ばんえい重賞レース回顧
第41回ナナカマド賞(BG3)-2018年10月14日-10R 200m直 晴 1.7%
1着▲(2)メムロボブサップ(阿部武) 1分48秒3
2着◎(6)ギンノダイマオー
3着○(3)アオノブラック
単勝 2 250円(2番人気) 馬複 2-6 190円 三連単 2-6-3 3,770円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい2歳重賞、第41回ナナカマド賞は2番人気のメムロボブサップが障害4~5番手から直線鋭い脚で差し切り勝ち。この世代の最初の重賞を制覇した。阿部武臣騎手はこのレース初制覇、重賞は通算18勝目。坂本東一調教師は2014年のばんえいダービー(ホクショウマサル)以来4年ぶりの重賞制覇となった。
レース振り返り
帯広は土日と概ね晴れだったが、ここ1週間ほどの間に小雨が降って、馬場は適度な湿り気を含み、重すぎくも軽すぎくもなく丁度良い程度。
レースは2歳戦らしく序盤から各馬ダッシュで第1障害を越える。先行争いは予想どおりインビクタがハナを奪いに行き、1番人気のギンノダイマオーがこれをマーク、内枠からメムロボブサップがアオノブラックとサクラユウシュンを従える形で前に行った。インビクタは積極的に先頭を進み一歩リード。その後各馬2,3度刻みを入れたものの全体的に速いペースで第2障害へ、インビクタが先頭で到着し、ギンノダイマオー、メムロボブサップら先行勢も追いつく。ここまで48秒。
第2障害を最初に仕掛けたのもインビクタ。一歩一歩踏みしめて越えて行った。しかし程なく隣で続いていたギンノダイマオーはこれを上回る勢いで障害を駆け上がり、山を越えた時点で早くも先頭に立ち、最後の直線まで逃げ切りを図る。インビクタも迫ろうとするが脚色が同じ。後続は1歩遅れてメムロボブサップ、サクラユウシュン、アオノブラックの内枠3頭が肩を並べるように、いずれもひと腰で越え一団で前を追う。特にその中でもメムロボブサップの勢いが良く集団から抜け出そうとする。残り30m地点では先行した馬に後続の馬が追いつき5頭の先頭集団で横一線となった。その中からサクラユウシュンがやや遅れ始め、インビクタもかなり一杯になって遅れ加減。一方、メムロボブサップは加速するようにスピードを上げ、前を行くギンノダイマオーがやや緩んだところを残り10m程度で逆転。そのままゴールを駆け抜けた。ギンノダイマオーがなんとか粘り2着、3着争いは先頭集団の中からアオノブラックが抜け出してゴールした。3番人気インビクタは最後後方から追い込んできたヒメトラクイーンにもかわされ5着だった。
次走へのメモ
メムロボブサップ(1着):トップハンデをもろともせず、切れ味も抜群。最後はバテる心配もあったが、軽めの馬場も味方したのか緩むことなくゴールを駆け抜け快勝だった。勝ってみれば強い勝ち方であったが、ただ、メンバー中でも馬体が小さく、今後荷物が重くなればどうか。もちろんこの馬自身がさらに成長していけば力をつけてくるだろう。今後を見守りたい。次の狙いは当然ヤングチャンピオンシップ(YC)だが、予選の十勝産駒特別で強豪揃いの中ハンデを課せられるという大きなハードルがあり、そこをいかにクリアするか。
ギンノダイマオー(2着):満を持して障害をトップ抜けしたが、勝ち馬の勢いにしてやられた形になった。馬体重の47kg増は、成長分とはいえレース自体が久々ということもありやや動きが重く感じられた。障害自体はスムーズで安定しており、崩れは少ないように見える。今後十分逆転可能。あとは最後にもう一つ粘りが欲しいところ。こちらも十勝産駒。YCに向け予選から全力か。
アオノブラック(3着):上がり馬らしく積極的なレースを展開、見せ場を作った。障害も上手かったが、追い比べになって経験の差が出たか。それでも人気薄で3着は立派。馬体は更に充実してきておりこれからまだまだ伸びしろがありそう。YCが楽しみ。まず予選だが、この馬は釧路産駒。この馬がランクトップではあるが相手も骨っぽいのが揃っており油断はできない。
ヒメトラクイーン(4着):牝馬では最先着。持ち前の直線の切れ味は鋭いものがあっただけに、前半にもう少し詰めておきたかったところ。次の狙いの十勝産駒特別は相手が厳しくYCに向け予選通過するのも大変。ギンノダイマオーとは生産地も馬主も厩舎も同じで、この馬は早めに照準を黒ユリ賞の方に合わせるか。
インビクタ(5着):先行策で果敢にハナを奪いに行った。攻めていって見せ場を作るところはさすが鈴木恵J。しかし出走中この馬だけが馬体が減っており、やや力が入っていなかったように見える。成長途上の中ではあり得る状況だが、今後の経過に注目。YCに向けて北見産駒特別では確実に勝っておきたい。
その他では穴人気していたサクラユウシュン(6着)は、有力どころにしっかり付いて行ったように見えたが、端枠もあってか最後で厳しくなった。展開に敗れたイメージ、このあたりが牡馬との差なのか。カツヒーロー(7着)も自分の走りは見せたが、周りはさらに速く取り残される形となった。その他も馬も含め馬場状態が変わればまた違った展開になりそう。次のこの世代の重賞は暮れのヤングチャンピオンシップ(YC)。それに向けた各地区の予選でしのぎを削る。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回 -250 (配当)4,150 (投入)4,400
(単複・ワイド)今回 -480 (配当)1,020 (投入)1,500
今年度累計 -17,110 (10/13現在)
通常 -9,390 (配当 32,910 - 投入 42,300)
単・ワ -7,720 (配当 8,080 - 投入 15,800)
当欄で対抗に置いた若干人気薄のアオノブラックが3着に粘り込み、三連単が▲◎○とバッチリ当たり、これは会心の一撃と喜んだのもつかの間、配当見れば安いのなんのって。しかも計算すればわずかに取りガミ。これは情けない。結果的にはBOXで買っている分だけ手を広げ過ぎているということなんだろう。あと買った馬複が190円に対して同じ組み合わせの枠複が280円と付いて、あまり変わらないとはいえ、こういうところも注意しておきたいところ。今後重賞が続くので心してかからなければ。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
次回重賞は2週間後の10月28日、古馬の4大記念競走の第3弾・北見記念です。そしてその後重賞が3週続きますので頑張ってまいりましょう。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿