はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第40回ポプラ賞(BG3) (2019年3月10日(日)18:00発走 帯広10R ダ200m 4・5歳選抜別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
○ | 1 | メジロゴーリキ | 牡5 | 790 | 西謙一 | 松井浩 | 鹿毛 逃天馬賞 |
2 | ミスタカシマ | 牝4 | 770 | 工藤篤 | 槻舘重 | 栗毛 先オークスほか | |
△ | 3 | コウシュハレガシー | 牡4 | 750 | 西将太 | 平田義 | 栗毛 差4歳5位 |
▲ | 4 | ゴールデンフウジン | 牡5 | 780 | 藤野俊 | 今井茂 | 青毛 追5歳5位 |
◎ | 5 | キタノユウジロウ | 牡4 | 760 | 松田道 | 村上慎 | 栗毛 差4歳3位 |
注 | 6 | アアモンドグンシン | セン4 | 790 | 長澤幸 | 小林長 | 鹿毛 先ダービーほか |
7 | ミノルシャープ | 牡5 | 790 | 阿部武 | 大友人 | 鹿毛 先銀河賞 | |
8 | オレワチャンピオン | 牡4 | 750 | 鈴木恵 | 中島敏 | 栗毛 逃4歳4位 | |
9 | カネサスペシャル | 牡5 | 780 | 島津新 | 村上慎 | 青毛 差5歳4位 | |
10 | マツカゼウンカイ | 牡5 | 790 | 藤本匠 | 松井浩 | 鹿毛 先はまなす賞 |
「ポプラ賞」の概要と傾向
年度末の重賞シリーズは、ばんえいならでは4歳、5歳世代対抗戦。各世代の重賞勝ち馬を中心に出走馬が構成される。特殊な条件ではあるが40回もの歴史があり、意義のあるレースとなっている。ハンデ差が大きいレースでもあり予想には一工夫必要。
過去10年で1番人気は(3,3,1,3)と微妙、ここ3年は飛び抜けた馬がいたため堅く収まっているが、それまでは波乱もあった。2,3番人気の馬も勝ち星は上げているが大敗もある。5番人気の馬も2勝しているし6番人気以下の人気薄でも連対までは可能性がある。ハンデ差や力関係の読みが難しいレースとなっている。年齢では5歳馬が7勝3敗とやや有利。興味深い傾向として、7年連続で1着2着が同年齢で決まっており、その時の世代の勢いが重要ともいえる。牝馬の優勝や連対も多く善戦傾向、ここでもハンデ差が生きてくることが多い。4歳5歳の連覇はセンゴクエース1頭のみ。騎手では鈴木恵介騎手が5勝と得意としている。
今回のみどころ
ダービー馬アアモンドグンシン、オークス馬ミスタカシマを中心とした4歳勢は切れ味のある馬たちが揃っている。一方、群雄割拠の5歳勢。柏林賞を勝ったジェイワンは残念ながら引退したが、ダービー、天馬賞の定量戦で力を見せ、古馬との一戦チャンピオンカップでも勝ったメジロゴーリキ、夏の世代間重賞はまなす賞で混戦を抜け出し優勝、チャンピオンカップでも好走したマツカゼウンカイなど個性派揃い。両世代入り乱れての混戦が予想されるが、果たして抜け出すのはどの馬か。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 メジロゴーリキ:天馬賞の勝ち馬で、2月のチャンピオンカップでは古馬相手に逃げ切った。3歳時ダービーにも勝っており大レースに強い。ハナを切れる先行力と障害力がモットー。かつてパワー一辺倒であったが最近は馬体が絞れて動きが良くなった。
2 ミスタカシマ:今年度のオークス馬。ばんえい菊花賞にも勝っている。ダービーでは牝馬ながら1番人気。この時は馬場や体調面で厳しかったが、順調なら世代トップクラスであることに違いない。先頭集団に付け直線で抜け出す流れ、障害はこなす。
3 コウシュハレガシー:4歳の賞金ランクで5番目。重賞は常連だが未勝利で、3歳の3冠はいずれも3着に入るなど地味な存在になっている。安定した走りで障害もまずまずこなすが、なぜかインパクトに欠ける。メジロゴーリキとの兄弟対決が見もの。
4 ゴールデンフウジン:5歳馬でメヂカラら回避馬が出てこの馬にチャンスが巡ってきた。2歳時ナナカマド賞に勝って以来重賞勝ちからは遠ざかっているが、今年正月の天馬賞でわずか0.1秒の差の2着と健闘。切れ味には自信を持つ。障害がカギ。
5 キタノユウジロウ:4歳の賞金ランクで3番目。重賞は未勝利だが、今年度のダービー2着などの実績がある。馬格があり力強い。脚質はやや後方で待機し、直線で勝負する。一瞬の切れ味よりもじわじわ伸びてくるタイプ。速すぎる流れだと厳しいか。
6 アアモンドグンシン:今年度のダービー馬。大賞典でも勝利するなど4歳世代では大将格だが、古馬一線級相手ではさすがに力の差を見せつけられている。抜群の切れ味がモットー。先行力もある。課題は障害だが落ち着いて走れれば問題なくさばける。
7 ミノルシャープ:銀河賞の勝ち馬。ドリームエイジカップでも古馬相手に勝利目前のところまで行った。先行力と豊富なスピードを持っており、障害力もしっかりしているが、最後の5mでどうしても緩んでしまいそれがこの馬の最大の課題。前に行きたい。
8 オレワチャンピオン:4歳の賞金ランクで4番目。重賞は2歳時にヤングCSを勝っている。先行力と障害力が持ち味で、スピードも持ち合わせているが、切れる脚はなく、なんとか先頭で障害を下ろして最後の直線で粘りこむ流れに持ち込みたい。
9 カネサスペシャル:ジェイワンが引退したことによりこの馬に出走権が回ってきた、とはいうもののこの馬も大賞典勝ち馬。好位につけ、障害を越えてからじわじわ追いついて抜け出すタイプで、重賞向けの走りといえる。ここは存在感を示したいところ。
10 マツカゼウンカイ:今年度のはまなす賞の勝ち馬、地味ながらも重賞で好走しており侮れない。古馬相手のチャンピオンカップでは積極的なレースで3着に粘り込んだ。好位につけて、直線の我慢比べで抜け出す展開。障害はこなす程度。軽馬場は歓迎。
【はむ!の見解まとめ】
見どころでも述べたように、今年は4歳、5歳両世代とも骨っぽいメンバーが揃っており、予想はなかなか難しい。力関係ではやはり5歳世代の方がレース経験が多い分強そうだが、スピードがあり動きの良い馬が多い4歳世代は、ハンデ面でも恵まれており、大混戦は必至だ。
展開は、やはりメジロゴーリキが前を行くか。ただマークされる立場であり荷物も重いので、何がなんでもというわけではなく、他馬を牽制しながら進むといったところか、むしろミノルシャープのように直線に不安のある馬たちが早めに前に行くか。他にはマツカゼウンカイ、4歳馬ではミスタカシマ、アアモンドグンシンといったところが先行馬についていくか。ただ4歳勢の軽ハンデの馬が積極的に出ることも考えられる。先行勢は障害も上手い馬が多いので、あとはどの位置で降りられるかといったところ。もたつくようだと後続から一気にということもあり得る。
予想は非常に難しいが、当欄では4歳馬から◎(5)キタノユウジロウがハンデ面や展開面で恵まれているとみて本命とした。前半うまく好位置につけられれば、直線の追い比べでは引けを取らない。最後まで走りきれる脚もあり有力とみる。
2番手評価として、堅いところでメンバー中実力ナンバー1の○(1)メジロゴーリキを推す。チャンピオンカップでオレノココロら古馬一線級を完封した走りはやはりただ者ではない。ハンデは重いが、過去の実力馬はこれぐらいのハンデでも勝ってきている。しっかり逃げられれば。そして天馬賞でメジロゴーリキと大接戦を演じた▲(4)ゴールデンフウジンが繰り上がり出走ながら有力の一頭。直線の切れ味は抜群。出走の強運を生かせるか。障害次第か。
その次には△(3)コウシュハレガシーを持ってきた。この馬も750kgの軽ハンデが魅力。展開に左右されない走りができ、意外としぶとい面もある。連候補に残したい。ダービー馬注(6)アアモンドグンシンももちろんノーマークというわけにはいかない。4歳で790kgというハンデは厳しいが、前走古馬重賞では810kgでそこそこ走れており、経験したことが大きい。直線の切れ味は素晴らしいものを持っている。相対的評価としてこの位置だが、勢いに乗れば勝ちきることも。
あとは(10)マツカゼウンカイも前走重賞で積極的なレースを展開して好走。今回はやや荷物が重い感じはするが、しぶとく粘れる脚もあり侮れない。牝馬(2)ミスタカシマをどう取るか。このメンバーでも遜色はなく、展開面でも引けは取らないが、オークス勝利以降やや疲れも見え、レース間隔が開いているのが気になる。立て直せていれば。あとは(9)カネサスペシャルは上手く流れればしぶといが展開的にどうか。(7)ミノルシャープ、(8)オレワチャンピオンは直線の失速が心配。
はむ!の馬券狙いどころ:
年度末の大一番ばんえい記念を控えて資金をキープしたいところだが、その前に開かれるポプラ賞はいつも難解、特に今回は超難解となっている。予想の上ではキタノユウジロウがやってくれる気がするが、馬券的には自信が全くない。どうしても手広く行かざるを得ないので、頭は3頭に絞り、印が届かなかったところはワイドでカバーしつつ半分あきらめということで。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5,1,4→5,1,4,3,6→5,1,4,3,6 合計36通り 各100円
枠複 5,1,4 BOX 合計3通り 各300円
合計 4,500円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 500円
ワイド 4=5,3,6,10 10=5,3,6 合計7点 各100円
合計 1,200円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
(コラム)名牝キサラキクなど
前回のコラム欄で、年度替わりでばんえいの馬も出会いと別れがあるようなことについて触れましたが、その中でもばんえい一線級で活躍し人気もあった牝馬キサラキクについて述べたいと思います。かつて、ばんえいにも名牝と呼ばれる強い牝馬は結構いました。ハイトップレディやサダエリコ、アンローズ、フクイズミなど牡馬相手でも堂々と重賞勝ちを収める馬もよく出ておりました。しかし近年はそういう馬もめっきり減っていて(理由ははっきりしませんが、馬の総数が減ってきたのも一因か)久しく互角に戦える強い牝馬が出ておりませんでした。そんな中、牡馬と対等に戦える馬がキサラキクでした。オークスなど牝馬同士の重賞はもちろん、イレネー記念、ダービーなど牡馬相手での重賞でもほぼハナ差の2着(この時勝ったのがいずれも後に連勝記録を打ち立てるホクショウマサル)、そして世代重賞のBG1天馬賞では牡馬勢をかわし快勝。さらには古馬相手のドリームエイジカップでも勝利しました。キサラキクは切れ味と最後まで走れる力強さを兼ね備えた強い牝馬でしたが、一方では、気まぐれで、障害が上がらないというより上がる気がないような素振りが見られることもありました。そこがまた愛嬌とも言えるでしょう。また、ばんえいでは減っていた芦毛の馬で、デビュー当初は白さはなかったのですが、段々白い毛が目立つようになるとまだら模様の馬体が個性的で、そういう面でも人気がありました。今後走り続けても重賞を勝てるくらいの力は持っている馬ですが、後の世代につなげることになったようです。現在のばんえいは、今回のポプラ賞にも出る5歳のミスタカシマがかろうじて今後どれぐらい強くなるかという期待があがるくらいの状況です。競馬全体ではJRAのアーモンドアイなど牝馬のスターが活躍しています。ばんえいにも、今後また強い牝馬が出てきて盛り上がることを祈るばかりです。
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