ばんえい重賞レース回顧
第10回ドリームエイジカップ(BG3)-2019年12月1日-10R 200m直 曇 1.5%
1着△(9)アアモンドグンシン(長澤幸) 1分52秒3
2着 (10)センゴクエース
3着注(1)オレノココロ
単勝 9 1,020円(5番人気) 馬複 9-10 8,420円 三連単 9-10-1 137,320円
※その他の払戻金を含み、結果は必ず主催者又は地方競馬情報サイト(KEIBA.GO.JP)を参照ください。
(◎○等は、はむ!の当初予想印)
ばんえいの4歳~8歳以上の世代別重賞、第10回ドリームエイジカップは、4番人気のアアモンドグンシンが障害を先頭で抜け出し他を引き離して快勝。4歳馬として初めてこのレースを制した。この馬自身は昨年のばんえいダービー以来重賞3勝目、長澤幸太騎手は、このレースは2012年のテンマデトドケ以来2勝目、通算では一昨年のばんえいダービーをメジロゴーリキで制して以来4勝目。小林長吉調教師も昨年のばんえいダービー以来の重賞勝ちで通算9勝目。
レース振り返り
帯広周辺はここ一週間はわずかな降水があったものの天気は概ね晴れ、しかし気温が低くコースにやや水分が残っている状況。馬場状態はやや重めといったところであった。
レースは、メジロゴーリキとミノルシャープの5歳勢がスタートから勢いよく飛び出し、第1障害を越えてこの2頭が先行。これに4歳馬アアモンドグンシン、キタノユウジロウがついて行き、コウシュハウンカイとコウリキあたりその後に付けた。各馬小刻みに息を入れつつ、1,2障害の中間あたりではメジロゴーリキが前に出て、ミノルシャープが続くところをその外のアアモンドグンシンが積極的に前に出て行った。アアモンドグンシンはそのまま勢いをつけて進み、するすると抜け出して先頭に立った。そして第2障害手前に先着。2番手以下メジロゴーリキ、ミノルシャープがほどなく追いつき、他の各馬も続いた。ここまで57秒と馬場にしては少し速いペース。
各馬十分息を入れたあと、ミノルシャープとアアモンドグンシンが同時に障害を仕掛け、ミノルシャープは中間で一旦止まった。一方アアモンドグンシンはしっかり歩を進めひと腰で障害をクリア、先頭に立った。他の馬も障害に挑戦するがそれぞれ天板あたりでストップ、オレノココロあたりは一旦膝を折っていた。しばらくして2腰目で力を入れたミノルシャープが2番手で障害を降り、そして十分溜めたキタノユウジロウが3番手、天板で一旦止まったメジロゴーリキが続いた。1番人気コウシュハウンカイは前半でやや遅れた上に障害でも止まり、立て直したオレノココロとともに5,6番手からの競馬となった。
そうしている間に、先頭を行くアアモンドグンシンはスピードに乗って他を5,6馬身と大きく離して一人旅状態。ミノルシャープが2番手で追うが差は縮まらず、そのままの状態でゴールへ。最後は20mほど離してゴール線を駆け抜ける圧勝であった。2番手争いは、前を追っていたミノルシャープが残り20mあたりで立ち止まり、追っていたキタノユウジロウ、メジロゴーリキが近づくところ、後方7番手あたりで障害を越えていたセンゴクエースが、大外から一気に追い込み、逆転して2着に入った。ミノルシャープはその後立て直したが、その後最内から追い込んできたオレノココロにゴール直前でかわされ、オレノココロが3着、当欄で本命にしていたミノルシャープは4着だった。1番人気のコウシュハウンカイは遅れを取り戻せず7着。2番人気のメジロゴーリキも追いつけず6着に終わった。
次走へのメモ
アアモンドグンシン(1着):軽ハンデを生かして前半から積極的に前に行くレース、十分溜めることができ、課題のあった障害も楽に越えることができた。降りればこの馬のもの。あとはスピードで押しきった。前に行くことが命題であるような5歳勢に比べプレッシャーもなく余裕を持った走りができたことが大きい。挑戦者の強みといったところか。この馬の次の目標は正月の天馬賞となるが、今度はマークされる立場。今回ハンデの重かったキタノユウジロウや今回回避したミスタカシマらライバルは強力で本当の正念場になりそう。
センゴクエース(2着):まともに行ければ、これくらいの成績は当たり前に上げられる馬。今回は勝ちにこだわらず、とにかく障害をしっかり上げることに徹し、それが上手くいった形になった。大外で他馬に紛れることがなかったのも好都合だったか。苦手な障害も焦らなければ対応できるだろう。そのきっかけを作ったレースであった。次の狙いは高重量の帯広記念。いよいよこの馬の出番だ。今回同様じっくり攻めたい。
オレノココロ(3着):馬体重は1200kgを越え体調は戻っていた。障害で膝を折りかけたのがやはり気になるところだが、すぐに立て直しており、一応今後に目処の付いたレースにはなった。直線でしっかり歩ききり、最後で3着に潜り込んでくるあたりはさすがと思わせた。今後斤量が重くなると本来の力を最大に発揮することになるだろう。帯広記念では中心的存在となるか。
ミノルシャープ(4着):本来は前に行きたかったが、隣のアアモンドグンシンに先に行かれやや焦ったか。直線で甘くなることは想定内でそれ以上に粘りは見せていたものの、前半にややエネルギーを使った分だけ最後お釣りがなくなった形になった。全体としてはこの馬らしいレース運びで力を付けているところは見せたといえる。この後は帯広記念に行くのか、金杯の方に回るか。
キタノユウジロウ(5着):4歳馬で初めての770kg、上位馬ともハンデ差のない過酷な条件であったが、積極的に前につけ障害をひと腰でさばくなど、この馬の最大の力を発揮したといえる。馬体も充実してきており見えるほどに力をつけてきたイメージである。次の狙いはもちろん天馬賞。アアモンドグンシンから逆転を狙う。
その他では、メジロゴーリキ(6着)は、やはり第2障害手前で先手を取れず後手にまわってしまったことが敗因か。相手次第では流れも変わるだろう。帯広記念ではさらにチャレンジしてほしい。コウシュハウンカイ(7着)も前半から前につけようとしたが、動きが重く障害でも立ち後れた。トップハンデが応えたか。全体的に動きが良くなく調子も下降気味に見えるのが気がかり。他の馬はここでは力の差がありすぎた。それぞれに適鞍があるはずで巻き返しに期待。
はむ!の予想(馬券)結果
的中 ワイド 1-9 1枚 のみ
これは馬券の買い方というより予想が甘かったとしか言いようがない。グンシンも気になっていたので△までは打っていたが、4歳馬不利というデータに頼ってしまって、その勢いとスピードを見限ってしまったというところか。さらにはセンゴクエース。当欄では比較的ひいき目に見て何らかは勝っている馬なのだが、今回はワイドすら買っていないという状況でこれも裏切ったことで逆に痛い目に遭わされた結果だ。信じることは重要。
今回収支 -5,110
(通常分) -4,300 (配当)0 (投入)4,300
(単複・ワイド) -810 (配当)590 (投入)1,600
今年度累計 -16,740(12/1・ドリームエイジカップ終了時点)
(通常分) -8,420 (配当 52,380 - 投入 60,800)
(単複・ワイド) -8,320 (配当 12,680 - 投入 21,000)
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2019データ・馬券成績表)
重賞は2週連続、次回12月8日は、3歳牝馬の最高峰、ばんえいオークス(BG1)です。予想はいつもどおり前日までには書く予定です。
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