【出馬表及びはむ!の予想印】
第28回銀河賞(BG2) (2020年9月27日(日)20:10発走 帯広11R ダ200m 4歳オープン別定) | |||||||
はむ 予想 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 備 考 |
1 | ダイリンファイター | 牡4 | 720 | 赤塚健 | 小林長 | 青毛 逃 | |
○ | 2 | コマサンエース | 牡4 | 710 | 松田道 | 金田勇 | 鹿毛 先 |
3 | ジェイエース | 牡4 | 720 | 菊池一 | 西康幸 | 鹿毛 追 | |
4 | ギンノダイマオー | 牡4 | 720 | 西将太 | 松井浩 | 芦毛 先 | |
◎ | 5 | メムロボブサップ | 牡4 | 750 | 阿部武 | 坂本東 | 鹿毛 差 |
注 | 6 | コマサンブラック | 牡4 | 720 | 島津新 | 金田勇 | 青毛 差 |
▲ | 7 | アオノブラック | 牡4 | 740 | 西謙一 | 金田勇 | 鹿毛 差 |
8 | サクラドリーマー | 牡4 | 720 | 藤本匠 | 今井茂 | 鹿毛 追 | |
△ | 9 | インビクタ | 牡4 | 730 | 藤野俊 | 松井浩 | 青毛 逃 |
「銀河賞」の概要と傾向
ばんえい独自の4歳世代重賞の三冠(柏林賞、銀河賞、天馬賞)の第2弾。創設当初は北見競馬場で開催されており、当時北見市と十勝を結んで走っていた鉄道「ふるさと銀河線」を想起させる。その銀河線の通過地点の陸別町は、大空を望む立地から、銀河をまちづくりの核としていて、国内最大級の天文台や銀河線時代の線路を利用した鉄道の動態保存などが行われている。
レースの傾向は、過去10年で1番人気は(3,3,1,3)とまずまず。かつては下位人気もしばしば勝っていたが、ここ5年は1番人気または2番人気の馬が勝っている。2着もまずまず上位人気が来るが、3着には下位人気が来ることが多く(過去10年で8回までは5番人気以下)ヒモ荒れの要素が多く、ハンデ差や勢いなどを見極めたい。騎手では松田道明騎手が3勝とわずかにリードしているが、かなり分散している。厩舎別では槻舘厩舎が4連勝を含む5勝と大きくリードしている。
今回のみどころ
この世代のトップランナーはやはり3歳三冠馬のメムロボブサップ。4歳に入り柏林賞でも勝利し4歳でも三冠を狙っている。古馬一線級とも互角の戦いをしているなど実力は十分で期待は大きい。そしてそのライバルとして常に存在するアオノブラック。虎視眈々と逆転を目指している。あとはインビクタやサクラドリーマーといったところが間への食い込みを図っている。4歳にとってはいつものメンバーだが、それぞれいかに成長してきているかバロメーターになりそう。
各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
1 ダイリンファイター:オークス馬ダイリンビューティを母に持ちデビュー時から注目されていたが若馬のころは力不足が目立っていた。ここにきて徐々に力をつけ、持ち前の先行力と障害力で特別戦では勝利を重ねたが、重賞ではまだ力を発揮できていない。出足からハナを奪いに行くような積極的なレースがしたい。
2 コマサンエース:重賞初出走。母はヒロインズカップ勝ちなど実力も人気もあったクインフェスタ。僚馬コマサンブラックとは親が名馬同士ではあるが、デビュー時は幼くて体ができておらず出世は緩やかであった。親譲りのレースセンスで勝ち上がり、前走特別戦を勝ち出走権を得た。先行力と障害力があり十分戦えそう。
3 ジェイエース:デビュー前の能検では1番時計で期待されたが、障害が大の苦手で持てる力の半分も発揮できていない。ダービーで3着に食い込むなど障害を越えれば非凡の切れ味で十分勝負になるはずだが。この夏は体調も崩したようで馬体も減っていた。休養をはさんでどこまで馬体が回復できているかがポイント。
4 ギンノダイマオー:2歳から3歳前半にかけてはスピードと素軽い動きでメムロボブサップと双璧をなしていたが、それ以降はばったりで伸び悩みの傾向。障害も苦手意識が出ており、よそ見をするなど力が入らず苦戦が続いている。障害を越えれば復活の兆しを感じる走りを見せており、もう少し積極的に攻めて行ければ。
5 メムロボブサップ:この世代のトップランナー。3歳三冠などこれまで勝利は、いずれも大勝というより、他馬を引きつけて突き放すといった強い勝ち方を見せた。古馬との対戦でもトップクラスをねじ伏せて勝利するなど引けを取らない。決して大きくない馬体ながら力強い走りで他馬をリードする。障害も上手い。
6 コマサンブラック:全弟のコマサンダイヤに先に出世された感はあるが、この馬もここにきて高いレベルの特別戦を連勝するなどずいぶん力をつけてきた。やはり好位置につけ、障害を上手く越えて、直線に入れば長い脚色でじわじわ述べていくレース展開が理想。重賞での実績はないが思い切って行けばチャンスは十分。
7 アオノブラック:重賞2勝で力はありながらメムロボブサップにはあと一歩で及ばず悔しい思いが続いている。走りそのものは安定しており大崩れは少ない。鋭い切れ味を持っており、障害もしっかり対応できるタイプだが、前半から流れに乗れないと後手に回って直線不発に終わることも。馬場は落ち着いた方が良い。
8 サクラドリーマー:前半は後方に控え、直線での抜群の切れ味で先行馬をかわしていく典型的な追い込みタイプ。障害は以前はミスが多かったが、近走は克服しつつある。ただ出足が遅いため、軽馬場で前が速くなりすぎると追いつけないことも。重賞は顔は出しているが柏林賞の3着が最高で力は出し切っていない印象。
9 インビクタ:重賞は2着2回の実績。抜群の先行力で、逃げてこそ力を発揮できるタイプであったが、近走は控える競馬も見せており、その分直線での粘りが増すなど脚質に幅が出てきている。ただあまりペースが速いと置いて行かれることもあり、基本はハナを奪いたい。障害もほぼ対応できるが焦ると手間取ることもある。
展開予想
金曜日から土曜日にかけてまとまった雨となっており、日曜日にどこまで馬場が回復しているか。いずれにしても軽めとみる。先行したいのはインビクタとダイリンファイター。最近はインビクタはハナにはこだわらず、ダイリンファイターの方が前に行くか。軽馬場ならメムロボブサップも早めに動き先頭集団につける可能性も。あとは重賞初登場のコマサンエースが無欲で前に行くことも考えられる。アオノブラックは中団あたり、サクラドリーマーはさらに控えそうだが、離されない位置にはつけておきたい。先行勢は障害を越えて最後の直線でどこまで離せるか。メムロボブサップが先に降りるようだと、他馬はハンデがあっても追いつくのは難しい。
【はむ!の見解まとめ】
やはり今の状況だと◎(5)メムロボブサップが盤石。特に前走の特別戦マロニエ賞では、コウシュハウンカイ、ミスタカシマら岩見沢記念の1,2着いわゆる古馬トップクラス相手に先行逃げ切りの強い勝ち方を見せた。同世代の間では大きく抜け出した印象。
対抗だが、本来ならもう一頭の有力馬アオノブラックを推したいところだが、決め手に欠ける部分があり、配当的にも妙味がないことから、評価を下げてみた。そこで思い切って重賞初出走の○(2)コマサンエースを未知の魅力として抜擢したい。先行力と障害力があり、先行勢に食らいついて行けそう。負担重量が増えるほど本来の力を発揮できそうで可能性はふくらむ。そして▲(7)アオノブラックは単穴扱いで今回は薄めに。
さらには△(9)インビクタの逃げ粘りも押さえておきたい。最近は特に直線での粘り強さも増してきている。軽馬場ならなお一層チャンスも、あとは、注(6)コマサンブラックもトライアルの山鳩賞では混戦を抜け出して勝利するなど充実しており、切れ味もある。その他では(8)サクラドリーマーの末脚は魅力だが、障害で苦戦しており直線も詰めの甘さがあるため、信頼はしづらい。
はむ!の馬券狙いどころ:
本欄の重賞シリーズも前回でマイナス街道突入してしまった。ここはすぐに抜け出していきたい。本命は堅くボブサップから。堅く狙って負けたならしょうがない。今回はアオノブラックは薄めに、代わりにコマサンの2頭を台風の目として注目している。ワイドで押さえたい。
【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
三連単 5→2,7,9→2,7,9,6,8 合計12通り 各100円
5→2,7,9,6→2,7,9,6 合計12通り 各100円
2,7→5→2,7,9,6 合計6通り 各100円
枠複 5=2,7,8 合計3通り 各400円 合計 4,200円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
単勝 5 800円
ワイド 2=5,7,9,6 6=5,7,9 合計7点 各100円
合計 1,500円で勝負!
今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。
【コラム】ばんえい中継(歴史など)について
前回のこの欄では、ばんえいを始め地方競馬売上の増加にネット中継の貢献度が大きいのではないかということを述べました。この話題を掘り下げていくとそもそも競馬中継の歴史から紐解いていかなければならず、、それは壮大な調査と整理が必要となるので、また暇な時に気が向いたらやっていきたいと思います。
ところで、最近の地方競馬の売上回復はネット投票によるところが大きいことはこれまでも述べたところですが、実はそれだけでは限界があります。レースを見られなければ、単に数字上の賭け事と同じになってしまうからです。ですからレース中継は重要です。
ここでばんえいの中継の歴史を簡単に紐解くと(昔のことは正確ではないので、今後調査後改めていきたいです)ばんえいが全国で見られるようになったのは意外にも古く、2000年に(それまでのパーフェクTVやディレクTVを継いで「スカイパーフェクTV(スカパー)」が発足した翌年に「ダイナミック競馬」という番組があり、そこでばんえい競馬(の一部)が中継されたのが始まりです。それから休止や再開、チャンネル変更を繰り返しつつ、現在の地方競馬ナインまで中継が続いています。一方、ネット中継は2005年に「BANBA王」という番組がインターネットTVのGYAOで1年程度放送されたのが最初で(現在の「ばんスタ」のセットのデザインもそのころとほぼ同じような感じです。)、その後オッズパークなどのサイトで見られるようになりましたが、ネット動画自体まだ普及しておらず、会員登録なども必要で敷居の高いものでした。
この話、また今後に続けていきたいと思います。
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