ばんえい重賞レース回顧
第11回ドリームエイジカップ(BG3)-2020年11月29日-11R 200m直 晴 1.2%
1着 (7)アオノブラック(藤野俊) 1分48秒3
2着◎(4)メムロボブサップ
3着○(5)オレノココロ
単勝 7 2,100円(5番人気) 馬複 4-7 2,060円 三連単 7-4-5 11,270円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの各世代選抜による対抗重賞、第11回ドリームエイジカップは、5番人気のアオノブラックが障害を2~3番手で越え、切れ味良く前を差し切って勝利、昨年に続き4歳馬の優勝となった。同馬は重賞はヤングチャンピオンシップ、ポプラ賞に続き3勝目。藤野俊一騎手はこのレース初勝利、重賞は前回のクインカップに続く今季2勝目で通算57勝。金田勇調教師はこのレース4度目の制覇で重賞通算22勝。
レース振り返り
帯広競馬場は、気温はこの時期らしく夜は氷点下で冷えていたが、降水はほとんどなく馬場は乾燥。重くはないがそれなりに力の要る状況であった。
レースは、スタートから勢いよく飛び出す馬と、やや控える馬がおり、第1障害あたりではかなりばらけた展開となった。先行争いは、やはり勢いのある4歳馬メムロボブサップと、久々のアアモンドグンシンが前に出て、アオノブラックも前の方へ、これに外からメジロゴーリキあたりが追いかける展開。各馬、一旦刻みを入れてからは、オレノココロ、キタノユウジロウあたりも早めに前の集団に近づく。前に行くと思われたコウシュハウンカイ、ミノルシャープあたりはやや控えめに進む。1,2障害中間あたりも同じような展開、そのような中、メムロボブサップが他馬を引っ張るように前に進み、キタノユウジロウが追い、その後にアアモンドグンシンそしてアオノブラック、オレノココロと続くような流れに変わっていった。そして、第2障害手前へはメムロボブサップとキタノユウジロウがほぼ同時に到着、後の4~5頭も続いた。ここまで55秒。
後続が全頭到着する前に、メムロボブサップ、キタノユウジロウそしてアアモンドグンシンがほぼ同時に障害を仕掛けた。その中ではアアモンドグンシンが坂の途中で立ち止まり膝を少し折りかけた。メムロボブサップは一歩一歩力を入れながら坂を越えて先頭に立つ。キタノユウジロウもじっくり踏みしめて障害を越えた。しかし、これらを見るように一歩遅れて障害に挑戦したアオノブラックがスムーズに坂をクリア、坂を越えた時はキタノユウジロウとほぼ同じであったが、降りた勢いがアオノブラックが上でこれが2番手に上がった。さらに一歩遅れてオレノココロが障害を越え4番手、あとは間が開いて立て直したアアモンドグンシンと後ろから行ったコウシュハウンカイが障害を越えた。メジロゴーリキらその他の馬はさらに遅れた。
先頭はメムロボブサップが逃げるが、アオノブラックが激しく追い、残り30mでほぼ並んだ。その後は2馬身ほど離れてキタノユウジロウ、これをさらに1,2馬身差でオレノココロが追う形。先頭争いは激しいたたき合いとなったが、アオノブラックの勢いが止まらず逆転してリード。メムロボブサップも懸命に対抗するが、じわじわ差は離れて、残り10mあたりで1馬身以上の差。アオノブラックはゴール前でもスピードが落ちず、そのままゴールを駆け抜けた。メムロボブサップは最後スピードが緩み、後ろから、キタノユウジロウを逆転しじわじわ伸びてきたオレノココロにも迫られたが、かろうじてかわし2着、1,2着を4歳馬が独占した。1番人気のオレノココロは3着、キタノユウジロウも粘ったが4着だった。その後、追っていたアアモンドグンシンが5番手で入りかけたがゴール寸前で転倒し、立ち上がれず競走中止。その間に遅れていたコウシュハウンカイが入り5着となった。
次走へのメモ
アオノブラック(1着):メムロボブサップの方に注目が集まる中、同じ4歳馬として、自分を忘れてもらっちゃ困ると言いたげのような、堂々とした走りで見事優勝となった。特に今回はメムロボブサップをマークするように前に付け、北見記念で失敗した障害もしっかり越えて、最後は持ち前の切れ味を生かした。やはり北見記念で重い荷物と強い相手との対戦を経験したことも、今回の勝ちにつながったのではないか。10kgのハンデも味方したか。次の目標は1月3日の天馬賞。ライバル・メムロボブサップの三冠阻止に全力を挙げる。
メムロボブサップ(2着):予定どおりの先行策だったのだろう。障害もしっかり越え、古馬の強いところは押さえて、そのまま行けそうな手応えだったが、いつも勝ってきた同世代ライバルに今回はうまくやられた。馬格的に荷物もこのあたりが限界に近かったか。次の狙いは当然天馬賞、定量戦となるので、今回敗れたアオノブラックには必ずリベンジを果たしたいところだろう。
オレノココロ(3着):正に若馬の勢いに敗れたイメージ。前半からかなり意識して前をマーク、障害もしっかり越えて激しく追ったが、やはり前の勢いが止まらなかった。この馬場と条件では致し方ないだろう。それでもよく追いかけたというところだ。ただこの後のレースで斤量が増えればこの馬の出番は必ずくる。次の狙いはもちろん正月の帯広記念だろう。900kg台なら。
キタノユウジロウ(4着):今回は積極的に前に行った結果、見せ場は十分に作れた。やはり前に行ければ、走りや障害力は安定しているので、力は十分発揮できる。重賞で経験値を上げてきた成果であるとも言えるだろう。次はやはり帯広記念を狙いに行くか。北見記念で重いレースは経験しているので対応はできそうだが。
コウシュハウンカイ(5着):前を行く馬に惑わされず、終始自分のペースで展開していた。トップハンデということもあり、無理には勝ちに行かなかったというところか。それでも最後は着を拾うなどこの馬らしい走りであった。次の狙いである帯広記念など、本来の得意の斤量に戻れば力は十分出せるだろう。
その他では、北見記念では勝ったメジロゴーリキ(6着)は、今回は若馬勢に一気に行かれて追走一杯であった。この馬の展開ではなかったといえよう。重賞初挑戦で注目されたブチオ(7着)は出られることが満足であった。勝負に行かず自分のペースで走っていた。障害をひと腰で越えたのが収穫か。連覇を目指したアアモンドグンシン(中止)は、やはり実戦から遠ざかっていたのが厳しかったか。障害も力が十分入らなかったし、ゴール前の転倒は力尽きた感じだった。体調が戻ればまた活躍できるだろう
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 4-7 5-7 各1枚
若馬の勢いがあることはわかっていたが、ここでアオノブラックが来たか。いつもボブサップの陰に隠れていたから目立たなかったけど、互角には戦っていたからな。見落としというより、わかってたけど手が伸びなかった。それにしても4歳世代がワンツーとは今後が楽しみだ。でもオレノココロも頑張っていたよ。馬券の方は無◎○と2着3着パターン、アオノブラックが頭だったからダメだね。いつもの焼け石に水のワイドがかろうじて引っかかったけどまた大きなマイナスを積み重ねてしまった。来週はオークスなので歯止めをかけたいところだけど。
今回収支 -5,030
(通常分) -4,400 (配当)0 (投入)4,400
(単複・ワイド)-630 (配当)770 (投入)1,400
今年度累計 -17,980(11/29・ドリームエイジカップ終了時点)
(通常分) -11,920 (配当 49,780 - 投入 61,700)
(単複・ワイド) -6,060 (配当 15,040 - 投入 21,100)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
重賞は2週連続、次は12月6日(日)、3歳牝馬チャンピオン決定戦。ばんえいオークス(BG1)です。予想は前日までにアップしたいと思います。
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