近頃はばんえい競馬というものがあちこちで紹介されるようになってきて、認知度はかなり上がってきているという実感があります。ここ数年で売上も伸びており、ファンとしては好ましいことです。これは各地でのプロモーションなど関係者の方々の地道のおかげだと思います。今後は外国人客にもどんどん来てもらえると良いと思います。
一方、ばんえいは馬券で支えられている以上、公営ギャンプルの一つとして認識してもらうことも必要と考えます。先日からJRAジョッキーDayや地方競馬女性騎手によるレディズビクトリーラウンド(LVR)などが行われ、平地競馬のジョッキーがばんえいを盛り上げました。さらに、先週は初めての試みとして、競輪のガールズケイリンの女性選手たちがやってきてエキシビションレースなどが行われました。競輪界は競馬以上に運営面で厳しい環境にあって、ミッドナイト競輪などいろいろな試みがされていてようやくここ2,3年で売上が上向きにはなっているものの、ファン層が高齢化するなど競馬以上に厳しい環境にあります。そんな中、2012年から始まったガールズケイリンは競輪界の救世主的な存在になっています。今回、そういった選手たちが帯広に来場したことは、互いに刺激になったことと思います。しかもさすがアスリート、エキシビションでもなかなかの腕前で大変サマになっていました。今後もこういった異種交流のイベントがあれば良いなと思います。
それでは、今週のばんえいは3週間ぶりの重賞、この週は帯広競馬場で花火大会があるため、薄暮開催となっており、発走時刻には注意。それでは早速予想です。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第41回ナナカマド賞(BG3) (2018年10月14日(日)18:05発走 帯広10R ダ200m 2歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
△ | 1 | サクラユウシュン | 牝2 | 550 | 菊池一 | 金山明 | 栗毛 先父ウンカイ |
▲ | 2 | メムロボブサップ | 牡2 | 580 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 逃父ナリタボブサップ |
○ | 3 | アオノブラック | 牡2 | 570 | 西謙一 | 金田勇 | 鹿毛 先父ケンジュオー |
4 | ヒメトラクイーン | 牝2 | 550 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 追父ナリタボブサップ | |
5 | カツヒーロー | 牡2 | 570 | 島津新 | 岩本利 | 鹿毛 追父ダイエイヒーロー | |
◎ | 6 | ギンノダイマオー | 牡2 | 570 | 藤野俊 | 松井浩 | 芦毛 先父キタノドリーマー |
注 | 7 | インビクタ | 牡2 | 570 | 鈴木恵 | 松井浩 | 青毛 逃父イッスンボウシ |
8 | コウシュハシャトー | 牡2 | 570 | 西将太 | 松井浩 | 栗毛 差父フナノコーネル | |
9 | アアモンドノース | 牝2 | 550 | 赤塚健 | 小林長 | 芦毛 差父トウリュウ | |
10 | ホクショウゴールド | 牡2 | 570 | 松田道 | 村上慎 | 鹿毛 差父ナカゼンスピード |
「ナナカマド賞」の概要と傾向
今年デビューの2歳世代の最初の重賞。この世代はこのあと暮れにヤングチャンピオンシップ(YC)、そして、3月にBG1のイレネー記念があり、この3つの重賞でこの世代の三冠レースとなっている。(牝馬はこの他に黒ユリ賞がある。)
ばんえいの場合はこの時期の2歳馬はまだまだ成長途上でまだまだ力不足に見える。古馬のように1000kgを越える馬は少ない(それでも大きいが)。荷物も軽めのためスピード中心のレースとなり、1分30秒程度の決着となる。過去10年で1番人気は(5,2,1,2)と好成績、2番人気も2勝しているが、3番人気は(0,0,1,9)と不振。上位人気馬は信頼できるが、穴人気している馬には要注意といったところか。下位人気の馬が連対に絡むこともしばしば見られる。馬体重は小さめの馬でも善戦はしているもののやはり1000kgを越える馬の方が連対率が高く、その時点での成長度合いの高い馬が有利といったところか。牝馬は長く優勝がなかったが、昨年ミスタカシマが20年ぶりの牝馬優勝をもたらした。牝馬の出走自体が少ないということもあり、強い馬が出ればそれなりに勝負はできる。騎手別では特に傾向はなく現役騎手では2勝が最高となっている。調教師は最近の勢いに乗っている槻舘厩舎がここ5年で3勝。(今回は同厩舎からの出走はない)
今回のみどころ
今年の2歳は上位拮抗。各馬デビュー以来ここまで4勝が最高で、メムロボブサップ、エースモリウチ(今回不出走)とギンノダイマオーが上げている。前哨戦の青雲賞ではメムロボブサップが快勝したが、今回10kgのハンデを背負う。これらに対し、昨年に続き牝馬勢も侮れない。牝馬レースのいちい賞に勝ったサクラユウシュン、白菊賞に勝ったヒメトラクイーンの2頭は、前開催でも牡馬勢を抑えてワンツーに入っており、展開次第では台風の目になりそう。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 サクラユウシュン:デビュー直後は未熟な点が見られ、障害も不安定なところがあったが、徐々に力を付け、いちい賞では大勝ち。その次も最上位のA-1クラス勢を相手に逃げ切り勝ち。先行力がある上に牝馬ならではの切れ味もある。
2 メムロボブサップ:ここまで前哨戦の青雲賞勝ちなど4勝。現在2歳賞金ランクではトップ。父ナリタボブサップ譲りの力強い先行力に、母父にアキバオーショウの切れ味が加わる。障害はややふらつきもあるが勢いで越えてきている。
3 アオノブラック:デビューは遅れたがここにきて連勝して一気に出走権を得てきた。馬体も急成長。特に前走A-2組では他を引き離して快勝。障害も上手く降りてからの切れ味もある。オープン相手は未知数だが台風の目になるか。
4 ヒメトラクイーン:能検4番時計、デビュー時から非凡なところを見せて白菊賞勝ち、いちい賞2着とライバルたちと勝ち負けを演じている。ハナの遅い面があるが障害を降りてからのスピードはかなりのものがある。障害自体も悪くない。
5 カツヒーロー:前半控えて後半の切れ味で勝負する馬。父ダイエイヒーローは現役時代目立った成績はなかったが、産駒にマルミゴウカイが出てにわかに注目されている。軽馬場の時に時折大駆けすることがあり、障害さえ越えれば見せ場も。
6 ギンノダイマオー:デビュー4連勝で、8月の2着以降はは同厩舎の有力馬が重なることもあってか休養に入っていた。1分そこそこで走れるスピードを持っているが軽いところしか経験がなく、障害力を含め未知数。先行力はありそう。
7 インビクタ:能検3番時計、デビュー時からかなりのスピードを見せ6連対していたが、ここに来て成績を落としている。先行力はあるが、スタミナがまだ不足な面もあり、最後の直線で切れ味のある馬たちにかわされる場面が見られている。
8 コウシュハシャトー:ランキング11番目ながら回避馬が出て出走権が回ってきた。能検時、上位入線しながらも他の進路に入り再検となるなど、やや走りが不安定。しかし流れに乗ったときはかなりのスピードを発揮する。障害は怪しい。軽馬場得意。
9 アアモンドノース:Aー3組のレースで9番人気ながら障害を先頭で抜け出し快勝、最後の切符をつかんだ。いちい賞でも5着に入っている。まだ華奢でふらつく部分は見られるもの、動きは素軽く、障害をクリアできれば切れ味がある。
10 ホクショウゴールド:父はダービー馬。第1回能検で障害が越えられずデビューが遅れたが7月緒戦から連勝、A-1戦でも切れ味を生かして上位に食い込んだ。ここに来て壁に当たっている、小柄な馬で、まだこれからの成長に期待か。
【はむ!の見解まとめ】
今年の2歳は松井浩文厩舎の馬が絶好調で、4頭もの有力馬をこのレースに出走させてきた。もちろん他の厩舎の馬も負けてはおらず、そのあたりの戦いも楽しみだ。予想となると非常に難しい。2歳なのでどの馬もまさに伸び盛り。レースに出るたび成長した姿が見られる。当日の馬体重には十分注目したい。
当地は木曜から金曜にかけ5mm程度の雨が降っているが、土日の天気は崩れない予報で、馬場は適度に水分を含み比較的重めとなるか。ゴール前までのサバイバルレースが展開されそう。
当欄では、悩んだあげく、松井厩舎の◎(6)ギンノダイマオーを本命にした。これまで4勝2着1回。青雲賞は回避してここに照準を合わせてきた。レース間隔が開いたのは不安材料ではあるが、その間ここに狙いを定めてしっかり体を作ってきているのではないか。隣のインビクタが先行しそうなのでしっかりマークしていきたいところ。接戦にもつれ込めば強そう。対抗だが、当欄では思い切って○(3)アオノブラックという馬を抜擢する。初勝利が遅れたため上位クラスとの対戦はないが、ここにきて馬体が急成長。格下とはいえ障害力と切れ味を見せつけた前走と前々走のような走りができればチャンスはある。主戦の阿部武Jはメムロボブサップの方に乗るが、乗り替わりの西謙一Jも乗れておりノーマークなら侮れない。
前哨戦の青雲賞を勝った▲(2)メムロボブサップももちろん強い。3着以下はなく底を見せていない強みがある。ハナから走れるスピードが自慢。ただ、成長してきたとは言え、前走まで800kg台の華奢な体つき、過去敗れた2戦はいずれも重めの馬場。荷物もやや重くなる今回はスタミナ面でどうか。スンナリ先行できれば逃げ切りも考えられるが。ハンデもあり人気になるようなら弱点ありとみて単穴とした。牝馬勢も強く、前走のA-1戦ではサクラユウシュンとヒメトラクイーンがワンツーを決めた。昨年も牝馬が優勝しておりここは無視するわけにはいかない、両者ライバル同士だがタイプは真逆。△(1)サクラユウシュンの方が先行力があって最近の勢いがある。端枠に入ったのが気になるが前走も同じ枠で勝利した。乗り替わりの菊池一Jだがこのレース優勝したこともあり遜色はない。ただ他馬との比較でどうしても4番手評価にせざるを得なくなった。(4)ヒメトラクイーンの方は逆に追い込みタイプ。降りてからの切れ味はメンバー中でも随一だがハナが遅いのが気になる。展開が向けば大駆けもあり得るが。同じ松井厩舎には注(7)インビクタという馬もいる。なかなかの先行力と障害力がある。若干ジリ脚っぽいところが気になるが、今回、鈴木恵Jが乗ってきておりこの馬がハナを切ることも考えられ、粘りの走りができれば上位食い込みも。当欄では印はインビクタの方にした。他では切れ味のある走りを見せる(5)カツヒーロー、走りの軽やかな(10)ホクショウゴールドあたりが気になるところだが、絞り込むとすれば印を打ったあたりまでか。
はむ!の馬券狙いどころ:
またじわじわと負け出してきた。最近は予想そのものが的外れになってきているのも問題。スカッと1回当てれば今後にも余裕が出てくるのだが。しかし今回がまた2歳戦で難解。本命っぽいところ穴っぽいところいろいろ取り混ぜてなんとか引っかからないか。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 BOX 6,3,2,1 合計24通り 各100円
6→3,2→3,2,1,7,4 合計8通り 各100円
馬複 BOX 6,3,2,1 合計6通り 各200円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 6 500円 3 300円
ワイド 3=6,2,1,4 4=6,2,1 合計7点 各100円
合計 1,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
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