ばんえい重賞レース回顧
第43回ばんえい菊花賞(BG2)-2018年11月4日-10R 200m直 晴 1.2%
1着◎(5)ミスタカシマ(工藤篤) 1分55秒2
2着○(7)アアモンドグンシン
3着△(2)コウシュハレガシー
単勝 5 190円(1番人気) 馬複 5-7 240円 三連単 5-7-2 1,650円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい3歳重賞、3冠レースの第2弾、第43回ばんえい菊花賞は、1番人気の牝馬ミスタカシマが、第2障害を先頭で降り他馬の追随を振り切って快勝。この馬の重賞はナナカマド賞、黒ユリ賞に続き3勝目、工藤篤騎手はこのレース初勝利で、重賞は通算5勝目。このレースは昨年に続き牝馬の優勝となった。
レース振り返り
この日の帯広は快晴、昼間は気温も上がり乾燥、ただ、馬場のコースの脚抜きは良さそうで時計はそこそこ出ていた。
レースは前半から4,5頭がダッシュで先手を取りに行き、先頭集団と後方から追う馬がばらける展開となった。特にアアモンドグンシンとコウシュハレガシーの勢いがよく、先頭争い。続いてオレワチャンピオン、ミスタカシマと続く。徐々に各馬刻みを入れ溜めを作っていくものの、速い流れのまま第2障害へ、アアモンドグンシンがやや先行し障害手前に先着、ここまで51秒。続いてオレワチャンピオン、ミスタカシマ、コウシュハレガシーが到着した。4頭が揃ったところで、十分溜めにためた2番人気アアモンドグンシンが、最初に障害にチャレンジ、しかし7分どころでストップし次の一歩が出ない。それを見ながらミスタカシマとコウシュハレガシーが障害に挑戦、ミスタカシマは軽く引っかけながらも勢いよく障害を登りきり先頭で最後の直線へ。コウシュハレガシーも一歩遅れながらもひと腰で障害を越え、ミスタカシマに迫る。続いて障害に挑戦したオレワチャンピオンは天板でストップ、後ろから来てひと腰で障害をさばいたキタノユウジロウやミノルシンザンとほぼ同時に障害を降りた。アアモンドグンシンはさらにそれらに遅れて障害を越え巻き返しを図った。そのころ先頭は残り30mあたりまで進み、ミスタカシマにコウシュハレガシーが激しく迫る展開となっていたが、並びかけるまでが精一杯。残り20mあたりからはミスタカシマが徐々に引き離していく。最後スピードは緩んできたものの後続がついて来れず、最後は2馬身半ほど離して先頭でゴールを駆け抜けた。2番手を走っていたコウシュハレガシーはさらに厳しくなり、後ろから立て直して激しく追ってきたアアモンドグンシンやキタノユウジロウに迫られ、最後はアアモンドグンシンがもうひと伸びして2着、かわされたコウシュハレガシーはキタノユウジロウにも迫られたがなんとか押さえて3着に入った。上位3頭は1,2,3番人気の順で堅い決着となった。
次走へのメモ
ミスタカシマ(1着):障害力はこの馬の武器とも言える。ややオーバーペース気味とも思える速い展開だったが、しっかり障害を越えて、それも余力を残して、最後までしっかり走りきった。強い馬を立て続けに出している槻舘厩舎ということで仕上がりも万全だったのだろう。まだまだ成長の余地もありそうで、今後が楽しみだ。次の狙いは、12月初めに行われるBG1ばんえいオークス。ライバルとなりそうな馬がほとんど見当たらず、余程のことがない限り勝つ可能性が高そうだ。さらにはダービーとのW制覇も視野に入れる。
アアモンドグンシン(2着):良い感じで先行したが障害で力が入らなかった。この馬は障害がポイントと言われていたが、その懸念されたことが出た形。それでも崩れなかったのが最後の鋭い追い込みにつながった。最後の直線の脚色を見ると、かなりの力を感じる。前半若干出遅れても逆転可能で、逃げ一辺倒より脚質に幅をきかせることが可能だろう。次の狙いは当然暮れのばんえいダービー、ハンデ面での有利を生かしたい。
コウシュハレガシー(3着):この馬としては完璧なレースであった。しっかり先行馬について行き、前走で失敗した障害も今回はじっくり対応しひと腰で越え、直線での切れ味も見せて勝ち馬に追いすがった。最後はさすがに一杯になって後続にも追いつかれたが、見せ場を十分出せた走りであった。次の狙いのダービーでも展開が向けばチャンスが巡ってくるだろう。
キタノユウジロウ(4着):レースでは好位につけ、障害もひと腰で越えたが、いかんせん序盤のペースが速く前に行った馬とは離されすぎていた。自慢の切れ味もやや不発気味。逆に後ろの馬に差し返される形になった。しかし障害での対応は収穫。常に上位で戦える力は見せたといえる。
ミノルシンザン(5着):序盤は中団あたりにいて目立たなかったが、障害をひと腰で越えられたのが、最後の粘りにつながった。上位争いに食い込むにはまだ課題はありそうだが、今後も戦っていける自信はついたのではないか。ダービー出走権もほぼ手中にしたか。
その他では、ジェイコマンダー(6着)は5着にも相当離れての入線。序盤から展開が厳しかったようだ。そして、重賞勝ち経験のあるオレワチャンピオン(9着)は馬体は再上昇傾向だったが、先行馬が障害に手間取っては勝ち目はなかった。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回 -1,290 (配当)3,110 (投入)4,400
(単複・ワイド)今回 -250 (配当)950 (投入)1,200
今年度累計 -23,410 (11/4現在)
通常 -13,740 (配当 36,560 - 投入 50,300)
単・ワ -9,670 (配当 9,030 - 投入 18,700)
さすがの女傑ミスタカシマが勝って、当欄も◎にした馬が久しぶりに1着に来たものの単勝1番人気で1倍台、2着、3着も結局人気どおり。◎○△なら三連単もう1枚くらい買っておけなかったものかと後悔しきり。でも、ま、的中したので、なんとか良い方向には行っているのではないかと思おう。それと、同日に行われたJRAのJBC3競走は珍しく3レースとも何らかの形で一応的中、特にスプリントでまずまずの配当の3連単が当たったので、気分的には楽になっている。来週も重賞あるので勢いをつけて行こう。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
次は、11月11日、3週連続の重賞の3つめ、4歳牝馬の重賞・クインカップです。好調馬が多く激しいレースが期待されます。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思います。
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