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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2019年12月6日金曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2019】重賞予想・第44回ばんえいオークス(12/8)

  今週のばんえい重賞は、3歳牝馬のチャンピオン決定戦、ばんえいオークスです。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第44回ばんえいオークス(BG1)
(2019年12月8日(日)19:05発走 帯広10R ダ200m 3歳牝馬オープン定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
サクラユウシュン 牝3 670 阿部武 金山明 栗毛 追
父 ウンカイ
  ハイトップフーガ 牝3 670 西謙一 松井浩 鹿毛 逃
父 ウンカイ
ヒメトラクイーン 牝3 670 西将太 松井浩 鹿毛 差
父 ナリタボブサップ
  クイーンヴォラ 牝3 670 渡来心 坂本東 栗毛 差
父 シベチャタイガー
  ジェイセリナ 牝3 670 鈴木恵 平田義 栗毛 先
父 ミスタートカチ
ジェイカトレア 牝3 670 藤野俊 平田義 青毛 先
父 トカチタカラ
ヤマサンブラック 牝3 670 藤本匠 岩本利 青毛 差
父 カネサブラック
  アアモンドラッシュ 牝3 670 松田道 小林長 鹿毛 先
父 アアモンドケイジ
アアモンドノース 牝3 670 長澤幸 小林長 芦毛 差
父 トウリュウ
  10 ドルバコ 牝3 670 菊池一 大橋和 鹿毛 差
父 ヤマノミント
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえいオークス」の概要と傾向
  ばんえいの3歳牝馬の重賞。いわゆるクラシックレース「オークス」のばんえい版で、帯広単独開催以降は毎年初冬のこの時期に行われている。ハンデのない定量戦で真の世代最強を決めるレースである。
  過去10年の傾向を見ると1番人気は(3,2,0,5)と定量戦の割には苦戦気味、むしろ2番人気の方が(4,3,2,1)と好走している。人気馬に何らかの盲点があるのか、あるいは実力がありながらあと一歩だった馬がここで力を発揮するというところか。同じ世代重賞の黒ユリ賞勝ち馬が4勝と同世代レースで好走していることは重要なファクターの一つであろう。上がり馬なら自己条件での近走の走りにも注目しておきたい。騎手別では鈴木恵介騎手が過去4勝でトップ。
今回のみどころ
  夏のグランプリ以来のBG1。今年の3歳牝馬は、一つ上のミスタカシマのような牡馬をも凌駕するような存在がおらず、未だ力関係がはっきりしない部分が多い。一応は、黒ユリ賞馬のジェイカトレアが稼ぎ頭となっておりそこそこ活躍しているが、改めて一堂に会した時に実績どおり走れるか。あとはヤマサンブラック、ヒメトラクイーン、サクラユウシュンあたりが上位で活躍している。一方、下位の馬たちも激しい出走権争いを制してきており、その中にも3年前に優勝したホクトノホシのようにダイヤの原石が眠っているかもしれない。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 サクラユウシュン:デビュー時から期待されており、いちい賞などで勝利、重賞はナナカマド賞で6着、そして黒ユリ賞では1番人気に推されたが結果は4着。この時は障害でのミスが出ていた。抜群の切れ味を持ち、動きは素軽いがやや走りが不安定。強い勝ち方で連勝することもあれば、障害などで大きく崩れることもしばしば。この夏は馬体重も減って苦戦したが取り戻しつつある。
 2 ハイトップフーガ:黒ユリ賞2着馬。重賞はこのほかイレネー記念にも出ており7着に入っている。実績馬だが、今シーズンは序盤に休養。復帰後はなかなか勝負勘が戻らず1勝のみで、このレースもようやく最後の出走枠に残ったところ。元々は先行力と力強い走りがモットーで、黒ユリ賞ではハナを奪って逃げるレースを展開した。やや動きが重い面もあるので高重量になって力を発揮か。
 3 ヒメトラクイーン:重賞は黒ユリ賞(6着)のほか、ナナカマド賞に出走しこの時は4着と善戦した。デビュー時から完成度が高い馬で最初の特別戦白菊賞で勝つなど将来性が期待されたが、その後は若干伸び悩んでいた。障害で崩れることは少ないが、前半に流れに乗れないと後手に回り追走で一杯というパターンも見られる。一旦障害を降りればじわじわ伸びていく脚を持っている。
 4 クイーンヴォラ:重賞は黒ユリ賞で5着に入っている。この時は後方待機から直線で伸びて接戦にもつれ込んだ。特別戦は釧路産駒特別、福寿草特別と出走、結果は出ていないが崩れはしていない。小柄な馬だが素軽さがあり、自在に立ち回れる。父シベチャタイガーは晩年になって力を発揮した馬。この馬も成長途上で非力な面があるが、苦手だった障害は自分から動いて克服しつつある。
 5 ジェイセリナ:重賞は初出走。特別戦は十勝産駒特別と福寿草特別に出走しておりいずれも6着に入っている。特に福寿草特別では最後方から直線一気の鋭い脚が見られた。父ミスタートカチ譲りのスピードど鋭い切れ味がこの馬のモットー。障害はかなり苦手で崩れてしまうこともしばしばあるが、一旦越えれば直線で鋭く加速してくる。流れが落ち着く重賞なら追い込みの脚も決まるか。
 6 ジェイカトレア:黒ユリ賞馬でむろんメンバー中唯一の重賞勝ち馬。その他重賞にも積極的に参加しており、はまなす賞4着など好走している。3歳としてはかなりの馬格があり力強い走りを見せる。どちらかというと直線の切れ味で勝負する馬だが、相手に合わせて先行することもある。父トカチタカラはじっくりタイプだったが、同様に多少高重量のゆったりした流れの方がよさそうだ。
 7 ヤマサンブラック:重賞は黒ユリ賞のほかヤングCSにも出走しているがいずれも大敗。しかしその後の世代牝馬戦福寿草特別では直線で抜け出して勝利している。自己条件でも上位人気ながら勝ちきれないレースも多かったが、前走軽馬場のレースでは圧勝した。力はあり障害もしっかり上げられるが、先行したり後方から行ったり気分次第のところがあり、流れに乗れないと凡走もある。
 8 アアモンドラッシュ:前開催のレースで快勝し出走権を得てきた。重賞は初出走。特別戦は白菊賞と福寿草特別に出ているが、いずれも離れた9着と大きく敗れている。父アアモンドケイジは現役時代は小柄な馬で全て最下位、種牡馬としてもほとんど実績はない。この馬も親同様小柄だったが、今シーズンに入り馬体が急成長し力を付けている。真面目に走れるタイプで障害もこなせる。
 9 アアモンドノース:出走権をめぐって賞金ランク10位が2頭並んだが、直前で3連勝したこの馬が今年度獲得賞金の差でマオノクイーンを抑え最後の切符をつかんだ。重賞はナナカマド賞に出走し9着。まだ気性的に若い面が見られ、レース中もソラを使いながら走る傾向にある。障害も力が入らず上がらないことも多いが、直線の切れ味は鋭く一気に追いつくだけのスピードを持っている。
 10 ドルバコ:重賞は初出走、特別戦も北央産駒特別のみ出走し大敗している。小柄で非力なイメージだが、父ヤマノミントの性質を受け継いでか、素軽い動きで自在に立ち回れる。特に近走は動きが良く、上位に食い込み賞金を加えて出走権を確保した。障害も特段上手ではないが立て直しが早く巻き返しが可能。全体の流れが速くなる軽馬場より、重馬場でじっくり攻めて他馬のミスを待ちたい。

【はむ!の見解まとめ】
  このメンバーの中では、ジェイカトレアが黒ユリ賞に勝っている上他の重賞にもほとんど出走しており、実績面では数段上。ただ牝馬同士のレースになった場合、伏兵が登場してくることはないのか。
  まず展開を予想してみると、黒ユリ賞で先行したハイトップフーガが今回も前半から前に行くか。他に先行力がありそうなのはアアモンドラッシュぐらいで、他はそれほど速くない。それならやはり前半からジェイカトレアが押し出されるように先頭に立つことになるか。他の有力馬ではヤマサンブラックやサクラユウシュンは勝ちに来るなら前について行きたいところ。ヒメトラクイーンは中団か。他の馬も障害を越えれば切れ味のある馬が多いので、もしジェイカトレアが何らかでもたつく場面があるとゴール前でもつれることもあり得る。
  それでも◎(6)ジェイカトレアは現時点で力は抜けており、定量戦のこのレースはやはり本命にせざるを得ない。ただ不安点としてはクラスが違うためこのメンバーでの対戦が少なく、想定外の展開にでもなれば一気に流れが変わってくることもある。かといって崩れることも考えづらく、一応軸には置きたい。
  相手だがこれは大混戦。サクラユウシュンは黒ユリ賞で1番人気になったが流れに乗れなかった。今シーズンも4連勝した時期もあるが一方では障害で引っかかり人気を裏切ることも多々見られ、それだとなかなか中心には狙いづらい。それならじわじわ力を出していける○(3)ヒメトラクイーンの方を取りたい。流れに乗れないと伸びてこない時もあるが、混戦になれば勝負根性は上。わずかながら逆転の可能性もあると見ている。流れに乗れれば怖い存在が▲(7)ヤマサンブラック。やや走りに不安定な面はあるものの動き自体は良い。大レースに強いのは父親のカネサブラック譲りか。ただジェイカトレアまで届くかは微妙で、単穴で。そして△(1)サクラユウシュンは、前述の理由によりリスクもあって、4番手評価とした。ただスピードの絶対値は違うのでやはり流れにのればそのまま押し切ることも。
  下位クラスからは直前で連勝し出走権を得てきた注(9)アアモンドノース(8)アアモンドラッシュのアアモンド勢、特にノースの方は直線の鋭い切れ味が出せるタイプで、一発の魅力がある。ラッシュもしっかりレースを作れるタイプでいずれも台風の目となるか、(2)ハイトップフーガは黒ユリ賞2着の実績があり逃げ切れる展開になれば。ただ現状の力関係からすれば抑えまでか。鈴木恵介騎手が乗ってきた(5)ジェイセリナも障害を越えられれば一発あるタイプ。

はむ!の馬券狙いどころ:
  いよいよBG1のばんえいオークス。実績上位のジェイカトレアをどこまで信頼するか。逆転もありと見るがその候補はいろいろ目移りしそう。これでも絞ったつもりなのだが。ワイドあたりも手広く狙いたい。なんとか勝って年末年始の重賞シリーズに向けてもここはしっかり資金を確保しておきたいところ。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 6,3,1→6,3,1,7→6,3,1,7 合計18通り 各300円
      6→3,1,7→3,1,7,9 合計9通り 各100円
      3,1,7→6→3,1,7 合計6通り 各100円
  枠複 6=3,7,8 3=7 合計4通り 各200円 合計 4,100円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 6 700円
  ワイド 3=1,7,9,5,2 9=6,1,7,5 合計9点 各100円
  合計 1,600円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。

【コラム】BFG(ばんえいフルゲート)その3
  前回までBFG(ばんえいフルゲート)の話をしていました。そして各レースはBFGに満たないレースが多いという話をしていました。その話を突き詰めると、理由として、ばんえいを含む地方競馬は綿密なクラス分けがされていて、そのクラスに応じて出走できるレースが決められているというシステムであるということにあります。
  例えばJRAなら御存知のとおり(主に1着の)獲得賞金に応じて、未勝利、1勝クラス(今年度まで500万円下)、2勝クラス(1000万円下)、3勝クラス(1600万円下)、オープンとかなり大雑把に分けられ、それぞれの各クラスには何百頭(場合によっては1000頭以上)といて、所属するクラスから開催場、距離や芝、ダートによって分けられた何種類ものレースを選んで出馬投票し、フルゲートを越えれば抽選で出走するというシステムになっています。(今年から一度上がれば降級することはなくなりました。)
  一方、地方競馬は主催者によって若干違いますが、過去数年の獲得賞金に応じてA(オープンを含む)、B、Cとランキングされその中でも賞金順にA1、A2・・・のように細分化、要するに上位馬はともかく、下位の馬はそのランクで決められた範囲のレースにしか出ることができません。要するに、中央に比べて、選択の幅が狭いのです。(登録馬や条件のバリエーションが少ないことと、ランクを細分化しないと、力の差が大きすぎて競馬が成り立たないからでしょう)
  ばんえいの場合は、2歳馬は獲得賞金順に全部並べて、9頭~10頭ずつA1、A2、A3(クラスの中の数は頭数によって決まる)、B1、B2・・・ときて、最後はDまでクラス分け、3歳馬以上は過去3年間の獲得賞金により格付け(例えば470万円以上ならオープン、それ未満で360万円以上ならA1、それ未満300万円以上ならA2,その後は、B1~B4ときて、5歳馬以上ならB4が最も下位ランク、3歳~4歳ならさらにC1,C2)され、またその格の中で組み分けがされる。というシステムになっています。
  文字で書いてもさっぱりわからないでしょうから、それをまとめた表は主催者の公式ホームページなどで確認いただくとして、つまり何が言いたいかというと、ばんえいば場合は、出走できるレースがしっかり決められて、選択の余地はほとんどないため、その馬の調子などで出走回避が出た場合、その分だけ頭数が減ることからBFGになりにくいという状況があるということです。もう少し馬に選択肢があればいいのですが、全体の頭数が少ないので難しいのかもしれません。

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