また平地競馬のそれもJRAの話なんですが(結局世の中の話題がそちらに傾倒するので・・)、今週のGIジャパンカップの興味もさることながら(ゴールドシップ最後の始動、得意でない府中でどうか)、12月13日の香港国際競走に(JRAの)オークス馬ヌーヴォレコルトを始め日本馬が大挙して出走します。特にマイルにはモーリスとフィエロ、スプリントにはストレイトガールとサクラゴスペルと、それぞれ日本で行われた秋のGIの1,2着がそのまま出走。特に短距離路線ではそういうローテーションができてしまった感じがします。来年からは日本馬が出る海外のレースの馬券も買えるということもあり、国際化・ボーダーレス化は世の中の流れなんだとは思いますが、筆者的にはなんだか腑に落ちない感じもします。上手く言えませんが日本で勝った馬がNo.1じゃないのか?と・・・視野が狭いのでしょうか。
地方競馬やばんえいは、当面国際化とは無縁の世界ではありますが、いつどんな黒船がやってくるかわかりません。その時に備え、上向き加減の今、運営面でも基礎体力をつけておいてほしいものです。
それでは今週のばんえい重賞の予想です。今週は久々のG1レース・ばんえいオークスです。今開催から発走時刻が19時05分と、1時間以上早まっているので注意が必要です。
【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ばんえいオークス(BG1) (2015年11月29日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 (展開目安) |
△ | 1 | メムロコマチ | 牝3 | 670 | 西謙一 | 西弘美 | 栗毛 差 |
○ | 2 | ワタシハサクランボ | 牝3 | 670 | 藤本匠 | 皆川公 | 青毛 先 |
◎ | 3 | シリウス | 牝3 | 670 | 藤野俊 | 長部幸 | 鹿毛 差 |
4 | タキニシサンデー | 牝3 | 670 | 西将太 | 大橋和 | 芦毛 逃 | |
5 | レジーナ | 牝3 | 670 | 赤塚健 | 久田守 | 鹿毛 差 | |
6 | ホクショウモモ | 牝3 | 670 | 松田道 | 松井浩 | 鹿毛 逃 | |
▲ | 7 | アスリート | 牝3 | 670 | 島津新 | 服部義 | 鹿毛 追 |
注 | 8 | サンノハヤヒメ | 牝3 | 670 | 浅田達 | 金田勇 | 栗毛 差 |
9 | サカノメイホウ | 牝3 | 670 | 工藤篤 | 村上慎 | 栗毛 先 | |
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ) 三連単 3→2,7,1,8→2,7,1,8,4 合計16通り 三連単 2,7,1→3→2,7,1,8 合計9通り 三連単 2,7,1→2,7,1,8→3 合計9通り 三連複(BOX) 2,7,1,8 合計4通り (はむ!のワイドで勝負!) ワイド 2=3,7,1,8 8=3,7,1 合計7点 |
【はむ!の見解】(個人的見解です。)
みどころ:
ばんえいの場合、牝馬限定の重賞が少なく全体で4つしかなく、平地競馬に比べ極端に少ない。これはばんえいの場合やはり牡馬との力の差があること(時々強い牝馬が出ることがあるが。)、牡馬は活躍時期が長いこともあり、牝馬の絶対頭数が少ないことなどが考えられる。そのうちG1格付けがされているのはばんえいオークスのみである。
このことからも牝馬最高峰のレースであるばんえいオークス。やはりこのレースに勝つことは大きな勲章である。各陣営なんとしても取りたいところ。定量戦ということもあり、過去の勝ち馬を並べるとサダエリコ、アンローズら名牝と呼ばれる馬も多いが、2006年のキキリンドウら伏兵の馬の勝利もしばしば見られる。また、昨年のフェアリードールや5年前のキクスイナイトなど2着に人気薄が突っ込むことがあり、人気馬と人気薄馬の組み合わせが見られる。普段一斉に顔合わせることが少ないメンバー、冬シーズンの最初で雪の影響などで馬場状態の変化が多いのも傾向がつかめない原因だろう。
さて、今年の基本的勢力図としては、今年2月の黒ユリ賞を制し、7月のばんえい大賞典で牡馬勢を抑えて勝ったシリウスが実績的としては抜けており、これを巡っての戦いということになるだろうが、各馬ともこのレースに照準を合わせてきており、当然逆転も視野に置いているだろう。
各馬寸評:
1 メムロコマチ:黒ユリ賞ではよもやの場面も見せ勝利目前まで行ったり、オープン特別(秋桜賞)でも最内枠からスルスルと抜け出して快勝、菊花賞でも好走しているなど、力に不足はない。障害もそれなりにこなせるが、もたつくと持ち前の切れ味が全く不発に終わるときもある。
2 ワタシハサクランボ:2歳時から完成度の高かった馬で、ナナカマド賞3着などの実績があるが、一時期は不調が続いていた。しかしここ数戦はしっかり走れるようになってきている。重賞になって負担重量加増になることには不安があるが、先行できればかなりしぶとく粘りそう。
3 シリウス:重賞2勝と実績はナンバーワン。定量戦なので実力どおり走れば最有力であることには違いない。しかし全く死角がないわけではない。障害もまれに怪しい時があるし、展開に左右される面がある。休養明け以降は相手が強かったとは言えまだ重め残りの感が。他馬との比較がポイント。
4 タキニシサンデー:同世代戦の主要なレースは全部出ている。成績は十分ではないがレース経験は豊かだ。本来は逃げて粘るタイプの馬のはずだが、全体のペースが速くなりレース中盤から後手をとってしまうとなすすべがなくなる。今回は序盤から先手を取りに行くか。
5 レジーナ:同クラスの馬たちと出走権を争っていたが、ここ2、3戦で賞金を追加し、オークス出走にこじつけた。アキバオウショウ産駒で切れ味を持っており人気薄でも突っ込んでくることがある。重賞での力は未知数だが、好位置につけられれば見せ場はあるかもしれない。
6 ホクショウモモ:2歳時は上位争いをしていたが、3歳になると相手強化の中自分の走りができず苦しんでいた。しかし軽馬場になればこの馬の能力が一気に開花し、スピードで押しきる。負担重量が重くなるのはマイナス要素だが、前半から勢いに乗って前に行ければ大駆けも
7 アスリート:2歳時はそこそこ活躍していたが、今シーズンは平場戦をコツコツと走って徐々に力を付けている。菊花賞では障害が上れず競走中止となったが、これは急激な荷物増加も原因。メンバー中随一と言って良い鋭い切れ味を持っており、最大の課題の障害をなんとか越えて行きたい。
8 サンノハヤヒメ:唯一出走した重賞の黒ユリ賞で4着と善戦して以降、3歳の自己条件戦では勝ち負けを繰り返していた。馬体重がそれほど増加していないが、その間にも浅田騎手を主戦にびっしり鍛えられている印象だ。脚質も自在で切れ味もある。追い比べになれば。
9 サカノメイホウ:この馬が本来の調子なら、踏み込みのしっかりした力強い歩きでリードしていくのであるが、近走は調子が上がっていない。特に時計の速いレースではついていけていないようだ。ただ同世代戦だと燃えるのか上位馬とも互角以上に戦えることもあり注意は必要。
はむ!の予想まとめ:
今週は北海道方面は大雪が降って馬場は軽くなっている。しかしばんえいのコースはロードヒーティングも効いていているので、どこまで乾いてくるかもポイント。そういう状況をもとに、まずは、実績上位のシリウスが中心になると見て、これを負かす馬がいるかという観点で予想を考えた。どの馬にも魅力はあるが、逆にどの馬にも足りない点がある。前に行きそうなのはタキニシサンデー、ホクショウモモといったところか。スピードはあるが逃げ切りまではどうか。ワタシハサクランボ、アスリートあたりの差し馬は逆に早く行かないと追いつけない可能性がある。
そう考えると、やはり力のあるシリウスは安定している。思わぬ逆転はあるかも知れないが少なくとも圏外に消えることは考えづらい。したがってこの馬を本命に置かざるを得ない。シリウスが負けるとしたらそれは奇襲だろう。そうなると切れ味のある馬を狙いたい。ワタシハサクランボは、先行力がある上に切れ味もある。調子も上がってきており、重賞好走の経験も生かされて走りきる力は持っていると見てこの馬を対抗とした。単穴というより3番手評価はアスリート。切れ味ならこの馬だ。障害をなんとかクリアしてほしいが。あとは調子の上がっているメムロコマチを押さえるか。穴狙いとしては、やはり切れ味のあるサンノハヤヒメが気になる。先行力のあるタキニシサンデーやホクショウモモも捨てがたいが、逃げ切りとなるとどうか。その他の馬も気にはなるが手を広げすぎるとキリがないので、これくらいに絞って狙いたい。
はむ!の馬券狙いどころ:詳細は上表
予想は予想。馬券は馬券。予想はやはりシリウスだけど、馬券となるとやはり高めを狙いたい。本来なら絞りに絞って狙う組み合わせは厚めに・・といきたいところだが、やはり当てたい気持ちもあるので三連単を中心に。なんとか当たっても取りガミだけは避けたい。ワイドは穴目の2頭から。
今回の結果回顧はレース数日以内にアップします。
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