header2

 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年12月5日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第45回ばんえいオークス(12/6)

  今週の重賞は、3歳牝馬の女王決定戦で今シーズン最初のBG1レース・ばんえいオークスです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第45回ばんえいオークス(BG1)
(2020年12月6日(日)19:25発走 帯広11R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  アーティウィング 牝3 670 西謙一 坂本東 鹿毛 差
父シベチャタイガー
コウシュハハイジー 牝3 670 渡来心 大友人 栗毛 差
父マルニセンプー
  キラリ 牝3 670 村上章 谷あゆ 鹿毛 追
父インフィニティー
エンゼルフクヒメ 牝3 670 中山直 小林長 栗毛 差
父コマローレンス
  アヴエクトワ 牝3 670 鈴木恵 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
  フォルテシモ 牝3 670 阿部武 坂本東 栗毛 先
父シベチャタイガー
ヒメトラマジック 牝3 670 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  ドラゴンチナツ 牝3 670 松本秀 坂本東 鹿毛 差
父キングスナイパー
アバシリルビー 牝3 670 西将太 金田勇 鹿毛 先
父カネサブラック
10 ニセコヒカル 牝3 670 藤野俊 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえいオークス」の概要と傾向
  ばんえいの3歳牝馬の重賞で、いわゆる中央競馬でいうところのクラシックの「オークス」のばんえい版。帯広単独開催以降は毎年初冬のこの時期に行われている。ハンデのない定量戦で真の世代女王決定戦ともいえる。
  定量戦なので強い馬がそのまま勝つかというとそうでもなく過去10年は1番人気は(3,2,0,5)と、5回は着外に沈んでいるところが怪しい。しかも過去の1番人気の勝ち馬は、キサラキク、ミスタカシマそしてジェイカトレアと世代の中でも特に抜けた存在の馬であった。むしろ2番人気の馬が4勝と好走しており、こちらが狙い目ともいえる。しかし3番人気となると逆に0勝着外9回と厳しく、変に穴狙いをすると失敗することも。明確なトライアルレースがないため比較が難しいが、明け3歳時の同じ世代重賞である黒ユリ賞の勝ち馬が5勝しており、やはり実績馬が強いといえる。騎手別では鈴木恵介騎手が過去4勝でトップ。

今回のみどころ
  今年の3歳世代の牝馬は、唯一の牝馬重賞である黒ユリ賞に勝ったエンゼルフクヒメが主導権を握っており、まずはこの馬の安定した走りが見られるかが注目。主戦の中山直樹騎手にばんえいの樫の戴冠と重賞2勝目をもたらすか。その他上位で活躍しているのはアバシリルビー、フォルテシモ、そして、母の毛色の一部を受け継いだコウシュハハイジーらが逆転を目指している。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 アーティウィング:3歳牝馬賞金ランクは9位。重賞は黒ユリ賞に出走、障害での膝折もあって3番人気ながら7着となっている。基本は先行して直線粘るタイプのはずだが、近走は出足からスピードについていけず、着外が続いている。しかし、特別戦の福寿草特別では直線で伸びて3着に入っているように、父シベチャタイガーであることからしてもある程度重い荷物の方が走れそう。
 2 コウシュハハイジー:3歳牝馬賞金ランク4位。重賞は黒ユリ賞(8着)のみに出走している。母は白毛のハクバビューティで、栗毛ながら白っぽい毛色に人気がある。しかし母と同様小柄な馬で成長した現在でも950kg前後である。しかし直線の切れ味と勝負強さを発揮して近走は常に上位に入っている。重賞で荷物が重くなるのは歓迎しないが、前崩れの展開になれば浮上も。
 3 キラリ:3歳牝馬賞金ランク11位だが繰り上がり出走となった。重賞は黒ユリ賞に出てしているが終始後方で9着に終わっている。今シーズンは自己条件のC1クラスだが15戦連続で掲示板内に入っており安定した成績を上げている。出足は遅めで中盤でじっくり上げていく。父インフィニティー、母父ニシキダイジンからして晩成型で、重量を積んでから戦えそう。障害はこなす。
 4 エンゼルフクヒメ:現在世代牝馬ランク1位で黒ユリ賞馬。その他重賞にも常に顔を出しており、成績こそ上がっていないものの今回より重い荷物のばんえい菊花賞に出るなど経験を重ねている。中山直樹騎手のお手馬で、デビュー時を除き一貫して乗っており、黒ユリ賞では悲願の初重賞勝ちをもたらした。馬体も順調に成長。障害も得意な方。軽馬場の方が得意だが重くても対応できる。
 5 アヴエクトワ:3歳牝馬賞金ランクは10位。重賞は3戦に出走、黒ユリ賞では先行し一旦抜かれたものの最後差し返して2着に食い込んでいる。その後は勝ち星に恵まれず体調も崩して夏は休養、下位クラスに沈んだが、復帰後徐々に立て直し馬体重も増加、直近のレースを連勝して最後の出走枠に飛び込んだ。先行して力を出せる馬。障害力があり粘りもある。前半逃げてハナを奪いたい。
 6 フォルテシモ:3歳牝馬賞金ランク3位。重賞は黒ユリ賞のみに出走しているが追走一杯で6着に終わっている。平場戦を中心に自分の形に嵌まれば好走、勝ち星を重ねている。先行したいタイプではあるがスピードがあるわけでなく、父シベチャタイガーと同様に、出足からじっくり構えて障害をしっかり越えてじわじわ伸びて行くというのがこの馬の形となっている。重馬場なら。
 7 ヒメトラマジック:3歳牝馬賞金ランクは7位。重賞は黒ユリ賞に出ており、好位から直線では先頭グループに立ったが最後は5着だった。母のメジロルビーはオープンで活躍するメジロゴーリキやコウシュハレガシーなどを出している。父はナリタボブサップで大きいレースには強そう。先行して粘りこむタイプで障害もこなせるが、平均して走るタイプなので速いペースは望まない。
 8 ドラゴンチナツ:3歳牝馬賞金ランクは6位。前走接戦を勝って出走権を確実にした。重賞は初出走で特別戦も北央産駒特別のみ出走。この時は1番人気に推されたが障害で崩れ最下位に終わった。切れ味のあるタイプでもないが、好位からじわじわ伸びて接戦になると勝負強さを見せる。しかし障害は時折ミスが出て座り込むことも。これまでの勝ち星は全て阿部武臣騎手によるもの。
 9 アバシリルビー:3歳牝馬の賞金ランクは2位、重賞は黒ユリ賞3着、イレネー記念7着の実績がある。また、3月に行われた3歳牝馬による福寿草特別では一瞬の切れ味を生かし優勝している。また、2歳時には世代の王者に君臨していたキョウエイリュウにわずかのところまで迫ったこともあった。出足の早さが持ち味で、直線の切れもあるが障害もこなす。詰めの甘さがポイント。
 10 ニセコヒカル:3歳牝馬賞金ランクは5位。重賞はナナカマド賞、黒ユリ賞、イレネー記念と出走。黒ユリ賞では追走一杯だったが直線で伸びて4着まで押し上げている。父がホッカイヒカル、母はエメラルドという血統。ホッカイヒカルは極端に後方から行く馬だったが、その素質はある程度受け継がれ、好位から直線でじわじわ伸びて行くタイプである。ただ速い展開は好まない。

展開予想
  帯広方面は寒く冬らしくはなってきたものの、十勝晴れで降水が少なく、重めの力の要る馬場になりそう。ただ好位置につけたい馬が多く、前半はそこそこ速めのペースとなるか。アヴエクトワが出走してきたことで、この馬がハナを狙いに行くだろう。アバシリルビーも前半から飛ばすか、フォルテシモ、ヒメトラマジックあたりもなるべく前に行きたい。エンゼルフクヒメ、コウシュハハイジー、ニセコヒカルは控えそうだが、第2障害手前には好位置に付けたい。障害では、アヴエクトワは先にクリアしてくるだろうが重馬場でどこまで粘れるか。その間にアバシリルビーが障害をスムーズに行ければ一気に引き離す場面も。前がもたつくとエンゼルフクヒメらがじわじわ伸びてきそう。

【はむ!の見解まとめ】
  今年の3歳牝馬は、黒ユリ賞を勝ったエンゼルフクヒメがやや抜けた存在ではあるものの、下位とはそれほど差はないと見る。その中で、当欄では、◎(9)アバシリルビーの切れ味とスピードを買ってみたい。馬体の成長も著しく、近走を見ると力強さがかなり増してきている。荷物が重くなることにも十分対応できる。最後の詰めが甘くなることがあるが、直線である程度リードできれば押し切れると見る。焦らずに行ければ。
  もちろん○(4)エンゼルフクヒメも強い。重賞で揉まれた経験がものを言うし、条件戦でも古馬の強豪を相手に互角に戦っている。中山騎手との相性も抜群。ただ相手を見ながらの展開になるので、重い馬場になると伸びはどうか。早めに前につけたい。直線勝負なら▲(2)コウシュハハイジーの末脚も魅力だ。小柄なので非力感はあるが動きが軽く勢いもある。障害もこなせている。過去のこのレースはナナノチカラなど900kg台の馬でも勝っており、十分戦えそう。
  あとはペースが落ち着けば△(10)ニセコヒカルが浮上してくることも考えられる。流れに乗れば好位置で粘り腰を見せられそう。行き脚が付かず後手に回ることも時々あるが、全体としての走りは安定している。食い込みも。他の有力馬では特別戦などで善戦しているフォルテシモがいるが、どうも相手に合わせて走る傾向にあり、一発の魅力に欠ける。それなら走りの安定している注(7)ヒメトラマジックの方を取りたい。あとは、(6)フォルテシモのほか、前に行けた時に力を発揮する(1)アーティウィングあたりも押さえておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今シーズンは当初持ちこたえていたが、ここのところ大きなハズレが続いてマイナスが膨らんできたので、ここらあたりで歯止めをかけたい。最近はどうしても買ってないのが1頭食い込んでくる傾向にあるので、なんとかケアしたいところ。
  オークスはエンゼルフクヒメが実績どおりに力を発揮するか、アバシリルビーが逆転するか。後者にかけつつ、上位2頭を中心に。しかしそれだと堅すぎるので、なるべく絞っていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9=4→2,10,7,6,1 合計10通り各100円
      9=4→2,10,7(追加) 合計6通り 各100円
      9,4→2,10,7→9,4 合計6通り 各100円
      9→2,10,7→2,10,7 合計6通り 各100円
  枠複  8,4,2 BOX  合計3通り 各500円 合計 4,300円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 700円
  ワイド 10=9,4,2,7 7=9,4,2 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。その際には次年度の方針なども示していければと思います。(コラム欄は休みます)

【コラム】ばんえい中継(歴史など)について(5)
  前回、前々回と別話題でしたが、それまでばんえい競馬中継がCS中心からネットに移行しつつあるという話をしていました。
  実は、ばんえい中継は未だCSが基本と考えているのは筆者くらいのもので、もう既にネットで見る方が主流となっているのかもしれません。前回述べたようにCSの方が優れている点は多いです。しかし大抵の家はCSはだいたい家のメインのTVにつなげているのではないでしょうか。そもそも競馬などというものはお茶の間で家族団らん?で見るのではなく、自分のパーソナルスペースで見る方が断然多いものです。するとやはりネットの方が多くなっていると思います。あるいは、最近はメインのTVもネットTVにつなげられるものがほとんどとなっており、特別なチューナーが必要なCSは少しずつ使いづらくなってきているようです。
  そういう環境の中、ばんえいも、数年前からはニコニコ生放送などで中継を開始、そして最近は公式サイトからもYoutubeを使って、中継のほか関連情報の配信も行われるようになってきており、時代はそちらに移っています。また、それと同時に、他のチャンネルを見ていてばんえい競馬を見ていなかった人々も流れてくるようになってきて、裾野が広がってきたように思われます。それが売上上昇につながっているなら好ましいことです。
  さらに未来はどうなるでしょう。コロナ渦をきっかけにして、VRを使った現地観戦風中継なんてのもおもしろいかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿