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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年12月30日水曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第22回ヤングチャンピオンシップ(12/30)

  年末年始重賞シリーズ第2弾、今年最後の重賞は2歳馬による馬産地選抜・いわゆる「ばんえい甲子園」決勝であるヤングチャンピオンシップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第22回ヤングチャンピオンシップ(BG2)
(2020年12月30日(水)19:25発走 帯広11R ダ200m 2歳産駒特別選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
アルジャンノオー 牡2 600 藤野俊 松井浩 芦毛 逃
北見2位
  ジェイスター 牡2 590 菊池一 今井茂 鹿毛 差
十勝1位
ホクセイジョーカー 牡2 590 西将太 西弘美 栗毛 追
北央1位
カイセキングオー 牡2 590 藤本匠 坂本東 栗毛 追
北見1位
  コウシローレディ 牝2 570 渡来心 中島敏 青毛 差
釧路2位
  ジェイマーサ 牡2 590 鈴木恵 山本正 青毛 差
南北海道2位
ネオキングダム 牡2 600 阿部武 坂本東 青毛 先
釧路1位
  ショウリノホシ 牡2 590 赤塚健 村上慎 鹿毛 先
北央2位
キタノダンディ 牡2 590 松田道 村上慎 青毛 逃
十勝2位
  10 シンエイララ 牝2 570 西謙一 久田守 鹿毛 差
南北海道4位
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ヤングチャンピオンシップ」の概要と傾向
  毎年暮れに行われるばんえいならでは名物レースの一つ。平地競馬でも年末には「2歳優駿」や「フューチュリティS」などの2歳総決算のレースが行われるが、ばんえいの場合は年度末に最高峰のイレネー記念があるため、年末は特殊な選抜レースとしてこの「ヤングチャンピオンシップ」(当欄ではヤングCSやYCなどと略する)が行われる。のレースの出走条件は極めて特殊で、馬産地を十勝、釧路、北見、北央、南北海道の5つの地区に分け、予選(産駒特別)が行われ、それぞれ上位2頭の馬が出走できる。各地区を勝ち上がってくるため、「ばんえい甲子園」と呼ばれている。したがって予選で敗退すれば、ナナカマド賞を勝った有力馬でも出走できずドラマが生まれる。
 地区では帯広競馬場のある十勝地区が最もレベルが高いとされており、過去10年で十勝産駒が6勝している。しかし、他地区の馬も健闘しており、過去5年で2勝している釧路産駒など各地区代表が健闘している。南北海道産駒の優勝はないが、昨年は連対しており、チャンスはある。
 人気面では、過去10年1番人気は(5,2,1,2)と安定。優勝馬は全て3番人気以内となっており、上位馬が安定しているが、2着、3着には下位人気も入っている。タイムは1分30秒前後で、軽めの馬場でのスピード勝負と言える。馬体重1000kg以上の馬が過去10年で8勝と成長力もポイント。牝馬の優勝は前身のヤングクラウンズカップ時代の2003年エンジュオウカンただ1頭で牡馬勢が圧倒的に有利。騎手では鈴木恵介騎手が4連覇を含む5勝と大きくリード、あとは松田騎手が2勝している。

今回のみどころ
  このレースはまず出走できることが大きなハードルで、今年はナナカマド賞に勝ったアバシリサクラが十勝産駒特別で敗れて出走できない。今年のこの世代は元々混戦模様だが、特に予選では有力馬がことごとく敗退し、ナナカマド賞に出走した馬は3頭のみ、しかも上位は2着に入ったネオキングダムのみで、同レース8着、9着に沈んだキタノダンディ、アルジャンノオーがかろうじて出走にこぎつけている。それだけに今年のこのレースは大混戦。現在下位クラスの馬でも大いに勝てるチャンスがありそう。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 アルジャンノオー:能検1番時計でデビュー時は勢いがあり、スタートから他を引き離すような強さを見せていたが、重賞ナナカマド賞で先行しながら直線で失速、それ以降自信を失ったように走れなくなった。しかし北見産駒特別では立て直して、直線の接戦でも粘って2着に入った。自分でレースを引っ張る流れに持ち込みたい。
 2 ジェイスター:レベルの高い十勝産駒特別で大接戦の追い比べの中最後で抜け出し、9番人気ながら優勝してここに駒を進めた。デビュー時は700kg台の馬体重で非力が目立ち、能検も2回目で合格、最初は障害も越えられなかったが、近走は力を付けてしっかり対応できるようになってきた。軽馬場なら本領を発揮しそう。
 3 ホクセイジョーカー:能検3番時計でデビュー後も連勝と、その先が期待されたが、その後障害で失敗し苦手意識を持ちはじめてか苦戦が続いた。しかし予選の北央産駒特別では、じっくり構えて障害3番手から一気に前をかわして優勝、ここの出走権を得てきた。スピードと切れ味を持っているので、障害を越えれば勝負になる。
 4 カイセキングオー:能検は2回目で合格するなど、デビュー時は走りがぎこちない部分があったが、徐々に自分の走りを身につけ、青雲賞では後方からじわじわ追い上げての5着、そして北見産駒特別では他の有力馬との直線でのたたき合いを制して優勝した。障害はこなせ、切れ味もある。他には惑わされないが速いペースは好まない。
 5 コウシローレディ:有力の牝馬勢が予選でことごとく敗れ、出走中唯一選抜での牝馬となった。特別戦は牝馬戦の白菊賞で好位置に付けたが伸びがなく7着。障害が苦手な方で崩れることもあるが、一旦越えられれば好勝負に持ちこめる。釧路産駒特別でも有力馬をしっかりマークしながら進み、最後を接戦から2着に食い込んだ。
 6 ジェイマーサ:デビューはやや遅れたが、緒戦で圧勝した後連勝。その後が期待されたが、Aクラスに入って壁に当たり苦戦が続いた。その後はクラス慣れして上位に入るようになり、予選の南北海道産駒特別では1番人気に推され、障害でふらつきながらも立て直して2着に入った。基本は好位置から抜け出して粘り込む差しタイプ。
 7 ネオキングダム:今回のメンバーでは唯一6勝しており、賞金ランクも最上位。重賞ナナカマド賞では一旦先頭に立つなどの見せ場も作り2着に入った。その他特別戦の青雲賞でも好位置につけ2着、そして当レース予選の釧路産駒特別では他馬の追随を許さない貫禄勝ちで勝ち上がった。障害は巧者の部類、直線で長い脚が使える。
 8 ショウリノホシ:第3回の能検を経て、デビュー後は目立たない存在、クラスもBクラス中心であったが、徐々に力を付け上位安定、そして北央産駒特別では先頭で障害を降りてから最後のたたき合いを粘って2着に入ってここに進出した。安定性と先行力は父インフィニティー譲りか。障害もしっかり対応できる。粘り切れれば。
 9 キタノダンディ:馬格があり完成度が高かったこともあってデビュー時から力を発揮、先行力で押して障害を溜めてしっかり上げて、直線で粘っていくのがこの馬のスタイル。しかし一度障害で失敗してからはやや自信のない走りが続いている。しかし十勝産駒特別では接戦に持ち込み粘って2着に入った。スムーズに前に行ければ。
 10 シンエイララ:南北海道産駒特別は4着だったが、同レースに勝ったキリンゴウが回避したため急遽この馬にチャンスが回ってきた。しかし自己条件はB-5組と上位とはかなりの力の差がありそう。能検は1回目で合格しているものの800kg半ばの小柄な馬で力不足は否めない。ただ先行力があり軽馬場になると一変する。

展開予想
  経験が浅い馬が多く、この時期は脚質も確立していないので、展開を読むのは非常に難しい。一時雪の予報は出ているが、降水は少なそうで、平均的な馬場となるか。そうなるとやはり実績のある馬が前に行きそう。これまでの状況から、キタノダンディとアルジャンノオーあたりが前に行き、ショウリノホシあたりが付いて行く展開か。ネオキングダムは控えるタイプだが相手関係から前に押し出される可能性も、ジェイスター、カイセキングオーあたりがこれに続くだろう。障害はどの馬も慌てなければほぼ問題く越えられそう。アルジャンノオーはこの時点で引き離したい。キタノダンディは障害への対応がカギ、その間にネオキングダムが差なく障害をさばいてくれば勢いはこの馬が上だろう。各馬がもたつくようだと、カイセキングオーやさらに後方からホクセイジョーカーあたりが勢いをつけて突っ込んできそう。

【はむ!の見解まとめ】
  先にも述べたが、今回の2歳戦線は群雄割拠、そして予選の各産駒特別で有力馬がことごとく敗退するなど、混戦模様。しかし、いつもの年より雪が少なく馬場が乾き気味なので、例年より力勝負になる可能性がある。波乱要素も考えたいが、今回の出走メンバーでは現時点ではやはり◎(7)ネオキングダムが一歩抜けている。ある程度好位置で走れそうで、展開的にも有利だし、障害も上手で崩れることはまずない。前走の着外はやや気になるところではあるが、トップハンデと調整段階であったことによるものでさほど問題ないだろう。軸として信頼できる。
  相手にはやはり実績のある○(1)アルジャンノオーか。デビュー当初の勢いからすると近走の崩れはかなり気になるところだが、元々スピードは持っている馬なので、きっかけをつかめれば元の強さが戻ってくるだろう。その兆しは見え始めているので、今回のメンバーなら自分の走りができそう。単穴として▲(9)キタノダンディを持ってきた。この馬の持ち味は先行力。ポイントは障害だが、逆に落ち着いた流れになってじっくり対応できれば、直線ではしっかり伸びてくるし、有力馬の多い十勝産駒特別では勝負根性のあるところも見せている。
  追い比べなら△(4)カイセキングオーの末脚にも警戒したい。僚馬ネオキングダムの陰に隠れがちで目立たないが、じわじわ伸びて粘り強い。北見産駒特別でもアルジャンノオーとのたたき合いを制している。さらには注(3)ホクセイジョーカーも切れ味のある馬で一発の魅力がありそう。11月に亡くなった西康幸調教師の遺志を伝えたいところ。その他では(2)ジェイスター(6)ジェイマーサのジェイ軍団にも注目、特にジェイスターは馬場が軽くなれば動きがさらに良くなりそうで上位進出も

はむ!の馬券狙いどころ:
  年末年始シリーズは資金的にも大変だが、このレースあたりでしっかり取れれば後が楽なのだが。
  力の差はあるメンバーなので絞りやすいとは思うが、馬券を取るための組み合わせは難しそう。堅そうではあるので、一応はネオキングダムを頭に、シーズン前半では強かったアルジャンノオーや、面白いとこではキタノダンディやカイセキングオーなど、何点か流してみる。ワイドはジェイ軍団2頭から。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7=1=9,4,3 マルチ 合計18通り 各100円
      7=1→9,4,3,2 合計8通り 各100円
      7→9,4,3→9,4,3,2,1 合計12通り 各100円
  枠複 7=1,8 合計2通り 各500円 合計 4,800円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 700円
  ワイド 2=7,1,9,4,6 6=7,1,9,4 合計9点 各100円
  合計 1,600円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、年内には報告したいと思います。

【コラム】年末に際して
  一言だけ。来年は早く通常が戻りますように。

2020年12月29日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第49回ばんえいダービー(12/29)

  ばんえいはこの年末年始は12月26日から30日と、1月2日から6日までのそれぞれ5日連続開催となっています。なお、例年行われていた元日の開催はなくなっています。そして重賞は4連発。最初からいきなりBG1、3歳三冠レースのクライマックス、日本で一番「遅い」ダービーであるばんえいダービーです。
  (30日のヤングチャンピオンシップの予想は明日朝にアップします。)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第49回ばんえいダービー(BG1)
(2020年12月29日(火)19:25発走 帯広11R ダ200m 3歳オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
カイセドクター 牡3 730 阿部武 坂本東 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
  ダイナマイト 牡3 730 藤本匠 大河和 鹿毛 追
父カネサテンリュウ
キョウエイリュウ 牡3 730 松田道 村上慎 鹿毛 逃
父カネサテンリュウ
コマサンダイヤ 牡3 730 島津新 金田勇 青毛 先
父ウンカイ
  キタノボブサップ 牡3 730 鈴木恵 服部義 鹿毛 追
父ナリタボブサップ
  エンゼルフクヒメ 牝3 710 中山直 小林長 栗毛 差
父コマローレンス
  ブラックサファイア 牡3 730 藤野俊 松井浩 鹿毛 差
父カネサブラック
ヤマトタイコー セン3 720 菊池一 久田守 鹿毛 先
父 芯情
ゴールドハンター 牡3 730 西謙一 金田勇 栗毛 追
父ケンジュオー
  10 アバシリルビー 牝3 710 西将太 金田勇 鹿毛 先
父カネサブラック
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえいダービー」の概要と傾向
  ばんえいの3歳三冠いわゆるクラシックの最終戦。「ダービー」の名のとおり、格式の高いレースとなっており、BG1格付けとなっている。そして、年末に行われることでよりクライマックス感を演出している。そして開催時期もレースのスピードも「日本で一番遅いダービー」と評される。これまで3歳三冠を獲得した馬は5頭。昨年メムロボブサップが18年ぶりに三冠を獲得している。
  過去の傾向として、定量戦ということもあり上位人気馬が実力どおりの力を発揮するため、堅く収まることが多い。過去10年で1番人気は(4,3,1,2)と強い。さらには2番人気の馬も5勝しており、上位2頭のライバル同士の戦いという色が見えている。一方、4番人気以下は勝ち星がなく、ごくまれに下位人気が馬券圏内に入る程度で、波乱はほどんど起きない。牝馬はかつて4連覇したこともあるが、ここ15年は勝ち星がなく、厳しい状況となっている。騎手では鈴木恵介騎手が4勝で現役最多、阿部武臣騎手と藤本匠騎手が3勝、一方、ベテランの藤野俊一騎手はまだこのレースに一度も勝っていない。厩舎別では久田守厩舎と槻舘重人厩舎がそれぞれ3勝している。

今回のみどころ
  この世代は、キョウエイリュウがナナカマド賞などデビュー後10連勝を果たしあと、一旦息を入れている隙に、コマサンダイヤがイレネー記念、ばんえい大賞典を勝って、ランク的にも上位に迫っている。キョウエイリュウの方も負けてはおらず、ばんえい菊花賞では復活の勝利を挙げた。この世代の盟主はやはりキョウエイリュウなのか、コマサンダイヤがここらで逆転できるか。あるいは、上位安定のカイセドクター、それに走りは荒削りだが一発の力を秘めているゴールドハンター、ブラックサファイアといったところがその切れ味を見せる場面があるか。オークス馬アバシリルビーら牝馬も参戦。様々な点から見どころ沢山である。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 カイセドクター:3歳賞金ランク4位。重賞は優勝こそないものの、2着2回、3着2回と常に上位に顔を出しており、あと一歩のところまで来ている。脚質的には差しで、中団あたりから前の様子を伺いながら付いて行って、障害は踏みしめながらしっかり上げて直線でじわじわ伸びて行くタイプ。決め手に欠ける部分はあるが最後まで粘れる脚はある。位置取りがポイントとなる。
 2 ダイナマイト:3歳賞金ランク9位。重賞は3レースに出ており、イレネー記念の4着が最高。3歳特別戦の秋桜賞では直線の追い比べに勝ち勝利している。出足が良くないので後方からの競馬となることが多いが、切れ味の鋭さではメンバーでも1,2を争い、直線勝負に持ちこめれば勝ち負けまで。ただ好位置に付けようと序盤に無理をすると、障害で失敗したり、最後失速することも。
 3 キョウエイリュウ:現在3歳賞金ランク1位。ナナカマド賞、ヤングCSとばんえい菊花賞と重賞3勝している。デビュー時能検1番時計からデビュー10連勝と圧巻の勢いであったが、イレネー記念で障害で失敗してから、今シーズンは前半で苦戦が続いた。秋から復活の兆しを見せ、菊花賞では障害を楽に越えて押し切って勝利。基本的には障害は上手。好位置につけ抜け出したい。
 4 コマサンダイヤ:3歳賞金ランク2位。重賞はイレネー記念とばんえい大賞典と2勝している。父はウンカイ、母は上位で活躍したコマクインで、素質は期待されていたが、デビュー当初は力不足だった。その後徐々に力を付けて、イレネー記念では先行し押し切って勝利、3歳になって更に充実したが、一息入れて以降は菊花賞などでは苦戦した。先行力と障害力で立て直しを目指す。
 5 キタノボブサップ:3歳賞金ランク11位。重賞は3つのレースに出ており、ばんえい菊花賞では後方の集団から直線で追い上げ、前の馬が止まったところをかわして3着に食い込んでいる。レースぶりは目立たないが、常に自分のペースで走れており安定感がある。障害も上手く崩れることはほとんどない。しかし切れ味があるわけではないので、勝ちきるにはもう一工夫が必要か。
 6 エンゼルフクヒメ:3歳賞金ランク7位。牝馬では2番目の位置。出走可能な重賞にはほとんど顔を出しており、黒ユリ賞で勝利している。ばんえいオークスは1番人気に推されたが、追い比べで一歩遅れて3着だった。中団から直線で勝負する差し馬タイプだが、切れ味というよりじわじわ伸びて行く。じっくり攻めていきたいがある程度は軽めの馬場を望む。障害はしっかりこなせる。
 7 ブラックサファイア:3歳賞金ランク6位。重賞は2歳時ヤングCS2着、ばんえい大賞典3着、いずれも切れ味で上位に入っている。その後も調子を上げ、ばんえい菊花賞では1番人気に推された。しかし障害で失敗し最下位の10着に終わった。一瞬の切れ味ならこの馬が最上位だが、直線で甘くなって再逆転されることもしばしば。菊花賞ではそれを意識しすぎたか。じっくり攻めたい。
 8 ヤマトタイコー:3歳賞金ランク8位。重賞は初めて出走したばんえい菊花賞でのみに出走、5着に終わったものの、端枠ながらしっかり追走し最後まで粘っていた。その後、自己条件では先行力を発揮し連勝を重ねている。ペルシュロン系の父を持ち、最近の血統としては珍しいが、馬体も1100kg台と大きく成長、力強さを増してきている。障害も今のところこなせている。
 9 ゴールドハンター:3歳賞金ランク5位。重賞は3,4歳混合のはまなす賞で、4歳の強豪メムロボブサップに対し写真判定の末勝利している。ハンデ差があったとはいえ、鋭い切れ味と勝負強さで堂々の走りであった。その後はやや崩れたが、前走では本来の切れ味で上位に食い込んだ。デビュー時は馬自身は未完成で、レース中逸走したこともあったが、近走は安定。直線勝負なら。
 10 アバシリルビー:3歳賞金ランク3位。ばんえいオークス馬になったばかりで牝馬の1番手。同レースでは障害5番手あたりから一気に差して、最後まで粘って初重賞をものにした。デビュー時から完成度が高く素質は十分だったが、善戦止まりであった。ここにきて一気に開花したイメージ。出足良くスピードもあり障害も上手。ただゴール前での詰めの甘さが見られスタミナは課題。

展開予想
  帯広方面は、寒さはあるものの降水が少なく、暮れになっても積雪がない状況が続いている。馬場は乾き気味でそこそこ力のいる馬場になっている。そんな中、いつも顔を合わせているメンバーではあるが、レースごとに展開が変わり、展開は読みづらい。今回は定量戦で、有力馬がどのような位置取りで競馬をするか注目だ。あまり前に行きすぎるとスタミナ切れしそう。積極的に前に行きたい馬がいないため、やはりキョウエイリュウが押し出されるように前に行くか。コマサンダイヤが調子が戻っていればこれにしっかりついて行くだろう。あとは力を付けてきたヤマトタイコーあたりが前に来るか。スタートの出足次第ではゴールドハンターも追いついてきそう。カイセドクター、ブラックサファイアあたりは中団から後ろか。先行馬勢は障害もある程度こなせる馬が多いが、どの位置取りで障害を降りられるかがポイント。もたつくようだと追い込み勢も巻き込んで大接戦になることも考えられる。

【はむ!の見解まとめ】
  骨っぽいメンバーはいるが、定量戦で、やはりここは実績馬の方が有利と見る。その中でもばんえい菊花賞に勝った◎(3)キョウエイリュウはさらに充実、走りも非常に安定している。前走は古馬オープンの最上位クラスに挑戦、一線級の馬に互角のレースを展開した。今回は自分で流れを作れそうで、直線で一旦並ばれても引き離すだけのスタミナもある。軸で信頼。
  相手には菊花賞同様○(1)カイセドクターにした。この馬も安定性は抜群。障害もしっかりしているし追い比べになれば着実に伸びてくる。主戦の阿部騎手に戻ってさらにこの馬の力が発揮できるだろう。最内枠は未知数だが問題がありそうなタイプではない。単穴には、はまなす賞に勝っている▲(9)ゴールドハンターを狙ってみたい。気難しそうな馬ではあるが、切れ味があるので、スタートさえ決まればレースになる。島津騎手がコマサンダイヤの方に乗るため、西謙一騎手となったがここは意地を見せたい。
  イレネー記念などを勝っている△(4)コマサンダイヤも本来なら当然最有力馬だが、レース間隔が開いており、どこまで調子が回復しているか読めない。馬体重などで見極めたい。あとは、3連勝中で勢いのある注(8)ヤマトタイコーもさらに力を付け先行力にも磨きがかかってきたイメージだが、人気が出すぎると標的にされマークされる可能性も。菊花賞で3着に追い込んできた(5)キタノボブサップも不気味だが、ヤマトタイコーには続けて敗れており前崩れを待つしかないか。(2)ダイナマイトらの追い込み勢や牝馬勢はかなり展開が向かないと厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  オークスで少しだけ取り返したものの、マイナスを抱えたまま年末年始重賞4連発へ、まずはダービーで弾みをつけて、良い年越しとしたいもの。
  ほぼばんえい菊花賞の時と同様の予想で、キョウエイリュウをもう一度信頼し、相手はカイセドクター中心に何点か流すというパターン。コマサンダイヤの取捨が難しい。ヤマトタイコーも狙いたいが変に人気しそうだと少し様子見したい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 3=1→9,4,8 合計6通り 各200円
      3→1,9,4→1,9,4,8,5 合計12通り 各100円
  枠複 3=1,8,4 合計3通り 各500円
     3=7 1=8 合計2通り 各300円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 3 700円
  ワイド 1=9,4,8,2 2=3,9,4,8 合計8点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後、明日のヤングチャンピオンシップと合わせて年内に報告したいと思います。

今回のコラムは休みます。

2020年12月8日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第45回ばんえいオークス(12/6)

ばんえい重賞レース回顧
第45回ばんえいオークス(BG1)-2020年12月6日-11R 200m直 晴 1.2%
  1着◎(9)アバシリルビー(西将太) 1分50秒2
  2着△(10)ニセコヒカル
  3着○(4)エンゼルフクヒメ
   単勝 9 260円(2番人気) 馬複 9-10 2,320円 三連単 9-10-4 8,290円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい3歳牝馬チャンピオン決定戦、第45回ばんえいオークスは、2番人気のアバシリルビーが障害4~5番手から一気に前を抜き去って、そのまま粘り込んで快勝。この馬にとって初の重賞制覇となった。西将太騎手は昨年2月の黒ユリ賞以来約1年9か月ぶりの重賞制覇で、オークスは2017年ナカゼンガキタで勝って以来2勝、重賞は通算6勝目。金田勇調教師は6年ぶり3度目のオークス制覇で重賞は通算23勝目。

レース振り返り
  帯広は降水、雪などはないものの、冬らしい寒さとなっており、乾燥傾向ながらも水分を適度に含んだ馬場で、適度に重めとなっていた。
  レースは、スタートから一斉に飛び出し、第1障害ではアヴエクトワとアバシリルビーあたりが前に出て、あとの馬もバラバラと第1障害を越えていった。キラリが遅れて後方からの競馬となった。その後は各馬が刻みを入れて、流れが落ち着き、全体としては、予想されたとおりアヴエクトワがハナを行き、あとの馬は出たり入ったりながら、牽制し合うように進んだ。1,2障害中間からはアーティウィング、ヒメトラマジックといったところが前に出て、アバシリルビーとフォルテシモ、ニセコヒカルらがついて行き、その後ろからエンゼルフクヒメ、コウシュハハイジーらが追走する形となった。第2障害手前には先に行ったアヴエクトワ、アーティウィング、ヒメトラマジックの3頭がほぼ同時に先着、少しして後の馬も続々と到着した。ここまで57秒とまずまずのペース。
  第2障害はアヴエクトワとヒメトラマジックがほぼ同時に仕掛けた。アヴエクトワは行き脚がつかず坂の3分どころでストップ、ヒメトラマジックの方が押っつけながら障害を越えてこれが先頭、ほどなく続いたフォルテシモと大外のニセコヒカルが勢いよく障害をクリア、これが2,3番手争い。一歩遅れて十分溜めていたエンゼルフクヒメ、さらにわずかに遅れてアバシリルビーが障害を越えてきた。
  先頭争いはヒメトラマジックを頭に、フォルテシモ、ニセコヒカルの3頭がリードしていたが、これにエンゼルフクヒメがじわじわ迫り、さらにアバシリルビーが抜群の切れ味で前に迫り、5頭が横一線に並ぶ展開となった。しかし、アバシリルビーの勢いが止まらず、一気に前の馬を抜き去り、残り30mで先頭に立った。アバシリルビーはその勢いを維持したままゴールに向かう。これにヒメトラマジックが食らいつき、ニセコヒカルも二の足を使って前を追う。エンゼルフクヒメもじわじわ迫るが差はあまり縮まらない。残り20mを切ったあたりでヒメトラマジックが一杯になり後退、アバシリルビーもスピードが緩むが粘る。半馬身差でニセコヒカルが追い、エンゼルフクヒメもようやく追いついてきたが、そこまで。アバシリルビーが粘りきってゴールを通過した。2番手争いはニセコヒカルが最後でエンゼルフクヒメに迫られたが振り切って2着。1番人気エンゼルフクヒメは3着だった。3番人気となっていた注目のコウシュハハイジーは障害は越えていたものの直線で失速し9着に終わった。

次走へのメモ
アバシリルビー(1着):持てる力を存分に発揮したレースであった。最後も緩みかけたが粘りきって勝利、やはりかなり成長して力を付けてきていた。障害越えも溜めに溜めた上で挑戦、上手ではなかったが、これぐらいの荷物なら問題ないというくらいの動きであった。降りてからの切れ味の鋭さは一流のものを持っている。カネサブラックの産駒ということもあり、まだまだ大きいレースでも活躍できそう。今後は、まずはダービーで牡馬勢らを相手に力試しか。今の勢いならある程度はやれそう。その後はヒロインズカップにも挑戦してほしい。
ニセコヒカル(2着):好位置に付け、一旦は先頭を伺うような走り。最後の粘りも大したもので、虎視眈々と上位を狙っていたかのようであった。大外枠もこの馬には問題なかった。この馬も、父母同様、大きいレースの方が力を出せるタイプのように見える。クラスはB3に上がるが、これくらいの位置なら十分戦える。さらに勝ち星を重ねて上位進出が望まれる。
エンゼルフクヒメ(3着):この馬としては全く問題のない走りで、位置取りもいつもどおりで問題はなかった。今回は相手の切れ味が勝ったというところだろう。しかし最後まで失速することはなく力のあるところは見せた。馬場がもう少し軽ければさらに鋭く伸びていったかもしれない。ダービーも出走可能ではあるがチャレンジするか。
フォルテシモ(4着):この馬も力は付けてきている。障害も上手で安定感がある。ただ爆発力がなく、4着に粘り込むのが精一杯であった。ただ、シベチャタイガー産駒ということもあり、まだまだこれから成長して力をつけていくというイメージだ。今は自己条件B3クラスで勝つ味を覚えたい。
ドラゴンチナツ(5着):初めての重賞で、様子見のレース展開ではあったが、苦手の障害もじっくり構えてクリア、末脚自体はしっかりしていて、最後で掲示板内に食い込んだ。この馬もまだこれから力を付けていくタイプだろう。B4クラスに上がったばかりだがまだこれからの馬である。
  その他では、直線で一旦は先頭に立ったヒメトラマジック(6着)は、レース運びは悪くなかった、馬体重減もあり最後は一杯になったが、馬は真面目に走っていた。自己条件なら安定した力を出せそう。アーティウィング(7着)も積極的に行っていたが、伸びを欠いた。最内枠はあまり力を出せないか。あとは、母が白毛の馬で注目されていたコウシュハハイジー(9着)は、いつもの走りができず、切れ味も不発で最後は力尽きた。まだ小柄で非力感があり、やはり重賞で勝ち負けするにはもう少し力を付けたい。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 三連単 9-10-4 1枚 単勝 9 7枚 ワイド 2-10 4-10 各1枚
  アバシリルビーは最後が心配だったけどよく粘ってくれた。やはり力をつけてきたイメージだね。密かに狙っていたニセコヒカルもよく追い込んできた。エンゼルフクヒメも頑張ったがやはり馬場が重かったかな。
  馬券の方はアバシリルビーを本命にしていたからバッチリと言いたいところで確かにプラスにはなったけど、いろいろ買いすぎているのでトータルのマイナスを解消するには至らなかった。特に枠複の8-8を買っておかなかったのが悔やまれる。3連単ももう1枚買えていたような。折角当ててもこういう取りこぼしをしていると、なかなかプラスにはなれないんだよな。買い方下手。ま、年末年始の重賞シリーズも頑張れたらと思う。
  今回収支 +5,320
   (通常分) +3,990 (配当)8,290 (投入)4,300
   (単複・ワイド)+1,330 (配当)2,730 (投入)1,400
  今年度累計 -12,660(12/6・ばんえいオークス終了時点)
   (通常分) -7,930 (配当 58,070 - 投入 66,000)
   (単複・ワイド) -4,730 (配当 17,770 - 投入 22,500)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次の重賞は、年末年始開催での重賞シリーズの時期に入ります(12月29日(火)ばんえいダービー、30日(水)ヤングチャンピオンシップ、1月2日(土)帯広記念、3日(日)天馬賞)。まずは29日、3歳クラシック最終戦、ばんえいダービーです。予想は年末の重賞2レースをダービー前日まで、そして年始の重賞は元旦1日までにアップできればと思っています。

2020年12月5日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第45回ばんえいオークス(12/6)

  今週の重賞は、3歳牝馬の女王決定戦で今シーズン最初のBG1レース・ばんえいオークスです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第45回ばんえいオークス(BG1)
(2020年12月6日(日)19:25発走 帯広11R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
  アーティウィング 牝3 670 西謙一 坂本東 鹿毛 差
父シベチャタイガー
コウシュハハイジー 牝3 670 渡来心 大友人 栗毛 差
父マルニセンプー
  キラリ 牝3 670 村上章 谷あゆ 鹿毛 追
父インフィニティー
エンゼルフクヒメ 牝3 670 中山直 小林長 栗毛 差
父コマローレンス
  アヴエクトワ 牝3 670 鈴木恵 久田守 鹿毛 逃
父コトノカツマ
  フォルテシモ 牝3 670 阿部武 坂本東 栗毛 先
父シベチャタイガー
ヒメトラマジック 牝3 670 藤本匠 松井浩 鹿毛 先
父ナリタボブサップ
  ドラゴンチナツ 牝3 670 松本秀 坂本東 鹿毛 差
父キングスナイパー
アバシリルビー 牝3 670 西将太 金田勇 鹿毛 先
父カネサブラック
10 ニセコヒカル 牝3 670 藤野俊 平田義 栗毛 追
父ホッカイヒカル
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえいオークス」の概要と傾向
  ばんえいの3歳牝馬の重賞で、いわゆる中央競馬でいうところのクラシックの「オークス」のばんえい版。帯広単独開催以降は毎年初冬のこの時期に行われている。ハンデのない定量戦で真の世代女王決定戦ともいえる。
  定量戦なので強い馬がそのまま勝つかというとそうでもなく過去10年は1番人気は(3,2,0,5)と、5回は着外に沈んでいるところが怪しい。しかも過去の1番人気の勝ち馬は、キサラキク、ミスタカシマそしてジェイカトレアと世代の中でも特に抜けた存在の馬であった。むしろ2番人気の馬が4勝と好走しており、こちらが狙い目ともいえる。しかし3番人気となると逆に0勝着外9回と厳しく、変に穴狙いをすると失敗することも。明確なトライアルレースがないため比較が難しいが、明け3歳時の同じ世代重賞である黒ユリ賞の勝ち馬が5勝しており、やはり実績馬が強いといえる。騎手別では鈴木恵介騎手が過去4勝でトップ。

今回のみどころ
  今年の3歳世代の牝馬は、唯一の牝馬重賞である黒ユリ賞に勝ったエンゼルフクヒメが主導権を握っており、まずはこの馬の安定した走りが見られるかが注目。主戦の中山直樹騎手にばんえいの樫の戴冠と重賞2勝目をもたらすか。その他上位で活躍しているのはアバシリルビー、フォルテシモ、そして、母の毛色の一部を受け継いだコウシュハハイジーらが逆転を目指している。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 アーティウィング:3歳牝馬賞金ランクは9位。重賞は黒ユリ賞に出走、障害での膝折もあって3番人気ながら7着となっている。基本は先行して直線粘るタイプのはずだが、近走は出足からスピードについていけず、着外が続いている。しかし、特別戦の福寿草特別では直線で伸びて3着に入っているように、父シベチャタイガーであることからしてもある程度重い荷物の方が走れそう。
 2 コウシュハハイジー:3歳牝馬賞金ランク4位。重賞は黒ユリ賞(8着)のみに出走している。母は白毛のハクバビューティで、栗毛ながら白っぽい毛色に人気がある。しかし母と同様小柄な馬で成長した現在でも950kg前後である。しかし直線の切れ味と勝負強さを発揮して近走は常に上位に入っている。重賞で荷物が重くなるのは歓迎しないが、前崩れの展開になれば浮上も。
 3 キラリ:3歳牝馬賞金ランク11位だが繰り上がり出走となった。重賞は黒ユリ賞に出てしているが終始後方で9着に終わっている。今シーズンは自己条件のC1クラスだが15戦連続で掲示板内に入っており安定した成績を上げている。出足は遅めで中盤でじっくり上げていく。父インフィニティー、母父ニシキダイジンからして晩成型で、重量を積んでから戦えそう。障害はこなす。
 4 エンゼルフクヒメ:現在世代牝馬ランク1位で黒ユリ賞馬。その他重賞にも常に顔を出しており、成績こそ上がっていないものの今回より重い荷物のばんえい菊花賞に出るなど経験を重ねている。中山直樹騎手のお手馬で、デビュー時を除き一貫して乗っており、黒ユリ賞では悲願の初重賞勝ちをもたらした。馬体も順調に成長。障害も得意な方。軽馬場の方が得意だが重くても対応できる。
 5 アヴエクトワ:3歳牝馬賞金ランクは10位。重賞は3戦に出走、黒ユリ賞では先行し一旦抜かれたものの最後差し返して2着に食い込んでいる。その後は勝ち星に恵まれず体調も崩して夏は休養、下位クラスに沈んだが、復帰後徐々に立て直し馬体重も増加、直近のレースを連勝して最後の出走枠に飛び込んだ。先行して力を出せる馬。障害力があり粘りもある。前半逃げてハナを奪いたい。
 6 フォルテシモ:3歳牝馬賞金ランク3位。重賞は黒ユリ賞のみに出走しているが追走一杯で6着に終わっている。平場戦を中心に自分の形に嵌まれば好走、勝ち星を重ねている。先行したいタイプではあるがスピードがあるわけでなく、父シベチャタイガーと同様に、出足からじっくり構えて障害をしっかり越えてじわじわ伸びて行くというのがこの馬の形となっている。重馬場なら。
 7 ヒメトラマジック:3歳牝馬賞金ランクは7位。重賞は黒ユリ賞に出ており、好位から直線では先頭グループに立ったが最後は5着だった。母のメジロルビーはオープンで活躍するメジロゴーリキやコウシュハレガシーなどを出している。父はナリタボブサップで大きいレースには強そう。先行して粘りこむタイプで障害もこなせるが、平均して走るタイプなので速いペースは望まない。
 8 ドラゴンチナツ:3歳牝馬賞金ランクは6位。前走接戦を勝って出走権を確実にした。重賞は初出走で特別戦も北央産駒特別のみ出走。この時は1番人気に推されたが障害で崩れ最下位に終わった。切れ味のあるタイプでもないが、好位からじわじわ伸びて接戦になると勝負強さを見せる。しかし障害は時折ミスが出て座り込むことも。これまでの勝ち星は全て阿部武臣騎手によるもの。
 9 アバシリルビー:3歳牝馬の賞金ランクは2位、重賞は黒ユリ賞3着、イレネー記念7着の実績がある。また、3月に行われた3歳牝馬による福寿草特別では一瞬の切れ味を生かし優勝している。また、2歳時には世代の王者に君臨していたキョウエイリュウにわずかのところまで迫ったこともあった。出足の早さが持ち味で、直線の切れもあるが障害もこなす。詰めの甘さがポイント。
 10 ニセコヒカル:3歳牝馬賞金ランクは5位。重賞はナナカマド賞、黒ユリ賞、イレネー記念と出走。黒ユリ賞では追走一杯だったが直線で伸びて4着まで押し上げている。父がホッカイヒカル、母はエメラルドという血統。ホッカイヒカルは極端に後方から行く馬だったが、その素質はある程度受け継がれ、好位から直線でじわじわ伸びて行くタイプである。ただ速い展開は好まない。

展開予想
  帯広方面は寒く冬らしくはなってきたものの、十勝晴れで降水が少なく、重めの力の要る馬場になりそう。ただ好位置につけたい馬が多く、前半はそこそこ速めのペースとなるか。アヴエクトワが出走してきたことで、この馬がハナを狙いに行くだろう。アバシリルビーも前半から飛ばすか、フォルテシモ、ヒメトラマジックあたりもなるべく前に行きたい。エンゼルフクヒメ、コウシュハハイジー、ニセコヒカルは控えそうだが、第2障害手前には好位置に付けたい。障害では、アヴエクトワは先にクリアしてくるだろうが重馬場でどこまで粘れるか。その間にアバシリルビーが障害をスムーズに行ければ一気に引き離す場面も。前がもたつくとエンゼルフクヒメらがじわじわ伸びてきそう。

【はむ!の見解まとめ】
  今年の3歳牝馬は、黒ユリ賞を勝ったエンゼルフクヒメがやや抜けた存在ではあるものの、下位とはそれほど差はないと見る。その中で、当欄では、◎(9)アバシリルビーの切れ味とスピードを買ってみたい。馬体の成長も著しく、近走を見ると力強さがかなり増してきている。荷物が重くなることにも十分対応できる。最後の詰めが甘くなることがあるが、直線である程度リードできれば押し切れると見る。焦らずに行ければ。
  もちろん○(4)エンゼルフクヒメも強い。重賞で揉まれた経験がものを言うし、条件戦でも古馬の強豪を相手に互角に戦っている。中山騎手との相性も抜群。ただ相手を見ながらの展開になるので、重い馬場になると伸びはどうか。早めに前につけたい。直線勝負なら▲(2)コウシュハハイジーの末脚も魅力だ。小柄なので非力感はあるが動きが軽く勢いもある。障害もこなせている。過去のこのレースはナナノチカラなど900kg台の馬でも勝っており、十分戦えそう。
  あとはペースが落ち着けば△(10)ニセコヒカルが浮上してくることも考えられる。流れに乗れば好位置で粘り腰を見せられそう。行き脚が付かず後手に回ることも時々あるが、全体としての走りは安定している。食い込みも。他の有力馬では特別戦などで善戦しているフォルテシモがいるが、どうも相手に合わせて走る傾向にあり、一発の魅力に欠ける。それなら走りの安定している注(7)ヒメトラマジックの方を取りたい。あとは、(6)フォルテシモのほか、前に行けた時に力を発揮する(1)アーティウィングあたりも押さえておきたい。

はむ!の馬券狙いどころ:
  今シーズンは当初持ちこたえていたが、ここのところ大きなハズレが続いてマイナスが膨らんできたので、ここらあたりで歯止めをかけたい。最近はどうしても買ってないのが1頭食い込んでくる傾向にあるので、なんとかケアしたいところ。
  オークスはエンゼルフクヒメが実績どおりに力を発揮するか、アバシリルビーが逆転するか。後者にかけつつ、上位2頭を中心に。しかしそれだと堅すぎるので、なるべく絞っていきたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 9=4→2,10,7,6,1 合計10通り各100円
      9=4→2,10,7(追加) 合計6通り 各100円
      9,4→2,10,7→9,4 合計6通り 各100円
      9→2,10,7→2,10,7 合計6通り 各100円
  枠複  8,4,2 BOX  合計3通り 各500円 合計 4,300円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 9 700円
  ワイド 10=9,4,2,7 7=9,4,2 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。その際には次年度の方針なども示していければと思います。(コラム欄は休みます)

【コラム】ばんえい中継(歴史など)について(5)
  前回、前々回と別話題でしたが、それまでばんえい競馬中継がCS中心からネットに移行しつつあるという話をしていました。
  実は、ばんえい中継は未だCSが基本と考えているのは筆者くらいのもので、もう既にネットで見る方が主流となっているのかもしれません。前回述べたようにCSの方が優れている点は多いです。しかし大抵の家はCSはだいたい家のメインのTVにつなげているのではないでしょうか。そもそも競馬などというものはお茶の間で家族団らん?で見るのではなく、自分のパーソナルスペースで見る方が断然多いものです。するとやはりネットの方が多くなっていると思います。あるいは、最近はメインのTVもネットTVにつなげられるものがほとんどとなっており、特別なチューナーが必要なCSは少しずつ使いづらくなってきているようです。
  そういう環境の中、ばんえいも、数年前からはニコニコ生放送などで中継を開始、そして最近は公式サイトからもYoutubeを使って、中継のほか関連情報の配信も行われるようになってきており、時代はそちらに移っています。また、それと同時に、他のチャンネルを見ていてばんえい競馬を見ていなかった人々も流れてくるようになってきて、裾野が広がってきたように思われます。それが売上上昇につながっているなら好ましいことです。
  さらに未来はどうなるでしょう。コロナ渦をきっかけにして、VRを使った現地観戦風中継なんてのもおもしろいかもしれません。

2020年11月30日月曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第11回ドリームエイジカップ(11/29)

ばんえい重賞レース回顧
第11回ドリームエイジカップ(BG3)-2020年11月29日-11R 200m直 晴 1.2%
  1着 (7)アオノブラック(藤野俊) 1分48秒3
  2着◎(4)メムロボブサップ
  3着○(5)オレノココロ
   単勝 7 2,100円(5番人気) 馬複 4-7 2,060円 三連単 7-4-5 11,270円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえいの各世代選抜による対抗重賞、第11回ドリームエイジカップは、5番人気のアオノブラックが障害を2~3番手で越え、切れ味良く前を差し切って勝利、昨年に続き4歳馬の優勝となった。同馬は重賞はヤングチャンピオンシップ、ポプラ賞に続き3勝目。藤野俊一騎手はこのレース初勝利、重賞は前回のクインカップに続く今季2勝目で通算57勝。金田勇調教師はこのレース4度目の制覇で重賞通算22勝。

レース振り返り
  帯広競馬場は、気温はこの時期らしく夜は氷点下で冷えていたが、降水はほとんどなく馬場は乾燥。重くはないがそれなりに力の要る状況であった。
  レースは、スタートから勢いよく飛び出す馬と、やや控える馬がおり、第1障害あたりではかなりばらけた展開となった。先行争いは、やはり勢いのある4歳馬メムロボブサップと、久々のアアモンドグンシンが前に出て、アオノブラックも前の方へ、これに外からメジロゴーリキあたりが追いかける展開。各馬、一旦刻みを入れてからは、オレノココロ、キタノユウジロウあたりも早めに前の集団に近づく。前に行くと思われたコウシュハウンカイ、ミノルシャープあたりはやや控えめに進む。1,2障害中間あたりも同じような展開、そのような中、メムロボブサップが他馬を引っ張るように前に進み、キタノユウジロウが追い、その後にアアモンドグンシンそしてアオノブラック、オレノココロと続くような流れに変わっていった。そして、第2障害手前へはメムロボブサップとキタノユウジロウがほぼ同時に到着、後の4~5頭も続いた。ここまで55秒。
  後続が全頭到着する前に、メムロボブサップ、キタノユウジロウそしてアアモンドグンシンがほぼ同時に障害を仕掛けた。その中ではアアモンドグンシンが坂の途中で立ち止まり膝を少し折りかけた。メムロボブサップは一歩一歩力を入れながら坂を越えて先頭に立つ。キタノユウジロウもじっくり踏みしめて障害を越えた。しかし、これらを見るように一歩遅れて障害に挑戦したアオノブラックがスムーズに坂をクリア、坂を越えた時はキタノユウジロウとほぼ同じであったが、降りた勢いがアオノブラックが上でこれが2番手に上がった。さらに一歩遅れてオレノココロが障害を越え4番手、あとは間が開いて立て直したアアモンドグンシンと後ろから行ったコウシュハウンカイが障害を越えた。メジロゴーリキらその他の馬はさらに遅れた。
  先頭はメムロボブサップが逃げるが、アオノブラックが激しく追い、残り30mでほぼ並んだ。その後は2馬身ほど離れてキタノユウジロウ、これをさらに1,2馬身差でオレノココロが追う形。先頭争いは激しいたたき合いとなったが、アオノブラックの勢いが止まらず逆転してリード。メムロボブサップも懸命に対抗するが、じわじわ差は離れて、残り10mあたりで1馬身以上の差。アオノブラックはゴール前でもスピードが落ちず、そのままゴールを駆け抜けた。メムロボブサップは最後スピードが緩み、後ろから、キタノユウジロウを逆転しじわじわ伸びてきたオレノココロにも迫られたが、かろうじてかわし2着、1,2着を4歳馬が独占した。1番人気のオレノココロは3着、キタノユウジロウも粘ったが4着だった。その後、追っていたアアモンドグンシンが5番手で入りかけたがゴール寸前で転倒し、立ち上がれず競走中止。その間に遅れていたコウシュハウンカイが入り5着となった。

次走へのメモ
アオノブラック(1着):メムロボブサップの方に注目が集まる中、同じ4歳馬として、自分を忘れてもらっちゃ困ると言いたげのような、堂々とした走りで見事優勝となった。特に今回はメムロボブサップをマークするように前に付け、北見記念で失敗した障害もしっかり越えて、最後は持ち前の切れ味を生かした。やはり北見記念で重い荷物と強い相手との対戦を経験したことも、今回の勝ちにつながったのではないか。10kgのハンデも味方したか。次の目標は1月3日の天馬賞。ライバル・メムロボブサップの三冠阻止に全力を挙げる。
メムロボブサップ(2着):予定どおりの先行策だったのだろう。障害もしっかり越え、古馬の強いところは押さえて、そのまま行けそうな手応えだったが、いつも勝ってきた同世代ライバルに今回はうまくやられた。馬格的に荷物もこのあたりが限界に近かったか。次の狙いは当然天馬賞、定量戦となるので、今回敗れたアオノブラックには必ずリベンジを果たしたいところだろう。
オレノココロ(3着):正に若馬の勢いに敗れたイメージ。前半からかなり意識して前をマーク、障害もしっかり越えて激しく追ったが、やはり前の勢いが止まらなかった。この馬場と条件では致し方ないだろう。それでもよく追いかけたというところだ。ただこの後のレースで斤量が増えればこの馬の出番は必ずくる。次の狙いはもちろん正月の帯広記念だろう。900kg台なら。
キタノユウジロウ(4着):今回は積極的に前に行った結果、見せ場は十分に作れた。やはり前に行ければ、走りや障害力は安定しているので、力は十分発揮できる。重賞で経験値を上げてきた成果であるとも言えるだろう。次はやはり帯広記念を狙いに行くか。北見記念で重いレースは経験しているので対応はできそうだが。
コウシュハウンカイ(5着):前を行く馬に惑わされず、終始自分のペースで展開していた。トップハンデということもあり、無理には勝ちに行かなかったというところか。それでも最後は着を拾うなどこの馬らしい走りであった。次の狙いである帯広記念など、本来の得意の斤量に戻れば力は十分出せるだろう。
  その他では、北見記念では勝ったメジロゴーリキ(6着)は、今回は若馬勢に一気に行かれて追走一杯であった。この馬の展開ではなかったといえよう。重賞初挑戦で注目されたブチオ(7着)は出られることが満足であった。勝負に行かず自分のペースで走っていた。障害をひと腰で越えたのが収穫か。連覇を目指したアアモンドグンシン(中止)は、やはり実戦から遠ざかっていたのが厳しかったか。障害も力が十分入らなかったし、ゴール前の転倒は力尽きた感じだった。体調が戻ればまた活躍できるだろう

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 ワイド 4-7 5-7 各1枚
  若馬の勢いがあることはわかっていたが、ここでアオノブラックが来たか。いつもボブサップの陰に隠れていたから目立たなかったけど、互角には戦っていたからな。見落としというより、わかってたけど手が伸びなかった。それにしても4歳世代がワンツーとは今後が楽しみだ。でもオレノココロも頑張っていたよ。馬券の方は無◎○と2着3着パターン、アオノブラックが頭だったからダメだね。いつもの焼け石に水のワイドがかろうじて引っかかったけどまた大きなマイナスを積み重ねてしまった。来週はオークスなので歯止めをかけたいところだけど。
  今回収支 -5,030
   (通常分) -4,400 (配当)0 (投入)4,400
   (単複・ワイド)-630 (配当)770 (投入)1,400
  今年度累計 -17,980(11/29・ドリームエイジカップ終了時点)
   (通常分) -11,920 (配当 49,780 - 投入 61,700)
   (単複・ワイド) -6,060 (配当 15,040 - 投入 21,100)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  重賞は2週連続、次は12月6日(日)、3歳牝馬チャンピオン決定戦。ばんえいオークス(BG1)です。予想は前日までにアップしたいと思います。

2020年11月28日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第11回ドリームエイジカップ(11/29)

  今週から準ナイター開催となっていますので、発走時刻に注意です。さて、今週の重賞は、古馬の年齢別世代対抗戦、ドリームエイジカップです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第11回ドリームエイジカップ(BG3)
(2020年11月29日(日)19:25発走 帯広11R ダ200m 4歳以上馬齢選抜別定)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
アアモンドグンシン セン5 760 西将太 小林長 鹿毛 逃
コウシュハウンカイ 牡10 790 藤本匠 松井浩 栗毛 先
  ミノルシャープ 牡6 790 島津新 大友人 鹿毛 先
メムロボブサップ 牡4 770 阿部武 坂本東 鹿毛 先
オレノココロ 牡10 770 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  キタノユウジロウ 牡5 760 松田道 村上慎 栗毛 追
  アオノブラック 牡4 760 藤野俊 金田勇 鹿毛 差
  フナノクン 牡7 740 船山蔵 西邑春 栗毛 差
  ブチオ 牡7 750 舘澤直 今井茂 鹿駁毛 差
10 メジロゴーリキ 牡6 770 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ドリームエイジカップ」の概要と傾向
  ばんえいの中でも特殊な出走条件のレースで4歳から8歳以上まで馬の年齢別にそれぞれ賞金上位2頭が選抜される。重賞となって今年で11回目の開催で、名物レースとして板についてきた。
  この時期の重賞としては軽めの負担重量でハンデ差も大きく波乱を呼ぶことが多い。実際に、過去10年で1番人気は(2,2,1,5)と苦戦。そして5番人気以下で5勝もしており、連対率も高い。過去10年で三連単が10万円以上が実に4回、2013年には100万馬券も出ており、平均配当の高い重賞といえる。そしてその波乱を演出しているのが4歳、5歳の若馬。昨年も4歳馬だったアアモンドグンシンが勝っている。これも荷物が軽いことで、非力な馬にもチャンスが出てくる。騎手では鈴木恵介騎手が4勝と抜けているが、特筆すべきは重賞通算5勝にとどまっている長澤幸太騎手がこのレースは2勝しており、いずれも人気薄で高配当を呼んでいる。

今回のみどころ
  古馬重賞の中でも比較的軽い荷物ということもあり、障害の苦手な馬や、若馬にもチャンスが十分出てくる。本来、8歳馬のセンゴクエース、9歳馬のホクショウマサルあたりが最もこの条件に適した馬なのだが、いずれも出走権がないというのも皮肉だ。そうなると、10歳のオレノココロやコウシュハウンカイなどばんえいの横綱クラスに対し、ミノルシャープ、メジロゴーリキをはじめとする比較的若い世代がスピードで対抗、激しい戦いとなりそうだ。また、ユニークな毛色で人気のあるブチオや、久々に復帰したアアモンドグンシンが出走、注目となりそうや。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 アアモンドグンシン:5歳馬。6月の北斗賞2着以降脚元不安で長期休養しここが復帰初戦。元々古馬とも互角に戦っており、3月のチャンピオンCなどにも勝っている。北斗賞では膝を折りながらも立て直して追い込んだように、障害に多少難があっても勢いで立て直してくる。どこまで回復しているか。
 2 コウシュハウンカイ:8歳以上代表。今シーズンはオッズパーク杯と岩見沢記念の重賞2勝。近走はハンデ差もあって厳しいレースが続くが掲示板は外していない。抜群の安定感のある走りで障害も確実に越える。しかしこのレースは過去は出走権を逃したり着外に沈んだり、なぜか相性の悪いレースである。
 3 ミノルシャープ:6歳代表。今シーズンは特に前半に北斗賞、旭川記念、グランプリと破竹の重賞3連勝、先行力と直線での粘りが増し、実力のあるところを見せている。しかしながらそれ以降は馬体重を大きく減らすなど体調面で心配があり、北見記念も全く力を出せなかった。立て直せているか。
 4 メムロボブサップ:4歳のトップランナー。3歳三冠と4歳も現在二冠、いずれも他馬をねじ伏せての快勝。古馬オープンとの対戦でもコウシュハウンカイらトップクラスに勝ち、また、軽量戦の疾風賞では0分48秒の驚異的なタイムを出しスピードのあるところを見せた。先行力もあって障害も上手い。
 5 オレノココロ:8歳以上代表の10歳馬。今シーズンは掲示板を外しておらず成績は安定しているものの、夏に休養を入れたこともあって、まだ重賞勝ちはない。ここらあたりで勝っておきたい。荷物が軽めで速い展開になると厳しいが、直線勝負になれば力は何枚も上。3度目の優勝のチャンス。
 6 キタノユウジロウ:5歳馬ながら重賞は積極的に出走している。北見記念までは特別戦を含め7連続5着の珍記録を持っており、それだけ走りは安定していることを示している。北見記念では直線先頭に立ち各馬にわずか1秒5差まで迫っている。決め手に欠く部分があるのでなるべく前で勝負したい。
 7 アオノブラック:4歳馬代表の1頭。いつも同世代ライバル・メムロボブサップの後塵を拝してはいるが、他との対戦では力のあるところを見せている。高重量戦の北見記念にも挑戦、さすがに障害を上がれなかったが良い経験ができた。障害力と直線での粘りがモットーで今回の条件なら十分対応できそう。
 8 フナノクン:7歳馬。登録のあったマルミゴウカイが出走が整わなかったため出走の機会が巡ってきた。昨年のこのレース以来の重賞出走。調子の良い時は積極的な仕掛けと粘りでレースを盛り上げる存在だが、今シーズンは障害で苦しみ未勝利となっている。重量的には手頃であり流れに乗れれば見せ場も。
 9 ブチオ:7歳代表。鹿駁毛という珍しい毛色でファンに人気がある。過去にも重賞出走のチャンスはあったものの力不足で出走できなかった。しかし力をつけ勝ち星を重ね、今回は実力で出走権をもぎ取った。脚質的には好位からの差しタイプで直線も粘り強い。障害は得意とは言えないが崩れは少ない。
 10 メジロゴーリキ:6歳。近走は、力は持っていながらなかなかそれを発揮できない状況が続いていたが、北見記念では上手く流れに乗って最後は後続を振り切って快勝、重賞5勝目を上げた。先行力が持ち味であるが最近は展開に幅が出てきている。障害は上手いはずだが遅れを取ると上がれないことも。

展開予想
  通常の特別戦並みで軽めの負担重量、さらに馬場も水分を含んでくるとなると、ペースが速くなるのは必至か。若馬が多く先行馬が多いことも流れを読む上での重要なポイントとなってくる。本来ならメジロゴーリキ、ミノルシャープといったあたりが先に行きたいところだが最近は動きが重いイメージ。そうすると勢いのある4歳馬メムロボブサップあたりが思い切って前いくことも考えられる。久々のアアモンドグンシンも調子が戻っていれば前に行くか。これらにコウシュハウンカイがついていくという展開となりそう。オレノココロは前を見ながら後方から行く流れとなるか。いずれにせよ第2障害での勝負となりそう。先行馬勢はある程度引き離してリードを保ちたい。

【はむ!の見解まとめ】
  年齢別ということもあって、ブチオや久々のアアモンドグンシン、フナノクンといった珍しいところが出走し、華やかなメンバーが揃ったイメージ。それぞれの走りにも注目だが、勝負となるとやはり現時点での調子が良く実力がある馬たちの戦いとなるか。
  その中で4歳馬◎(4)メムロボブサップに勢いを感じ、思い切って本命に推してみた。動きが良く、障害もしっかり越えてくる。軽めとは言え初めての重さの荷物は厳しい条件だが、前走特別戦のオータムカップから15kg増加するだけであり、許容範囲とみる。過去4歳馬も善戦しており、現在の勢いを以てすればそのまま勝ちきることも十分可能だ。
  もちろん○(5)オレノココロも万全の態勢。ばんえい界のトップに君臨するこの馬も今シーズンは重賞未勝利、このあたりで勝ちたいところだろう。懸念材料があるとすれば若馬勢のスピードに押されて、慌てて障害のミスなどが出ること。崩れることはないだろうが、一歩遅れることも考えおきたい。そしてもう一頭の実力馬▲(2)コウシュハウンカイも相変わらずの安定感。ハンデが気になるところではあるが、北見記念以降は一息入れて、しっかり前を向いて走れる状況であり、やはり上位には残ってくるだろう。
  さらには5か月ぶりの出走となる△(1)アアモンドグンシンも実力では侮れない。障害を越えてくればスンナリと勝ちきることも。しかしどこまで体調を戻しているかがポイントで当日の馬体重やパドックで見極めたいところ。その他では、北見記念に勝った注(10)メジロゴーリキも得意の大外枠に入ってもう一丁あるかもしれない。流れは厳しいと見るが。(7)アオノブラックはどこまでついて行けるか。人気の(9)ブチオは前に差なく付けて行って障害を切れればしぶとい脚で見せ場もありそうだが現状では厳しいか。

はむ!の馬券狙いどころ:
  前回ごっそりやられたので、今回はなんとか元に戻したいが、無理に取り戻しに行くより、これ以上マイナスが増えないように頑張っていきたい。
  狙いはメムロボブサップに定めてみたがどうだろうか。あとは安心感のある10歳馬2頭を絡めて、なるべく絞ってしっかり取りに行きたい。ブチオも応援したいが、みんなが買いそうなので、今回は見守ることとしたい。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 4,5,2 BOX 合計6通り 各100円
      4→5,2,1→5,2,1,10,7 合計12通り 各100円
      5→4,2,1→4,2,1,10 合計9通り 各100円
      2,1→4=5,2,1 合計8通り 各100円
  枠複 4=5,2 5=2 合計3通り 各300円 合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 4 700円
  ワイド 10=4,5,2,7 7=4,5,2 合計7点 各100円
  合計 1,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】西康幸調教師について
  ばんえい界で一つ悲しいニューズがありました。現役時代に農林水産大臣賞典(現在のばんえい記念)をフクイチで勝利するなど重賞14勝、騎手リーディングの獲得経験があり、調教師としてもナカゼンガキタでばんえいオークスを優勝するなど415勝を挙げ、名騎手、名調教師でもあった西康幸が亡くなりました。59歳の若さでした。もう一つのばんえい馬産地でもある岩手県出身で、兄の西弘美現調教師といは騎手時代からライバル同士でもあり、また、それぞれの息子が活躍(西康幸調教師が西将太騎手、西弘美調教師が西謙一騎手)するなど一族でばんえいを引っ張る存在でありました。ご冥福をお祈りするとともに、その意志を受け継ぐ次の世代の活躍が期待されます。

2020年11月17日火曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】回顧・第45回クインカップ(11/15)

ばんえい重賞レース回顧
第45回クインカップ(BG3)-2020年11月15日-11R 200m直 晴 1.9%
  1着◎(10)ジェイカトレア(藤野俊) 2分03秒2
  2着 (6)ジェイセリナ
  3着 (1)ドルバコ
   単勝 10 200円(1番人気) 馬複 10-6 1,190円 三連単 10-6-1 24,090円
 ※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
  (◎○等は、はむ!の当初予想印)

  ばんえい4歳牝馬の重賞、第45回クインカップは、1番人気のジェイカトレアが障害を先頭で降り、後続の猛追をかわして優勝。黒ユリ賞、ばんえいオークスに続く重賞3勝目で、昨年のミスタカシマに続き世代牝馬3冠を達成した。藤野俊一騎手はこのレース2017年のブルーオーシャン以来3年ぶり4度目の制覇、重賞は今シーズン初勝利で通算56勝目。平田義弘調教師はこのレース2勝目で重賞通算10勝目。

レース振り返り
  帯広競馬場はこの週から凍結防止のロードヒーティングが稼働、この場合、馬場は乾燥して重くなる傾向だが、それまでの降水による水分が残っていることもあって、やや微妙な馬場となっていた。
  レースは、各馬一斉スタートし第1障害へ、サクラユウシュン、オージョ、ドルバコあたりが先に第1障害を越え、各馬も続いた。シンエイジョッパリがやや出遅れ後方からの競馬となった。その後は各馬小刻みな動きで出たり入ったりの流れ。前に出かけたサクラユウシュンにナカゼンダッテ、シャンハイオトメ、外からクイーヴォラそして大外のジェイカトレアも続き、このあたりが先頭集団を形成するもあまり差のない展開でゆるやかな流れ。1,2障害中間あたりからはナカゼンダッテ、シャンハイオトメにクイーンヴォラ、最内のドルバコあたりも前に出た。第2障害にかけてはクイーンヴォラが前に出てこれが先頭で障害手前に到着、その他の各馬も追いつき、ほぼ横一線に。ここまで64秒とややスローペース。
  各馬息を入れてから、最初に障害を仕掛けたのはクイーンヴォラ。しかし坂の7分どころでストップ。そしてすぐに隣のジェイカトレアが障害に挑戦、内からはマオノクイーン、シャンハイオトメ、ドルバコあたりが次々と仕掛けていた。その中でもスンナリと障害を越えたのがジェイカトレアでこれが先頭で直線へ。続いて、マオノクイーン、ドルバコが障害をひと腰で降り、ふた腰かかったシャンハイオトメ、オージョがこれに続いたが、さらにその間からジェイセリナが勢いよく障害を越えた。サクラユウシュンは障害でストップし座り込んでいた。
  先頭はジェイカトレアが2馬身ほどのリードを保ち進む。これマオノクイーンをかわしてドルバコが2番手で追うが、障害6番手あたりから一気に追ってきたのがジェイセリナで前を行く馬を次々とかわした。残り30mあたりでドルバコにも並びかけ2番手争い、さらに先頭のジェイカトレアにも迫る勢い。残り20mを切って半馬身差ほどにまで迫ったが、ここでジェイカトレアも二の足を使い、逃げ込みを図る。ジェイセリナも懸命に追うが、ジェイカトレアの脚色は衰えずそのままの態勢でゴールを駆け抜けた。そして、ジェイセリナがそのまま2着に入り、さらに半馬身差で抜かれても粘っていたドルバコが3着に流れ込んだ。4番手争いは、マオノクイーン、オージョが争っているところをシャンハイオトメが割り込んで4着に入った。2番人気のサクラユウシュンは障害で崩れ最後方はら最後追い込んだが7着、当欄で対抗としたシンエイジョッパリはスタート直後の遅れを取り戻せず最下位の10着に終わった。

次走へのメモ
ジェイカトレア(1着):大外に入り、決して楽な展開ではなかったが、最後は力で勝ったと言える。ジェイセリナの鋭い追い込みにも動じることなく最後は突き放しており、着差以上の力強さを見せた。やはりこの相手なら格上であることを証明したというところだろう。障害力も光った。馬格があり体力もありそうなのでこれからも古馬に混じって活躍できそうなイメージだ。次の目標だが、正月の天馬賞があるがメムロボブサップなど強すぎる相手が揃っているので、その後のヒロインズカップでナナノチカラ以来の牝馬重賞完全制覇を狙いに行くか。ここもミスタカシマという強い先輩が立ちはだかる。
ジェイセリナ(2着):今回は何と言っても苦手な障害をひと腰で越えてきたのが大きい。このレースは追い込みが決まり連に絡むケースが多いが、この馬もその例となった。鈴木騎手がトライアルで失敗した借りを返す形になった。重賞となりペースが落ち着いたのも好走の要因となったか。荷物が重くなるとチャンスがありそう。今後は大きいところではヒロインズカップの出走権も見えてきたが、この馬は今後どのあたりを目標に置いて続けていくかに注目。
ドルバコ(3着):最内枠が良かったか。前半から上手く流れに乗せて、後半勝負にかけていた。障害も隣の馬に合わせる形でスムーズに越えていた。もともと切れ味もあるタイプだが、直線での粘りはなかなかのものであった。上手にレースを進めて7番人気ながら馬券圏内に食い込んだと言えよう。自己条件に戻れば怖いものはないはず。勝ち星を重ね早く上位で戦ってほしい。
シャンハイオトメ(4着):最下位人気だっただけに、4着は好走と言える。ここ2走は障害で崩れており、今回も一旦障害で立ち止まったが、ひと腰めで坂の頂上まで来ていたことで、後の処理がスムーズにいった。ただ最後の粘りを見るとひと腰で越えていればさらなる上位もあったと悔やまれる。クラス慣れすればまたチャンスも出てくるだろう。
マオノクイーン(5着):やはりこの馬は軽馬場のほうが得意なタイプだろう。流れそのものは悪くなかったし、直線の粘りも見せていたが、最後は厳しくなった様子。しかしトライアル勝ちで変に期待されたが、初重賞出走ということを考えると今回の成績としてはまずまずと言えよう。この馬も更に力を付けて強くなりそう。
  その他では、重賞2勝のオージョ(6着)は、自分のペースで行ってある程度先行してここまで粘ったのだから現時点での力関係を見ると十分な成績と言えよう。サクラユウシュン(7着)は懸念された障害でのミスがここで出てしまった。最後の追い込みの脚を見ると非常にもったいないイメージ。もっと強い相手の時力を出せるタイプか。立て直しは可能。当欄で対抗に推していた5番人気のシンエイジョッパリ(10着)は、やはり人馬とも重賞を意識しすぎたか。最初から行き脚が良くなく、リカバリーにもエネルギーを要し、最後はいっぱいになっていた。まだ経験不足に見えたので自己条件で立て直してほしい。

はむ!の予想(馬券)結果
  的中 単勝 10 7枚
  ジェイカトレア牝馬3冠はやはり強さを見せたね。最後はだいぶ迫られていたけどそれでも振り切るあたりは強かった。しかし、軽視したジェイセリナが障害を越えてきたからこれはやられたと思ったね。ドルバコもしぶとかった。馬券は安い単勝のみ。シンエイジョッパリとサクラユウシュンがダメだったから仕方がないな。密かにワイドで狙ったシャンハイオトメが3着でも来てくれれば面白かったんだけど。しかしここのところ3連単が荒れるね。またマイナス増加だよ。この流れで年末に向かうのかな。
  今回収支 -4,600
   (通常分) -4,600  (配当)0 (投入)4,200
   (単複・ワイド) ±0  (配当)1,400 (投入)1,400
  今年度累計 -12,950(11/15・クインカップ終了時点)
   (通常分) -7,520 (配当 49,780 - 投入 57,300)
   (単複・ワイド) -5,430 (配当 14,270 - 投入 19,700)

今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
   ・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)

  次の重賞は2週間後の11月29日(日)、4歳~8歳以上までの各年齢別対応重賞、ドリームエイジカップ(BG3)です。予想は前日までにアップしたいと思います。