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 こんにちは!Hamu's Sidewalk Cafeのマスター・はむ!です。
 この第2ブログでは、ばんえい競馬を中心に地方競馬などスポーツ一般中心について語ります。

2020年3月20日金曜日

【はむ!のばんえい競馬watch2020】重賞予想・第52回ばんえい記念(3/21)

  いよいよ今年度納めの大一番。1トンのそりを引っ張る最重量戦、ばんえい記念です。ばんえいが最も盛り上がるこのレースが無観客で淋しいですが、また歓声が戻ってくることを祈って応援しましょう。果たして今年の最高峰に立つ馬はどの馬でしょうか。なお、今年は最終週は金曜日~火曜日までの5日連続開催で、ばんえい記念は例年と異なり土曜日に開催となっていますので注意が必要です。

はむ!の今週のばんえい重賞予想
【出馬表及びはむ!の予想印】
第52回ばんえい記念(BG1)
(2020年3月21日(土)17:20発走 帯広9R ダ200m 4歳以上選抜定量)
はむ
予想

  馬     名 性齢 負担
重量
騎手 調教師 備 考
コウシュハウンカイ 牡10 1000 藤本匠 松井浩 栗毛 先
センゴクエース 牡8 1000 菊池一 槻舘重 鹿毛 差
アアモンドグンシン セン5 990 松田道 小林長 鹿毛 逃
  カブトゴールド 牡9 1000 西謙一 西弘美 栗毛 差
  ソウクンボーイ 牡10 1000 村上章 西邑春 鹿毛 追
ホクショウマサル 牡9 1000 阿部武 坂本東 鹿毛 先
オレノココロ 牡10 1000 鈴木恵 槻舘重 青毛 差
 ※脚質ははむ!の主観。出走馬等の正確なデータは主催者のものを参照ください。

「ばんえい記念」の概要と傾向
  ばんえい競馬最高峰のレース。負担重量は唯一1000kg(5歳馬は10kg減・牝馬が出走すれば20kg減)、つまり1トンの荷物を引っ張る。これは力持ちの馬たちでも、限界に近い荷物である。「ばんえい記念」はばん馬に携わる関係者に全てにおいて最高の舞台で、ここに出ること自体が最高の栄誉である。そして出走する馬は、直前には特別なトレーニングを重ねてくる。
  最高峰のレースだけあって、出走するメンバーももちろん一流。そして十分経験を積んだ古馬がほとんどで、若馬は活躍馬でもまだ力不足ということで回避する馬も多い。従ってフルゲートまで揃うことは少なく、少数精鋭となる。真の意味で最強の馬によるレースである。過去10年で1番人気は(6,2,1,1)とやはり抜けている。4連覇したスーパーペガサス、3連覇のトモエパワーなど、連覇や2回以上優勝する馬が多い。また、トモエパワーのようにその年の成績が芳しくなくてもこのレースは強いという馬も多く、やはり重量適性が重要であるといえる。
  勝ち時計は馬場状態によって違うが、平均して4分程度と、他のレースの倍近くかかる。障害力はある方が良いが、ひと腰で上がることはないので、崩れずスタミナを維持できることが重要である。このレースの前哨戦として正月の帯広記念があるが、過去10年で2勝とあまり連動していない。年齢はやはり古馬が強く8歳~9歳ごろが最も勝ち頃だが、7歳馬も善戦。一方、6歳以下の勝利は31年前の1989年のイエヤスまで遡る。騎手では現役では藤野俊一騎手が過去5勝と最も多く、鈴木恵介騎手、松田道明騎手がそれぞれ3勝と続く。

今回のみどころ
  ばんえい記念は1トンの荷物を引っ張る過酷なレースだけに、馬への影響も大きい。時にはダメージになることもある。したがってそれだけの力のある馬だけが出走を目指すことができる。最近は頭数が揃うことが少なく、今年も何頭が出走できるか心配されていたが7頭が出走。フルゲートには満たなかったが実力馬は顔をそろえた。連覇を目指すセンゴクエース、2年ぶり3度目の優勝を目指すオレノココロの2頭が優勝経験馬、これに今年度BG1を2勝し今度こそ最高峰の栄冠がほしいコウシュハウンカイ、そして、31連勝中のまま、他の重賞を経ずに、果敢に参戦してきたホクショウマサルらが注目される。今年の最強馬はどの馬になるのか。そして全馬が万全の体調で臨んで最高のパフォーマンスを出してほしい。

各馬寸評:(はむ!の個人的見解です。)
 1 コウシュハウンカイ:ばんえい記念は過去4回出走し、3、5、3、4着と上位安定しているものの、勝利には一歩足りない。先行力はあるが決め手に欠け、重量を背負って前に行ききれないうちに後続の切れ味のある馬に差されてしまうというパターンであった。今シーズンは、グランプリ、帯広記念とBG1を連覇し、その後も好調は維持、力は十分出せる状況にある。昨シーズンまでとはひと味違う点をアピールしたい。端枠は微妙。
 2 センゴクエース:昨年の覇者。初出走で初優勝しており、ばんえい記念連覇を目指す。今シーズンは北斗賞で優勝したもののその後は障害で苦しみ大きな着順が続いた。年が明けてからは持ち直してきているが、障害力はまだ怪しい。しかし昨年のこのレースのように、一旦膝を折っても立て直しができれば、末脚は確かなのでリカバリーは十分可能だ。今回も、前半から前に行った、障害のみを重点的に攻めて行くか。降りれば速い。
 3 アアモンドグンシン:5歳馬ながら果敢にばんえい記念に挑戦。5歳馬の出走は2002年のシンエイキンカイ(4着)以来18年ぶり、まだ優勝した馬はいない。今シーズンは世代重賞には勝てなかったが、古馬重賞で2勝しており力はある。5歳馬にいきなりの1トンは過酷であるが、耐えうるだけの馬体は作ってきているように思われる。しっかり障害を越えられれば、重い荷物でも最後まで走りきれる力は持っていると思われる。
 4 カブトゴールド:現在B2クラスでこれまで重賞どころか特別戦も出走したことのないこの馬がいきなりばんえい記念に挑戦してきた。昨年も同じような条件でドルフィンが手を挙げたが、今年はこの馬。ただでさえ出走数が少ない中、出てきてくれたことに拍手。父タカラボーイも、オープンで活躍したものの重賞は未出走。この馬のこれまでの走りをみると、先行して粘りこむタイプで障害もこなすが、重量適性も含めて全くの未知の状況。
 5 ソウクンボーイ:強い10歳馬の一角。ばんえい記念は3度目の出走で、特に一昨年の初出走の時は5着ながら末脚を見せ、勝ち馬と7秒差と差のないレースを展開している。今シーズンは前半は障害で後手に回るなど調子を崩し大敗していた時期もあったが、今年に入ってから帯広記念で3着に食い込むなど上位争いに加わっている。障害を越えればそれなりに走れる馬なので、経験を生かして積極的に行ければ追い比べで見せ場は作れそう。
 6 ホクショウマサル:平地競馬を含めた日本記録31連勝中のこの馬が、天馬賞以来4年ぶりの重賞出走でいきなりばんえい記念を選んできた。9歳馬。元々はイレネー記念やダービーなどを優勝している実力馬。長期休養明け以降負け無しで来ていることは相手関係に恵まれていたとはいえ極めて秀逸。前走準重賞ではミノルシャープら有力馬を押さえて快勝しており、ここでも十分戦える素地はある。馬体重も含めた充実ぶりは侮れない。
 7 オレノココロ:ここまで重賞通算23勝、ばんえい記念は2回優勝。既にばんえいの歴史に残る名馬である。今シーズンも当初は重賞を連覇するなど強さを見せていたが、夏場に体調を大きく崩しその後は苦戦が続いた。しかし徐々に立て直し、正月の帯広記念は差のない2着、そして前哨戦のとかちえぞまつ特別では前半から積極的に行って他を引き離して久々の勝ち星を上げた。万全の態勢で3度目の優勝を目指す。今回も前に行くか。

【はむ!の見解まとめ】
  改めて出走馬を並べると、ばんえい記念にふさわしい力のある馬ばかりで、実に好メンバーが揃った。センゴクエースの連覇なるか、オレノココロが2年ぶり3度目の栄誉を奪うか、それとも他の馬が浮上するか。連勝中のホクショウマサルはここでどういう走りを見せるか。天候もポイントで、前日にわずかな降水はあったものの、馬場状態が大きく変わることはなさそう。力の要る重めの馬場になりそう。
  展開だが、もうこのレースになるとあまり先行、差しなどは関係がなさそうで、それぞれのペースでいかにスタミナを温存しながら走れるか、障害で力を入れられるかがポイントであろう。前に行くのコウシュハウンカイか。2年前のように障害をほぼひと腰でクリアすることができれば逃げ態勢に入りそう。センゴクエースも障害を見据えて早めに動きたい。崩れてもすぐ立て直すだけの柔軟性はある。ホクショウマサルも序盤は前の方に来るのではないか。ただこの斤量を背負っての障害はどうか。オレノココロはそれらを見ながらというところか。こちらも落ち着いていければ。
  展開などを総合すると、今回は◎(7)オレノココロが栄冠を奪還するチャンスが大きいと見る。元々持っている踏み込みの力はやはり最強。障害を降りてからもしっかり歩けてスタミナも十分。一時期崩していた体調も戻っており万全の態勢で臨めそう。
  対抗には○(1)コウシュハウンカイにした。この馬にばんえい記念は数年の傾向を見ても重量適性的に厳しいのではという見方が多いが、流れによるところが大きく、力自体がないわけではない。今シーズンはBG1を2勝して好調、近走の連敗は極端なハンデ差によるもので度外視して良い。今回は自分でレースを引っ張れそうでチャンスは広がる。ゴール直前でどこまで粘れるか。そして、▲(2)センゴクエース。1トンを引っ張り切る力があるのは昨年の勝利で証明済みだが、どうしてもこの馬には障害の甘さがポイントになってくる。ばんえい記念なら焦らず障害を一歩ずつ進められるので、崩れてしまわなければ多少遅れても巻き返し可能であるが、腰の入れ方を間違うと大きく手間取ることも。そのリスクを含めて単穴とした。
  あとは△(3)アアモンドグンシン。10kg減とは言え5歳の若馬には過酷な荷物。しかし将来を見据えて経験も積んでおり、決して対応できない斤量ではないだろう。障害もじっくり攻められるし、降りてくれば勢いで上位食い込みも。そして注目の注(6)ホクショウマサル、自信を持っているからここに臨んできていると思われるが、とにかくいろいろな面で未知数。序盤から流れに乗って、障害をしっかり越えれば、切れ味では負けないはず。その他では(7)ソウクンボーイ、今シーズンは好調をキープしており、やはりこの馬も障害を降りてから歩けるタイプなので、前がもたつくとチャンスも出てきそう。下位クラスから挑戦してきた(4)カブトゴールドはやはり力の差が大きいか。序盤でスムーズに前に付けられれば案外の粘り込みも。

はむ!の馬券狙いどころ:
  いよいよ今年度オーラス。ここまでの収支決算は厳しいが、ま、今となってはまだ続けられている分、良しとしなきゃというところか。最後はなんとかしっかり当てて今年度を締めくくりたいもの。
  今回はやはり充実度からもオレノココロが強そうで、ここから入りたい。そして目玉はコウシュハウンカイ。ここが来てくれると配当は付きそうか。ラストなので少し多めに。そしてワイドなどで補完。

【はむ!の買い目】(=は裏表、→は一方のみ)
  三連単 7→1,2,3→1,2,3,6 合計9通り 各200円
      7→1,2→1,2,3,6 合計6通り 各100円
      1,2→7→1,2,3,6 合計6通り 各100円
      1,2→1,2,3→7 合計4通り 各100円
  馬複  7=1,2,3 合計3通り 各500円 合計 4,900円
(はむ!の単・複・ワイドで勝負!)
  単勝 7 1,000円
  ワイド 3=7,1,2,6 6=7,1,2 合計7点 各200円
  合計 2,400円で勝負! 

  今回の結果と回顧は、レース終了後数日以内に報告したいと思います。その際には次年度の方針なども示していければと思います。(コラム欄は休みます)

【コラム】今年も熾烈なリーディング争い
  昨年のばんえい記念の際にも書きましたが、その中で毎年この時期に注目されるのが年間最多勝。ことさら騎手リーディングが話題になります。帯広単独開催以降は全て鈴木恵介騎手がリーディングトップを取っており、実に11年連続。他の騎手にその座を譲ったことがありません。一方、ここ数年鈴木騎手を脅かす存在となっているのが阿部武臣騎手。昨年、一昨年と、鈴木騎手と阿部騎手で最終日までその行方がわからないほど接戦となっています。今年も2月まで10勝以上の差をつけて阿部騎手がリードしていましたが、3月に入り一気に鈴木騎手が勝ち星を重ね逆転。3月20日開始前の時点で2勝差のリードとなっています。昨年も同様の展開でしたが、今年もまた鈴木騎手が勝ちきって12年連続リーディングとなるのか、それとも阿部騎手が再逆転して初リーディングを取るのか。ばんえい記念でもこの二人は、鈴木騎手のオレノココロに対して阿部騎手のホクショウマサルとの対決がありますが、それを含め最後まで目を離せません。

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