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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年2月9日土曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第44回黒ユリ賞(2/10・帯広10R)

  今週は明け3歳牝馬の重賞、黒ユリ賞です。第44回を数える伝統ある重賞でもあります。次の世代のニューヒロインはどの馬になるのでしょうか。(なお、今回も発走時刻が少し早いので注意。)

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回黒ユリ賞(BG2)
(2019年2月10日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
ヤマサンブラック 牝3 640 長澤幸 岩本利 青毛 先
父カネサブラック
  ワンポイント 牝3 640 菊池一 金山明 栗毛 先
父イーグル
  サカノハルヒメ 牝3 640 工藤篤 村上慎 青毛 差
父カネサテンリュウ
ハイトップフーガ 牝3 640 西謙一 松井浩 栗毛 先
父ウンカイ
キタノヒバリ 牝3 640 松田道 村上慎 鹿毛 差
父カネサテンリュウ
  ジェイカトレア 牝3 640 西将太 平田義 青毛 追
父トカチタカラ
  クイーンヴォラ 牝3 640 阿部武 坂本東 栗毛 先
父シベチャタイガー
  マンテン 牝3 640 村上章 服部義 芦毛 逃
父トウリュウ
ヒメトラクイーン 牝3 640 藤本匠 松井浩 鹿毛 差
父ナリタボブサップ
10 サクラユウシュン 牝3 640 鈴木恵 金山明 栗毛 逃
父ウンカイ
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「黒ユリ賞」の概要と傾向
  ばんえいの明け3歳牝馬の重賞・黒ユリ賞。1975年創設以降、4場開催時代から一貫して帯広で行われている伝統ある重賞で、JRAで言えば桜花賞と阪神ジュベナイルフィリーズを足して2で割ったような位置づけ、格付けはBG2ながら格調高いレースの一つである。過去の勝ち馬にはハイトップレディ、サダエリコ、フクイズミ、最近ではナナノチカラ、そして現役のキサラキク、昨年のミスタカシマなど名牝といわれる馬の名前が並んでいる。定量戦で実力がそのまま出るレースではあるが、まだ各馬の勝負付けが済んでいない時期でもあり思わぬ馬が勝つ場合もある。過去10年で1番人気は(4,2,2,2)、8勝までが3番人気以内と上位人気馬はなかなかの成績を上げているが、6番人気以下の連対も多い。ただ人気薄同士で決まることも少なく、人気馬+穴馬の組み合わせが妙味だ。臨戦過程的には重賞や牝馬特別戦で好走又は勝っている必要はなく、その時点で好調な馬を探したい。各馬初体験の重さで時計はそれなりにかかっており、後方からの差し馬が届く印象。馬体重は1000kg以上の馬、800kg台の馬いずれからも優勝馬が複数出ており目立った傾向にはなっていない。騎手では現役では鈴木恵介Jの4勝がトップ、若手騎手は苦戦している。
今回のみどころ
  いわゆる若き乙女たちの戦いと言われ、重賞に初めて出てくるような馬がほとんどだが、将来にわたって活躍する馬もこのレースから世に出てくる馬も多く、それだけに毎年興味深く、そして推理する楽しみがあるレースである。これまで重賞に出た馬はヒメトラクイーン、サクラユウシュン、ヤマサンブラックの3頭で、これらが実績は上位だが、果たして最初にこの世代の女王になるのはどの馬か?北海道方面は寒波が来ており馬場状態にも留意。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 ヤマサンブラック:3歳牝馬賞金ランク5位。南北海道産駒特別で2着に入り、重賞ヤングチャンピオンシップにも出走している。この時は8着であったが上位と戦ったことをきっかけに更に力を付けてきた。先行力があり気合いを入れられるごとに伸びていくイメージ。粘り強さもある。障害もしっかりしている。
 2 ワンポイント:3歳牝馬賞金ランク6位。特別戦はいちい賞に出走し7着。デビュー当初は引退した山本正彦騎手が主戦であった。周りのペースに惑わされることなく安定して自分のペースで走れる。障害も巧者の部類。切れる脚というよりじわじわ伸びてくるタイプで、勝負根性もあり、混戦になれば強みを発揮する。
 3 サカノハルヒメ:3歳牝馬賞金ランク7位。秋に入ってからのデビューで当初は非力さが目立ったが、ここにきて急成長。勝ち星を上げてここに駒を進めてきた。中団に控え、直線の切れ味で勝負するタイプだが、これまで特別戦どころか上位馬との対戦がなかったこともあり、底を見せてはいないものの力不足感がある。
 4 ハイトップフーガ:3歳牝馬賞金ランク4位。特別戦は白菊賞4着、いちい賞3着とまずまずの成績を上げているが十勝産駒特別には出走できなかった。同世代では牡馬も含めて最も体重のある大型馬。先行力があり動きも力強いが、体を持て余している面があり、切れる脚はない。走りは安定しており力勝負なら。
 5 キタノヒバリ:3歳牝馬賞金ランク9位。重賞、特別戦とも未経験、8月になって初勝利を上げ、この冬に入ってから連勝し出走権圏内に入ってきた上がり馬。未知な点は多いが、実績のあるカネサテンリュウの仔で一発素質開花の可能性は秘めている。脚質は好位につけて粘り込むタイプ、大敗も多いが枠順による。
 6 ジェイカトレア:3歳牝馬賞金ランク3位。特別戦は白菊賞6着、十勝産駒特別7着。近走成績は上がっていなかったが、前走は大外ながら鋭い追い込みで勝利。大型馬で力強い走りを見せる馬であり、荷物が重くなってゆったりしたペースになった方が良いが、障害などでは自分の体重に脚がついていかないことも。
 7 クイーンヴォラ:3歳牝馬賞金ランク8位。特別戦は釧路産駒特別のみだが、この時は最下位人気ながら、後に重賞ヤングCSで優勝するアオノブラックらを相手に直線で一旦先頭に立つなど見せ場たっぷりの走り。普段は非力さが目立ちジリ脚のまま終わる場合も多いが、軽馬場で流れに乗れば一気に大駆けも。
 8 マンテン:3歳牝馬賞金ランク10位。特別戦はいちい賞と十勝産駒特別に出走しているがいずれも大敗している。先行力は抜群で、この馬がハナを奪う場面も見られるか。しかし障害は得意ではなく、崩れないものの二の腰が入らず苦戦している場面も見られる。これが軽馬場になればスムーズに走り切ることが可能。
 9 ヒメトラクイーン:3歳牝馬賞金ランクは目下1位。近走着順は上がっていないが最上位クラスで戦っており、重賞ナナカマド賞では鋭い追い込みで4着に食い込んでいる。牝馬同士では白菊賞で勝ち、いちい賞は2着と力は上位。切れ味はあるが出足が遅い面があり速い流れになるとどうか。障害はこなせている。
 10 サクラユウシュン:3歳牝馬賞金ランク2位。重賞はナナカマド賞6着、牝馬特別戦では白菊賞2着、そして、いちい賞では他馬を引き離して快勝している。出足が良く、牡馬のトップクラス相手でも先行してペースを作れる。障害も近走は軽くこなせている。道中ソラを使う場面がありしっかり走れるかがカギ。

【はむ!の見解まとめ】
  昨年のミスタカシマのように飛び抜けた力の馬はおらず、全体的に小粒感は否めない。しかし、個性的な馬は揃っている印象で、磨けば光りそうなダイヤの原石が眠っていそうだ。重賞経験のある馬や、白菊賞、いちい賞の牝馬特別上位の馬がランク的にも上だが、下位の馬にも目を配っておきたい。馬場状態だが、帯広は木曜日にまとまった雪が降りその後強い寒波が来ている。従って軽めに推移と思われるが各馬に影響があるほどではないか。
  展開は、先行して力の出せる馬は多いが、何が何でも前に行きたい馬がいるわけではないので、各馬牽制し合いながらの走りになりそう。サクラユウシュン、マンテンあたりが前に行きヤマサンブラック、ハイトップフーガあたりがこれについて行く展開になるか。有力馬のヒメトラクイーンは中団から前を伺う形になりそうか。各馬初めての重量で直線でも詰まり合いになる可能性もあり、最後まで粘り切れるスタミナも要求される。
  勝ち馬予想だが、当欄では◎(1)ヤマサンブラックを本命に持ってきた。当初目立たない馬だったが、ヤングCS出走前後からレースセンスを身につけてきたイメージ。自在に立ち回れて障害も上手。さほど切れる脚はないものの最後まで緩まずしっかり走れる。前走A-2クラスでも7着とはなったものの、牡馬の実力馬相手に見せ場は作った。父がカネサブラックということで大レースにも強そう。混戦必至の中、軸馬として信頼できる一頭とみている。相手には○(10)サクラユウシュン。こちらが1番人気になるか。いちい賞での勝ち方が強くその印象が残る。先行力と切れ味両方持ち合わせており、平常心で走れればこちらの方が上か。しかしこれまでのレースでは道中フワフワする面もあり、力を出し切れるかが課題。大外枠に入ったのも気になる。リスク面を考え対抗とした。そして牝馬のランキングトップを行くヒメトラクイーン。切れ味がありA-1クラス相手でも善戦できる力は持っているが、近走はやや置かれている感が出ているのが気になる。それなら大型馬で力強い走りを見せそうな▲(4)ハイトップフーガの方が頼もしい感じがする。ややズブいイメージがあり後手に回ると障害などでも厳しいが、先行して行ければ粘り強さを発揮しそう。単穴に。そして△(9)ヒメトラクイーンは入着までとした。あとは、勢いのついてきた上がり馬注(5)キタノヒバリはうまく流れに乗れれば。切れ味勝負になれば(6)ジェイカトレアの追い込み、軽馬場になればスピード馬の(7)クイーンヴォラ、時計がかかれば粘りのある(2)ワンポイントが浮上する可能性も。

はむ!の馬券狙いどころ:
  馬券作戦は今年度はここまで善戦。しかしヒロインズカップでは会心の予想をしながら馬券プラスに結びつかなかった。年度末に向けなんとかしっかり当てたいところ。黒ユリ賞は実績の浅い3歳牝馬戦ということもあり予想は難しいが、それだけに予想のしがいがあるというもの。ヤマサンブラックと人気サイドのサクラユウシュンを中心に3頭目を幅広に狙っていきたい。ワイドも買い方を工夫して。取りこぼしの少ないように。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 2頭軸マルチ 1=10=4,9,5 合計18通り 各100円
   1,10→1,10,4,9→1,10,4,9 合計12通り 各100円
   1→10→5,6,7 合計3通り 各100円
  枠複 1=8,4,5 4=8 各300円 合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 1 600円
  ワイド 1=4,5,6,7 7=10,9,4,5,6 合計9点 各100円
  合計 1,500円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

ばんえい連勝記録
  純粋なばんえいの話題を。ばんえい競馬の連勝記録は、記録が残っている限りにおいて、サカノタイソンが1997年から3年間にわたり記録した19連勝が最高です。サカノタイソンはこの連勝記録だけでなくばんえいの歴史でも指折りに入るくらいの強い馬で、ばんえい記念2勝を含む通算50勝を挙げています。歴史的名馬といえるでしょう。そして今週この不滅の大記録に挑む馬がいます。それが先週まで18連勝を挙げているホクショウマサルです。元々はイレネー記念やばんえいダービーなどを勝った実力馬。その後体調不調が続き、古馬としては最低のB4クラスまで降格、そして復帰してからこの連勝街道が始まったというわけです。相手関係もありますから、連勝には重賞なども含まれるサカノタイソンの記録とはその価値を単純に比較することはできませんが、とにかく数字として歴史に残る記録を塗り替える場面がやってきたということで注目したいと思います。注目のレースは、2月10日、黒ユリ賞の一つ前のレース、第9レースに組まれています。

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