ばんえい重賞レース回顧
第40回ポプラ賞(BG3)-2019年3月10日-10R 200m直 晴 0.5%
1着○(1)メジロゴーリキ(西謙一) 2分09秒6
2着◎(5)キタノユウジロウ
3着▲(4)ゴールデンフウジン
単勝 1 150円(1番人気) 馬複 1-5 1,270円 三連単 1-5-4 5,920円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○▲等の印は、はむ!の当初予想印)
ばんえい明け4歳、5歳の世代重賞優勝馬による重賞第40回ポプラ賞は、1番人気の5歳馬メジロゴーリキが終始先頭を守り逃げ切り、2月のチャンピオンカップに続く重賞制覇で重賞は通算4勝目となった。西謙一騎手もこの馬で今年重賞3勝、通算8勝目。
レース振り返り
帯広は、この時期としては異例の積雪ゼロ。この日も晴れで最高気温が10℃を越えた。馬場も乾燥し水分は0.5%、これほど乾くと逆に若干足抜きが良くなったイメージ。
レースは、スタートから各馬ほぼ横一線で展開。向かい風にあおられかなりの砂煙が上がり後ろの方に流れて行った。第1障害を越えたあたりから、早めに刻みを入れる馬も出たが、全体的にはほとんど差がなく進む。1,2障害の中間あたりから最内のメジロゴーリキが心持ち前に出て、これにゴールデンフウジン、アアモンドグンシンあたりが続くがそれでも大きくは差がつかず、そのままの流れで第2障害へ、ミスタカシマとオレワチャンピオンの2頭が一歩後方追走となったものの7~8頭がほぼ一斉に第2障害手前に並んだ。ここまで63秒の平均ペース。
各馬牽制しあいながら機を伺う間に遅れていた2頭も追いつき、10頭が並ぶ大接戦の展開となった。そして5、6頭がほぼ同時に障害にチャレンジ。膝を折ったり立ち止まったりする馬もいる中、メジロゴーリキが一歩一歩力強く踏みしめて障害をクリアして先頭に立った。2番目に降りたのが、後方待機から障害を一腰で切ってきたミスタカシマ。そして軽い膝折から立て直したキタノユウジロウ、これにふた腰で越えてきたコウシュハレガシー、ゴールデンフウジンが切れ味を生かして前を追う。このうちゴールデンフウジンは第2障害を降りたところで躓いて膝をつき遅れをとった。この間に外からはミノルシャープ、オレワチャンピオンあたりが障害を降りてきた。
先頭争いはメジロゴーリキがしっかりした脚取りで逃げ、残り30mで3馬身ほどのリード。これにミスタカシマをかわしたキタノユウジロウが追い、コウシュハレガシーと、そして外から勢いよくミノルシャープが続くが差は縮まらない。残り10m近くになるとメジロゴーリキもやや緩み、1馬身差近くまで差は縮まるが、キタノユウジロウ以下追ってくる他馬も苦しくなり、そのままメジロゴーリキがゴールを駆け抜け1番人気に応えた。2着争いは前をしっかり追っていたキタノユウジロウが他馬をリードしたまま2着に粘り込んだ。3着争いは、躓いて遅れを取っていたゴールデンフウジンが立て直し、その前を行っていたミスタカシマとミノルシャープに追いつき、ゴール前で一旦詰まりつつも、他馬も同じように詰まって、その間に再度立て直し3着に食い込んだ。
次走へのメモ
メジロゴーリキ(1着):この馬が得意とする馬場ではあったが、想定より時計が出て厳しい流れになった中、自分の走りを貫いた。前半で後続に脚を使わせ、障害を越えてからはしっかり歩いて追い込みを封じ、着差以上の強さを感じる横綱相撲であった。馬体も充実していた。最内枠は天馬賞でも勝っており、楽に行ける分この馬向きのレーンなのであろう。この枠に入った時は留意が必要。今後、古馬戦線でも中心的存在になることが期待される。次は年度明けのオッズパーク杯か。
キタノユウジロウ(2着):ハンデ差を生かし前半からうまく流れに乗って、遅れを取らずに行けたことが好走につながった。障害の軽い膝折は想定内。むしろ立て直しが早かった。ハンデ有利であったとはいえ高重量にも対応できる力を見せたのではないか。直線も最後までしっかり走り切った。またもや2着ということで来年度はなんとか重賞タイトルが欲しいところ。次の大きな目標は初夏の柏林賞か。
ゴールデンフウジン(3着):健闘とも残念ともいえる3着。障害を降りてから勢い余って躓いたことは、これがなければ勝ち負けになっていたと思われるだけに実に惜しい出来事であった。元々障害は得意ではない方なので、今回の躓きもそれがゆえといったところか。今後のポイントになりそう。まずは、古馬重賞に出られるよう勝ち星を重ねていきたい。
ミノルシャープ(4着):障害を降りてからの一瞬の切れ味の鋭さはさすがである一方、いつもの詰めの甘さも見られ、この馬の良い面と悪い面の両方が出た結果の4着。ただ存在感は見せた。あとここ数戦は障害で苦労しており、癖にならなければ良いが。持てる力をしっかり出せれば、強い相手でも勝てるはずだが。
ミスタカシマ(5着):今年に入って順調ではなかったことと、4歳馬にしてはハンデが重かったので人気も落としていたが、かなり復調していた。持ち前の障害の上手さで、2番手で障害を降りるなど見せ場も十分にあった。コンディションなど条件が整えば、牡馬や古馬相手でも十分勝負になるはず。
その他ではマツカゼウンカイ(6着)は古馬重賞好走から今回も期待されたが、障害でかなり手間取った。大外枠が影響したか。コウシュハレガシー(7着)は障害は好位置で降りられたが切れ味がなかった。あとアアモンドグンシン(9着)は終始後手にまわり障害も登り切れずやはり4歳にはハンデがきつかったか。
はむ!の予想(馬券)結果
(通常分)今回 +5,080 (配当)9,580 (投入)4,500
(単複・ワイド)今回 -660 (配当)540 (投入)1,200
今年度累計 -13,540 (3/10・ポプラ賞終了時点)
通常 +360 (配当 102,460 - 投入 102,100)
単・ワ -13,900 (配当 22,400 - 投入 36,300)
改めてゴーリキの強さに脱帽。一方、本命にしたキタノユウジロウは正直半信半疑だったが、よく2着に粘ってくれた。ゴールデンフウジンの方も一発あるのではというのもあったので、ハラハラしたがこれもよく3着まで来てくれたものだ。○◎▲ならなんとかプラスにできる。本当は◎と○が入れ替わったら最高だったが、そこまで贅沢を言うこともないだろう。自分にしてはまずまずで、資金もつながったということで、なんとか最後のばんえい記念も馬券的にも楽しめそうだ。
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2018データ・馬券成績表)
次の重賞は、いよいよ年度末の大一番。3月24日、ばんえい記念(BG1)です。予想はいつもどおり前日までには書きたいと思いますが、出走予定馬が出次第早く取りかかり、なるべく早くアップすることを心がけたいと思います。
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