はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第45回ばんえい菊花賞(BG2) (2020年11月8日(日)20:15発走 帯広11R ダ200m 3歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | ゴールドハンター | 牡3 | 700 | 島津新 | 金田勇 | 栗毛 追 | |
△ | 2 | ブラックサファイア | 牡3 | 700 | 藤野俊 | 松井浩 | 鹿毛 差 |
○ | 3 | カイセドクター | 牡3 | 710 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 差 |
4 | キタノボブサップ | 牡3 | 690 | 鈴木恵 | 服部義 | 鹿毛 追 | |
◎ | 5 | キョウエイリュウ | 牡3 | 720 | 松田道 | 村上慎 | 鹿毛 逃 |
注 | 6 | コマサンダイヤ | 牡3 | 740 | 西謙一 | 金田勇 | 青毛 先 |
7 | コウテイ | 牡3 | 690 | 菊池一 | 槻舘重 | 鹿毛 先 | |
8 | ダイナマイト | 牡3 | 700 | 藤本匠 | 大河和 | 鹿毛 追 | |
9 | エンゼルフクヒメ | 牝3 | 680 | 中山直 | 小林長 | 栗毛 差 | |
▲ | 10 | ヤマトタイコー | セン3 | 680 | 渡来心 | 久田守 | 鹿毛 先 |
「ばんえい菊花賞」の概要と傾向
ばんえいの3歳重賞の三冠、いわゆるクラシック第2弾「ばんえい菊花賞」。そして年末の「ばんえいダービー」に向けてこの世代の最強馬を競う。昨年はメムロボブサップが18年ぶりの3冠を獲得したが、今年はどうか。
「ばんえい菊花賞」の傾向は、過去10年で1番人気が(6,0,1,3)と大賞典が波乱気味なのに比べて比較的安定しているが、それでも時々大敗することもある。一方下位人気の馬が突然連に絡むこともしばしばある。2番人気、3番人気が過去10年間未勝利というのも不思議な傾向である。トライアルレースとして「秋桜賞」があり、連動していた時期もあるが、最近は3年連続で秋桜賞不出走馬が菊花賞を勝っており、関係はなさそう。ハンデ差が影響しているか。牝馬が好成績を挙げており、過去10年で3勝、連にもしばしば絡むので注意が必要。かつてはこのレース得意の騎手がいたが、現役では2勝が最高で大きな差はない。調教師もここ数年は毎年優勝厩舎が入れ替わっている。
今回のみどころ
この世代は、当初キョウエイリュウがデビュー10連勝とリードしていたが、イレネー記念、ばんえい大賞典とコマサンダイヤが優勝。さらに3,4歳混合のはまなす賞でゴールドハンターが勝つなど、構図が変わってきている。さらには大賞典2、3着のカイセドクター、ブラックサファイアも力をつけてきており、上位馬による激しい主導権争いが見ものである。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 ゴールドハンター:はまなす賞の勝ち馬。デビュー当初は馬が完成しておらずに出世は遅れ、2歳時は重賞には出走すら出来なかった。3歳になってから使っていくごとに、レースを覚え成長していくイメージで、はまなす賞で開花した。出遅れやまっすぐ走らないなどまだ気性が安定しない部分もあるが。流れに乗れれば大駈けも。
2 ブラックサファイア:重賞はヤングCS2着、ばんえい大賞典3着の実績、この馬は典型的な追い込みタイプで、後方待機から直線では一瞬の切れ味で飛ぶように走る。ただゴール前で甘くなり差し返しされることもしばしばある。長い脚を使いすぎていることもあるか。軽馬場も追いつききれず微妙。前半もう少し前に行きたい。
3 カイセドクター:重賞は2着1回、3着2回の実績。特にばんえい大賞典では勝ち馬にわずかの差まで迫った。その後も自己条件戦で強い勝ち方を見せている。障害は踏みしめながらでやや時間がかかるものの、崩れることは少ない。直線では切れ味というより最後まで同じペースでしっかり走れるタイプ。阿部騎手に合っている。
4 キタノボブサップ:重賞は2歳時のナナカマド賞(4着)、イレネー記念(6着)に出走している。安定感のある走りと障害力が持ち味の馬で、直線もじわじわ伸びてくる。ただ切れ味がないので流れに乗れないとそのまま追走で手一杯になることも。重賞ならペースが落ち着いてこの馬向きか。鈴木騎手の手綱捌きにも期待。
5 キョウエイリュウ:能検1番時計、そしてデビューから10連勝と2歳時は破竹の勢いであったが、イレネー記念で障害転倒してから今シーズンにかけは苦戦が続いており、ばんえい大賞典では流れに乗れず6着、はまなす賞もパスした。トライアル秋桜賞では軽馬場で復活の兆しを見せたが、今回も流れに乗れるかがカギ。
6 コマサンダイヤ:デビュー当初は非力で成績も不安定だったが、徐々に力を付け、イレネー記念、ばんえい大賞典と重賞を連覇し、一気に世代トップの座に躍り出た。大賞典の後は一息入れた形、復帰緒戦のトライアル秋桜賞では軽馬場ということもあり追走のみのレースであった。本来は障害力もあり走りは安定している。
7 コウテイ:世代ランク13番目だが回避馬が出たため繰り上がり出走。重賞はこれまでイレネー記念、ばんえい大賞典に出走、いずれも5着に入っている。特に大賞典では積極的に前に行って差のない5着に粘っている。父はシベチャタイガーで重い流れの方が向いているタイプ。障害力もあり先行できればかなりしぶとい。
8 ダイナマイト:重賞は過去イレネー記念(4着)、ばんえい大賞典(10着)と2回に出走している。直線での鋭い切れ味がこの馬の特徴で、トライアルの秋桜賞ではブラックサファイアとの直線のたたき合いを制して勝利した。ただ出足が遅めで後方からの競馬、障害も焦ると失敗することがある。重賞での荷物の対応もどうか。
9 エンゼルフクヒメ:2歳時黒ユリ賞を勝ち、世代牝馬ではランクトップ。その他重賞戦線にも積極的に参戦し、牡馬勢らを相手に見せ場までは作っている。中団後方あたりから直線でじわじわと伸びて行くタイプ。障害もしっかりこなす。脚質から重馬場向きのように見えるが、トライアル秋桜賞の時のように軽馬場の方が伸びる。
10 ヤマトタイコー:重賞初挑戦。父はペルシュロン系の芯情でデビュー時は非力感があったが、今年に入って馬体が急成長、勝ち星を重ねてここに上がってきた。先行力があり前半からスピードで押していくタイプ。障害も崩れは少ない。トライアル秋桜賞では最下位人気で追走一杯ながら差のない6着と粘った。軽馬場なら一考も。
展開予想
このメンバーの対戦はいつも展開が変わり読みづらい。さらにハンデも微妙。馬場は乾燥してきているが重くもなく軽くもなくというところか。逃げ馬が少なく、押し出されるように前に行くのはキョウエイリュウ、コウテイと軽ハンデを生かしてヤマトタイコーあたりか。しかし差し馬も差がなくついていくだろう。ゴールドハンターはスタートがカギ、また、コマサンダイヤはハンデもにらみながら好位付けといったところか。楽に流れればキョウエイリュウが抜け出すか。ブラックサファイア、ダイナマイトといった追い込み勢は障害がポイント、じっくり溜めてチャレンジするだろう。越えてくれば末脚が生きる。
【はむ!の見解まとめ】
この世代の現在の力関係は微妙で、重賞勝ち経験はコマサンダイヤ、キョウエイリュウ、ゴールドハンターそしてエンゼルフクヒメの4頭いる。その中でもイレネー記念、大賞典と連覇のコマサンダイヤが現時点で実績、力ともに上位だが、ハンデや間隔があいたことによるレース勘がどうか。そこで当欄では2歳時二冠の◎(5)キョウエイリュウの復活にかけたい。デビュー時の勢いはここにきて影を潜めているが、ハンデと相手関係によるものが大きく、大崩れはしていない。やはりまともに走れば上位には入れるだろう。今回は好位置に付けられそうで障害を越えれば逃げ切りも。
相手には地味だが○(3)カイセドクターを推したい。阿部騎手が乗る時はほとんど崩れない。今回は好枠に入り自分のペースで行けそう。障害もしっかりしており安定感がある。ただ決め手に欠ける部分もある。単穴には重曹初出走で今回軽ハンデのセン馬▲(10)ヤマトタイコーがおもしろそう。先行力を生かせればそのまま押し切るような場面も。
さらに、△(2)ブラックサファイア、障害さえ越えてくれば切れ味は最上位、詰めが甘い点も見られるが一発はある。そして注(6)コマサンダイヤは一応印を打つがこのあたりの評価で。やはり順調さに欠ける印象。ハンデも厳しい。
トライアル勝ち馬(8)ダイナマイトこちらも障害の出来不出来次第。一発の魅力はあるが今回は流れが厳しいか。牝馬の(9)エンゼルフクヒメもある程度戦えそうだが本番は来月のオークスの方か。はまなす賞勝ち馬(1)ゴールドハンターも一発はあるものの走りが安定しない点が見られ、全面信頼は難しい。
はむ!の馬券狙いどころ:
今シーズンは途中まで善戦していたが、ここにきて完全負けが続きマイナスが膨らんでいる。どうしても1頭が抜けてしまうの傾向があるので、なんとかフォローしてマイナスを減らしたい。
今回も難解だが、逆にキョウエイリュウを信じてみたいと思う。そしてそこからカイセドクター、ヤマトタイコーあたりを中心に流していきたい。追い込み勢はワイドで補完する。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5=3,10→3,10,2,6,8 合計16通り 各100円
5→3,10,2→3,10,2,6,8 合計12通り 各100円
3,10→3,10,2→5 合計4通り 各100円
枠複 5=3,8 合計2通り 各500円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 700円
ワイド 10=5,3,2,8 8=5,3,2 合計7点 各100円
合計 1,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】ばんえい中継(歴史など)について(4)
ばんえい競馬の中継放送の歴史などについて述べています。
ばんえい中継は放送開始以降CSを中心に放送されてきて、2014年からは現在の「地方競馬ナイン」にて放送されているという話をしました。しかし、最近はその様子が変わってきたように思われます。それがネット中継の普及です。
実はネット中継の歴史は意外と長く、先述したように2005年にインターネットTVのGYAOにて「BANBA王」という番組が放送されたのが古いところです。そしてネットによる馬券購入が本格的に開始されるようになった2006年には、会員に向けてネットのブラウザでレース中継を見ることが可能になっています。もしかして、そのころからネットでやりとりすることに慣れている人なら、違和感はないかもしれません。しかしながら、今から15年近く前のネット環境というと、ようやく全国的に光回線が普及しつつあるころで、ISDNやADSLなどがまだシェアの多くを占めていました。従って、動画をサクサク見るような時代ではなかったのです。一方、CSならチューナーをつなげばお茶の間のブラウン管(という言い方は古いですが)で大画面で見ることができました。それまでの世代は、地上波にしろ衛星放送にしろやはり大きなTVでレースを見るのに慣れていますし、現在においても画質やレスポンスという点でネット中継よりもCS放送の方が優れています。
それでも、ここ数年でインターネットによる視聴はさらに普及し、TVにおいてもネット放送を見られるのが普通になってきました。これは視聴者側の考え方の変化かもしれません。そして、発信側もその流れに乗るようになってきました。
この話は次回くらいで締めたいと思います。
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