はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第31回はまなす賞(BG3) (2019年9月1日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3・4歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
◎ | 1 | コウシュハレガシー | 牡4 | 700 | 西謙一 | 平田義 | 栗毛 先 |
注 | 2 | ジェイカトレア | 牝3 | 640 | 藤野俊 | 平田義 | 青毛 追 |
▲ | 3 | アアモンドグンシン | セン4 | 710 | 長澤幸 | 小林長 | 鹿毛 逃 |
4 | アオノブラック | 牡3 | 690 | 阿部武 | 金田勇 | 鹿毛 差 | |
△ | 5 | キタノユウジロウ | 牡4 | 700 | 松田道 | 村上慎 | 栗毛 先 |
○ | 6 | ミスタカシマ | 牝4 | 690 | 鈴木恵 | 槻舘重 | 栗毛 先 |
7 | ジェイコマンダー | 牡4 | 700 | 西将太 | 槻舘重 | 青毛 差 |
「はまなす賞」の概要と傾向
3歳・4歳のそれぞれ賞金上位の馬が対決するばんえいの名物レースの一つ、はまなす賞。ばん馬の場合、3歳4歳はまだ成長途上で古馬とはまだまだ力の差がある。そこで3歳、4歳にそれぞれ三冠レースがあるが、世代間の力関係を推し量るために、夏にはまなす賞、3月にポプラ賞という3歳、4歳の混合レースが組まれている。
過去10年で1番人気は(2,3,1,4)とやや微妙といったところ、しかし1着馬は7年連続で3番人気以内から来ており、ほぼ人気サイドで収まっている。3歳対4歳では4歳馬が7勝3敗とリードしているものの、3歳馬も健闘。特に3歳牝馬が連続で2着に入っている。3歳の方が賞金ランクが相対的に低いためその分ハンデが有利になっていることが要因であろう。連覇は難しく、25年前の1993年~94年のコーネルトップまで遡る。牝馬も健闘しているが優勝は7年遠ざかっている。また、このレースの優勝出走権のあるばんえい大賞典(3歳)又は柏林賞(4歳)の勝ち馬は過去10年で1勝(2014年柏林賞・ホクショウユウキ)のみとなっておりこちらもハンデが影響か。騎手では藤本匠騎手が4勝と現役最多、続いて阿部武臣騎手の3勝となっている。
今回のみどころ
4歳世代は、ミスタカシマ、アアモンドグンシンら、古馬一線級とも渡り合える実績馬が顔をそろえたが、3歳世代の方は有力どころが相次いで回避、重賞戦線でしのぎを削るトップ3(メムロボブサップ、アオノブラック、ギンノダイマオー)のうち出走はアオノブラックのみで7頭立てのやや寂しいレースとなったが、ハンデ差もあるのでどの馬にも優勝のチャンスがありそう。現時点での世代間の実力差を見極めるレースでもある。一方、各馬はこの暑い時期を順調に過ごせているかもポイント。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 コウシュハレガシー:4歳馬。重賞は常連ながら3着4回と今一歩であったが、柏林賞では直線で一旦先頭に立つなど見せ場を作り2着に入った。走りは自在で安定してしており障害も上手い。あとはさらにパワーをつけていきたいところ。
2 ジェイカトレア:3歳牝馬代表。黒ユリ賞で優勝している。馬体が大きく牡馬勢の間に入っても見劣りしない。力の差はあるが、今シーズンに入り古馬と揉まれる中で自分の走りを確立し見せ場を作っている。後方待機から切れ味で勝負。
3 アアモンドグンシン:4歳で昨年のダービー馬。スピードと切れ味があり、好調時には誰も止められないほどの勢いがあるが、一方、障害でのミスもしばしば。ただ古馬重賞にも積極的に出てレース経験を積んでおり、近走は好調をキープ。
4 アオノブラック:3歳馬。2歳時ヤングCSを勝つなど常に世代トップクラスで戦っている。直線の切れ味だけでなく最後まで走りきれる粘りもある。障害もまずまずで、大賞典では立ち止まったが、他馬の転倒の影響もあってのもの。
5 キタノユウジロウ:4歳馬。重賞はダービーなどで2着3回とあと一歩のところ。勝ちきれないのは器用さがないところか。大きな馬体でしっかり走りきれる力は持っている。障害もまずまずこなすが、勢いが付かず止まることがある。
6 ミスタカシマ:4歳牝馬でオークス馬。昨年このレースは2着。他に重賞は柏林賞などで牡馬勢を抑えて勝っており世代トップに君臨している。疲れが見えた時期もあったが現在は強さを発揮。先行力と障害力は牝馬らしからぬ安定感がある。
7 ジェイコマンダー:4歳馬。重賞にも出ていたが目立った成績は上がらず、今シーズンに入り勝ち星を重ねてきた。柏林賞では1番人気に推されたが流れに乗れず5着。その後の特別戦では好走。障害はこなし切れ味もあるがスタミナは課題。
【はむ!の見解まとめ】
今シーズンの4歳世代は特に上位馬を中心にかなり実績を挙げいる一方、3歳の有力どころの回避が相次ぎ、出走した2頭も動きは良いが力的にどうか。やはり中心は4歳となりそう。ただこの世代は1か月後に三冠第2弾銀河賞が控えており、このレースとの兼ね合いはポイントとなる。
まず今回は先に展開を予想してみたい。当初登録のあった3歳馬インビクタが出ていればこの馬が前に行ってペースを作ると思われたが回避したため、いわゆる先行馬不在の中どういう展開になるのか予想がつかなくなってきた。意外な馬が前に行くことも考えられる。例えば押し出されるようにアアモンドグンシンが障害を見据えてハナを切っていくような展開もあり得る。これにコウシュハレガシー、ミスタカシマあたりがついて行く展開か。そうなると実績馬有利だが各馬牽制しあってペースが遅くなれば3歳馬勢なども追いつく可能性がある。
レースの流れやこのレースの傾向を踏まえ、当欄では4歳馬のうちから今回は◎(1)コウシュハレガシーを軸として狙ってみたい。決め手がなくなかなか勝ちきれないが、難しい流れになりそうな中、安定して走れるのがこの馬。昨年勝ったマツカゼウンカイのような勝ち方がイメージされる。前半をしっかりまとめて障害を先に抜け出すことができれば末脚はしっかりしているのでチャンスは大きいと見る。
相手には、やはり実績馬、昨年も2着に入った○(6)ミスタカシマ。柏林賞で勝った分だけ荷物は重くなるが690kgはこの馬には許容範囲だろう。力量的には十分。ただ、9月末にある銀河賞の方に力点を置いている可能性もある上、追い比べになると一歩遅れをとる可能性も。さらには▲(3)アアモンドグンシン。ダービー馬で普通に走れば力は断然上、リスクがあるとすれば障害だが今回は焦るような展開にはならないだろう。しかしこの馬もどこまでここに照準を合わせてきているのか。
やはり上述の4歳実績馬3頭が一歩リードで、あとはどの馬も何らかの注文が付きそう。その中では、総合的な力で△(5)キタノユウジロウか。障害自体は上げられそうだが勢いがつかないとジリ貧になることもある。面白いところでは、好走傾向にある3歳牝馬から注(2)ジェイカトレアをピックアップしてみたい。やはり軽ハンデが目に止まる。640kgは優勝した黒ユリ賞と同斤量、5着に入った大賞典より10kg軽い。おそらく前半は最後方に置かれた展開になると思われるが、抜群の切れ味を持っており、しっかりついて行き、障害が上がれば前の馬を拾って入着まではあり得る。減った馬体が戻っていれば。
あとは、(7)ジェイコマンダー。柏林賞で1番人気に推されるほど好調を続けていたが、最下位に甘んじた前走のように直線でズルズルと失速しかねない。3歳の有力馬(4)アオノブラックも切れ味があり魅力のある馬だが、690kgと斤量もあり今回の流れについて行けるかが課題。
はむ!の馬券狙いどころ:
今年度は全体としては本命がなかなか来ないものの、収支的には一本だけ上手く嵌まったのがあって、なんとかトントンを維持している。ここらでもう一本ホームランを打ちたいところだが・・。今回は頭数が少ないので取りガミにならないようしっかり絞る必要がある。コウシュハレガシーは地味な存在ではあるが、そろそろ来ても良いころとみて軸に。ワイドは3歳馬から。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 1,6,3 BOX 合計6通り 各200円
1,6,3→1,6,3,5→5,2 合計15通り 各100円
1,6,3→5→1,6,3,2 合計9通り 各100円
馬複 1,6,3 BOX 合計3通り 各300円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 1 600円
ワイド 2=1,6,3,4 4=1,6,3 合計7点 各100円
合計 1,300円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】ディープが嫌いな理由(平地競馬をつまらなくした?)
前回の話の続きです。(名馬・名種牡馬が相次いで亡くなったということでサラブレッドの話が続きますが御容赦ください。)
ディープが好きでない理由は、前回お話したように、その時だけのにわかファンが多かったことと、良い意味でも悪い意味でも競馬のあり方を変えたきっかけとなった1頭だからです。最強馬ディープインパクトが凱旋門賞に出走して敗れて以降、中央競馬の生産者(特に最大手の社台グループ)は、もっと世界に通用する馬の生産を中心に進めるべきという考え方に変わってきたように思われます。ディープは種牡馬としても三冠馬のジェンティルドンナなど優秀で素晴らしい馬を多数出しましたが、そのほとんどが芝のスピード馬、そして常に視野は世界を向いています。それはそれで良いのですが、一方、弱い馬や主流でない血統の馬などは、少なからず淘汰され(この世界はもともとそういう運命はあるのですが、それが加速され)ていきました。生産者側もその後のリーマンショックなどの不景気が重なって零細牧場はより厳しくなっていきました。
JRAの制度もより世界を意識したものに変わっていき、特に今年2019年からの降級制度の廃止などは勝てない馬はどんどん追いやられる仕組みになっていきました。競馬の楽しさは強い馬が強さを発揮して勝つこともありますが、弱い馬でも頑張って走り、勝てなくても馬券が当たらなくてもそれをファンが応援するというところにもあるのではないでしょうか。ということから、JRAの競馬がつまらなくなったのは、もしかしてディープが発端ではないかという考えです。もちろんただの下々の一競馬ファンとしての感想にすぎないのですが。
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