ばんえい重賞レース回顧
第41回ばんえいオークス(BG1)-2016年12月4日-10R 200m直 曇 1.5%
1着 (8)ホクトノホシ(村上章)2分15秒8
2着◎(4)ヒカルナナヒメ
3着 (1)コウシュハローヤル
単勝 9 6,740円 馬単8-4 28,270円 三連単 8-4-1 611,230円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  ばんえいの3歳牝馬の最高峰、第41回ばんえいオークスは人気薄9番人気のホクトノホシが先行する有力馬を次々かわして差しきり勝ち。重賞初出走で初優勝。また、鞍上の村上章騎手はデビュー21年目にして嬉しい初重賞制覇となった。
  この日の帯広はこの時期にしては気温が高く、渋い馬場で時計のかかる状況であった。
  レースは前半から各馬牽制しあいながら進みかなりのスローペース。各馬刻みを何度も入れ、出入りはあるもののほぼ横一線のまま第2障害手前まで進む。各馬一斉に揃ったところから、ヒカルナナヒメが先に仕掛け、ほとんど差がなくフジノウンカイとコウシュハローヤルそしてラッセルクインも相次いでチャレンジ。各馬障害で力が入り苦心したが、ヒカルナナヒメが崩れずに最も先に障害を抜け出しフジノウンカイがこれに続く。一歩遅れてコウシュハローヤルとラッセルクインが続き、さらに遅れて、障害を溜めてひと腰で抜けてきたホクトノホシが続く。残り30m地点までは前を行く4頭が先頭争い。そしてラッセルクインが脚色が怪しくなりストップ、その間をホクトノホシがかわし前を追う。その後最内で激しく追っていたコウシュハローヤルが詰まり、フジノウンカイも脚色が鈍る。その間に先頭に出たヒカルナナヒメも残り15m程度の所で詰まる。その間を外からホクトノホシが脚色よくかわし先頭へ、そしてそのままゴールまで駆け抜けてゴールした。その後は、いっぱいになりながらヒカルナナヒメが巻き返し2着を死守。同じく何度も詰まったコウシュハローヤルがフジノウンカイを最後振り切り3着に入った。1番人気のラッセルクインは最後ビュウティハートにもかわされ6着に終わった。
次走へのひとことメモ
  ホクトノホシ(1着):してやったりの快勝。元々先行タイプの馬で今回も行けるところまで行くという姿勢だったが、ペースが遅くなって、逆に無理に追う必要がなかった。差の無い位置から他馬の様子を見つつ障害を上げることに集中。後は前を行く馬を一頭ずつ拾いながら走りきった。この馬の持ち味を生かした村上騎手の好騎乗だったと言える。馬格もある馬で勝ってみればG1馬の風格を持った馬だ。これで一気に3ランクアップしB1クラス。今後は相手も急激に強くなり厳しくなるが、今回のように自分の走りに徹すれば勝負に参加可能だ。ひとまずは暮れのダービーに出走して力試しか。
  ヒカルナナヒメ(2着):前半から十分力を溜めて障害はトップ抜け、この馬の狙いどおりの走りだった。最後の直線で詰まることまで計算に入っていたと思われるが、勝った馬の勢いに出し抜かれたというところ。力は十分に発揮できている。やはり次はダービーに挑戦だろう。同世代牡馬相手のレースでも上位に食い込んでおり、善戦に期待。
  コウシュハローヤル(3着):やはり上手く流れに乗れた。最内枠もこの馬にはかえって良かったかもしれない。最後の直線で一瞬の切れ味を見せた時はあわやと思わせた。この馬は父親の影響か大きいレースの方が力が出そう。自己条件(B3)で勝ち星を重ねていきたい。
  フジノウンカイ(4着):スローペースに乗ってこの馬としては積極的に前に行く競馬。最後の直線は追い比べとなったが、併走していた他馬ほどは余裕はなかったかもしれない。その分だけわずかの差で4着となった。ただ障害など安定感があり今後のレースで発揮できるだろう。
  ビュウティハート(5着):繰り上がり出走で無欲の走り。その分無理に追わず自分のペースで走れ、最後は詰まったラッセルクインをかわして5着まで粘り込み。この馬なりの走りができ経験を積めた。自己条件(B4)に戻ればこの経験が生きるだろう。
  その他では注目されたラッセルクイン(6着)、やはりいきなりの重賞の荷物は厳しかったか。ただ崩れたわけではないので自己条件に戻れば巻き返し可能。ダービーには出走権的に賞金が少し足りていない。人気のタナボタチャン(7着)は障害でのミスが響いた形になったがやはり本調子ではなかったか。スギヤマ(8着)は馬体重も減っていて力不足が見え、グレースゴールド(9着)は外の馬の転倒も影響したが調子も上がっていなかった。。コウシュハアレッポ(中止)は障害で崩れ競走中止。
はむ!の予想結果
  ツイッターで既報だが、ワイドはホクトノホシから有力馬に流したものを4点ほど買っていた、と思ったところ購入ミスでワイドを買ったつもりが馬複を買っていて、結果的に当たってしまった。しかしそれは後出しになってしまうので当欄ではワイドでの収支で計算します。(フジノウンカイが3着に来てくれていれば全部当たりになったところだけど・・・但しワイドをきちんと買っていればの話)三連単などはさすがに無印を頭にはできないのでハズレ、収支はさらに赤字は膨らむのみ。
  今回収支 -3,000 (配当)2,500 (投入)5,500
  (今年度累計)-33,430
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞は3週開いて12月25日(日)、今度は3歳全馬の最高峰、ばんえいダービー(BG1)です。また、年末年始の重賞シリーズも始まります。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。
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