全国広域発売の帯広記念
JRAを初め平地競馬ではたいてい新年をもって区切りになりますが、ばんえいの場合は4月の年度替わりが区切りです。リーディングなどの統計も年度で変わります。(平地と合わせる必要のあるアワードなどは年の区切りもあります。)とにかくばんえいは年末年始が最も忙しい時期。特に2日は重賞・帯広記念を含む全国発売の日です。当欄とは別に、特に全国発売を記念して、全レース予想を別記事で書いていますので、こちらもご参照ください。
それではここでは帯広記念の予想です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
農林水産大臣賞典・第39回帯広記念(BG1) 全国発売 (2017年1月2日(月)16:10発走 帯広9R ダ200m 4歳以上オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
▲ | 1 | フジダイビクトリー | 牡9 | 910 | 松田道 | 金山明 | 栗毛 逃 |
○ | 2 | コウシュハウンカイ | 牡7 | 910 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先 |
注 | 3 | ホクショウユウキ | 牡8 | 890 | 西謙一 | 平田義 | 鹿毛 先 |
◎ | 4 | ニュータカラコマ | 牡9 | 910 | 藤野俊 | 村上慎 | 鹿毛 差 |
5 | カイシンゲキ | 牡6 | 900 | 浅田達 | 槻舘重 | 鹿毛 先 | |
  | 6 | サクラリュウ | 牡7 | 890 | 菊池一 | 金山明 | 鹿毛 先 |
  | 7 | キタノタイショウ | 牡10 | 890 | 大河和 | 服部義 | 栗毛 追 |
△ | 8 | オレノココロ | 牡7 | 910 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 先 |
  | 9 | オイドン | 牡9 | 890 | 工藤篤 | 鈴木邦 | 栗毛 追 |
  | 10 | フクドリ | せん11 | 890 | 西将太 | 平田義 | 鹿毛 追 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
ばんえい正月開催恒例の大レースで4大記念大会の最終戦でもある帯広記念。負担重量も基礎重量が890kgで賞金加算を入れれば有力馬は900kg前後を引っ張る。
過去10年の傾向を見ると1番人気が(1,0,4,5)で目下8連敗中と苦戦。ここ4年連続で超高配当となっている。一方で8勝までが4番人気以内と力のある軸馬が絡んでいる。9歳以上の高齢馬が上位を占めることが多いが、昨年のオレノココロのように6歳馬でも勝利している場合がある。馬体重やその増減では目立った傾向は出ていない。やはり調子よりも高重量適性がものを言うようだ。
さて、最近の古馬の図式は、強い世代の明け9歳勢と7歳勢の対決が中心となっている。今年は連覇を狙う明け7歳のオレノココロが920kgのトップハンデだがどうか。ハンデ差が微妙に影響しそうだ。
各馬寸評:
1 フジダイビクトリー:昨年のばんえい記念を制覇し、今年は秋になって岩見沢記念、北見記念と重賞2勝。高重量の重賞に強いところを見せている。特に他を寄せ付けなかった北見記念の勝利は圧巻だった。その後は特別戦で着外が続いたが調整段階のもの。一息入れてここを目標に仕上げてきているであろう。ただ前走障害で引っかかったように、本来得意なはずの障害で歯車が狂えば思わぬ苦戦も。
2 コウシュハウンカイ:安定度が売りだったが、北見記念で思わぬ大敗を喫するなど、近走はやや調子を落としているように見える。昨年も最下位だったように例年この時期はあまり調子が良くないようだ。ただ近走敗れたレースは端枠だったりハイペースになったりとこの馬に向かなかったともいえ、力勝負となるこのレースでは巻き返しは十分可能。しっかりついて行けば大敗はあるまい。
3 ホクショウユウキ:帯広記念は3度目の挑戦。昨年のこのレースでは人気薄で3着に食い込んでおり今年度は長いスランプが続き長いスランプが続き今年度はここまで未勝利。ただ北見記念では5着ながら障害をしっかり越えていくなど、高重量への対応はできている展開次第では大駆けも十分あり得る。前半で無理なく前の方に付けたい。
4 ニュータカラコマ:帯広記念は4度目の出走、昨年は1番人気に推されたが7着に終わった。今年度は重賞は北斗賞で勝ち2着も3回、ここ10戦は連を外しておらず安定した成績。今回は前走の勝利から1か月あけて余裕のあるローテーションでここに絞ってしっかり仕上げてきている模様。近走は前半から先行して障害を重点に攻めて最後まで粘り込むスタイル。
5 カイシンゲキ:明け6歳ながら最近めきめき力を付けてきて、ドリームエイジC2着、岩見沢記念3着など好走している。以前は膝の甘さなどがあったがそのあたりは克服してきた。但し、今回の荷物は初めての900kgもの高重量、未知の魅力があるとはいえ、切れ味勝負の馬だけに未経験ではさすがに厳しいか。大一番に強い浅田騎手の思い切った騎乗に期待。
6 サクラリュウ:出走回避馬が出て、希望枠としてこの馬が手を上げた形になった。重賞は夏のグランプリに出走し10着。自己条件のレースなら持ち前の先行力と障害力を生かした走りを見せるが、いきなりの重賞G1でこの相手はさすがに厳しそう。馬格がある馬で体調そのものは悪くなさそう。雪でも降って相当の軽馬場になれば逃げ粘りの可能性はあるが。
7 キタノタイショウ:一線を走り続けたこの馬ももう11歳。今シーズンで種牡馬入りの予定。それまでにもうひと花咲かせたいところ。このレースは過去4回走って2着2回、昨年も2着に入っている。障害が大の苦手だが、高重量戦になるとじっくり取り組めこの馬の力を発揮できる場面がある。前半でどこまで力を溜めていけるかも障害での出来に関係しそう。
8 オレノココロ:昨年は6歳ながら力強く他馬を差し切って優勝。夏のグランプリでも一気の捲りで快勝と大レースには滅法強い。今シーズンはハンデが大きいこともあり厳しいレースが続いているが、大レースならトップハンデでも勝利している例もあり侮れない。この馬も障害で膝を折るなどの甘さがあり、ゆったりした流れでじっくり取り組みたいところ。一旦降りれば他の追随は許さない。
9 オイドン:強い明け9歳馬の一角だが、このレースは意外にも初出走。スターホースの一頭でありながら、高重量と障害が苦手で、今シーズンは重量の軽い一般レースでようやく1勝のみ。過去の成績だけ見ると厳しいが、どこかで一発大駆けのありそうな風格のある馬でもある。近走は障害をまとめてきており、うまく展開がはまれば切れ味を見せるチャンスはある。軽馬場が望み。
10 フクドリ:一昨年の勝ち馬で、昨年に続き3回目の出走。大レースには顔を出して時々好走している。長く不調が続いたが、近走は上向きで、前走は軽量戦の地吹雪賞を使い0分57秒の2着と持ち前のスピードが戻って来ている。いきなりの高重量への対応は厳しそうだが、この馬は昨年もこのローテーションで臨んでおり、気合いを入れてチャレンジする意味で好都合かもしれない。
まとめ:
帯広記念はトップ馬が揃って簡単そうに見えて荒れる要素が多く、全国発売ながらばんえい初心者の方々にはかなり難解なレース。やはり900kg台の高重量戦、微妙なハンデ差などが課題となる。
当欄ではいろいろ検討したが、そろそろニュータカラコマの勝ち頃ではないかと見て、一応の本命に置いた。いつも人気しながら、逃げ馬に逃げられたり切れ味のある他の馬に差されたりして一歩足りないところがあるが、今回はここに絞って狙って調整してきているとみた。
対抗には今回人気を落としそうなコウシュハウンカイを推したい。安定した力を出していた馬がここにきてやや歯車が狂ってきているように見えた。季節的なものもあったか。ただ調子が落ちているわけでもなく、この馬の力を普通に出せば勝負になりそう。
実力馬フジダイビクトリーも当然有力で北見記念の走りを見るとやはり外しづらい。しかし帯広記念ともなると先に抜けたまま逃げ切ることは至難の業で、他馬が絡んでくると厳しいか。単穴というより3番手評価。さらに連覇を狙うオレノココロもここでは侮れない。トップハンデは厳しいだろうが、それでも一旦障害を降りれば走りきる力はある。
その他では先行できた時のホクショウユウキ、前崩れになればカイシンゲキの突っ込みまでは考慮に入れたい。キタノタイショウもあり得なくはないが、やはり狙って買うのは難しい。
はむ!の馬券狙いどころ:
この日は全国発売で1日楽しみたいところだが、重賞の収支がだいぶ悪くなっているので、重賞はとにかく馬券を当てて少しでもマイナスを減らしたいところ。最近は印を打っておきながら、連から外してしまい、そこが来てしまうというパターンが続くので、弱気だけどBOXで。そしてなんとか取りガミにならないようメリハリつけて。ワイドの方も前回穴を狙いすぎたのでもう少ししっかりしたところを。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単
4,2,1,8(BOX) 合計24通り 各100円
4,2→4,2,1,8→4,2,1,8,3 合計18通り 各100円
枠複 4,2,1,7(BOX) 合計6通り 各100円
(はむ!のワイドで勝負!) ワイド 4=1,2,8,3 3=1,2,8 合計7点 100円
合計5,500円で勝負!
今回の結果と回顧については、1月3日の天馬賞まで終了した後、数日後にまとめてアップします。
また、明日は1月3日の明け5歳の重賞・天馬賞(BG1)の予想をアップします。
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