ばんえい重賞レース回顧
第45回ばんえいオークス(BG1)-2020年12月6日-11R 200m直 晴 1.2%
1着◎(9)アバシリルビー(西将太) 1分50秒2
2着△(10)ニセコヒカル
3着○(4)エンゼルフクヒメ
単勝 9 260円(2番人気) 馬複 9-10 2,320円 三連単 9-10-4 8,290円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等は、はむ!の当初予想印)
ばんえい3歳牝馬チャンピオン決定戦、第45回ばんえいオークスは、2番人気のアバシリルビーが障害4~5番手から一気に前を抜き去って、そのまま粘り込んで快勝。この馬にとって初の重賞制覇となった。西将太騎手は昨年2月の黒ユリ賞以来約1年9か月ぶりの重賞制覇で、オークスは2017年ナカゼンガキタで勝って以来2勝、重賞は通算6勝目。金田勇調教師は6年ぶり3度目のオークス制覇で重賞は通算23勝目。
レース振り返り
帯広は降水、雪などはないものの、冬らしい寒さとなっており、乾燥傾向ながらも水分を適度に含んだ馬場で、適度に重めとなっていた。
レースは、スタートから一斉に飛び出し、第1障害ではアヴエクトワとアバシリルビーあたりが前に出て、あとの馬もバラバラと第1障害を越えていった。キラリが遅れて後方からの競馬となった。その後は各馬が刻みを入れて、流れが落ち着き、全体としては、予想されたとおりアヴエクトワがハナを行き、あとの馬は出たり入ったりながら、牽制し合うように進んだ。1,2障害中間からはアーティウィング、ヒメトラマジックといったところが前に出て、アバシリルビーとフォルテシモ、ニセコヒカルらがついて行き、その後ろからエンゼルフクヒメ、コウシュハハイジーらが追走する形となった。第2障害手前には先に行ったアヴエクトワ、アーティウィング、ヒメトラマジックの3頭がほぼ同時に先着、少しして後の馬も続々と到着した。ここまで57秒とまずまずのペース。
第2障害はアヴエクトワとヒメトラマジックがほぼ同時に仕掛けた。アヴエクトワは行き脚がつかず坂の3分どころでストップ、ヒメトラマジックの方が押っつけながら障害を越えてこれが先頭、ほどなく続いたフォルテシモと大外のニセコヒカルが勢いよく障害をクリア、これが2,3番手争い。一歩遅れて十分溜めていたエンゼルフクヒメ、さらにわずかに遅れてアバシリルビーが障害を越えてきた。
先頭争いはヒメトラマジックを頭に、フォルテシモ、ニセコヒカルの3頭がリードしていたが、これにエンゼルフクヒメがじわじわ迫り、さらにアバシリルビーが抜群の切れ味で前に迫り、5頭が横一線に並ぶ展開となった。しかし、アバシリルビーの勢いが止まらず、一気に前の馬を抜き去り、残り30mで先頭に立った。アバシリルビーはその勢いを維持したままゴールに向かう。これにヒメトラマジックが食らいつき、ニセコヒカルも二の足を使って前を追う。エンゼルフクヒメもじわじわ迫るが差はあまり縮まらない。残り20mを切ったあたりでヒメトラマジックが一杯になり後退、アバシリルビーもスピードが緩むが粘る。半馬身差でニセコヒカルが追い、エンゼルフクヒメもようやく追いついてきたが、そこまで。アバシリルビーが粘りきってゴールを通過した。2番手争いはニセコヒカルが最後でエンゼルフクヒメに迫られたが振り切って2着。1番人気エンゼルフクヒメは3着だった。3番人気となっていた注目のコウシュハハイジーは障害は越えていたものの直線で失速し9着に終わった。
次走へのメモ
アバシリルビー(1着):持てる力を存分に発揮したレースであった。最後も緩みかけたが粘りきって勝利、やはりかなり成長して力を付けてきていた。障害越えも溜めに溜めた上で挑戦、上手ではなかったが、これぐらいの荷物なら問題ないというくらいの動きであった。降りてからの切れ味の鋭さは一流のものを持っている。カネサブラックの産駒ということもあり、まだまだ大きいレースでも活躍できそう。今後は、まずはダービーで牡馬勢らを相手に力試しか。今の勢いならある程度はやれそう。その後はヒロインズカップにも挑戦してほしい。
ニセコヒカル(2着):好位置に付け、一旦は先頭を伺うような走り。最後の粘りも大したもので、虎視眈々と上位を狙っていたかのようであった。大外枠もこの馬には問題なかった。この馬も、父母同様、大きいレースの方が力を出せるタイプのように見える。クラスはB3に上がるが、これくらいの位置なら十分戦える。さらに勝ち星を重ねて上位進出が望まれる。
エンゼルフクヒメ(3着):この馬としては全く問題のない走りで、位置取りもいつもどおりで問題はなかった。今回は相手の切れ味が勝ったというところだろう。しかし最後まで失速することはなく力のあるところは見せた。馬場がもう少し軽ければさらに鋭く伸びていったかもしれない。ダービーも出走可能ではあるがチャレンジするか。
フォルテシモ(4着):この馬も力は付けてきている。障害も上手で安定感がある。ただ爆発力がなく、4着に粘り込むのが精一杯であった。ただ、シベチャタイガー産駒ということもあり、まだまだこれから成長して力をつけていくというイメージだ。今は自己条件B3クラスで勝つ味を覚えたい。
ドラゴンチナツ(5着):初めての重賞で、様子見のレース展開ではあったが、苦手の障害もじっくり構えてクリア、末脚自体はしっかりしていて、最後で掲示板内に食い込んだ。この馬もまだこれから力を付けていくタイプだろう。B4クラスに上がったばかりだがまだこれからの馬である。
その他では、直線で一旦は先頭に立ったヒメトラマジック(6着)は、レース運びは悪くなかった、馬体重減もあり最後は一杯になったが、馬は真面目に走っていた。自己条件なら安定した力を出せそう。アーティウィング(7着)も積極的に行っていたが、伸びを欠いた。最内枠はあまり力を出せないか。あとは、母が白毛の馬で注目されていたコウシュハハイジー(9着)は、いつもの走りができず、切れ味も不発で最後は力尽きた。まだ小柄で非力感があり、やはり重賞で勝ち負けするにはもう少し力を付けたい。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 三連単 9-10-4 1枚 単勝 9 7枚 ワイド 2-10 4-10 各1枚
アバシリルビーは最後が心配だったけどよく粘ってくれた。やはり力をつけてきたイメージだね。密かに狙っていたニセコヒカルもよく追い込んできた。エンゼルフクヒメも頑張ったがやはり馬場が重かったかな。
馬券の方はアバシリルビーを本命にしていたからバッチリと言いたいところで確かにプラスにはなったけど、いろいろ買いすぎているのでトータルのマイナスを解消するには至らなかった。特に枠複の8-8を買っておかなかったのが悔やまれる。3連単ももう1枚買えていたような。折角当ててもこういう取りこぼしをしていると、なかなかプラスにはなれないんだよな。買い方下手。ま、年末年始の重賞シリーズも頑張れたらと思う。
今回収支 +5,320
(通常分) +3,990 (配当)8,290 (投入)4,300
(単複・ワイド)+1,330 (配当)2,730 (投入)1,400
今年度累計 -12,660(12/6・ばんえいオークス終了時点)
(通常分) -7,930 (配当 58,070 - 投入 66,000)
(単複・ワイド) -4,730 (配当 17,770 - 投入 22,500)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2020データ・馬券成績表)
次の重賞は、年末年始開催での重賞シリーズの時期に入ります(12月29日(火)ばんえいダービー、30日(水)ヤングチャンピオンシップ、1月2日(土)帯広記念、3日(日)天馬賞)。まずは29日、3歳クラシック最終戦、ばんえいダービーです。予想は年末の重賞2レースをダービー前日まで、そして年始の重賞は元旦1日までにアップできればと思っています。
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