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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年3月21日木曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第51回ばんえい記念(3/24)

  今年も、ばんえいの最高峰のレース、ばんえい記念の季節がやってきました。1年で唯一、1トンの荷物を引っ張る最高重量戦、そして年度最後の重賞締めくくりのレースでもあります。ばんえい関係者なら誰もがここを最終目標にしのぎを削るわけです。3連覇を目指すオレノココロに対して待ったをかける馬はいるでしょうか。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第51回ばんえい記念(BG1)
(2019年3月24日(日)17:15発走 帯広10R ダ200m 4歳以上オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コウシュハウンカイ 牡9 1000 藤本匠 松井浩 栗毛 先
オレノココロ 牡9 1000 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
  ドルフィン 牡9 1000 松田道 坂本東 栗毛 追
フジダイビクトリー 牡11 1000 菊池一 中島敏 栗毛 逃
センゴクエース 牡7 1000 工藤篤 槻舘重 鹿毛 差
  ソウクンボーイ 牡9 1000 村上章 西邑春 鹿毛 追
  カンシャノココロ 牡8 1000 西謙一 坂本東 鹿毛 先
シンザンボーイ 牡8 1000 阿部武 坂本東 栗毛 先
 ※出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい記念」の概要と傾向
  ばんえい競馬においては数々の重賞があるが、その中でも「ばんえい記念」は別格。いくら力持ちのばん馬といえども、限界に限りなく近い負担重量1トン。昨年のニュータカラコマがこのレース中に力尽きて息が途絶える悲しい出来事もあった。しかしこのレースが存在することが生産者を始め、重種馬に携わる全ての人の拠り所にもなっている。ここに出てきてくれたことだけでも各馬に拍手を送りたい。
  レースの傾向は、過去10年で1番人気は(7,1,1,1)とやはり強い。しかも連覇または2回以上優勝、つまりリピーターが非常に多く、その中ではカネサブラックやオレノココロのように他のレースでも強い馬と、トモエパワーやニシキダイジンのように高重量戦だけが強いという馬もいる。いずれにせよ重量適性は絶対条件である。2番人気は(1,2,2,5)、3番人気は(0,3,1,6)とやや苦戦。実力馬ながら、ばんえい記念になるとその重量適性などで一歩足りないというイメージか。タイムは馬場によっても大きく違うが、概ね4分前後かかっている。障害力はあるに越したことはないが、いずれにしてもひと腰で上がることはなく、何度かかってもしっかり前に進められることが重要である。臨戦過程については、このレースの次に重い荷物を引っ張る正月の帯広記念がトライアル的存在だが、過去10年で2勝と意外と連動していない。直前重賞のチャンピオンカップも同じような傾向で直結はしておらず、それぞれの調整プロセスを経てここに挑戦してくるというところか。年齢は最低でも7歳以上でないと勝ち目はなく、8~9歳が最も充実している。騎手では現役では藤野俊一騎手が過去5勝と最も多く、鈴木恵介騎手、松田道明騎手がそれぞれ3勝、藤本匠騎手が2勝となっている。

今回のみどころ
  ばんえい関係者なら誰もが目指す最高峰のレース、それがばんえい記念であるが、昨年のニュータカラコマのようなこともあり、今回どれだけの馬が出てくるのかが心配されたがフルゲートまではいかないまでも主要なメンバーは揃った。注目はなんといっても3連覇を目指すオレノココロ。今年も万全の態勢のここに臨んでいる。他の誰かこれを阻む馬は出るのかというより、オレノココロ自身がどんな勝ち方を見せるか、が焦点と言っても良い。一方、他馬も指をくわえて見ているわけにはいかない。その中でもライバルのコウシュハウンカイ。昨年は1000kgを引っ張りながらひと腰で天板に達したが、今年はどうか。そして、ばんえい記念初挑戦のセンゴクエースらがどれだけ走れるのかも注目。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 コウシュハウンカイ:ばんえい記念は4度目の出走。初めて出走した6歳時に3着と好走、以下5着、3着と確実に上位に来る走りをみせている。特に昨年のばんえい記念では障害をほぼひと腰でクリアし場内をどよめかせた。安定感は抜群だが、この馬の課題はやはり切れ味と最後の粘り。今年の帯広記念でも先行しながら直線失速し5着に沈み、以降やや調子が下降気味であったが、当然ここに向けて調整してきているであろう。軽馬場ならなお良い。
 2 オレノココロ:ばんえい記念3連覇のほか重賞最多勝記録もかかっている。既にばんえいの歴史に残る名馬になりつつあるが、今回もその強さを見せる確率は高い。チャンピオンカップでは若馬に逃げ切られたものの50kgものハンデを与えてのもの。それでも2着を確保するあたりはこの馬の強さを感じさせた。高重量戦では障害をあえて一気に行かずに何歩かに分けてしっかり登る作戦を取っている。それほど直線の脚にも自信があるのだろう。
 3 ドルフィン:B2クラスとオープン馬の4ランク下の格付けだが、果敢に挑戦してきた。重賞どころか特別戦も一度も出走したことがない。そんな馬でもまずはチャレンジすることが大切で、そのことに拍手を送りたい。いきなりの1トンの荷物は厳しいが、これまでの走りから重量適性はありそうで、遅い流れになるばんえい記念では意外にも活躍できそうな要素は持っている。障害ももともと得意な方。この馬も9歳。最強世代の一角に存在感を見せるか。
 4 フジダイビクトリー:ばんえい記念は実に5度目の出走。2度目の出走であった2016年に優勝、昨年も2着に入っており、このレースに欠かせない存在となっている。それまでの前2~3走で凡走しても、ばんえい記念になると強みを発揮する。やはり高重量適性であろう。一時期は得意なはずの障害も上れなくなり衰えが見えたかのように思われたが今年に入って更に勝ち星を挙げるなど元気いっぱい。ラストランとなるが最後にもう一花咲かせるか。
 5 センゴクエース:ばんえい記念初登場。6歳になるのを待って満を持して出走してきた。力強い先行力と切れ味これまで、重賞や特別戦などで常に上位に入っているが、一方、いま一歩勝ちきれない場面も多く見られた。障害も焦ると時折ミスする場面がある。初めての1トンの荷物でどこまでやれるか。両親とも重賞を何度も勝った名馬で血統的裏付けもある。前半力をセーブして、障害を上手く越えられれば、最後の直線の切れ味と粘りは脅威でもある。
 6 ソウクンボーイ:ばんえい記念は昨年に続き2度目の出走。昨年は最後の直線で力強い追い込みの脚を見せ、優勝馬と7秒差の5着に食い込む健闘だった。今年度は本格的に重賞戦線にも参加。結果は順位こそ芳しくなかったが、直線でのスピードなど見せ場はあった。障害はかなり苦手な部類だが、ばんえい記念のように各馬力がいるレースになるとじっくり構えて障害に挑めるので逆に力を発揮できることも。障害がうまく抜け出せればチャンスはある。
 7 カンシャノココロ:ばんえい記念は初出走。若馬時代の世代重賞では好走していたが重賞は未勝利。昨年になってから古馬重賞にもしばしば顔を出している。今年は正月の準重賞・金杯を大接戦の上粘り勝ち、持ち味を発揮した。ばんえい記念に出てくる馬としては大きくはないものの、障害では一歩一歩踏みしめて登る姿が力強い。一瞬の切れ味はないものの、先行力、障害力ともに安定性はある。接戦になれば強いので、どこまでペースに付いて行けるか。
 8 シンザンボーイ:グランプリや帯広記念には顔を出し好走しているが、ばんえい記念は初出走。この馬は若馬時代はあまりパッとせず重賞も出るのが精一杯だったが、年を重ねるごとに力をつけてきたイメージだ。持ち味は先行力と粘り。帯広記念でも最後の直線で一瞬先頭に立つ場面も見られた。また準重賞ウィナーズカップではセンゴクエースなども出る中、他馬を寄せ付けず圧勝した。重い荷物でもしっかり登り切るだけの障害力があり、これが生きるか。

まとめ:
  今年は8頭立て。現時点で最高レベルの力を持った精鋭たちが勢揃いした。ここ数年は頭数がそろわずフルゲートにはならないのは残念だが、ドルフィンのようにチャレンジしてくる馬もいて、もしこの馬が好走すれば将来裾野は広がっていきそうだ。
  展開だが、馬場状態がポイント。金曜日に1cm程度の雪が降っており、ヒーティングは停止した後で気温は低めに推移。このあたりがどう影響するか。いずれにしても軽くはなさそうで、序盤からゆったりしたペースになるだろう。何が何でも前に行きたいという馬も見当たらず、フジダイビクトリーあたりが押し出されるように前を行きそう。これにコウシュハウンカイが続き、ペースが遅くなればセンゴクエースも早めに展開するか。オレノココロも前につけそう。後方から行く馬も離されないように好位置に付けたいところ。障害はどの馬もよく鍛えられており、力の差はなさそう。タイミング良くスムーズに登っていけるかがカギ。昨年のコウシュハウンカイや、帯広記念のシンザンボーイなど一発目で坂の上の方まで行ければ見せ場は十分。オレノココロがどの位置で坂を下りられるか。勝ちタイムは丁度4分くらいを予想するが重くなればさらにかかるか。
  さて、当欄予想だが、◎(2)オレノココロの敗れるパターンを想定したものの、この馬が障害で自滅するなどの余程のトラブルでもない限り、他の馬が逆転することは難しく、3連覇は高い確率で達成できるだろう。当然競馬なので何が起こるかはわからないが、それを差し引いてもやはり本命は外せないところ。
  そうなると相手を一ひねりしたい。そこで、ラストランとなる○(4)フジダイビクトリーを対抗に持ってきた。11歳になっても決して衰えはみえず、近走も好走が続いている。過去ばんえい記念の優勝経験があるように、しっかり1トンを最後まで引っ張りきる力は持っており、少なくとも2着候補には入りそう。初挑戦の▲(5)センゴクエースも狙いたい一頭であるが、果たして1トンを背負って走りきれるか。障害での手間取りも想定される。ただ帯広記念で好走したように、元々の能力の高さの片鱗は見せており、この本番で素質が大開花することは十分考えられる。そして実力馬△(1)コウシュハウンカイだが、この馬の実力は誰もが認めるところであるが、今年度の調子を見ると今回はどうも推しづらい。最内枠に入ったのもプラスとはいえず、ゴール直線での失速も心配だ。但し、軽馬場になれば直線を押し切ることも考えられ、馬場状態を見極めたい。上位に挙げた4頭は奇しくもすべてウンカイ産駒となった。
  その他の馬は若干差はあるが、障害をうまく抜け出せれば食い込んでくるチャンスのある馬は多い。その中でも注(8)シンザンボーイは帯広記念やドリームエイジカップでも一旦先頭に立つなど見せ場を作っており、流れを作れる強みがあるので侮れない。注(6)ソウクンボーイは好走した昨年のこのレースのイメージが残り今回も期待されるが、昨年ほどの好調感はなく変わり身を見せられるか。あとは走りが安定している(7)カンシャノココロ、そして格上挑戦ながら重量戦での一変が期待される(3)ドルフィンも期待されるところだが、やや力不足か。

はむ!の馬券狙いどころ:
  お祭りなので、これまでの収支はともかく、まずは楽しむことを心がけていきたい。そして馬券だが、やはりオレノココロの頭は外せないだろう。そうすると2着候補も絞って、3着で流すというパターンか。一応、馬複など保険的な馬券も押さえておきたいが。単勝は儲け無視。ワイドは配当のつきそうなところから。今回は最後なので少し足が出ることを容赦願いたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 
   2→4,5→4,5,1,8 合計6通り 各300円
   2→4,5→6,7,3 合計6通り 各200円
   4,5→2=4,5,1,8 合計12通り 各100円
  馬複 2=4,5,1 合計3通り 各500円
  合計 5,700円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 2 1,200円
  ワイド 5=2,4,1,8 合計4点 各200円
    8=2,4,1 合計3点 各100円
  合計 2,300円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、後日報告したいと思います。(今回は筆者多忙につき、数日後になるかもしれません)

(コラム)騎手リーディング
  今年度のクライマックスであるばんえい記念と同時に、ばんえいではもう一つ非常に注目されていることがあります。それが今年度の騎手の最多勝いわゆるリーディング争いです。ばんえいのリーディングは帯広単独開催以降10年間すべて鈴木恵介騎手が獲得しています。2011年度には年間最多勝記録の246勝を挙げるなど、押しも押されぬばんえいのトップジョッキーです。しかし近年は阿部武臣騎手が急上昇。昨年は最終日まで最多勝争いがもつれ込み、ばんえい記念で鈴木騎手が勝ちリーディングの座を死守、10連覇を決めました。そして今年はさらに激戦、抜きつ抜かれつを繰り返し(この記事アップ時点で)2日を残し190勝と全く並んでおり、2着の数の差で阿部騎手が正にハナの差リードとなっています。鈴木騎手にはばんえい記念3連覇を狙うオレノココロ、阿部騎手には目下23連勝中のホクショウマサルなどがいます。最終節でどう決着するのでしょうか。ちなみにこの二人、年齢は阿部騎手の方が4つ上ですが、デビュー同期のライバル同士。最後まで目が離せません。

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