ばんえい重賞レース回顧
第7回ドリームエイジカップ(BG3)-2016年11月27日-10R 200m直 曇 2.4%
1着 (3)キサラキク(阿部武)1分42秒0
2着○(2)カイシンゲキ
3着◎(1)コウシュハウンカイ
単勝 3 1,680円 馬単3-2 19,870円 三連単 3-2-1 58,700円
※結果は主催者のものを参照ください。 (◎○▲△等の印は、はむ!の当初予想印です。)
  ばんえいの世代対抗重賞第7回ドリームエイジカップは、6番人気の5歳牝馬キサラキクが先行策から終始リードし他馬の追撃を振り切り優勝。重賞は今年1月の天馬賞以来通算4勝目、同世代戦以外では初重賞となった。またこのレースの牝馬の優勝は初。
  この日の帯広は午前中雪が降ったが、降水量は少なく、馬場もこの週から入れられたロードヒーティングが少しずつ効き、水分は2.4%と軽めでも極端に軽くはならない馬場状態であった。
  レースは前半からキサラキクが思い切って先行する作戦を取り、これに内からカイシンゲキ、外からはホクショウユウキが前を追う展開。全体として速いペースとなる。いつもは先行するフジダイビクトリーら実績馬は後方から。先行馬勢は50秒程度で第2障害に到達し、後続の到着を待つまでもなく、先に仕掛けたのはホクショウユウキだが七分のところでストップ、そして先行したキサラキク、コウシュハウンカイ、カイシンゲキがほぼ同時に障害を越え先頭争い。その後はホクショウユウキ、ニシキエーカンと続く。その他の馬は障害に手間取った。この間に直線ではキサラキクが一瞬の切れ味を生かし一歩前に出て、コウシュハウンカイ、カイシンゲキがそれぞれ半馬身程度の差で追うが、その差は詰まらずキサラキクがそのまま逃げ切ってゴール。コウシュハウンカイは最後5mほどで緩み、そこにカイシンゲキが迫って、最後は横一線で写真判定となったが、わずかの差でカイシンゲキがかわし2着、コウシュハウンカイが3着。その後では3番人気ニシキエーカンと2番人気センゴクエースが勢いよく前を追っていたが前には届かなかった。1番人気のフジダイビクトリーは置かれて7着に終わった。
次走へのひとことメモ
  キサラキク(1着):今回は果敢な先行策を取り、障害も上手く越えて終始先頭をキープし逃げ切り勝ち。荷物と馬場状況を読んだ阿部武臣騎手の思い切った判断が功を奏した。自分のペースに持ち込めれば相当の力を発揮できるところが、同じ牝馬で芦毛のフクイズミを思い出す。やや気まぐれな面があるのも似ている。今回トップ馬相手でも勝てるところを証明したのが大きい。今後は正月の帯広記念にも挑戦しつつ、最大の照準は1月のヒロインズカップか。
  カイシンゲキ(2着):この馬も軽馬場を生かしての先行策を考えていたのだろう。勝った馬には上手く走られたが、障害もミスなくクリアし最後は二の足を見せるなどこの馬としては持ち味を発揮できたレースだった。賞金も加算し、今後の狙いはやはり帯広記念か。重量戦でも好走しており善戦の期待はできる。
  コウシュハウンカイ(3着):大敗後の一戦で注目されたが、1,2着の馬とは切れ味の違いで敗れたものの、本来のこの馬の安定した走りは戻っていた。端枠もこのレースを見る限りは問題はなかった。今後はこの馬の実力を発揮する場面が増加しそう。
  ニシキエーカン(4着):この馬本来の力が出せるようになってきている。障害も決して悪くない。しかし今回は前半慎重に行った分、後半で追いつき切れなかったのが悔やまれる。今後は自己条件のA1クラスでしっかり勝って再び重賞に出られるよう賞金を稼ぎたい。
  センゴクエース(5着):今回は今後のこの馬を占うレースだった。課題の障害を意識してじっくり構えた分後方からレースとなり、障害でもひざまずくなど十分な走りではなかったが、スピードと力は持っているところを見せた。次の目標は天馬賞。この馬としては負けられない。
  その他では、ホクショウユウキ(6着)も先行策を取り攻めていったが、障害で止まった分だけ最後持たなかった。1番人気のフジダイビクトリー(7着)はこの馬のペースでは走ったが速いペースになると厳しかった。オレノココロ(9着)も今回はスピードに戸惑ってついていけなかった。このあたりの実力馬は高重量の重賞では巻き返せるだろう。
はむ!の予想結果
  キサラキクここで来たかという感じ。いつも応援馬券で単・複と買っているだけにそれは良かったのだが、今回に限って1枚ずつに押さえてしまっていた。2着と3着が○と◎だけになんとかできなかったかと悔やまれる(例えば著名人予想の矢野吉彦アナはカイシンゲキを頭にした3連複流しで10点に絞って万馬券を的中させている)。もう取りガミ大賞でも欲しいくらいだ。
  今回収支 -2,190 (配当)3,110 (投入)5,300
  (今年度累計)-30,430
今回の結果を含む今年度の成績は次のリンク先のとおりです。
・はむ!のばんえい競馬ファイル(2016データ・馬券成績表)
次回重賞は来週12月4日(日)、いよいよ3歳牝馬の頂点ばんえいオークス(BG1)です。当欄ではいつものように前日までに見解を書きたいと思います。
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