なっかしく感じていたのだが、今は勢いで越えてしまう。大型の馬体でも意外に器用なところがみられる。今回も弾みを付けてほとんどエネルギーを使わず越えて行った。さて、こうなるとやはりばんえい記念の走りが期待されるところ。今年は見送るとの一部情報もあるが、トップJ鈴木恵介騎手の意向も含め陣営はどうするか。
  コウシュハウンカイ(2着):今回の成績は完全復調と言える。出足遅れた時はどうなることかと思われたが、全体でスローペースに落ちる中、早めに前に追いつくことができた。最後の直線での6歳馬ライバルのオレノココロとの一騎打ちは見応えがあった。調子さえ戻れば十分戦える力は持っている。さて、この馬もばんえい記念を目指すかどうか。
  キタノタイショウ(3着):ペースはこの馬に向いていた。じっくり溜めてチャレンジした障害は、ひと腰かかったがこれは想定の範囲内だっただろう。ただ6歳馬勢に先に行かれてしまい追いつくのがやっとだった。しかし全体としてはうまくまとまった走りで着内に食い込んでおり、ばんえい記念に連覇に向けて視界が広がった感じはある。
  フジダイビクトリー(4着):今回はいつものインフィニティーなどの逃げ馬が不在の中、意識的に前に出て行った。展開的には問題なかったが、二の足が遅く、どうしてもジリ脚になってしまう。ただ崩れない馬なので常に上位争いに加わることはできる。この脚は、ばんえい記念になると必ず生きてくるだろう。昨年一瞬勝ちが見えるところまで好走している。
  カゲホウトウ(5着):長くスランプがあったこともあり今回も全く人気はなかったが、この馬は柏林賞の時も超人気薄で快勝するなど、大レースに滅法強いようだ。今回は無理に前を狙わずに、自分のペースを守り切ったことが最後掲示板内に食い込めた原因だろう。次走はポプラ賞か。同条件のはまなす賞でも好走しており、見せ場は作りそうだ。
  その他では、やはりオイドン(6着)が思ったとおりのレースができなかった。障害で崩れてしまったのも敗因だが、前半からやや消極的な展開だったように思える。重量が問題だとはは思えないが。ナナノチカラ(7着)もやはり今回のメンバー相手だとやや力不足か。切れ味も不発で最後は詰まってしまった。
はむ!の予想結果
  自分は3連系の馬券を中心に狙うため、本命がこけるか狙っていない馬が間に入ってくると、どうしても抜けてしまう。こういうあたりが馬券ベタであることのゆえんなのだが・・・。今回も○注▲と一応印を打った3頭だったが、注コウシュハウンカイの2着付けまでは手がまわっていなかった。結構狙い続けていた馬だけに、今回薄めにしたのが悔やまれる。あとはやはりオイドンを頭にするのは賭けだった。諦めて次を狙うしかない。ワイドが安めながら今回もなんとか入り好調キープできたが、その他が引っかからずトータルで大きなマイナスのため今回の馬券成績は×といたします。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2015データ・馬券成績表)
さて、ばんえい重賞は4週続きます。次は3月6日。明け3歳チャンピオン決定戦のイレネー記念(BG1)です。また重賞予想はレースの前日には書きたいと思います。
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