ばんえい重賞レース回顧
第31回ばんえいグランプリ(BG1)-2019年8月11日-10R 200m直 曇 1.8%
1着◎(2)コウシュハウンカイ 2分10秒7
2着△(4)メジロゴーリキ
3着 (8)シンザンボーイ
単勝 2 280円(3番人気) 馬複 2-4 930円 三連単 2-4-8 43,600円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの夏の大一番、ファン投票選抜による第31回ばんえいグランプリは、3番人気のコウシュハウンカイが序盤から終始リードを保ち最後突き放して快勝。昨年の北見記念以来の重賞制覇で重賞は通算11勝目。藤本匠騎手も重賞は北見記念以来、このレースは13年ぶり3度目の優勝で通算69勝目。
レース振り返り
帯広は土曜日朝にまとまった降水があった後は曇りで気温は低く推移、馬場状態は軽めながらやや乾き気味であった。
レースは、オレノココロがスタートで一歩遅れ気味になるなど、序盤からややばらけた展開。第1障害はいつものようにメジロゴーリキが軽快に越えて先頭へ。その後はコウシュハウンカイがグイグイ前に来て、これにセンゴクエース、ミノルシャープといったところが続く。スタートで出遅れた1番人気オレノココロはほぼ最後方からの競馬となった。1,2障害の中間あたりからは各馬が刻み始め、時間をかけて息を入れたためペースがかなり落ち着いた。態勢はほば変わらず、コウシュハウンカイがやや前を行き、メジロゴーリキがぴったりマーク、これにミノルシャープ、センゴクエースが続く。あとの馬は離れて後方から。そしてコウシュハウンカイが先頭で第2障害手前に到着。ここまで70秒。
後続の3頭が障害手前に到着したところで早くもコウシュハウンカイが障害を仕掛けた。天板でスピードが落ち時間がかかったが、しっかり両足で踏ん張りながら障害を越えて先頭に立った。続いてメジロゴーリキ、ミノルシャープが相次いで障害にチャレンジし、メジロゴーリキはやや力が入ったがひと腰で障害をクリアし2番手。ミノルシャープは一旦立ち止まったがすぐ立て直し3番手で障害を越え前を追う。さらにじっくり溜めていたセンゴクエースがこれに続こうとしたが、坂の中腹で立ち止まり二の腰が入らない。その間に最内のカンシャノココロ、大外のシンザンボーイが先に障害を越えた。オレノココロはこの時点でも第2障害に到着したばかりで、しかも力が入らずストップ。大きく遅れた。
先頭のコウシュハウンカイは軽快に歩き4~5馬身のリード。2番手はメジロゴーリキにミノルシャープが並びかけるが、残り20mあたりでミノルシャープの脚色が鈍くなり、メジロゴーリキが単独で2番手に立った。コウシュハウンカイは最後はややスピードは緩んだものの、セーフティリードを保ったままゴールを駆け抜け優勝。終わってみれば快勝であった。続いてメジロゴーリキがそのままの流れで走り切り2着。松井厩舎のワンツーとなった。3番手を行ったミノルシャープはさらにスピードが緩み、残り10mで立ち止まったところを、外から一気にシンザンボーイが追い込んで逆転、そのままゴールに流れ込み昨年に続き3着に入った。ミノルシャープはカンシャノココロにも迫られたが4着に残った。1番人気オレノココロ、2番人気センゴクエースはいずれも障害で大きく遅れ、センゴクエース7着、オレノココロは最下位の8着に終わった。
次走へのメモ
コウシュハウンカイ(1着):まさに完勝。今回はこのレースにかける意気込みが違った。前半から思い切って先頭に立ち、テンの速い5歳馬勢を押さえて主導権を握った。障害を先に越えられればあとはこの馬のペースで走り切るだけ。今回は切れ味のある強力なライバルたちが相次いで遅れたため、楽な展開になった。馬場や重量もこの馬に丁度良かったともいえる。マイナス体重ではあったものの体調も維持できていたようだ。好調を持続できるタイプなので、次の大きな目標(帯広記念、ばんえい記念)に向けて、古馬重賞戦線を引っ張っていく存在となるだろう。まず3連覇を目指す北見記念に照準か。
メジロゴーリキ(2着):先行しきれず、さすがBG1で厳しい流れになったが、この馬の力は十分発揮できたのではないか。今回は4つ年上のコウシュハウンカイが1枚上であった。ただ、直線でもしっかり追って最後は差を詰めており、価値ある2着と言って良い。障害での安定感も光った。斤量が重くなるほど持ち味を発揮できる機会は増えてくるだろう。今後が楽しみである。次の岩見沢記念あたりは勝ちに行きたいところ。
シンザンボーイ(3着):8歳馬としての経験の差とファン投票上位の意地を見せ、昨年に続いての3着。今シーズンは成績は上がっていなかったため、今回も7番人気に甘んじたが、馬体重が増加してこのレースにしっかり照準を合わせてきていた。前半は立ち後れたかのように見えたが、じっくり攻める作戦だったのだろう。直線での追い込みはなかなかのもの。渡来騎手との息も合っていたようだ。今後も重賞でこそ力を発揮できそう。
ミノルシャープ(4着):この馬の持ち味は十分発揮できていた。障害でふた腰かかったことや、最後の10mのスタミナは相変わらず課題として残るが、今回はBG1で荷物も重いレースの中、この馬なりの見せ場は作ったというところだろう。今後さらに斤量は厳しくなるが、実戦で力をつけて行きたいところ。
カンシャノココロ(5着):無理に回りのペースに惑わされないよう自分の走りに徹していた。障害もしっかりひと腰でクリアし、最後は前に迫る勢いであった。結果は昨年と同じ5着ながら、ファン投票2位として恥ずかしくないレースはできたのではないか。自己条件でしっかり勝ちこんでオープン入りし、再び重賞に挑戦してもらいたい。
その他では、ソウクンボーイ(6着)は、調子は悪くなさそうだったが、やはり障害が厳しかった。上位人気2頭が崩れたため、相対的に浮上。出走していればチャンスは巡ってくるものである。そしてセンゴクエース(7着)とオレノココロ(8着)の槻舘厩舎の有力2頭は今年の暑い夏のため体調が良くなかったと聞く。今回は障害で力が入っていなかった。オレノココロに至っては出足も悪く、かなり調子を崩していたのだろう。今後の重賞戦線で巻き返しを期待。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 単勝 2 のみ
本命のコウシュハウンカイはバッチリで久々に単勝ゲットだったが、それ以外が良くない。オレノココロとセンゴク両方がこけるとは。三連単狙いなら4頭狙って2頭が外れるともうダメ。馬複とか買えていれば違ったのだけど。3着にシンザンボーイが入り、ワイド狙いの馬は4着、5着と本当についてない。ま、今年度累計がかろうじてプラスで残っただけでも良しとしよう。
今回収支 -3,840
(通常分) -4,400 (配当)0 (投入)4,400
(単複・ワイド) +560 (配当)1,960 (投入)1,400
今年度累計 +1,550(8/11・ばんえいグランプリ終了時点)
(通常分) +3,960 (配当 30,160 - 投入 26,200)
(単複・ワイド) -2,410 (配当 6,190 - 投入 8,600)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)
次回の重賞は3週間後の9月1日、3歳・4歳の対抗重賞、はまなす賞です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思っています。
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