秋競馬が盛り上がってきています。JRAでは先々週が菊花賞、そして先週に天皇賞(秋)が行われ(レイデオロが強い勝ち方でした)、今後も暮れにかけてG1レースが続き、一層盛り上がりそうです。海外では11月2日から3日にかけて2日間にわたりアメリカのブリーダーズカップ(BC)が開かれ、なんとG1が13レースも組まれています。まさにお祭りです。日本での馬券発売はありませんが、BCターフには凱旋門賞連覇のエネイブルが登場注目されます。日本時間では4日の早朝になるので興味のある方には注目です。そして、日本ではそのBCを模して実施されるようになったダートグレード競走の祭典JBC3競走が行われます。今年で18回目ですからそれなりに歴史を積み重ねてきました。そして、地方競馬のお祭りではありますが、今年は京都競馬場においてJRAのレースとして行われます。JRAにとっても1日G1(厳密にはJpn1)が3レースも行われるのは初めてのことです。もちろん地方馬も参戦。当欄では毎年JBCの簡単な予想をやっており、今年もチャレンジしたいと思います。当欄で4日(日)朝までにはアップしたいと思いますので、お楽しみに。
そしてばんえいの方も重賞レースが続いています。今週は3歳クラシック第2弾のばんえい菊花賞です。早速こちらの方の予想にいきたいと思います。
はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第43回ばんえい菊花賞(BG2) (2018年11月4日(日)20:10発走 帯広10R ダ200m 3歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | オレワチャンピオン | 牡3 | 710 | 鈴木恵 | 中島敏 | 栗毛 先 | |
△ | 2 | コウシュハレガシー | 牡3 | 700 | 西謙一 | 平田義 | 栗毛 先 |
注 | 3 | ミノルシンザン | 牡3 | 690 | 島津新 | 大友人 | 鹿毛 差 |
4 | フナノダイヤモンド | 牡3 | 690 | 藤野俊 | 松井浩 | 栗毛 追 | |
◎ | 5 | ミスタカシマ | 牝3 | 690 | 工藤篤 | 槻舘重 | 栗毛 先 |
▲ | 6 | キタノユウジロウ | 牡3 | 700 | 松田道 | 村上慎 | 栗毛 差 |
○ | 7 | アアモンドグンシン | セン3 | 710 | 阿部武 | 小林長 | 鹿毛 逃 |
8 | ジェイコマンダー | 牡3 | 700 | 西将太 | 槻舘重 | 青毛 差 | |
9 | マツノタイガー | 牡3 | 690 | 村上章 | 小北栄 | 鹿毛 差 | |
10 | ハマノダイマオー | 牡3 | 700 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先 |
「ばんえい菊花賞」の概要と傾向
ばんえいの3歳重賞、いわゆるクラシック三冠は、夏の「大賞典」、秋の「菊花賞」そして暮れの「ダービー」の順に行われ、ばんえい菊花賞はその第2弾のレースである。別定戦なので賞金ランクが上か、今シーズンに賞金を稼いでいる馬にはハンデが課せられ、これが勝負を左右することもある。第1弾のばんえい大賞典との連覇は17年間遠ざかっており、初重賞がこのレースという馬も多く、3歳のこの時期は早熟型と晩成型が交錯する微妙な時期なのかも知れない。
過去10年の傾向を見ると1番人気は(5,0,1,4)と、ある一時期4連覇したこともあってまずまずの成績。一方、下位人気の馬でも連には絡んでくることがしばしばある。大賞典との連覇は1頭もないが、約1か月前に前哨戦として行われる秋桜賞に連対した馬が好成績を挙げる傾向にあり、実績はそこそこでもその時点で好調な馬が狙いか。1番人気が厳しい傾向に出ている大賞典に比して、菊花賞は実績や勢いで人気上位となった馬が、期待に応える走りをするといったところか。また、以前から牝馬の活躍が多いレースで、昨年は1着2着と牝馬であった。騎手成績は現役では最高でも2勝と特段このレースに強いという騎手はおらず混戦。阿部武Jはまだこのレース勝っていない。
今回のみどころ
この世代のこれまでの重賞勝ちを見ると、ナナカマド賞と黒ユリ賞がミスタカシマ、ヤングチャンピオンシップがオレワチャンピオン、イレネー記念がカネサダイマオー、そして今シーズンに入ってばんえい大賞典がアアモンドグンシンと重賞を分け合っている。特にアアモンドグンシンは最も勢いがあり、今シーズンの世代特別戦(とかち皐月賞、とかちダービー、秋桜賞)をいずれも快勝している。今回のばんえい菊花賞では、アアモンドグンシンがその勢いを保ち三冠に向けてのステップを進むか。牝馬ミスタカシマを始め実績馬勢がこれを阻むか、あるいは新興勢力が台頭するのか。力関係に注目。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 オレワチャンピオン:重賞は2歳時のヤングチャンピオンシップで逃げ切り勝ちの実績がある。先行力は抜群だが、スタミナが課題で最後の直線で失速することもしばしば。馬体重が2歳時からあまり増えておらず成長力もどうか。脚質転換で新たな面を見せつつあるが。
2 コウシュハレガシー:重賞は3着が2回、ばんえい大賞典では好位につけ、最後の直線でじわじわ伸びた。基本は切れ味で勝負する馬だが、自在の立ち回りがこの馬の持ち味。じっくり走る兄メジロゴーリキとは対照的。障害は得意だが、秋桜賞では崩れるミスがあり心配な面も。
3 ミノルシンザン:3歳になってから急成長を遂げてきた。どんな流れでも自分のペースで走れる馬で、障害も得意。直線は切れ味よりもじわじわ上がっていくタイプで最後の粘りもある。前哨戦の秋桜賞でも障害をひと腰で越え3着に入った。他馬が厳しくなれば浮上か。
4 フナノダイヤモンド:今シーズンに入って連勝を重ねるなど力を付けてきた。出足や障害を降りてからの切れ味はなかなかのもの。ただまだ中間などでフワフワ走るようなところがあり、しっかり走ればまだまだ伸びそう。ここ数戦は障害で苦戦しており、立て直したい。
5 ミスタカシマ:2歳時はナナカマド賞で20年ぶりの牝馬優勝を果たした後、黒ユリ賞でも快勝。そして3歳でもはまなす賞で世代最先着の2着に入るなど、久々に強い牝馬が出てきた印象。障害もしっかりこなし、接戦にも強い。前半良いポジションを取りたいところ。
6 キタノユウジロウ:イレネー記念2着の実績。最後に一旦先頭に立つ見せ場があった。一時期調子を崩していたが、前哨戦の秋桜賞で勝ち馬にも迫る勢いで人気薄ながら2着に入るなどここにきて巻き返しの兆し。好位置に付けて最後の直線で抜け出す理想の形に持ち込みたい。
7 アアモンドグンシン:今シーズンに入って破竹の勢いで、三冠第1戦のばんえい大賞典を逃げ切り勝ち。その後転厩の影響もあってか一時期調子を崩したが、その後立て直し馬体も戻して、前哨戦の秋桜賞でも快勝。世代トップを行く。わずかな障害リスクがカギ。
8 ジェイコマンダー:2歳時は勢いがあり、ナナカマド賞3着、ヤングチャンピオンシップ2着などの好成績があるが、障害の苦手意識などもあって若干伸び悩み加減。ただ成績自体は悪くなく、切れ味と粘りで掲示板内には顔を出している。軽馬場が得意。きっかけをつかめれば。
9 マツノタイガー:回避馬が出たための繰り上がり出走。重賞出走は初で、特別戦も2歳時に釧路産駒特別にのみ出走(4着)。平均ペースで最後までコンスタントに走れるタイプで、障害もこなし大崩れは少ない。ただ出足が遅くジリ脚で見せ場のないまま終わることもある。
10 ハマノダイマオー:世代戦では常に上位争いをしており、重賞にもしばしば顔を出しているが、目立たないまま終わってしまう。切れる脚がないので流れに乗れないとそのままジリ脚になることが多い。障害が上手で大崩れは少ないので、前半からしっかり前に付ければ。
【はむ!の見解まとめ】
この世代、今年に入ってばんえい大賞典を勝ち、世代特別戦を全て勝っているアアモンドグンシンの勢いが目立つものの、勝った時はいずれも展開がうまくはまっている、それも実力のうちであろうが、全体としてはまだ勝負付けが終わったわけではないイメージ。今回のレースと暮れのダービーでその真価が問われるだろう。
当欄では勝つのはアアモンドグンシンの勢いとスピードか、重賞2勝の実力牝馬ミスタカシマか、どちらかと見ている。その中でも軸として信頼できる馬として、牝馬の◎(5)ミスタカシマの方を本命にした。実績のあるウンカイ産駒で重賞2勝馬、ばんえい大賞典は回避しているため、他馬との現時点の力の比較が難しいが、常にトップハンデをもろともせずしっかり走りきっている。勝負強さも発揮。戦ってきた相手も古馬の実力馬たちで堂々と渡り合っている。世代戦ならそれ以上の走りができるのではないか。
○(7)アアモンドグンシンの方は、ポイントの第2障害までいかに楽に行けるか。単騎逃げに持ち込めれば理想だが。勝つチャンスも大きいが、ミスタカシマとの比較では、安定度でこちらが対抗となった。上位2頭がやや抜けていて、3番手以下が混戦とみる。単穴には▲(6)キタノユウジロウ、当欄では大賞典の時も単穴に推したが、当時は調子を崩していたようだ。今回は臨戦過程も良い。前が止まれば末脚が炸裂しそう。△(2)コウシュハレガシーも安定した走りのできる馬。秋桜賞の障害ミスが気になるが、勝ちに行ってのもの、その後立て直してきており、粘り込みは可能。その他では注(3)ミノルシンザンがランクは下位ながら前哨戦でも切れ味のあるところを見せており、一発を狙うならここか。実績馬(1)オレワチャンピオンや(8)ジェイコマンダーあたりも気になるところだが今一つ決め手に欠けるところである。それぞれ秘めた力は持っており一変の可能性はあるが、絞るならこのあたりを外すしかないか。
はむ!の馬券狙いどころ:
今年の収支は昨年ほどではないものの、それでも負けがじわじわボディーブローのように効いてきている。そろそろこのへんで負けを減らしたいところ。
今回は、ミスタカシマとアアモンドグンシンの2頭を軸としてなるべく絞っていきたい。あとの馬も一発狙いよりかはもともと安定した成績の馬の浮上を狙う。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5,7→5,7,6,2,3→5,7,6,2,3 合計24通り 各100円
三連複 5=7,6,2,3 合計6通り 各200円
枠複 5=7,6,2 6=7 合計4通り 各200円
合計 4,400円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 500円
ワイド 6=5,7,2,3 3=5,7,2 合計7点 各100円
合計 1,200円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
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