はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回北見記念(BG2) (2020年11月1日(日)20:15発走 帯広11R ダ200m 3歳以上オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
▲ | 1 | コウシュハウンカイ | 牡10 | 880 | 藤本匠 | 松井浩 | 栗毛 先 |
◎ | 2 | オレノココロ | 牡10 | 860 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 青毛 差 |
△ | 3 | センゴクエース | 牡8 | 850 | 長澤幸 | 槻舘重 | 鹿毛 先 |
取消 | 4 | ミスタカシマ | 牝5 | 840 | 菊池一 | 槻舘重 | 栗毛 差 |
注 | 5 | ミノルシャープ | 牡6 | 880 | 島津新 | 大友人 | 鹿毛 逃 |
6 | キタノユウジロウ | 牡5 | 850 | 松田道 | 村上慎 | 栗毛 追 | |
7 | アオノブラック | 牡4 | 850 | 藤野俊 | 金田勇 | 鹿毛 追 | |
○ | 8 | ホクショウマサル | 牡9 | 850 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 差 |
9 | メジロゴーリキ | 牡6 | 850 | 西謙一 | 松井浩 | 鹿毛 逃 |
「北見記念」の概要と傾向
ばんえいのいわゆる4大記念競走の第3弾。2006年までは廃止された北見競馬場で行われていた。現在はこれを引き継ぎ帯広にて晩秋の古馬重賞シリーズの一戦として行われている。
9月の岩見沢記念とは出走条件も同じで姉妹レースの位置づけだが、傾向は大きく異なる。岩見沢記念が上位馬が強いのに対し、北見記念は過去10年で1番人気は(1,2,2,5)とかなりの苦戦。下位人気までまんべんなく連対しており、波乱傾向の大きいレースと言える。岩見沢記念の勝ち馬は1勝のみとなっており連動していない。但し、出走頭数が少ないことが多いので配当はまずまず。これは基礎重量850kgで賞金加算もあるため、かなりの重量戦となること、BG1レースの狭間で陣営が狙いづらい時期であることなどが理由として挙げられる。このレースのみに強い馬というのも存在し、2011~13年には重賞実績の少ないギンガリュウセイがこのレースでは3連覇している。適性のようなものもありそう。若馬や牝馬は苦戦傾向にある。騎手では藤本匠騎手が7勝とこのレースを得意としている。
今回のみどころ
今シーズンの古馬戦線は、最初のオッズパーク杯ではコウシュハウンカイが勝ったが、その次の北斗賞から旭川記念、グランプリとミノルシャープがBG1~BG3まで3連覇、岩見沢記念ではコウシュハウンカイが巻き返しており、ここまでこの2頭で重賞を分け合っている。一方、従来の盟主であるオレノココロやセンゴクエースらは引き続き苦戦している。但し、コウシュハウンカイとミノルシャープはハンデがあるため戦いは厳しくなる。また高重量戦となるため、経験を積んだ古馬が有利となってくる。若馬勢がどこまで頑張れるかも見どころ。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 コウシュハウンカイ:10歳馬ながら、1年を通してほとんど休むことなくレースに顔を出しており、ほとんどが入着圏内でしっかり成績を上げている。言わずもがな安定感はずば抜けており、レースを通してほぼ一定の力で走れるのは強み。ただ、ミノルシャープら若馬に先に行かれると切れ味がないだけに厳しい。
2 オレノココロ:3月のばんえい記念勝利後、今シーズン前半も好調を続けていたが、重賞では勝ち馬に上手く走られ勝ちきれなかった。夏場は体調を崩しやすいこともあり、旭川記念2着後は休養、グランプリも回避した。秋シーズンから再始動。復帰後のオープン特別は2着。ひと叩きして勘を取り戻せているか。
3 センゴクエース:どうしてもこの馬は障害がネック。しかも崩れてしまうことが多く、負ける時は派手に負ける。一旦障害を上がれば重い荷物でも走りきるだけの力はあるのだが。近走も立ち直りの兆しは見られるが、期待されると逆に厳しいようだ。ペースが落ち着けばチャンスも。1年半ぶりの重賞をめざす。
4 ミスタカシマ:同馬は出走取消となりました。今シーズンは古馬オープンの中に入り、相手関係から世代戦以外はなかなか成績は上がらなかったが、岩見沢記念では好位置から障害をひと腰で越え2着に食い込むなど、善戦はしている。馬体もしっかりしており、流れに乗れれば上位進出も。さすがにこれ以上の重量は厳しいがウンカイ産駒なら一発も。
5 ミノルシャープ:今シーズン重賞3勝と圧巻。その勢いをもってすれば、多少のハンデがあっても問題はなさそう。しかしながら岩見沢記念での熱発による除外後、馬体重も落ちてきており体調が心配。復帰後の前走も追走一杯だった。5歳だった昨年は人気薄ながら2着。この頃から課題だった直線の粘りが増してきた。
6 キタノユウジロウ:追加参戦。5歳馬で今シーズンから重賞戦線に本格参戦しているが、前半から流れに乗れず追走一杯のレースが続いている。本来なら好位置から持ち前の障害力ですっと前に出てそのまま粘り込むというのがこの馬の型。息を入れてのひと叩きでどこまでリフレッシュしているか。前に付いて行きたい。
7 アオノブラック:4歳馬が挑戦。同世代のライバル、メムロボブサップに隠れて目立たない存在ではあるが、崩れが少なく確実に上位に入ってくる。障害もしっかりこなせて切れ味もあるが、相手の様子を見ながら走るため、前半でやや遅れる傾向にありそのままジリジリと伸びを欠くことも多い。早めに好位置につけたい。
8 ホクショウマサル:破竹の連勝を続けた昨年とは打って変わって今年は厳しいレースが続き、障害も上がらない状況であった。近走は特別戦ならある程度走れるところを見せたが、重賞では相変わらず結果が出ていない。荷物に対応できないタイプではないはずで、重量戦でペースが落ち着けば末脚を生かせる展開になるか。
9 メジロゴーリキ:重賞を連覇するなど勢いのあった昨年前半頃に比べ、最近はかなり苦しんでいる。持ち味は先行力と力強く走れる脚力だが、序盤から遅れを取り焦って障害も手間取るようになっている。自分のペースに持ちこめればレースを引っ張れるのだが。昨年このレース3着の実績。荷物が重くなるのは歓迎。
展開予想
ほぼいつもの古馬重賞のメンバーではあるが、重量戦でハンデも大きいため微妙に展開が変わりそう。先行馬の中で、ミノルシャープはさすがに荷物が重いか。するとメジロゴーリキが先に行きそうだが、センゴクエースが調子が良ければ障害を見据えて前に行くことも考えられる。これにオレノココロが付いて行けそう。コウシュハウンカイも前に行きたいが荷物との相談か。馬場は軽めでも荷物が重くペースは落ち着くか。障害を越えればオレノココロやセンゴクエースが速いか。もたつくようだと、荷物が重くてもミノルシャープやコウシュハウンカイが逃げ切り態勢に入れそう。
【はむ!の見解まとめ】
北見記念は例年波乱気味。重量戦で力勝負になりそうだが、流れ一つで大きく変わることも。本欄ではやはり実力馬◎(2)オレノココロを本命とした。夏を完全に休み、復帰初戦のオープン特別の狩勝賞では手応えをつかむ2着。ここは万全の態勢で臨めそう。今シーズンの初重賞をここで決めるか。
対抗には思い切って○(8)ホクショウマサルを持ってきた。今シーズン重賞ではさっぱりだが、動きそのものはだいぶ戻ってきている。重量戦は不向きの声もあるが、ばんえい記念3着の実績。むしろ落ち着いて走れるこのレースの方がいいだろう。ハンデも手頃だ。そして▲(1)コウシュハウンカイはトップハンデが厳しいが、このレース2勝の実績。障害も上手なので早めに行けば上位には確実に食い込んでくるだろう。端枠はやや気になるところだが崩れることはなさそう。
△(3)センゴクエースも押さえておかなければならない一頭。相変わらず障害の課題が大きく膝を折って崩れる癖があってアテにはできないが、ペースが落ち着けば立て直して食い込んで来そう。今シーズン絶好調の注(5)ミノルシャープは実力は申し分ないかさすがにハンデが重いのと、前走を見るとやや調子を崩しつつあるように見え押さえまでとした。
その他では、牝馬の(4)ミスタカシマ。調子は良く、一線級でも決して見劣りのする馬ではないが、さすがにここでは荷が重いか。4歳馬(7)アオノブラックは全くの未知数だが、若馬の勢いはある。無理せずレース経験を積むことに重点をおくか。(9)メジロゴーリキも力はあるはずでそろそろ再始動を望みたいが現状は厳しいか。
なお、ミスタカシマは出走取消となりました。
はむ!の馬券狙いどころ:
ナナカマド賞でがっつりやられて、今週から重賞3連チャンなのに心許ない。今回しっかり当てて、運気を取り戻したい。
やはりここは定番オレノココロを本命に取った。本来の実力ナンバーワンの座は譲りたくない。勝ちに来ているはず。相手を少し手広く。マサルあたりがすっと来てくれると面白くなるのだが。ワイドは穴目から。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 2→8,1,3,5→8,1,3,5 合計12通り 各100円
2→8,1,3→8,1,3,5,4 合計12通り 各100円
8,1,3,5→2→8,1,3,5 合計12通り 各100円
8,1,3→8,1,3,5→2 合計9通り 各100円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 2 800円
ワイド 4=2,8,1,7 7=2,8,1 合計7点 各100円
合計 1,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】ばんえい中継(歴史など)について(3)
ばんえい競馬のCSなどを通じた全国中継により、昨今のファン増加の土台ができているという話の続きです。
CSによる中継開始以降、スカパーでは2014年まで一貫してばんえい中継は放送されていました。一時期チャンネルが変更になった時期がありますが、ほぼ一貫して645ch(ミュージックグラフィティTV)(ハイビジョン化後は795ch)にて放送されていました。そして2011年までは無料放送が実施され、普段競馬を見ない人々もチャンネルを回せば目にすることとなりました。2014年までは、前半は有料放送になりましたが、795chは視聴パックに含まれているため、多くの人が引き続き視聴することができましたし、メインを含む後半は引き続き無料でした。
2013年には、経費削減のため、それまで行われていたスタジオからの予想やパドック解説などが一時的に廃止されレース中継だけが行われていた時期がありました。その後は徐々に復活し、翌年には「ばんスタ」としてよみがえることになりましたが、やはり広報や情報の発信は重要であることが再認識された時期でもありました。
2014年からはスカパーでバラバラに放送されていた地方競馬中継がまとめられ、「地方競馬ナイン」(701~703ch)に再編されました。そして完全有料となり、誰もがCSを通じて気軽に見られることはなくなりましたが、ネット中継の方が安定した配信が行われるようになり、多くの人はそちらにシフトしていったものと思われます。
さらにこの話を続けます。
0 件のコメント:
コメントを投稿